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はじめに
この記事では、ペルシャの飼い方に関する知識に焦点を当て、さまざまな視点による情報を詳細にまとめています。
まずは基本情報であるペルシャの性格と特徴を紹介し、一人暮らしでも飼えるのかという疑問を解消した上で、注意点などを取り上げました。
つぎに、しつけるときの注意点、飼い方に関するポイントや注意点、飼う前に用意しておきたいものなどについて、それぞれ詳しく紹介しています。
まずペルシャの性格や特徴は?
ペルシャは、穏やかで物静かな性格をしています。
個体差もあるため一概には言えませんが、一般的に温和である傾向が高いです。
運動が得意ではなく、活発に走り回るよりも、のんびりと寛いで過ごすことを好みます。
ゆったりとした佇まいで、落ち着いた様子で過ごしていることが多いでしょう。
基本的な性格
基本的に、ペルシャは甘えん坊で人懐っこいです。
飼い主さんに対して愛情深く、飼い主さんからも優しく接してもらうことを好みます。
独立心や自立心が強い一面もありますが、飼い主さんに対しては忠実です。
あまり我侭を言わず、従順で、意味もなく無駄鳴きすることはありません。
鳴き声も小さく、人懐っこいため、誰にでも飼いやすい猫として定評があります。
運動は苦手
子猫の頃は、活発な様子を見せることもあります。
しかし成長するにつれて、ゆったりとしたペースになる傾向が高いでしょう。
優雅な雰囲気で落ち着いて過ごし、静かな場所で寛いでいることが多いです。
好奇心が強い一面もあるため、猫じゃらしなどを揺らして見せると、動きに反応して遊ぶこともあります。
しかし運動が得意ではなく、あまりにも激しい動きだと嫌がってしまうでしょう。
基本的にはリラックスして過ごすことを好むので、過度な運動は避けてください。
性別による違い
オスとメスによる性格の違いについては、明確なデータはありません。
一般的な見解としては、以下のように言われています。
- オスは、メスよりも甘えん坊で、やや活発に遊ぶことを好む傾向がある
- メスは、オスよりもおとなしく、のんびり過ごすことを好む傾向がある
しかし、あくまでもそのような傾向が見られるというだけで、個体差などもあるため一概には言えません。
しつこくされるのは苦手
基本的には、オスもメスも甘えん坊です。
しかし過剰に撫でるなど、必要以上に構われることを嫌います。
過剰なスキンシップは過度のストレスを与えかねません。
嫌がる素振りを見せたら解放して、猫の健康を害さないように配慮してください。
ペルシャを飼うときは、性格を理解した上で、適切な飼い方に注意することが大切です。
節度のあるコミュニケーションを心がけましょう。
特徴
ペルシャの特徴といえば、やはり豊かな長毛と言えるでしょう。
全身が豊かな被毛に包まれており、その豪華な容姿から「king of cats(猫の王様)」とも呼ばれています。
優雅な佇まいには気品があり、まさに王族といった雰囲気です。
次の項目で、ペルシャの起源や身体的特徴などについて、それぞれ詳しく解説しました。
ぜひ参考にしてください。
起源
ペルシャは世界最古の1つと言われており、古くから存在している純血種の猫です。
どのような経緯で生まれたのかを示す資料は現存しておらず、起源には諸説あります。
以下、代表的な説に関して簡潔にまとめました。
仮説1
この説では、17世紀(西暦1601年〜1700年)に、ローマの音楽学者によって、イランのホラーサーン地方からイタリアへ持ち込まれたと提唱しています。
仮説2
この説では、17世紀(西暦1601年〜1700年)に、フランスの天文学者によって、トルコのアンカラを経てフランスへ持ち込まれたと提唱しています。
仮説3
この説では、イランからアフガニスタン辺りに生息していた猫と、ターキッシュアンゴラを交配させたのが始まりであると提唱しています。
ちなみにターキッシュアンゴラは、アンゴラ(現在のトルコ)の山岳地帯で自然発生したとされる長毛種の猫です。
仮説4
この説では、ペルシャ(現在のイラン)に生息していた長毛の土着猫を、遊牧民族が飼い始めたことが始まりであると提唱しています。
仮説5
この説では、イランからアフガニスタンあたりに生息していた長毛の土着猫が、ペルシャの先祖であると提唱しています。
体型
ペルシャはコビータイプです。
コビータイプは、全体的に丸みを帯びた体型をしています。
手足と胴体が短く、ぽっちゃりとした印象です。
骨太で筋肉質な特徴を持つため、抱き上げたときにずっしりとした重みを感じるでしょう。
体重
ペルシャの体重は以下のとおりです。
- オス:約3.5~6.0kg前後
- メス:約2.5~5.0kg前後
ちなみに体高と体長は以下のとおりです。
- 体高:約23~25cm程度
- 体長:約60~80cm程度
数値は目安に過ぎず、個体差や生活環境などによっても変動します。
あくまでも参考にする程度にとどめてください。
身体的な特徴
ペルシャには、以下のような身体的な特徴があります。
- 鼻の潰れ具合によって2つのタイプがある(詳しくは次の項目を参照してください)
- 顔は平べったく、前から見ても横から見ても平坦に見える
- ずんぐりむっくりした印象をしている
- 骨太で筋肉質
- 胴体が短い
- 肩幅が広い
- 頭部が丸い
- 額が丸い
- 顎が丸い
- 目が丸い
- 目と目の間が離れている
- 鼻の中心に向けて深く窪んでいる
- 耳は小さく、やや丸みを帯びている
- 左右の耳は離れ気味である
- 足は太くて短い
- 足先も大きく、やや丸みを帯びている
- 尻尾の被毛はふさふさしていて、ボリュームがある
- 豊かな被毛に覆われているため、尻尾が太く見える
個性的な顔
ペルシャの顔は、鼻の潰れ具合によって「トラディショナル」と「エクストリーム」の2種類に分けられます。
トラディショナルの特徴
- 鼻の位置が低い
- 鼻の潰れ方がひどくない
- 鼻筋が通り、すっきりした印象の顔立ち
- エクストリームよりも目が大きく見える
エクストリームの特徴
- 鼻の位置が極端に低い
- 鼻が極端に潰れている
- ぺちゃんこに潰れた、平たい印象の顔立ち
- トラディショナルよりも目が小さく見える
被毛
ペルシャは長毛種です。
純血種で短毛が生まれたという事例はなく、ペルシャには短毛種は存在しません。
被毛は、厚みと光沢のあるダブルコートです。
柔らかい手触りのトップコートと、密度の高いアンダーヘアで構成されています。
豊かな被毛はゴージャスで、まるでぬいぐるみのような愛らしい姿が魅力的です。
しかし抜け毛が多く、毛玉もできやすいため、毎日のブラッシングケアが欠かせません。
毛色
ペルシャは、さまざまな毛色が認められており、とてもバリエーションが豊富です。
例えば、代表的な毛色としては以下のような種類があります。
ソリッド
ソリッドは、単色で構成されている毛色のことです。
- ホワイト
- クリーム
- レッド
- ブルー
- ライラック
- チョコレート
- ブラック
- その他
タビー
タビーは、縞模様が入った毛色のことです。
- シルバータビー
- クリームタビー
- ブルータビー
- レッドタビー
- ブラウンタビー
- その他
バイカラー
バイカラーは、「白」+「他の色」で構成された毛色です。
- ホワイト&クリーム
- ホワイト&レッド
- ホワイト&ブルー
- ホワイト&ブラック
- その他
キャリコ
キャリコは、「白」+「他の2色」の3色構成の毛色です。
- ホワイト&レッド&ブラック(濃い色のキャリコ)
- ホワイト&クリーム&ブルー(薄い色のキャリコ)
- その他
パーティーカラー
パーティーカラーは、白を含まない複合色で構成された毛色です。
- トーティシェル(ブラックとレッドの斑模様)
- ブルークリーム(ブルーとクリームの斑模様)
- その他
シェーデッド
シェーデッドは、白い根本から毛先に向けてグラデーション模様になっており、上品な印象のある毛色です。
色が入る割合によって分類され、パターンには以下の3種類があります。
- シェーデッド(色の入り方が毛先から中間辺りまで)
- ティップド(色の入り方が毛の先端辺りのみ)
- スモーク(色の入り方が毛の根元近くまで)
チンチラ
チンチラは独立した品種ではなく、ペルシャの毛色のカラーバリエーションの1つです。
チンチラの毛色は、以下の4種類のみとされています。
- チンチラシルバー
- チンチラゴールデン
- シェーデッドシルバー
- シェーデッドゴールデン
ヒマラヤン
ヒマラヤンは独立した品種ではなく、ペルシャの毛色のカラーバリエーションの1つです。
ヒマラヤンの毛色には、以下のような多くのバリエーションがあります。
- シールポイント
- チョコレートポイント
- ライラックポイント
- クリームポイント
- ブルーポイント
- ブラックポイント
- リンクスポイント
- その他
ペルシャは一人暮らしでも飼える?飼えない?
一人暮らしの飼い主さんでも、問題なく飼うことができます。
ペルシャは、穏やかで人懐っこい性格であるため、とても飼いやすい品種です。
基本的に運動量が少なく、のんびり過ごすことを好む特徴もあります。
甘えん坊ですが、マイペースな一面もあるため、単独で過ごすことに過度の抵抗感を感じることはあまりないでしょう。
問題行動も少ないため留守番をさせやすく、一人暮らしの飼い主さんにおすすめです。
注意点
一人暮らしはもちろんのこと、他の家族と一緒に暮らしている場合であっても、ペルシャを飼うときには以下の2点に注意しましょう。
- ペット可の物件に住んでいるか、きちんと確認してください
- 生活必需品などの経費を毎月きちんと捻出できるか、念頭に入れておきましょう
一人暮らしの場合は、とくに以下の2点に配慮してください。
- 単独で留守番をさせても問題ありませんが、スキンシップを怠らないようにしてください
- 日常的に不在が多い場合には、信頼できる人に来てもらうなどの適切な対策をしましょう
仕事などで一日中留守にする場合は、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼したほうがよいでしょう。
出張や旅行などで長期間にわたって不在にする場合は、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
事前に、しっかりと準備をしておくことが大切です。
多頭飼いについて
ペルシャは穏和な性格なため、多頭飼いに適しています。
基本的に優しく穏やかなので、他の猫とも仲良くなりやすい可能性が高く、問題なく生活できるでしょう。
多頭飼いをするときは、以下の3点に注意してください。
- 快適に過ごせる飼育環境を確保する
- それぞれの健康状態に問題がないか把握する
- 喧嘩などのトラブルが発生しないように注意する
飼育環境については、それぞれの猫が十分に遊べる広さを確保し、快適に過ごせるよう配慮してください。
隠れることができる狭いスペース、落ち着いて過ごせる居場所や寝る場所、キャットタワーやおもちゃなども提供しましょう。
トイレや食器に関しても、それぞれの猫が使いやすいように複数用意してください。
健康状態については、日頃から体調や猫の様子をよく観察しましょう。
なんらかの異変があれば、すぐ獣医師に相談できるよう、かかりつけの動物病院を決めておくことも大切です。
喧嘩などのトラブルが発生しないよう、それぞれの性格や相性などを考慮してください。
初顔合わせなどのセッティングは段階を踏み、様子を見ながら慎重に行いましょう。
先住猫を優先させることが第一ですが、平等に愛情が行き渡るよう配慮してください。
個体差によっては、どうしても相性が合わないケースもあります。
その際は、お互いの生活区間を分けて、別々の部屋で過ごさせることも1つの手段です。
それぞれが安全かつ快適に過ごせるよう、適切な環境を提供しましょう。
ペルシャの”飼い方”
ペルシャを飼うときは、以下のポイントを念頭に置いておく必要があります。
- できるだけストレスの無い環境にしてあげる
- 適度に運動できる環境にする
- 1日に1回は遊びに付き合ってあげる
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
できるだけストレスの無い環境にしてあげる
ペルシャが穏やかに過ごせるよう配慮してあげましょう。
ストレスの無い環境を提供してあげることで、健康維持にも効果があります。
具体的には、以下を参考にしてください。
生活環境
快適に暮らせる部屋数は、自由に出入りできる部屋数から1匹を引いた数が目安です。
たとえば、猫が出入りしても問題ない部屋が3部屋ある場合は2匹、4部屋ある場合は3匹が飼育できます。
多頭飼いに適した飼育環境としては、猫1匹につき1部屋あることが望ましいです。
猫は、テリトリー意識が高い生き物です。
専用の部屋を与えてもらえることで安心感を抱き、ストレスの無い快適な生活を送ることができます。
十分な部屋数を提供できない場合には、押し入れやクローゼットを遊び場所の1つとして提供するのもよいでしょう。
ただし、物を積み重ねて放置しないよう、安全管理には配慮してください。
押し入れに限らず、部屋の中を整理整頓するようにして、安全かつ快適に過ごせるように心がけましょう。
猫は元来きれい好きと言われており、トイレの配置に注意することが推奨されています。
トイレは、食事をする場所や寝る場所から離したところに置き、用途別にエリアを分けるようにしてください。
本来であれば、外で生活している猫はトイレの場所を一カ所に決めることはしません。
縄張りを渡り歩き、複数箇所に排泄する習性があります。
しかし室内で飼うためには、トイレの場所を固定しなければなりません。
問題なく排泄してもらうためには、猫の好む条件に整えてあげることが大切です。
以下のポイントに留意してください。
- トイレの大きさは、成長に合わせて排泄しやすいものを選びましょう
- トイレの形状は、天井を覆わないオープンタイプが猫に好まれやすいです
- 猫砂は、素材別に種類があるので、それぞれ試してみることをおすすめします
- 猫の好む砂が見つかったら、同素材の猫砂を継続して購入するようにしてください
- 人通りが少なく、静かで、風通しがよい場所にトイレを設置しましょう
- 食事をする場所や寝る場所からは、遠くに離れた場所にトイレを設置してください
トイレの数は、猫の頭数+1個が理想的です。
トイレを多めに設置することで、排泄を我慢したり粗相したりといったトラブルを防ぐことができるでしょう。
安全面
おもちゃの部品が外れて落ちていると、好奇心から口に入れてしまうかもしれません。
誤飲や怪我の原因になるようなものは、手の届かないところに置くようにしましょう。
例えばロープ状のものは、猫の興味を引きやすい傾向が高いです。
とくに電気コードに気を付けてください。
噛んだり引き千切ったりすることで、怪我や感電などの恐れがあるため、厳重に注意しましょう。
以下を参考にして、安全対策を行うことをおすすめします。
- 電気コードにチューブを巻き付ける
- 電気コードをケーブルボックスに収納する
- コンセントにも配慮して、専用カバーを取り付ける
- 使用しないときは、コンセントから電気コードを抜いておく
- 古くなった電気コードを取り替える
- 感電防止に効果的なON/OFF切り替えスイッチ付きの電気コードに取り替える
万が一に備えて、家具が倒れてこないように配慮することも大切です。
転倒防止用品を利用して、事前に安全対策をしておきましょう。
- L型金具
- 突っ張り棒
- 粘着シート
- ストッパー
- 滑り止めマット
- 着脱式移動防止ベルト
災害などが起きたときの逃げ道を確保するためにも、出入り口や通路に荷物を置いて塞がないよう配慮しましょう。
安全確保の対策として、以下のポイントに注意してください。
- 出入口付近に、不要な荷物を放置しておかない
- 出入口付近に、段ボールなどを高く積み上げておかない
- 出入口付近に、スチールラックやビニールクローゼットなどを配置しない
不用意なトラブルを防ぐためにも安全面に配慮し、ペルシャが安心して過ごせるような環境を提供しましょう。
室温
室温は、個体差や健康状態などによっても、快適な温度が異なります。
一般的な見解としては、猫にとっての快適な室温は、26℃〜28℃が目安です。
ペルシャは長毛種であるため、暑さに弱い傾向があります。
暑そうな様子を見せていないか気を配り、体調不良にならないよう、必要に応じて室温を調整しましょう。
熱中症にならないよう、接触冷感生地のベッドやマットなどを取り入れて、暑さ対策をしてください。
脱水症状にも注意して、水の入ったウォーターボウルを数か所に置き、水分補給を欠かさないよう配慮することも大切です。
ペルシャは特徴的な鼻の形状により、呼吸器疾患にかかりやすいとされています。
注意して様子を見るようにして、呼吸が異常に乱れていないか気を配りましょう。
寒い場所に長時間いると、体調を崩す原因になる可能性があります。
長毛だから大丈夫だと安易に考えず、暖かい部屋で過ごさせるように心がけ、エアコンなどで室温を調整してください。
湿度については、おおむね40%〜60%程度が適していると言われています。
エアコンでの調整または加湿器や除湿器などを利用して、適切な湿度を保つようにするとよいでしょう。
適度に運動できる環境にする
基本的に、ペルシャは静かに過ごすことを好み、もともと運動量が少ないです。
しかし運動不足になると、肥満や関節トラブルの原因になる可能性があります。
飼い主さんが協力して、運動の促進と健康の維持をサポートしてあげましょう。
運動を促すための遊具として、キャットタワーやキャットウォークの設置がおすすめです。
上下運動を楽しませることで、適正な体重を維持させるよう心がけてください。
キャットタワーの柱は麻紐が巻かれているため、爪とぎをすることでストレス発散することもできます。
広い天面やハンモックなどは、寝床代わりにするなど休憩スペースとしても最適です。
キャットタワーやキャットウォークを設置するときは、以下の点に配慮してください。
- 安全に遊べる構造になっている
- 安心して過ごせるだけの広さがある
- 登り降りするのに十分な高さがある
それぞれのメリットとデメリットについては、以下を参考にしてください。
キャットタワーのメリット
- 運動量を増やせる
- ストレスを軽減できる
- 好奇心を満たすことができる
- 悪戯防止としても効果がある
- 安心感を与えることができる
- リラックスできる場所になる
キャットタワーのデメリット
- 設置場所として、高さと幅を考慮した広いスペースが必要になる
- 猫がジャンプした衝撃などにより、転倒してしまうリスクがある
キャットウォークのメリット
- 運動量を増やせる
- ストレスを軽減できる
- 好奇心を満たすことができる
- 悪戯防止としても効果がある
- 安心感を与えることができる
- リラックスできる場所になる
- 部屋の広さを有効利用できる
- 遊具を壁に取り付けるため比較的安定感がある
キャットウォークのデメリット
- 広さや間取りなどにより、設置できる条件が制限される場合がある
- 施工者に取り付けてもらうと、5〜10万円程度の費用が必要になる
遊具の購入に関しては、家計の負担にならない範囲で取り入れましょう。
チェストやキャビネット、コーナーラックなど、高低差のある家具を隣合わせで並べることによっても、上下運動は可能になります。
家具の配置などを検討し、快適な運動環境を整えることも視野に入れてください。
1日に1回は遊びに付き合ってあげる
一般的な見解として、1日に短時間を数回に分けて、飼い主さんと一緒に遊べる時間の確保が推奨されています。
以上のことから判断して、1日に1回は遊びに付き合ってあげるようにしてください。
とはいえペルシャは運動があまり得意なほうではなく、ゆったりと静かに過ごすことを好む傾向があります。
自主的に遊ばないこともあるため、そういうときは猫じゃらしなどを使って、飼い主さんのほうから遊びに誘うとよいでしょう。
遊び方としては、以下のような方法がおすすめです。
- 猫じゃらしを使って遊ぶ
- ネズミのおもちゃを使って遊ぶ
- ボールやお手玉を使ってキャッチボールをして遊ぶ
個体差によっても好みが分かれるため、以下のようなおもちゃをいくつか揃えておくことをおすすめします。
- フェザーを取り付けたおもちゃ
- ネズミの形状をしたおもちゃ
- 猫じゃらし各種
- ぬいぐるみ各種
- キック専用のぬいぐるみ
- ボール
- お手玉
- レーザーポインター
- トンネルタイプのおもちゃ
- 電動のおもちゃ
- 猫用の知育玩具
- その他
ペルシャのしつけ方は?
ペルシャは穏和で人懐っこい性格であるため、比較的しつけがしやすい猫です。
個体差もあるので、問題行動を取らないかどうかを、一概に判断することはできません。
悪戯をすることもあるかもしれませんが、しつけと称した体罰や暴力は絶対に許されないということを理解しておきましょう。
次の項目で、「したほうがよいこと」と「してはいけないこと」について、注意点などを簡潔にまとめました。
ぜひ参考にして、適切なしつけを行い、良好な関係を築いてください。
したほうがよいこと
問題行動を事前に予防するために、適度な遊びを提供してストレスを解消しましょう。
適度な運動をさせることは悪戯を防止する効果もあるため、円滑なしつけに有効です。
同居人や来訪者に「しつけの方針」を伝え、方向性がぶれないよう、一貫したしつけを行うようにしてください。
なぜ叱られたのかを理解させるためにも、問題行動を目にしたときは、その場で制止するようにしましょう。
短い単語(「こら」や「だめ」など)で制止する方法が効果的です。
望ましい行動をしたときは、ご褒美を与えることでポジティブ強化を行い、よい行動ができるよう促すようにしてください。
してはいけないこと
大きな声で怒鳴る、いつまでも叱り続ける、無理矢理ケージに閉じ込める、このような行動はストレスを与えるだけなので逆効果です。
過剰な制裁を加えることは猫を怯えさせ、飼い主さんとの信頼関係を損なってしまいます。
ましてや叩く、殴るなどの行為は厳禁です。
頭や体を揺さぶる行為も、けっして行ってはいけません。
このような暴力行為は、怪我、骨折、内臓に損傷を負わせるなどの危険があります。
場合によっては、脳の損傷や外傷性気胸などにより、意識障害や死亡に至る可能性もあるでしょう。
愛護動物である猫を過度に痛めつける行為は、虐待であり犯罪です。
愛護動物を虐待した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が処せられます。
また、みだりに殺したり傷つけたりした場合には、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処せられます。
猫の問題行動などを見かけたときは、手で軽く遮る程度にとどめ、「ダメ」と短い言葉で制止するようにしてください。
ペルシャを飼う前に準備するもの
おうちにペルシャを迎えることに決めたら、飼う前に必要となる準備品について学び、快適に過ごしてもらうためにも入念に準備しましょう。
- 日常用品
- 食事
- 体のケア
- その他
次の項目で、それぞれ簡潔にまとめました。
ぜひ参考にしてください。
日常用品
生活の必需品です。
各アイテムを取り揃えましょう。
食器
フードボウルには、陶器製、ステンレス製、プラスチック製があります。
不在にすることが多い飼い主さんには、自動給餌器がおすすめです。
ウォーターボウルにも、陶器製、ステンレス製、プラスチック製があります。
普段から水を飲む機会が少ない猫には、流水タイプの自動給水器がおすすめです。
不在にすることが多い飼い主さんにも、自動給水器があると安心できるでしょう。
食べやすくするために、食器台、テーブル、スタンドなどの購入も検討してください。
高さを調節できるタイプを選びましょう。
食器台を置くことに関しては、以下のようなメリットがあります。
- フードを喉に詰まらせてしまうトラブルを軽減できる
- 食道で逆流して吐き戻しが起こるリスクを軽減できる
食器台の導入が難しい場合には、以下のような工夫をしてみましょう。
- 本や雑誌を積み重ねて代用する
- プラスチックケースを代用する
トイレ
トイレは、出入り口が低くなっているタイプがおすすめです。
また子猫を迎えたときは、全面の壁を低くしたロータイプが使いやすいでしょう。
トイレの種類には、以下の3つのタイプがあります。
- スタンダード・トイレ
- システム・トイレ
- 全自動タイプの猫トイレ
トイレの形状には、以下の3つのタイプがあります。
- オープンタイプ
- ハーフドームタイプ
- ドームタイプ
トイレ本体はもちろん必要ですが、猫用のトイレ砂がなくては使用できません。
猫砂には以下のような種類があります。
まずは気になるものから試し、最終的に猫が好んで使ってくれる砂を見つけてください。
- 原材料に「紙」や「再生パルプ」を使用した猫砂
- 原材料に「木のチップ」や「おがくず」を使用した猫砂
- 原材料に「緑茶の茶殻」や「紅茶の茶殻」を使用した猫砂
- 原材料に「木炭」や「竹炭」を使用した猫砂
- 原材料に「おから」を使用した猫砂
- 原材料に「シリカゲル」を使用した猫砂
- 原材料に「ベントナイト鉱石」を使用した猫砂
トイレ回りの片付けなどのために、以下のようなアイテムも取り揃えておきましょう。
- トイレ用のスコップ
- お片付け用の箒
- お片付け用の塵取り
- 排泄物処理用の消臭袋
- 消臭スプレー
- 猫用トイレのための防水マット
掃除道具
猫を飼っている家庭では、日常的に抜け毛が落ちていたり、部屋の中に猫砂が散らばっていたりします。
きれい好きというわけでなくても、目に留まれば気になってしまうことがあるでしょう。
以下のようなアイテムがあると掃除が捗ります。
とくにハンディタイプの手箒、短柄の箒、ダストパンは便利なので、掃除用品として取り入れてみてください。
- ハンディタイプの手箒
- 短柄の箒
- 長柄の箒
- 天井用の箒
- ダストパン(塵取り)
- はたき
- フローリングモップ
- 粘着カーペットクリーナー
- コードレス式ハンディクリーナー
- 掃除機
- ロボット掃除機
おもちゃ
運動不足の解消やストレス発散のためにも、猫用のおもちゃを揃えましょう。
壊れやすいものもあるため、多めに買い置きしておくことをおすすめします。
- 猫じゃらし
- ぬいぐるみ
- キック専用のぬいぐるみ
- ボール
- お手玉
- レーザーポインター
- 電動のおもちゃ
- 猫用の知育玩具
- トンネルの形状をしたおもちゃ
- その他、猫用のおもちゃ
- キャットタワー
- キャットウォーク
爪とぎ
爪とぎは、猫の本能的なものです。
猫は爪を研ぐことで、自分の匂いを周囲に付けて縄張りを主張する習性があります。
また爪の古い層を剥がすための行為でもあります。
古い層が剥がれることで新しい層が生えてくるため、猫にとっては重要な行動です。
爪とぎをしないでいると、爪が伸びっぱなしになってしまい、鋭く尖ってしまうでしょう。
そのような状態になると、カーテンなどに引っかかって爪を破損したり、飼い主さんに怪我をさせたりする可能性があります。
少なくとも1つ以上、必ず爪とぎを用意してください。
爪とぎには、以下のようなタイプがあります。
- 段ボール素材
- 麻素材
- カーペット素材
- デニム素材
- 木製
寝床
個体差もあるため、それぞれの好みに合わせて、居心地のよい場所を選ぶことが大切です。
一般的には、狭くて暗くて、保温性のある安全な場所を好む傾向があるでしょう。
高い場所も好きなので、キャットタワーやタンスの上などを寝床として提供することもおすすめです。
猫用ベッドには、以下のようなものがあります。
- オープン型
- ドーム型
- ソファー型
- ハンモック型
- 爪とぎ兼用型
以下のような用品も揃えておくと便利です。
- タオル
- クッション
- タオルケット
- ブランケット
- 毛布
食事
ペルシャに食事を与えるときは、以下の点に注意しましょう。
フードの種類
主食として与える食事には、総合栄養食のドライフードがおすすめです。
総合栄養食は、猫に必要な栄養素をバランスよく含んでいるので、栄養不足や栄養過多を防ぐことができます。
食欲不振時のトッピング用、ご褒美用のおやつとして、以下の食事もあるとよいでしょう。
- ウェットフード
- 猫用のチュール
- ドライタイプのおやつ
- 鶏肉のフリーズドライ
- 魚肉のフリーズドライ
- ジャーキータイプ
- ガムタイプ
- 毛玉ケアのスナック
- 歯垢や口臭ケアのスナック
毛玉ケアのスナック、歯垢や口臭ケアのスナックに関しては、与えすぎないように注意してください。
過剰に摂取してしまうことで、消化器系のトラブルや健康被害のリスクがあるため、適切な量を守ることが大切です。
肥満のリスクを避けるためにも、おやつは適切な量を守りましょう。
おやつを与えるときは、1日に必要なカロリーの10%以内が推奨されています。
カロリーを計算して、その分のフードを減らすようにしてください。
食事管理
食事の量は、年齢や体重に合わせて調整しましょう。
ペルシャは肥満になりやすい傾向にあるため、与える量に注意してください。
おやつを与えるときは、過剰摂取にならないよう調整しましょう。
量や頻度に関しては、外装パッケージに記載されている給餌量を目安にして、適切な量となるよう管理してください。
水分補給
水分を十分に摂らせることも大切です。
猫は、もともと水分を摂取する量が少ないため、水飲み場を数か所に設置することをおすすめします。
キャットニップやミルクなどを混ぜて飲みやすくしてあげると、水を飲む機会を増やすことができるでしょう。
運動管理
ペルシャは物静かな気質なため、あまり活発に動かない品種です。
運動量が不足すると肥満になり、関節の病気や糖尿病などのリスクが高まります。
飼い主さんがサポートして、食事管理と同時に運動管理をすることで、健康を維持させることが大切です。
ペルシャは激しい運動は苦手なので、1日に10分〜30分程度を目安に、猫じゃらしなどを使って軽い運動をさせましょう。
運動を促すための工夫やアイデアとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 猫じゃらしなどのおもちゃを使用して、遊ばせながら運動させる
- 新しいおもちゃなどを与え、好奇心を刺激することで運動を促す
- キャットタワーやキャットウォークを設置して、上下運動を促す
気になる症状があるときは、早めに獣医師へ相談することも大切です。
定期的に健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。
体のケア
ペルシャは長毛種のため、被毛のケアが欠かせません。
ブラッシング
ペルシャは抜け毛が多いため、毎日のブラッシングが大切です。
ブラッシングを怠ると毛玉ができやすくなり、毛球症などの病気の原因にもなります。
撫でるような感覚で、優しく丁寧にブラッシングしましょう。
首回りや胸、お腹など、毛玉ができやすい部分は特に念入りにブラッシングしてください。
嫌がるときは一度にやろうとせず、いったん中止して時間を置くようにしましょう。
ブラシには、以下のようなタイプがあります。
- ピンブラシ:長毛種の猫に最適です(ペルシャにおすすめします)
- ラバーブラシ:短毛種の猫に最適です(ペルシャには向きません)
- スリッカーブラシ:毛玉や絡まった毛を解きほぐすときに最適です
- アンダーコートブラシ:毛玉の予防とマッサージに効果があります
- 獣毛ブラシ:艶を出す美容効果があり、マッサージとしても効果があります
- コームタイプ:被毛全体を整えるときに適しており、抜け毛を取り除いたり、毛玉をほぐしたりするときにも向いています
定期的な爪切りも必要です。
爪切りは、以下の5種類のタイプから使いやすいものを選びましょう。
- ハサミタイプ
- ニッパータイプ
- ギロチンタイプ
- ピコックタイプ
- 電動ヤスリタイプ
肉球のトラブル(ひび割れや炎症など)が生じているときは、専用のクリームでケアしましょう。
以下のような種類がありますが、安全面に配慮して、なるべく無香料タイプを選ぶことをおすすめします。
- 蜜蝋を配合したタイプ
- 植物由来の成分を配合したタイプ
- 無添加のオーガニック成分を配合したタイプ
- 抗菌成分を配合したタイプ
その他
お迎えの初日から必要になるため、キャリーバッグとペットケージを準備してください。
キャリーバッグ
猫用のキャリーバッグは、動物病院へ行く必要があるときなど、外出や移動に欠かせないアイテムです。
子猫など体重が軽い場合は、ソフトタイプのキャリーバッグをおすすめします。
ソフトタイプは軽量で、持ち運びしやすく、通気性に優れている点が特徴です。
成猫になって体重が重くなった場合は、ハードタイプのキャリーバッグをおすすめします。
安定感に優れ耐久性もあり、密閉性も高いため飛び出しや脱走の防止にも役立つでしょう。
形状には、以下の3種類があります。
- ショルダー型
- カート型
- リュック型
キャリーバッグを選ぶときは、猫の体の大きさや性格に合わせて、適切なサイズや形状を選ぶことが大切です。
ペットケージ
猫用のペットケージは、新しく迎え入れた猫の一時的な居住空間として必要になります。
一定期間だけの利用だと思われることもありますが、一過性のものではなく、以下のような使い方も可能です。
- 来客があるときの避難場所
- 災害が発生したときの避難場所
- 留守番しているときの誤飲などを防止するための隔離場所
- 先住猫とのセッティング前に、新入りの猫に過ごしてもらう居場所
- 怪我や病気のときなど、療養する必要があるときの安静に過ごせるスペース
ペットケージを使用するときは、ストレスを感じないように室温に気を配り、なるべく明るい場所に設置しましょう。
時間を持て余さないために、フックを取り付けて猫用のおもちゃを掛けておくなど、楽しく過ごせるような工夫もおすすめします。
安心して過ごせる居心地のよい場所として、ペットケージを提供してください。
ペットケージは、一時的な利用を目的としています。
避難場所や隔離場所として、必要に応じて正しく利用してください。
ほとんど未使用状態になることが不満な場合には、2段タイプや3段タイプの大型ケージをおすすめします。
自由に出入りできるよう扉を開けたまま使用することで、猫の遊び場所の1つとして有効利用が可能です。
ペルシャの価格相場
ペルシャの価格相場は、以下のとおりです。
ペットショップ | ブリーダー | |
子猫の場合 | 10万円~30万円 | 10万円~40万円 |
成猫の場合 | 5万円~15万円 | 7万円~20万円 |
人気のある毛色、性別の違い、猫の健康状態、血統書の有無などにより、多少価格が異なることがあるでしょう。
ペルシャには、鼻の潰れ具合によって「エクストリーム」と「トラディショナル」の2つのタイプがあります。
しかし、これらのタイプの違いによって価格が異なるかどうかについては、明確になっていません。
販売者によっても価格は異なることがあるため、具体的な価格については直接問い合わせることが最善です。
以下は、ペットショップとブリーダーそれぞれの利点と注意点です。
ペットショップ | |
利点 | 取り扱っている品種が多く、選択肢がある 全国各地に店舗があり、アクセスしやすい すぐに購入できる |
注意点 | 血統が明確でない場合がある 飼育環境がよくない場合がある 健康状態が保証されないことがある |
ブリーダー | |
利点 | 血統の情報が明確である 適切な飼育環境のため、健康状態がよい 飼育やしつけに関するアドバイスを受けやすい |
注意点 | 店舗が遠い場合がある 価格が高額になることがある 子猫の譲渡に時間がかかる場合がある |
ペットショップとブリーダーの利点と注意点を比較して、慎重に信頼できる販売先を選び、自分に合った方法でペルシャを迎え入れることをおすすめします。
ペルシャを飼う際の注意点
おうちにペルシャを迎えるときは、快適に過ごせるよう以下3つのポイントに配慮して、飼い方の目安にしてください。
- 食べ物を与えすぎないこと
- 定期的にブラッシングなどのケアをしてあげる
- 家を空けるときに配慮する
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
食べ物を与えすぎないこと
ペルシャは、運動することを好まないこともあって、太りやすい体質です。
肥満になると、心臓病や糖尿病などの病気を引き起こすリスクが高くなってしまいます。
食事を与えるときは、カロリーの過剰摂取にならないよう注意することが大切です。
以下のポイントに配慮して、適切な食事管理をしてください。
- 健康維持のためにも、栄養バランスを考えた食事を与えてください
- 食事量は、パッケージに記載されている給餌量を目安に調整してください
- 年齢や体重に応じて1日の食事量を計算し、数回に分けて与えるようにしましょう
- 主食にする食事には、総合栄養食のドライフードが適しています
- ウェットフードには、ドライフードとは異なる栄養素が含まれています
- ドライフードだけでなく、ウェットフードも与えるようにしてください
- トッピング用やご褒美用のおやつは、与えすぎにならないよう注意してください
- いつでも飲めるよう新鮮な水を用意して、数個所に置いておくことを推奨します
栄養バランスに配慮した適切な食事、定期的な獣医の診察などを通じて、猫の健康をサポートしてあげましょう。
定期的にブラッシングなどのケアをしてあげる
ペルシャの被毛は絡まりやすいので、定期的なブラッシングが必要です。
整える頻度としては、1日1回程度を目安に行いましょう。
抜け毛や絡まりを処理して、かゆみなどの不快感を取り除いてあげてください。
ブラッシングをすることは、血行を促進して皮膚の健康を保つ効果もあります。
長毛種のペルシャには、ピンブラシがおすすめです。
絡まった毛や毛玉を解きほぐすときは、スリッカーブラシを使いましょう。
被毛全体を整えるときには、コームタイプを使ってください。
ブラッシングは、毛の流れに沿って、ゆっくりと柔らかく丁寧に行ってください。
可能であれば、定期的にペットサロンでトリミングしてもらうこともおすすめします。
猫の汚れがひどいときは、猫用のシャンプーを使って、ぬるま湯で優しく洗いましょう。
シャンプー後は、タオルとドライヤーを使って、しっかりと乾かしてください。
洗いすぎると皮膚に必要な皮脂が失われ、乾燥やかゆみの原因になるため注意が必要です。
軽い汚れには、猫用のシャンプータオルやウェットティッシュを利用しましょう。
家を空けるときに配慮する
ペルシャは、あまり運動を好みません。
留守にするときは、留守番中の運動不足を防ぐために、おもちゃやキャットタワーなどを利用するようにしてください。
また、水やフードを切らさないよう十分に用意しておきましょう。
暑い時期には、エアコンや接触冷感生地のベッドなどを使用して、室温を適切に保つことも大切です。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
不在の時間
ペルシャは、一般的に穏やかで落ち着いた性格をしています。
飼い主さんが不在の場合でも、のんびりと静かに過ごすことが多いです。
一般的な見解によれば、おおむね半日程度なら留守番をさせても問題ないとされています。
しかし年齢や健康状態などによって、それぞれ留守番の耐性は異なります。
個体差もあるため、とくに甘えん坊な気質が強い場合には、過剰なストレスを与えてしまう可能性もありえるでしょう。
基本的には、なるべく長時間の不在を避けるようにしてください。
仕事などで長時間出かける必要があるときは、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼することを推奨します。
出張や旅行などで、長期間にわたって不在にするときは、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
食事
留守中に食事が空っぽになってしまわないよう、多めにフードを用意しておきましょう。
普段から常用しているフードを与えてください。
いつも好んで食べているドライタイプのスナックを、ご褒美としてトッピングしてあげることもおすすめです。
外出する日に、お試し感覚で初めて与えるフードは、慣れていないことから食べない可能性があるため、おすすめできません。
ウェットフードも避けてください。
水分を含んでいるため傷みが早いので、お留守番用としての食事には適していません。
帰宅してから、猫用チュールなどをトッピングしたウェットフードを、ご褒美として与えることをおすすめします。
出発前と帰宅後に、抱いたり撫でたりといったスキンシップも忘れないようにしましょう。
水分補給にも配慮してください。
水分不足になると脱水を起こし、臓器の機能に問題が生じる危険があるため、つねに清潔な水を用意しておきましょう。
なるべく数か所にウォーターボウルを置いて、いつでも飲めるようにしてあげてください。
不在時の食管管理には、自動給餌器や自動給水器が適しているため、可能であれば導入することをおすすめします。
仕事などで長時間出かける必要があるときは、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼することを推奨します。
出張や旅行などで、長期間にわたって不在にするときは、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
トイレ
一般的な見解として、トイレの数は「猫の頭数+1個」が理想的と言われています。
飼っている猫が1匹の場合には2つ、2匹いる場合には3つ、3匹いる場合には4つ、つねに「+1個」となるように配慮しながらトイレを設置してください。
定期的に排泄物を処理し、トイレ回りや床に散らばった砂を片付けましょう。
なるべく1日に数回、最低でも1日に1回は掃除をするように心がけ、清潔な状態を保つようにしてください。
仕事などで長時間出かける必要があるときは、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼することを推奨します。
出張や旅行などで、長期間にわたって不在にするときは、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
安全対策
まずは防犯を意識して、施錠忘れのないよう十分に注意してください。
玄関や窓を閉めることを習慣づけて、開けたまま出かけてしまわないように配慮することも大切です。
猫が外に出て迷子になってしまわないよう、脱出経路となりえる場所にゲートを置くなどの工夫をして、アクセス制限するなどの対策をしましょう。
安全対策の一環として、転倒防止グッズを使って家具が倒れてこないように配慮することも大切です。
ガラス製の置物など割れやすいものは、猫の手の届かないところに片付けて、安全確保に努めてください。
仕事などで長時間出かける必要があるときは、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼することを推奨します。
出張や旅行などで、長期間にわたって不在にするときは、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
遊具に関して
ペルシャは基本的に穏やかなため、飼い主さんが不在のときも静かに過ごしてくれます。
しかし留守番の時間が長引けば過度のストレスを感じて、問題行動を起こす可能性もありえるでしょう。
留守番をさせるときは、室内で退屈せず過ごせるよう、ストレスを発散できる環境を整えてあげることが重要です。
出発時間に余裕があるときは、お出かけ前のスキンシップとして、たくさん遊んであげることをおすすめします。
遊び疲れていれば眠たくなり、留守番中も静かに落ち着いて過ごしてくれるでしょう。
遊具としては、キャットタワーやキャットウォークの設置がおすすめです。
上下運動をして遊んだり、高い場所でくつろいで休息したりできるため、居心地の良い空間を提供することができます。
猫じゃらしやぬいぐるみなどのおもちゃもおすすめです。
おもちゃを手が届く範囲に置いておき、いつでも自由に遊べるようにしてあげましょう。
ただしペルシャは長毛種のため、毛が絡まりやすい素材のおもちゃは、留守番用の遊具には向いていません。
小さなパーツが取れやすいおもちゃは誤飲する可能性があるため、なるべく避けたほうがよいでしょう。
なおウールサッキングの症状があるときは、おもちゃの管理に注意してください。
布類を飲み込んでしまう習性があり、腸閉塞などのトラブルを引き起こすことがあります。
誤飲時には、速やかに動物病院での処置が必要です。
不在時に誤飲してしまうと、対処できずに時間が過ぎたことで手遅れになり、敗血症などで命を失ってしまう危険性があります。
重大なリスクが伴うため、ウールサッキング症がある場合には、おもちゃを放置しないようにしてください。
仕事などで長時間出かける必要があるときは、親しい家族や友人に声をかけて、お世話を依頼することを推奨します。
出張や旅行などで、長期間にわたって不在にするときは、家族宅または友人宅に預けることを検討してください。
家族や友人との連携が難しい場合は、信頼できるペットシッターサービスやペットホテルの利用も視野に入れましょう。
まとめ
この記事では、ペルシャの飼い方について、さまざまな視点から情報をまとめました。
まずはペルシャの性格と特徴について、詳しく紹介しています。
つぎに一人暮らしでも飼えるのかという疑問を解消し、注意点などを取り上げました。
さらに、しつけるときの注意点、飼い方に関する注意点、飼う前に準備するものなどに関して、それぞれ詳しく解説しています。
おうちにペルシャを迎えるときには、基礎知識や応用知識として、ぜひ当記事の情報を役立ててください。