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はじめに
この記事では、ソマリに関することについて、さまざまな情報を紹介しています。
まずは基本情報として、ソマリの性格や特徴について細かく分析し、詳しくまとめました。
つぎに、一人暮らしでも飼えるのかという疑問にも着目しています。
さらに、しつけるときの注意点、飼い方の注意点、飼う前に準備するものなど、ソマリを飼うときに必要となる情報をまとめました。
まずソマリの性格や特徴は?
ソマリは、ロングヘアード・アビシニアンという別名もあります。
この別名は、短毛種のアビシニアンから突然変異で生まれたことに由来しています。
アビシニアンの長毛種同士を交配させることで派生した、新しい品種の猫です。
次の項目で、ソマリの性格や特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
性格
ソマリは積極的な性格で、飼い主さんに対してフレンドリーに接することが多いです。
飼い主さんとコミュニケーションを取りたがり、スキンシップを好むことから、まるで犬のようだと評価されています。
具体的には、以下のような傾向があります。
オスとメスで共通している性格
ソマリは甘えん坊で、飼い主さんと親密になりたがる傾向があり、同居している他のペットに対して嫉妬してしまうことがあります。
飼い主さんとのスキンシップが不足してしまうと、攻撃的な問題行動を起こす事例もあるため注意が必要です。
愛情不足によるストレスを溜め込まないように配慮し、日頃から満たされるよう十分な愛情を注いであげてください。
- 甘えん坊
- 天真爛漫
- 人懐っこい
- 明るくて陽気
- 賢い
- 素直
- 従順
- 忠実
- 知能が高い
- 聞き分けがよい
- 学習能力に長けている
- 活発
- 行動的
- 積極的
- 社交的
- 遊び好き
- 運動量が多い
- 上下運動が得意
- 好奇心が高い
- フレンドリー
- スキンシップを好む
- コミュニケーション能力が高い
- 独占欲が強い
- 嫉妬心が強い
- 飼い主さんへの愛情が高く、一緒に過ごすことを好みます
- 飼い主さんとの関わりを求める傾向が高く、スキンシップを好みます
- 個体差はありますが、猫同士による交流を楽しむことも可能です
- 個体差によっては、多頭飼いには向いていないケースもあります
- 社交的なので、双方の相性がよければ、多頭飼いも可能です
- 警戒心が高く、新しい環境への適応に時間を要する場合があります
- 繊細な一面があり、慣れない人に対しては人見知りすることがあります
ただし性格は一様ではなく、個体差や飼育環境などによっても異なります。
目安であることを前提として捉え、あくまでも参考にする程度にとどめてください。
オスの性格
一般的な猫においてオスとメスの違いで性格が変動しますが、ソマリも同様に、性別の違いによって性格には多からず異なるところがあります。
とはいえ基本的な気質は同じです。
大きな相違点として、オスは以下のような傾向を示す場合があるでしょう。
メスよりも甘えん坊
成猫になっても変わらず甘えん坊で、空腹を知らせたいとき、甘えたいときなど、伝えたいことを全力でアピールしてきます。
メスよりも活発
部屋中の至る所を駆け回り、高いところから飛び降りて遊ぶなど、メスよりもアグレッシブな一面があります。
メスの性格
基本的な気質は、ほとんど性別による違いはありません。
しかし細かいところを観察してみれば、オスとメスでは多からず異なる部分があることがわかります。
大きな相違点として、メスは以下のような傾向を示す場合があるでしょう。
オスよりもマイペース
甘えん坊であることに変わりはありませんが、オスよりも飼い主さんとの距離感が控えめで、甘えたいときのタイミングも気まぐれな傾向があります。
オスよりも警戒心が高い
メスは母性が組み込まれているため、子猫を守るために警戒心が高くなる傾向があり、冷静で自立した性格をしていることがあります。
特徴
ソマリには、以下のような特徴があります。
体型
ソマリの体型は、フォーリンタイプです。
フォーリンタイプは、やや小さめの細身な体型が特徴で、全体的にほっそりしています。
スリムかつスレンダーな体型は、抜群のスタイルと言えるでしょう。
しなやかな筋肉質タイプであり、極端に細いというわけではありません。
引き締まったボディが特徴です。
脚と胴体が長く、全体的に筋肉が発達しているため、速く走ることに適しているでしょう。
中肉中背の中型タイプに位置づけされています。
体重・体高・体長
ソマリの標準体重は、おおむね約2.7〜4.5kg前後です。
体高は約23〜26cm程度、体長は約40cm程度とされています。
オスの平均体重は約3〜5kg、メスの平均体重は約2.5〜4kgであり、メスのほうがやや小さいです。
水を恐れない
一般的に、猫は水が嫌いであることが定番です。
しかしソマリは、水で遊ぶことを好む傾向にあることが多いとされています。
水を恐れないため、台所や洗面所の蛇口に興味を示すことがあるでしょう。
好奇心から、トイレや風呂場に入ってしまうこともあります。
足を滑らせて湯を張った浴槽に落ちてしまえば、溺れる可能性もあり危険です。
風呂場へ立ち入るときはソマリの行動に注意し、目を離さないよう配慮してください。
被毛
ソマリは、アビシニアンから突然変異で生まれた長毛種の猫です。
滅多にないことですが、短毛種のアビシニアンから長毛種が生まれることがあり、その長毛種のみを交配させることにより、ソマリが派生しました。
別名として、「ロングヘアード・アビシニアン」または「ロング・アビシニアン」と呼ばれることもあります。
被毛の特徴は、毛の長さが異なるだけであり、アビシニアンと同じです。
1本の被毛に4〜6の複数の色が入り混じり、帯状に彩られた、ティッキングと呼ばれる模様が個性的です。
ソマリが体を動かすたびに毛色が微妙に転じることで、光の加減により色が変化しているように見えます。
アビシニアンの血を継いでいるため、まれに短毛で生まれてくるソマリもいます。
アビシニアンに似た短毛のソマリが生まれたとき、CFAでは「ショートヘア・ソマリ」と呼び、TICAでは「アビシニアン」として区別しています。
※CFAおよびTICAとは、猫の血統登録機関のことです。
毛色
猫の血統書発行団体のCFAとTICAでは、認定しているソマリの毛色が異なります。
CFA(Chartered Financial Analyst)が公認している毛色は、以下の4色です。
- ルディ
- レッド
- ブルー
- フォーン
TICA(The International Cat Association)が公認している毛色は、以下の5色です。
- ルディ
- シナモン(CFAではレッド)
- ブルー
- フォーン
- シルバー
それぞれの特徴については、以下を参考にしてください。
ルディ | 下毛となるベースにオレンジがかったブラウンの被毛を持ち、ダークブラウンやブラックのティッキング模様が入っているタイプです |
レッド (もしくはシナモン) | 下毛となるベースに薄めのブラウンの被毛を持ち、赤系統の濃淡色のティッキング模様が入っているタイプです |
ブルー | 下毛となるベースにブルーグレーの被毛を持ち、青みのあるグレーや桃色が混じったグレー、濃い色のグレーなどのティッキング模様が入っているタイプです |
フォーン | 下毛となるベースにレッドを薄くしたピンクベージュの被毛を持ち、赤みを帯びた明るいブラウンのティッキング模様が入っているタイプです |
シルバー | 下毛となるベースにホワイトの被毛を持ち、毛先にかけてグレーやブラックなど濃い色のティッキング模様が入っているタイプです |
ソマリは一人暮らしでも飼える?飼えない?
ソマリは社交的な性格で、人に懐きやすいという特徴があります。
飼い主さんと積極的に関わってくれるため、ソマリと触れ合うことで、心が和むようなコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。
注意点
ソマリは甘えん坊で、遊び好きな性格でもあるため、長時間の不在に対しては寂しそうにすることがあります。
留守番をさせる必要があるときは、なるべく不在にする時間を最小限に抑えるようにしてください。
退屈になる時間が多いと愛情不足になり、過度のストレスを感じて体調を崩すこともあるため、くれぐれも注意しましょう。
またソマリは上下運動が得意で、運動量が多いため、十分な運動スペースが必要です。
十分に運動できる環境を提供する必要があります。
運動不足により過度のストレスを抱え、問題行動を起こすこともあるため要注意です。
一人暮らしの場合、ソマリと向き合う時間をきちんと確保できるのか、十分に考慮してから飼うことを決めてください。
ソマリと触れ合える時間を確保し、適切な環境を提供することができれば、楽しく健康的な生活を送ることができるでしょう。
多頭飼いについて
ソマリは社交的で、賢い性格であるため、他の猫種とも仲良く暮らすことができます。
ただし独占欲が強い一面もあり、他の猫に嫉妬することもあるので、注意が必要です。
ソマリの性格については個体差などにより異なるため、一概には言えません。
多頭飼いが可能な場合もあれば、他の猫との相性が悪くて多頭飼いが難しい場合もあるでしょう。
多頭飼いを検討するときは、先住猫と新しく迎え入れる猫それぞれの相性が合っているか、正しく見極めてください。
ソマリの”飼い方”
ソマリを飼うときは、以下のポイントを念頭に置いておく必要があります。
- できるだけストレスの無い環境にしてあげる
- 適度に運動できる環境にする
- 1日に1回は遊びに付き合ってあげる
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
できるだけストレスの無い環境にしてあげる
ソマリが快適に過ごせるように配慮し、ストレスを感じることがない適切な環境にしてあげることが大切です。
具体的には、以下を参考にしてください。
室温管理
ソマリは暑さに弱く、寒さにも強くありません。
一年を通して適切な温度が保てるよう、室温を調整してあげましょう。
基本的には、人間が快適に過ごせる室温であれば、猫にとっても快適な室温と考えて問題ありません。
ただしソマリは、一般的な猫と比べて暑さに弱いため、とくに夏場は室温を調整する必要があります。
夏場の日中の室内温度が30℃を超えるようなときは、必ずエアコンをつけてください。
設定温度は27℃前後にして、熱中症にならないよう配慮しましょう。
また冷風が猫の体に直接当たらないように、風向きが上になるよう調節してください。
冷えすぎてしまったときのために、エアコンが効いていない部屋にも自由に出入りできるようにしておきましょう。
直射日光が入らないように遮光カーテンを閉めておくと、室温の上昇を和らげることができます。
冬場は、当日の気温に合わせて、こまめに室温を調整してください。
寒さが苦手なソマリにとっては、エアコンと併せて、こたつや湯たんぽなどの暖房器具を利用することも有効です。
ソマリが健康的に暮らせる環境を提供するためにも、飼い主さんが室温管理を徹底してください。
生活環境
ソマリは活発で好奇心が高く、広いスペースで遊ぶことを好む傾向にあります。
運動量を豊富に必要とするため、運動不足にならないように注意することが重要です。
ソマリが自由に行き来できるよう、部屋の数を十分に確保してください。
具体的には、少なくとも2部屋、可能であれば3部屋以上を確保することを推奨します。
危険な場所へのアクセスは制限しつつ、ストレスなく快適に過ごせる生活環境を提供しましょう。
またソマリは上下運動を好む傾向があります。
なるべく部屋に1つ以上、キャットタワーを設置することをおすすめします。
ジャンプして遊ぶことができるキャットウォークもおすすめです。
猫の習性を考えて、狭くて暗い場所を確保してあげることも忘れないでください。
家具の隙間やベッドの下を塞がないようにして、いつでも行き来できるようにしてあげましょう。
アイデアの一例として、タンスの一番下にある引き出しの提供をおすすめします。
引き出しを開けたままにして、タオルケットなどを敷き、居場所の1つとして提供すると喜ぶでしょう。
ただしタンスの中段および上段の引き出しは、猫の重さで転倒する可能性があるため、開けたままにしておくことはおすすめしません。
また猫は高いところにいると安心感を覚えます。
ソファの上、ベッドの上、タンスの上なども、寝床や居場所として提供してあげましょう。
安全面
不用意にソマリが怪我をしてしまわないよう、安全面にも配慮してください。
とくに電気コードは、猫の興味を引くことで知られています。
噛んだり引き千切ったりしてしまうことで、怪我や感電など、身体的な危険が生じる可能性が非常に高いです。
コードチューブやケーブルボックスなどを利用することで、安全対策を怠らないようにしてください。
また家具が倒れないようにしておくことも重要です。
たとえばL型金具、突っ張り棒、粘着シート、ストッパーなどの転倒防止用品を使用して、確実に固定しておきましょう。
万が一に備えて、出入り口や通路を塞がないようにする配慮も必要です。
もし不在時に遊んでいて、不意にぶつかったことで荷物が崩れ落ちて進路を塞いでしまえば、ソマリの身の安全が確保できません。
なるべく普段から、出入り口などに段ボールを積み上げることを避け、他にも荷物を放置しないよう心掛けてください。
適度に運動できる環境にする
ソマリが適度に運動できる環境を作ることは、健康維持にとっても重要です。
運動不足は肥満や生活習慣病の原因となるため、愛猫に少しでも長生きしてもらうためにも、適切な環境を整えましょう。
具体的には、以下のポイントを考慮してください。
キャットタワーの設置
キャットタワーは、猫が上下運動を好む性質に合わせて設計されています。
上から下まで複数の段を用意してあり、猫が自由に各スペースへ移動できるため、縄張り意識を満たすことができるでしょう。
ソマリは好奇心が高く、活動的な性格なので、キャットタワーを使って遊ぶことにより、適切な運動量を確保できます。
キャットタワーには、据え置きタイプと突っ張りタイプの2種類があり、比較的安定性の高い据え置きタイプがおすすめです。
キャットタワーの両隣などにタンスやチェストなどを並べて配置し、遊べるスペースを増やす工夫をするとよいでしょう。
キャットウォークの設置
キャットウォークは、猫が移動するための通路や遊び場として使用することができます。
ステップボードやハウスボックスなどを壁に取り付けることができるため、狭いスペースでも設置することが可能です。
キャットウォークは、高い位置から部屋を見下ろすことができるため、安心感を与える効果もあります。
ジャンプを楽しんだり、お昼寝をしたりできるよう、なるべく多くのアイテムを取り付けるとよいでしょう。
床へ着地したときの衝撃を和らげるため、衝撃吸収性が高いマットなどを敷いておき、万一の怪我に備えてください。
1日に1回は遊びに付き合ってあげる
一般的な見解によれば、1日に数回ほどの短い遊び時間を確保することが推奨されています。
ソマリは犬のように人懐っこく、飼い主さんと一緒に遊びたがる傾向があります。
少なくとも1日に1回は、一緒に遊んであげるとよいでしょう。
コミュニケーションを取りたがるため、飼い主さんとの関係性を密にすることが大切です。
適切な遊びを提供し、愛情ケアとしてスキンシップをとることで、より楽しく暮らすことができるでしょう。
具体的には、以下のような遊びが好きです。
おもちゃ
一人で遊ばせるのもよいですが、飼い主さんも一緒に遊んであげると喜ぶでしょう。
とくに猫じゃらしや羽根のついたおもちゃを好みます。
かくれんぼ
飼い主さんが物陰などに隠れて呼ぶと、探しに来てくれます。
追いかけっこ
飼い主さんが服の裾などを動かして走り回ると、喜んで追いかけてきます。
キャットタワー
上下運動を好むため、移動しながら遊べる運動環境を整えると喜ぶでしょう。
運動不足が解消されるだけでなく、ストレス発散にも有効です。
キャットウォーク
ジャンプをして楽しめるため、自由に行き来して運動してくれるでしょう。
キャットタワーと同様に、運動不足の解消とストレス発散に有効です。
ソマリのしつけ方は?
ソマリは賢いため、しつけやすい猫種として知られています。
しかし個体差などにより性格は異なるので、しつけの難易度は一律一様というわけではありません。
学習能力に長けている場合もあれば、物覚えに優れていない場合もあるでしょう。
とはいえ問題行動を起こしたからという理由で、暴力や体罰などは許されるものではなく、その正当性が認められることはありません。
人間の習性と猫の習性は違います。
不条理な言い分を人間の都合に合わせて強制すれば、ソマリに過度なストレスを与えることになりかねません。
飼い主さんが快適に過ごすことではなく、ソマリが快適に過ごせることを第一に考えてあげてください。
次の項目で、「したほうがよいこと」と「してはいけないこと」について、それぞれのポイントを簡潔に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
したほうがよいこと
- 家族など同居人がいる場合は方針を一致させて、一貫したしつけを行いましょう
- その場で悪戯を制止し、なぜ叱られたのかを理解させてください
- 制止するときは「こら」や「だめ」などの短い単語が効果的です
- 誉めるべきときはスルーせず、すかさず撫でて、良し悪しを覚えさせることも大切です
してはいけないこと
- その場で叱ることが基本であり、時間が経過してから叱っても効果はありません
- 大きな声で怒鳴ることは、不快感を与え、逆効果になることもあります
- 延々と叱り続けることは怯えさせるだけなので、全く意味がありません
- 脳や内臓の損傷などの危険性があるため、頭や体を揺さぶる行為は厳禁です
- 手で遮って軽く制止する程度にとどめて、押さえつけたり、叩いたり、殴ったりしないでください
ソマリを飼う前に準備するもの
おうちにソマリを迎える前に、これからずっと取り揃えなければならないものを考慮しながら、急いで必要となるものを吟味し、準備万端の状態を整えましょう。
- 日常用品
- 食事
- 体のケア
- その他
次の項目で、それぞれ簡潔に紹介しています。
日常用品
日常の生活に必須となるアイテムです。
以下のアイテムは、急ぎ取り揃えておきましょう。
- フードボウル(陶器製がおすすめ/ステンレス製やプラスチック製もあります)
- ウォーターボウル(陶器製がおすすめ/ステンレス製やプラスチック製もあります)
- 猫用トイレ(導入用としてはもちろん、使いやすさの点からも、スタンダード・トイレがおすすめです)
- 猫用のトイレ砂(さまざまな種類があるため、好みの砂を見つけてください)
- トイレ用のスコップ
- トイレ回りお片付け用の箒
- トイレ回りお片付け用の塵取り
- 猫じゃらし(エノコロ草に似せた形状がおすすめです)
- ぬいぐるみ(とくにキック専用のぬいぐるみが猫に好まれる傾向があります)
- その他、猫用おもちゃをいくつか買い揃えておきましょう
- 爪とぎ
- 猫用ベッド
- 寝床用のタオル
必要に応じて購入を検討して欲しいアイテムとしては、以下の用品があります。
- 自動給餌器(不在にする時間が長い飼い主さんにおすすめです)
- 自動給水機(留守にしがちな飼い主さんにおすすめです/水をあまり飲まない猫にもおすすめします)
- 猫用のシステム・トイレ
- 全自動タイプの猫トイレ
- 排泄物処理用の消臭袋
- 消臭スプレー
- 猫用トイレのための防水マット
- 箒(ハンディタイプの手箒、短柄の箒、長柄の箒、天井用の箒など)
- 塵取り(ダストパンと呼ばれる小型の塵取りがおすすめです
- はたき
- モップ
- 掃除機
- ロボット掃除機
- コードレス式ハンディクリーナー
- タオル
- クッション
- タオルケット
- ブランケット
- 毛布
- 猫じゃらし
- ぬいぐるみ
- ボール
- お手玉
- レーザーポインター
- 猫用の知育玩具
- 電動のおもちゃ
- トンネルの形状をしたおもちゃ
- その他、猫用のおもちゃ
- キャットタワー
- キャットウォーク
食事
必ず常備しておきたい食事は、ドライフードです。
ドライフードは、栄養バランスを考えて配合された総合栄養食であるため、主食に適しています。
- ドライフード
ご褒美用のおやつ、食欲不振時のトッピング用として、以下の食事も取り揃えておくとよいでしょう。
- ウェットフード
- 猫用のチュール
- 鶏肉のフリーズドライ
- 魚肉のフリーズドライ
- 歯磨き効果や口臭予防効果に期待ができるおやつ(与えすぎは健康被害のリスクがあるため、過剰摂取にならないよう注意してください)
ソマリの食事について、注意点などを以下にまとめました。
ソマリは運動量が多いため、それに比例して食欲があり、食事量も多くなりがちで肥満になりやすい体質です。
食事の量や頻度については、市販品の外装パッケージを参照し、記載されている給餌量を目安にして調整しましょう。
体重を管理しながら食事量を調整し、与えるおやつにも注意しましょう。
猫用チュールなどのおやつを与えるときは、過剰なカロリー摂取にならないよう調整してください。
普段から良質なフードを提供し、ストレスのない生活環境を整えてあげることが、長寿の秘訣にもなります。
体重の増減が著しい、体調に異常があるなど、なにか気になることがあるときは、早めに獣医師へ相談することも大切です。
予防接種や定期健診なども積極的に受け、いざというときのためのかかりつけの動物病院を決めておきましょう。
体のケア
爪切りやブラッシングは、ソマリの健康にも定期的なケアが必要です。
爪切りは、以下の5種類のタイプから選びましょう。
- ハサミタイプ
- ニッパータイプ
- ギロチンタイプ
- ピコックタイプ
- 電動ヤスリタイプ
ブラッシング用グッズは、被毛のタイプに合わせて選んでください。
- ピンブラシ:長毛種の猫におすすめです
- ラバーブラシ:短毛種の猫におすすめです
- スリッカーブラシ:毛玉ができやすい猫におすすめします
- アンダーコートブラシ:毛玉の予防に効果があります(マッサージとしても有効)
- 獣毛ブラシ:艶を出す効果があるためペットの美容に最適です(マッサージとしても有効)
- コームタイプ:毛玉ほぐしにおすすめします(毛並みを整え、無駄毛を取るときにも最適)
ひび割れや炎症など、肉球にトラブルが生じているときは、肉球専用のクリームを使用しましょう。
なるべく無香料タイプを選び、安全面に配慮してください。
肉球クリームには、以下のようなタイプがあります。
- 蜜蝋を配合したタイプ
- 植物由来の成分を配合したタイプ
- 無添加のオーガニック成分を配合したタイプ
- 抗菌成分を配合したタイプ
その他
猫用のキャリーバッグと猫用のペットケージは、お迎えの初日から必要です。
子猫を迎えるときは、布製やポリエステル製など、軽くて持ち運びやすいソフトタイプのキャリーバッグをおすすめします。
愛護団体などから成猫を引き取るときは、体重に配慮して、プラスチック製など耐久性に優れたハードタイプのキャリーバッグがおすすめです。
キャリーバッグの形状には、以下の3種類があります。
- ショルダー型
- カート型
- リュック型
ペットケージは、子猫をお迎えするときから必要になります。
初日から数日間だけ利用する一過性のものと思っている人もいますが、じつはそんなことはありません。
成長したあとも、以下のような使い方ができます。
- 来客時の一時的な避難場所
- 災害時の一時的な避難場所
- 飼い主さんが不在のとき、悪戯や誤飲などを防止するための一時的な隔離場所
- 新入りの猫を迎えるとき、先住猫と対面させる前に、一時的に過ごしてもらうための居場所
- 怪我したときや、病気を患っているときなどに、静かに過ごしてもらうための療養スペース
- 3段タイプの大型ケージであれば、扉を開放して、遊び場所の1つとして提供することもできます
安全面などに配慮した快適な居場所としてケージを提供することで、ストレスを軽減させることができるでしょう。
しかし、便利だからという理由で猫をケージに閉じ込めたまま、一生を過ごさせることをしてはいけません。
運動不足による体力的な疲労、過度のストレスによる精神的な疲労などが蓄積されて、病気になる危険があります。
一時的な期間にのみ、必要に応じてケージを使うようにしてください。
ソマリの価格相場
ソマリの価格相場は、おおむね20万円〜30万円です。
ただし、性別の違い、毛色の人気度、猫の健康状態、血統の有無などによって異なる場合があります。
- ペットショップの価格:約14万円~
- ブリーダーの価格:約17万円~
- オスの価格:約19万円~
- メスの価格:約22万円~
- 毛色「ルディ」の価格:20万円~25万円
- 毛色「レッド」の価格:15万円~25万円
- 毛色「ブルー」の価格:20万円~40万円
- 毛色「フォーン」の価格:20万円~30万円
親猫がキャットショーなどで受賞している場合や、人気の毛色で生まれてきた子猫の場合には、30万円を超える高値が付くこともあります。
以下は、ペットショップとブリーダーそれぞれの利点と注意点です。
ペットショップ | 利点 | 注意点 |
直接購入できる | 飼育環境が十分でない場合がある | |
広範な品種と子猫の選択肢がある | 健康状態や血統の情報が不明な場合がある |
ブリーダー | 利点 | 注意点 |
適切な飼育環境で育てられた子猫が多い | 値段が高い場合がある | |
健康状態や血統の情報が明確である | 子猫の入手までに時間がかかる場合がある |
直接ペットショップやブリーダーに足を運び、信頼できるかどうかを慎重に検討し、飼い主さんの状況や好みに合わせて販売先を選ぶことが重要です。
ソマリを飼う際の注意点
おうちにソマリを迎えるときは、以下3つのポイントに配慮して、飼い方の目安にしてください。
- 食べ物を与えすぎないこと
- 定期的にブラッシングなどのケアをしてあげる
- 家を空けるときに配慮する
次の項目で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
食べ物を与えすぎないこと
ソマリは太りやすい体質であるため、スリムな体型を維持するためにも適切な食事管理が重要です。
以下、食事管理について考慮してほしいポイントを簡潔にまとめました。
栄養バランスの向上
ドライフードとウェットフードは、それぞれ異なる栄養素を含んでいるため、両方を組み合わせて与えることで、必要な栄養素をバランスよく摂取させることができます。
食いつきの向上
ドライフードとウェットフードの食感や味は異なるため、組み合わせて与えることで食いつきが向上する場合があります。
食事のバリエーション
ドライフードとウェットフードを組み合わせることで、食事のバリエーションを増やすことができ、飽きることなく食事を楽しませることができます。
適切な給与量の調整
ドライフードとウェットフードを組み合わせて与える場合、栄養バランスや摂取カロリーがわかりにくくなるため、給与量の目安から計算して与えることが重要です。
混ぜてはいけないものに注意
一部のキャットフードは、混ぜることが推奨されていない場合があるため、製品のラベルに目を通し、メーカーの指示に従いましょう。
与える回数
成猫の場合は1日2回の食事が推奨されており、朝と夜に分けて与えることで、猫の食事習慣を健康的に保つことができます。
与えるおやつの管理
おやつは猫にとってのご褒美ですが、食事のバランスを崩さないように注意し、適量を守って与えるようにしましょう。
水の管理
常に新鮮な水を用意し、いつでも自由に飲めるようにしてください。
食器の形状
ソマリは優雅な姿勢で食事をすることが多いため、高さを気にする必要はなく、一般的なフードボウルで問題ありません。
獣医師のアドバイス
成長や健康状態に合わせた食事管理を行うためにも、定期的に動物病院で診察を受け、獣医師からのアドバイスに従いましょう。
定期的にブラッシングなどのケアをしてあげる
ソマリの被毛は長く、なめらかでシルクのような手触りが特徴的です。
その美しいコンディションを保つためにも、定期的にブラッシングしてあげましょう。
- 1日2回のブラッシングを目安にしてください
- こまめなブラッシングは毛球症の予防にもなります
- 長毛種にはピンブラシが最適です
- 毛並みを整えるときはコームの使用をおすすめします
- 被毛の絡まりが気になるときはスリッカーブラシで毛玉を解きほぐしましょう
- 基本的に猫はシャンプーする必要はありませんが、フケやべたつきなど明らかに汚れているときはシャンプーしてもよいでしょう
- 毛が傷む可能性があるため、頻繁なシャンプーは厳禁です
- 皮膚トラブルの原因になるため、必要以上のシャンプーはしないでください
家を空けるときに配慮する
やむを得ず不在にするときは、以下のポイントに配慮しましょう。
不在時の時間について
一般的な見解として、成猫であれば、約12時間程度の不在については問題なく留守番をさせることができるとされています。
しかしソマリは甘えん坊で、飼い主さんとコミュニケーションを取りたがる傾向が高いため、長時間の不在はおすすめできません。
放置されてしまう時間が長いと、飼い主さんとのスキンシップを楽しむことができず、愛情不足になってしまうでしょう。
過度のストレスを感じてしまうことで攻撃的になる場合もあり、問題行動が生じる可能性もあります。
やむを得ず留守番をさせる必要があるときは、なるべく不在にする時間を最小限に抑えるようにしてください。
可能であれば、親しい家族または友人に声をかけて、ソマリと一緒に過ごしてもらいましょう。
もしくは、信頼できるペットシッターサービスの利用をおすすめします。
食事の用意について
途中で食事を切らしてしまわないよう、十分に用意してから出かけてください。
普段から食べ慣れているドライフードに、おやつ用のドライタイプのスナックをトッピングして、お留守番中のご褒美として提供してあげましょう。
ウェットフードは傷みが早いため、留守番をさせているときの食事としては不向きです。
帰宅してから、猫用チュールなどをトッピングしたウェットフードを与えるとよいでしょう。
帰宅時には、撫でる、抱っこする、一緒に遊ぶなどのスキンシップも忘れないでください。
水分不足にも配慮する必要があります。
清潔な水を用意して、なるべく複数個所に配置しておき、喉が渇かないように対処してあげましょう。
不在時の食管管理が気になるときは、自動給餌器や自動給水器を導入することをおすすめします。
長時間の不在を避け、親しい家族または友人に声をかけて、ソマリと一緒に過ごしてもらい、同時に食事管理も依頼してください。
もしくは、信頼できるペットシッターサービスの利用をおすすめします。
トイレの用意について
トイレは、飼っている猫の数+1個が理想的です。
猫の数1匹に対して、最低でも2つ以上のトイレを設置する必要があります。
なるべく1日に数回、少なくとも1日に1回はトイレ掃除をして、清潔な状態を保つことを心掛けてください。
長時間の不在を避け、親しい家族または友人に声をかけて、ソマリと一緒に過ごしてもらい、同時にトイレ管理も依頼してください。
もしくは、信頼できるペットシッターサービスの利用をおすすめします。
安全対策について
家具を確実に固定して倒れないようにし、割れ物などを放置しないように気を付けて、安全確保に努めてください。
ソマリは好奇心が強いため、施錠忘れにより窓が開いていると、音や匂いなどに誘われて外に出てしまい、迷子になってしまいます。
玄関や窓などの脱出経路にペットゲートを配置して、飛び出していかないようアクセス制限をするなど工夫してください。
防犯のためにも、けっして施錠忘れのないよう心がけましょう。
長時間の不在を避け、親しい家族または友人に声をかけて、ソマリと一緒に過ごしてもらい、同時に安全管理も依頼してください。
もしくは、信頼できるペットシッターサービスの利用をおすすめします。
退屈予防について
ソマリは上下運動を好む傾向が強く、活発で運動量が多い猫種です。
部屋のなかを駆け回り、ジャンプして遊ぶなど活動的なため、退屈を持て余さないよう配慮してください。
運動不足を解消することができ、ストレス発散にも効果的な、キャットタワーやキャットウォークの設置を推奨します。
キャットタワーの天面は、ソマリが上り下りしやすく、安全に遊ぶことができる重要な要素です。
適切な天面の広さと安定性を持つキャットタワーを選ぶことで、ソマリの運動量の増加やストレスの軽減に役立つでしょう。
キャットウォークの設置場所や固定方法については、製品の取扱説明書を参考にしてください。
安全性を確保するためにも設置場所を慎重に選び、正しい方法で固定し、快適に利用できる環境を整えることが重要です。
他にも、猫じゃらし、ぬいぐるみ、ボールなど、好みのおもちゃを幾つか目に留まる場所に置いておき、自由に遊べるようにしておきましょう。
ただしウールサッキングの症状がある場合は、注意が必要です。
布類を飲み込んでしまうことで、腸閉塞を引き起こす危険があるため、適切な監視と管理ができない不在時には、おもちゃを放置しないようにしましょう。
まずは飼い主さんが長時間の不在を避けることが望ましいです。
やむを得ない場合には、親しい家族または友人に声をかけて、ソマリと一緒に過ごしてもらい、安全面にも配慮することを依頼してください。
もしくは、信頼できるペットシッターサービスの利用をおすすめします。
まとめ
この記事では、ソマリの飼い方について言及し、さまざまな関連情報について取り上げ、細部にわたり解説しています。
まずはソマリの性格や特徴について細かく分析し、基本情報について多方面から焦点を当てて、詳しくまとめました。
つぎに、一人暮らしで飼うときの注意点、しつけるときの注意点、飼い方のポイントや注意点、飼う前に準備するものなど、必要な情報を紹介しています。
おうちにソマリを迎えるときの基礎知識として、ぜひ当記事の情報を参考にしてください。