ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。
はじめに
猫が普段は大人しいのにうるさく鳴き始めて困ったという方は多いと思います。
日中の時間ならまだ大丈夫ですが、夜中に鳴き続けて飼い主のストレスになる場合も多いはずです。
ただ、猫の鳴き声がうるさいからといって怒ったり叩いたりしてはいけません。
今回は、猫のうるさい鳴き声について詳しく紹介します。
うるさく鳴く理由や対処法を詳しくまとめているので、猫の鳴き声に困っている方はぜひ参考にしてください。
猫がうるさく鳴くのはどんなとき?
まず、猫がどんなときにうるさく鳴くのか詳しく紹介します。
- お腹が空いている
- 不安で心細い
- ストレスを感じている
- トイレが汚れている
- 遊んでほしいなどの要求
- 発情期
- 猫同士のケンカ
- 老猫の夜鳴きは病気の可能性
それぞれ具体的にまとめているので、愛猫がうるさく鳴くときはどれに当てはまっているかチェックしましょう。
お腹が空いている
まず、猫がうるさく鳴くのは、お腹が空いているからです。
猫は本能的に食事の時間を覚え、定期的に食べ物を求めます。
食事の時間が近づくと、猫は飼い主に対してニャーニャーと鳴き、「早くごはんをくれ!」とアピールしているのです。
また、猫は自分たちが空腹だと感じると、飼い主の周囲をウロウロと歩き回り、注目を引こうとします。
そして、食事の場所や食器の近くに行き、その場でじっと待つ場合もあるのです。
飼い主は定期的な食事スケジュールを作り、猫の健康を考えて適切な量の食事を与えましょう。
猫が鳴いたら食べ物を与えると、鳴いたら何かくれると考えられてしまいます。
そのため、いつもより早めの時間に猫が鳴いても、食事の時間はずらさないのが大切です。
不安で心細い
次に、猫がうるさく鳴くのは、不安や心細さを感じているときです。
猫は繊細な動物であり、環境の変化があると、鳴き声を上げて不安を表現する場合があります。
例えば、引っ越しや新しい家族の迎え入れ、家のレイアウトの変更などが猫にとって不安に感じる原因です。
また、雷・花火・大勢の人が集まるパーティーなど、耳障りな騒音があると猫は不安になります。
さらに、飼い主が家を空けると、猫は心細さを感じる場合が多いです。
他にも、猫が痛みや不快を感じると鳴く場合もあり、特に慣れない場所だと不安が高まっています。
猫が不安や心細さを感じてうるさく鳴く場合は、状況を確認して改善しましょう。
飼い主は猫の心理状態を理解し、できる限り落ち着ける環境に整えるのが重要です。
ストレスを感じている
3つ目に猫がうるさく鳴くのは、ストレスを感じている時です。
猫は繊細な動物であり、さまざまな要因によってストレスを感じます。
そして、鳴き声を上げて飼い主にストレスを表現しているのです。
不安の場合と同様ですが、引っ越しや新しいペット、家族の変化など、環境の変化は猫にとってストレスの原因となります。
特に、他のペットや新しい人々との接触をストレスに感じる場合が多いです。
さらに、病気や怪我は猫にとってストレスの原因となります。
治療や診察中に猫は不安を感じ、それを鳴き声で表現するのです。
猫がストレスを感じて鳴くときは、飼い主がその原因を見つけ、状況を改善するために対策を考えましょう。
また、猫が病気を抱えている場合は、早めに獣医に診てもらうのが重要です。
トイレが汚れている
4つ目に猫がうるさく鳴くのはトイレが汚れているときです。
猫はきれい好きな動物であり、トイレが清潔でないとストレスを感じます。
その結果、鳴き声を上げて「トイレを綺麗にして!」とアピールしているのです。
猫はトイレ周辺を嗅いで汚れや異臭を感知しています。
そして、トイレが汚れている時は猫がトイレを避け、代わりの場所で排泄する場合もあるのです。
トイレが原因でうるさく鳴くのを防ぐには、トイレの定期的な清掃を行って汚れや臭いを取り除きましょう。
また、猫砂も定期的に交換し、清潔な状態を保つのが重要です。
さらに、トイレを静かでプライバシーが守られる場所に配置し、猫が安心してトイレを使えるようにしてください。
複数の猫がいる場合は、個々のトイレを増やしてストレスを減らしましょう。
猫の頭数+1つのトイレがあるのが理想的です。
遊んでほしいなどの要求
5つ目に猫がうるさく鳴くのは飼い主に遊んでほしいと要求する時です。
猫は活発な動物であり、適切な運動や刺激を必要とします。
そのため、うるさく鳴いて「遊ぼうよ!」とアピールしているのです。
猫が遊んでほしいとき、猫はニャーニャーと鳴き声を上げたり、身をよじって飼い主の注意を引こうとしたりします。
特にしっぽを上げて身をよじる場合が多いです。
また、猫はおもちゃを口にくわえて飼い主の近くに持ってきて遊びを求める場合もあります。
さらに、猫は手や足で飼い主を叩いて、遊びたい気持ちをアピールするのです。
そのため、猫との遊びは定期的に行い、本能を満たして楽しませましょう。
発情期
6つ目に猫がうるさく鳴く原因は発情期です。
猫は性成熟すると周期的に発情期を迎え、鳴き声を上げて異性にアピールします。
発情期のタイミングや発情期にみられる行動をまとめたので、参考にしてください。
発情期はいつから?
猫はオスメスともに生後6ヶ月〜1年ほどの間に性成熟を迎えます。
そして、春から夏にかけてのタイミングで性成熟していると発情期を迎えるのです。
発情期には日照時間が関係していると言われており、14時間を超えたタイミングから発情期が始まります。
春から夏にかけての期間は過ごしやすく、繁殖に適しているのです。
発情期に見られる行動
猫の発情期にみられる行動が長時間の夜鳴きです。
猫は鳴き声で自分の存在をアピールし、パートナーを求めています。
また、猫が発情期に入ると、落ち着きがなくなり部屋をウロウロと歩き回ったり、家具を引っ掻いたりする場合が多いです。
さらに、発情期に入った猫は鳴き声や香りを使って他の猫を引き付けようとします。
他にも、発情期の猫はストレスを感じ、飼い主や他の猫に対しても攻撃的になる場合が多いです。
猫が発情期で鳴き声を上げるのを軽減するためには、猫の避妊・去勢手術が重要です。
手術をすると鳴き声などの発情行動を減らせて、望まない妊娠も防げます。
そして、発情期の間に猫がリラックスして落ち着ける環境を作りましょう。
猫同士のケンカ
7つ目に猫がうるさく鳴くのは猫同士のケンカです。
猫同士で緊張が高まると、激しい鳴き声のケンカが発生する場合があります。
具体的には、猫同士が威嚇し合ったり攻撃的なポーズをとったりして、鳴き声が激しくなるのです。
猫同士はどちらの方が優位か決めたりテリトリーを広げたりするためにケンカをします。
さらに、猫同士のケンカが原因で、周囲の猫が不安やストレスを感じると鳴き声がうるさくなるのです。
猫同士がケンカして鳴き声がうるさい場合は、猫同士の緊張を和らげるために仲裁するのが重要です。
また、ケンカを避けるために、猫同士を別々の部屋に分離しましょう。
そして、ケンカの原因を特定して解決するための対策をおこなってください。
老猫の夜鳴きは病気の可能性
最後に、老猫が夜鳴きをする場合、病気が関係している可能性もあります。
例えば、老猫は認知症になりやすく、夜鳴きは認知症の兆候の1つです。
老猫が認知症になると、迷子になった感覚や不安を感じて夜鳴きします。
また、痛みを感じる老猫は夜鳴きする場合が多いです。
関節炎や歯の問題、内臓疾患などが原因となります。
さらに、老猫は甲状腺機能亢進症が原因で夜鳴きする場合もあるのです。
この病気は代謝が過剰になり、不安や興奮で夜鳴きを引き起こします。
他にも、老化による失明や聴力の低下は、老猫が夜鳴きをする原因の1つです。
老猫の夜鳴きは病気や健康問題のサインであるため、夜鳴きが続く場合は獣医の診察を受けましょう。
猫の鳴き声がうるさい時はどうする?
次に、猫の鳴き声がうるさい時の対処法について紹介します。
- 怒ったり叩いたりするのはNG
- 原因を見つけて取り除く
- 興奮しているときはそっとしておく
- 猫同士のケンカは仲裁してあげる
- 発情期の鳴き声には不妊去勢手術
それぞれ詳しく紹介するので、猫がうるさく鳴く原因に合わせて適切に対処しましょう。
怒ったり叩いたりするのはNG
まず、猫の鳴き声がうるさい時に怒ったり叩いたりしてはいけません。
猫の鳴き声はコミュニケーションをとるための大切な手段であり、怒ったり叩いたりすると逆効果なのです。
また、猫は叱られても理由をうまく理解できません。
そのため、怒られたり叩かれたりすると飼い主を怖がるようになり、猫と飼い主の信頼関係が崩れてしまうのです。
猫の鳴き声がうるさい場合は、まず原因を理解するのに努めましょう。
そして、後述するうるさい場合の対処法を試してみて、うまくいかければ獣医に相談してみてください。
原因を見つけて取り除く
猫がうるさく鳴く時は原因を見つけて取り除くのが非常に重要です。
はじめに、猫がうるさく鳴いた時の状況を細かくチェックしましょう。
ご飯を食べているときに鳴いたのか、周りに誰がいたのかなどを事細かに確認するのが大切です。
次に、猫がうるさく鳴く時の傾向をお伝えするので参考にしてください。
朝や夕方はお腹が空いていることが多い
まず、朝や夕方に猫がうるさく鳴く場合はお腹が空いているケースが多いです。
朝や夕方は猫に食事を与えるタイミングであり、「お腹がすいた!」と猫はアピールしています。
うるさく鳴くだけでなく、飼い主の周囲を歩き回るのはこの理由の場合が多いです。
飼い主は猫に時間通りに食事を与え、お腹を満たしてあげましょう。
猫に不快な環境になっていないかチェック
次に、猫にとって不快な環境になっていないかチェックするのが非常に重要です。
猫は不快な環境にあるとうるさく鳴き声を上げる場合があります。
例えば、家具を移動させたり新しい家族を迎えたりなど、環境の変化が最近なかったかチェックしてください。
他にも、トイレが汚れていて猫が不快に感じている場合もあります。
飼い主は猫にとって不快な環境がないかチェックし、当てはまるものは取り除きましょう。
不安になっていたら優しく寄り添う
次に、猫が不安になっている場合は、優しく寄り添うことが大切です。
猫は環境の変化やストレスなどさまざまな要因によって不安を感じますが、飼い主が支えてくれると安心してくれます。
具体的には、猫が不安になっているときは、静かに彼らのそばに座って安心感を与えましょう。
また、優しい声で話しかけ、安心させます。
穏やかなトーンで猫の名前を呼んだり、リラックスするように語りかけたりするのがおすすめです。
他にも、背中や頭をそっと撫で、リラックスさせましょう。
ただ、猫が撫でられることを嫌がる場合は無理に近づかず、距離を保つのが大切です。
興奮しているときはそっとしておく
猫が鳴き声を上げて興奮しているときは、そっとしておくのが良いでしょう。
猫が興奮しているときは楽しんでいるか、刺激を受けている時の表れであり、無理に静めようとすると逆効果になる場合があります。
そのため、猫が興奮して鳴き声を上げているときは、静かにして彼らを観察しましょう。
猫が楽しんでいる様子であれば、そのまま楽しませてあげます。
また、猫が興奮しているときは、周囲の安全を確保しましょう。
猫が事故や怪我をする可能性がある場合は、安全な場所に移動させます。
興奮している猫を無理に静めようとすると、ストレスや不安を引き起こす場合があるので注意が必要です。
猫同士のケンカは仲裁してあげる
猫同士のケンカで猫がうるさい場合は、仲裁してあげるのが重要です。
猫同士のケンカはストレスや怪我の原因になるため、早めに止めて下記の対応を取りましょう。
- 大きな音で猫の気をそらす
- 猫を別々の部屋でクールダウンさせる
大きな音で猫の気をそらす
まず、猫同士のケンカを仲裁するには大きな音を使って猫の気をそらすのが有効です。
具体的には、手をパチンとたたいたり、指を鳴らしたりして大きな音を出します。
大きな音は猫の注意を引き、ケンカの勢いを止められるのです。
また、小さな物を地面に落としたり、ドアを閉めるときに扉がバタンと音を立てたりします。
他にも、音の鳴るおもちゃを使って猫の注意を引きましょう。
例えば、ベルのついたボールや音が鳴るぬいぐるみなどがおすすめです。
大きな音は猫の注意を引きつけ、ケンカの勢いを抑えるのに効果的ですが、騒音が大きすぎると猫が驚いてしまうことがあるので、慎重に行ってください。
猫を別々の部屋でクールダウンさせる
次に、猫同士のケンカを仲裁するには、猫を別々の部屋に分けてクールダウンさせるのが有効です。
ケージやトイレなどの必要なものを用意して別々の部屋に移動させましょう。
そして、他の猫や外の騒音が気にならないようにし、猫がリラックスできる状況を整えます。
猫たちを別々の部屋に置いた後は、しばらくの間放置しましょう。
一定の時間が経過した後、猫たちを再び同じ空間に戻します。
この際、猫同士が再び緊張しないよう慎重に接してください。
発情期の鳴き声には不妊去勢手術
最後に、発情期で猫の鳴き声がうるさい時は不妊去勢手術が有効な解決策です。
発情期には、猫がパートナーを求めて鳴き声を上げますが、不妊去勢手術によってこの問題を解決できるのです。
不妊去勢手術は、猫の生殖能力をなくす手術であり、猫の発情期の行動を防いでくれます。
また、不妊去勢手術によって、猫同士のケンカや周囲への騒音問題が軽減されるのです。
さらに、手術を受けた猫は子宮や卵巣に関連する病気のリスクが軽減し、寿命を延ばせます。
手術する場合は、発情期や鳴き声が問題となり始める生後6ヶ月以降に行いましょう。
原因がわからない場合は動物病院へ
猫の鳴き声がうるさい時に原因がわからない場合は、動物病院へ連れて行くのが重要です。
猫が鳴き声を上げる理由はさまざまであり、飼い主ではわからない場合もあります。
動物病院では、獣医が猫の健康状態を評価してくれるので、体の異常や病気の兆候を見つけられるのです。
また、必要に応じて、血液検査・尿検査・レントゲン・超音波などの検査を行い、猫の状態を詳しく調べてくれます。
さらに、診断に基づいて、獣医師は適切な治療法や管理方法を提案してくれるのです。
原因がわからない場合は、獣医の専門知識を活用して猫の状態を確認し、必要なケアを行ってください。
まとめ
猫がうるさく鳴く場合は、下記の7つの原因であるのが一般的です。
- お腹が空いている
- 不安で心細い
- ストレスを感じている
- トイレが汚れている
- 遊んでほしいなどの要求
- 発情期
- 猫同士のケンカ
- 病気
猫がうるさく鳴いている時に、飼い主は怒ったり叩いたりしてはいけません。
飼い主は原因を特定し、適切な対処をする必要があります。
原因ごとの対処をまとめたので、特定したらすぐに対処しましょう。
- ご飯やトイレの要求の場合は対応する
- 不快な環境が原因の場合は、ストレスを取り除く
- 不安が原因なら優しく接して不安を取り除く
- 発情期が原因なら手術を検討する
- 猫同士のケンカが原因なら仲裁する
猫がうるさく鳴くのには必ず理由があるので、原因がわからない場合は病院に連れて行ってください。
適切に対処して猫にとって過ごしやすい環境を作りましょう。