【獣医師監修】猫の愛情表現を見落としていない!?13のサインを解説

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はじめに

猫の愛情表現のサイン1

猫が飼い主にどのように愛情を表現しているかわからない方も多いと思います。

しかし、愛情表現に気づかず応えられないと、猫との信頼関係を崩してしまう可能性もあるので、見逃さないよう注意が必要です。

また、愛情表現に見えてストレスを表現している場合もあるので、どちらか見分けなければいけません。

この記事では、猫の愛情表現のサインを紹介します。

猫の愛情表現に応える方法や仲良くなる方法・ストレスと愛情表現の見分け方もまとめているので、猫の愛情に応えて信頼関係を作りたい方はぜひ参考にしてください。

猫の愛情表現​​のサイン

猫の愛情表現のサイン2

まず、猫の愛情表現のサインを紹介します。

  • 声を出さすに鳴くような仕草を見せる
  • まばたきする
  • 仰向けになってゴロン
  • スリスリしてくる
  • ひげが上を向いている
  • しっぽを立てる
  • 喉を鳴らす
  • ついてくる
  • 舐めてくる
  • くっついてくる
  • 一緒に布団で寝る
  • 出迎えに来てくれる
  • 前足でふみふみする

それぞれのサインを具体的に紹介しますので、愛猫が愛情表現しているかチェックしましょう。

声を出さずに鳴くような仕草を見せる

1個目の猫の愛情表現のサインは、猫が声を出さずに鳴くような仕草を見せるときです。

猫は鳴くような仕草なのに声を出さない時があります。

これは子猫が母猫に甘えたいときに行う仕草であり、愛情を表現しているとわかるのです。

声を出さないように見えますが、人間に聞こえない周波数の声を発しているとも言われています。

母猫に見せる仕草を飼い主に見せてくれたら、信頼していると考えましょう。

まばたきをする

2個目の猫の愛情表現のサインは、猫がまばたきをするときです。

猫と目があったときにまばたきされた場合は、猫からのあいさつや愛情表現を意味しています。

猫がまばたきしたら、飼い主はまばたきを返しましょう。

まばたきし合うことで猫とコミュニケーションを取り、信頼関係を深められます。

ただし、あまりにまばたきが多い場合は病気の可能性もあるので、注意深く観察してください。

仰向きになってゴロン

3個目の猫の愛情表現のサインは、猫が仰向きになってゴロンとするときです。

猫のお腹は非常にデリケートなので、基本的には襲われないようにお腹を見せません。

そのため、猫が仰向けになってゴロンとお腹を見せる行動は、信頼や服従を意味しているのです。

お腹を見せてじっと見つめてくる場合は、構ってほしいというサインを送っています。

ただし、お腹を触るのを嫌がる猫も多いので、お腹を触ってほしいのか、遊んでほしいのかなど猫の様子を見て判断しましょう。

スリスリしてくる

4個目の猫の愛情表現のサインは、猫がスリスリしてくるときです。

猫は嫌いな相手や警戒心を持つ相手に顔や身体をスリスリしません。

猫は顔や身体をスリスリする行動で、信頼や愛情を表現しています。

また、猫は自分の匂いを飼い主につけてマーキングし、自分のものだとアピールしているのです。

猫の匂いは1度ではつかないので、猫は日に複数回スリスリする場合があります。

ひげが上を向いている

5個目の猫の愛情表現のサインは、猫のひげが上を向いているときです。

猫のひげが上を向いているときは、猫の機嫌が良い状態だと分かります。

この状態で猫が近づいてきたら、猫は遊んでほしい・構ってほしい状態なので、サインを見逃さずに構ってあげましょう。

また、猫と遊んでいるときにひげが上を向いたら、飼い主との時間に満足している証拠です。

しっぽを立てる

6個目の猫の愛情表現のサインは、猫がしっぽを立てるときです。

猫がしっぽを立てるときは、嬉しさや興奮を表現しています。

しっぽを立てながらふりふり震わせている場合は、とても喜んでいる証拠です。

猫は、母猫とのコミュニケーションの名残でしっぽを立てる仕草を行います。

しっぽを立てる仕草を見せたときは、撫でたり声をかけたりして飼い主も喜びを表現するとよいでしょう。

喉を鳴らす

7個目の猫の愛情表現のサインは、猫が喉を鳴らすときです。

猫はリラックスしているときに、ゴロゴロと喉を鳴らします。

飼い主のそばで猫が喉をならすときは、飼い主を信頼している証拠です。

ゴロゴロ音は自律神経やホルモンバランスを整えるセロトニンを分泌させる効果も期待できます。

猫が自分のそばでゴロゴロ鳴く場合は、撫でたり一緒に遊んだりしましょう。

ただ、猫は体調がよくないときに、いつもと異なる音でゴロゴロと鳴く場合があるので、注意深く様子を見てください。

ついてくる

8個目の猫の愛情表現のサインは、猫がついてくるときです。

ひとりが好きな猫でも信頼している飼い主がいる場合は、ついてこようとします。

ついてくる猫は信頼している人のそばでリラックスしたかったり、構ってもらいたかったりするのです。

例えば、パソコンで仕事をしているときに、猫はキーボードの上に座って構ってもらおうとします。

全てのタイミングで猫に構うのは難しいですが、信頼して愛情を示してくれる猫のためにも、できる限り構ってあげましょう。

舐めてくる

9個目の猫の愛情表現のサインは、猫が舐めてくるときです。

猫は飼い主や他の猫を舐めてグルーミング(毛づくろい)を行います。

グルーミングは家族の一員と認めていないと行わないので、飼い主に対して愛情や信頼を示しているのがわかるのです。

また、飼い主を舐めて自分の匂いをつけてマーキングしている場合もあります。

くっついてくる

10個目の猫の愛情表現のサインは、猫がくっついてくるときです。

猫は警戒心が強い生き物なので、心を許していない人だと膝や肩に乗ったりくっついたりはしません。

猫がくっついてくる場合は、それだけ飼い主を信頼している証拠なのです。

また、自分の匂いをつけてマーキングするだけでなく、飼い主の匂いで安心感を得ている場合もあります。

一緒に布団で寝る

11個目の猫の愛情表現のサインは、猫が一緒に布団で寝るときです。

警戒心の強い猫は安心できる場所でないと寝られません。

猫同士でも一緒に寝ることはほとんどなく、親や兄弟の前だと一緒に寝る場合があります。

そのため、飼い主と一緒の布団で猫が寝る場合は、猫は飼い主のそばが一番安心できて心地よい場所と考えているのです。

出迎えに来てくれる

12個目の猫の愛情表現のサインは、猫が出迎えに来てくれるときです。

飼い主が外から帰ってくるときに猫が出迎えている場合は、猫は飼い主の帰りを心待ちにしており、愛情を示しています。

猫はたまたま玄関にいたわけではなく、「おかえり」を伝えようとしているのです。

鳴き声で出迎えてくれるときもあるので、思いっきり甘えさせてあげたり撫でてあげたりしましょう。

前足でふみふみする

13個目の猫の愛情表現のサインは、猫が前足でふみふみするときです。

猫は、お腹がすいていたり甘えたかったりするときに前足をふみふみします。

この行動は、小さい頃に母乳を飲みたいときにする前足を押し出す仕草が残っているのです。

そのため、猫は飼い主を母猫に重ねてこの行動を行っており、深く信頼しています。

猫の愛情表現に応える方法

猫の愛情表現のサイン3

次に、猫の愛情表現に応える方法を紹介します。

  • 一緒に遊んであげる
  • 触ってあげる
  • 返事をする

それぞれ詳しく紹介しますので、猫の愛情表現に応えたいと考えている方はぜひ実践してみてください。

一緒に遊んであげる

1つ目の猫の愛情表現に応える方法は、猫と一緒に遊んであげる方法です。

猫がおもちゃを持ってきたりついてきたりするときは、遊びたいサインなので応えてあげましょう。

一緒に遊ぶ際は、猫のペースに合わせるのが重要です。

猫が遊びたいサインを出しているときだけ構ってあげると、猫はストレスなく遊びを楽しめます。

一方で、猫が遊びに興味を失ったり疲れたりしたときは、そっとしておきましょう。

遊ぶ際は、1日10分~15分程度で複数回遊べるとよいです。

忙しくて構ってあげられないタイミング以外は、猫と遊んで愛情表現に応えましょう。

触ってあげる

2つ目の猫の愛情表現に応える方法は、猫を触ってあげる方法です。

猫の体を触ってあげると、猫は信頼している飼い主の体温から安心感を覚えます。

猫が心地よいと感じるように触って、猫を喜ばせましょう。

ただ、猫はマイペースなので、猫が触られたくないサインを見せた場合は止めてください。

猫の意思を尊重して、猫が触るのを好む箇所を見つけていくのが重要です。

猫の被毛に触れることで安心感を与え、愛猫との絆を深めていきましょう。

返事をする

3つ目の猫の愛情表現に応える方法は、猫に返事をする方法です。

猫が鳴くなど愛情表現した際に返事をすると、猫は飼い主が自分の考えを理解してくれたと思います。

また、飼い主が猫に返事をすると、飼い主を信頼するようになり、猫にとって飼い主の存在をより強く感じるようになるのです。

猫に返事をする際は、声のトーンを押さえて優しく落ち着いた声で話しかけるのが重要です。

また、「ありがとう」「うれしい」などの表現を繰り返しましょう。

猫は人間の言葉を理解しようとしているので、同じ場面で同じ言葉を繰り返すと言葉の意味がわかるようになります。

愛情表現とストレスの見分け方

猫の愛情表現のサイン4

次に、猫の愛情表現とストレスの見分け方を紹介します。

猫が愛情表現しているかストレスから行動しているかは、周囲の状況・タイミングなども考慮して見分けられます。

例えば、猫がゴロゴロと喉を鳴らす行動は幸せを表現している一方で、ずっと喉を鳴らす場合は痛みや不快感で鳴いている場合があります。

また、猫が飼い主にスリスリするのは愛情表現の1つですが、行動が過度にしつこかったり、普段と異なったりする状況の場合は、ストレスや不安のサインでもある可能性があるのです。

様々なことを視野に入れて、愛情表現とストレスを見分けましょう。

猫と仲良くなる方法

猫の愛情表現のサイン5

次に、猫と仲良くなる方法を紹介します。

  • 優しく撫でてあげる
  • 話しかける
  • いっぱい遊んであげる
  • 寝ているときは寝かせてあげる

それぞれ具体的な方法をまとめているので、猫と今より仲良くなりたい方はぜひ参考にしてください。

優しく撫でてあげる

1つ目の猫と仲良くなる方法は、猫を優しく撫でてあげる方法です。

飼い主が猫を優しく撫でてあげると猫に安心感が伝わり、猫との信頼関係ができて仲良くなれます。

このときに、猫の嫌がる箇所を撫でたり、ガサツに撫でたりしてはいけません。

猫は警戒心が強い動物ですので、自分にとって嫌なことをされると、心を開かなくなります。

具体的には、腰・足先・肉球・お腹・しっぽなどは急所だったり神経が集中している部分だったりするので、触るのはおすすめしません。

猫を撫でる際は、猫の頭や背中をゆっくりとしたスピードで撫でましょう。

頭や背中は猫にとって撫でられると嬉しい箇所であり、丁寧に撫でると心地よい刺激が伝わって喜んでくれます。

話しかける

2つ目の猫と仲良くなる方法は、猫に話しかける方法です。

猫に話しかけると、飼い主は猫に安心感を与えられて、信頼関係を深められます。

話しかける際は、優しい声やトーンで話しかけるのが重要です。

飼い主は猫に強い口調で話しかけてはいけません。

なぜなら、猫は警戒心が強いので驚いて怖がってしまうからです。

そのため、優しい声で話しかけて猫に安心感を与え、リラックスさせましょう。

また、話しかける際には、他の行動と組み合わせるのもおすすめです。

例えば、優しく撫でながら話しかけたり、遊んでいるときに優しく話しかけたりすると、猫とより親密な関係を築けます。

そして、猫に話しかける頻度も意識的に増やすのがおすすめです。

繰り返し猫に話しかけると、猫は飼い主の声に慣れられるので、飼い主の存在や声で安心感を覚えるようになります。

名前を繰り返し呼んであげる、しつけができたらよく褒めてあげる、一緒に遊ぶときは喜びを声に出すなど工夫して、飼い主の存在を認識させてください。

いっぱい遊んであげる

3つ目の猫と仲良くなる方法は、猫といっぱい遊んであげる方法です。

猫と遊ぶ機会を増やすほど、飼い主は猫とのコミュニケーションが増えるので、信頼関係が深まります。

1日10〜15分の時間を確保して、複数回猫と遊ぶ機会を作りましょう。

猫と遊ぶ機会を増やす際は、飽きないような工夫をするのが重要です。

例えば、おもちゃを複数個用意したり、キャットタワーを用意したりすると、遊びの種類を増やします。

また、猫に遊んだ後に楽しかったと思わせる工夫も必要です。

例えば、猫じゃらしを使って遊んだときにいつまでも猫じゃらしを捕まえられないと、遊びがストレスになってしまいます。

狩猟本能を満たすために、適度なタイミングで捕まえさせて、「また遊びたい!」と思わせるのです。

飼い主が遊べる時間を増やし、猫が何度も遊びたい状況を作って、猫との信頼関係を深めてください。

寝ているときは寝かせてあげる

4つ目の猫と仲良くなる方法は、猫が寝ているときは寝かせてあげる方法です。

猫が寝ているときは、穏やかに過ごしたいタイミングなので、起こしてはいけません。

飼い主が遊びたいからといって起こしてしまうと、猫は自分の心地よい空間を邪魔され、心を閉ざしてしまいます。

そのため、飼い主は猫が安心して快適に過ごせるように心がけましょう。

猫が好んで寝る場所を確保して邪魔をしないと、猫は自ずと心地よい環境を作ってくれる飼い主に信頼感を持ってくれます。

まとめ

猫の愛情表現のサイン6

猫は、下記13個の行動で飼い主に愛情を表現しています。

  • 声を出さすに鳴くような仕草を見せる
  • まばたきする
  • 仰向けになってゴロン
  • スリスリしてくる
  • ひげが上を向いている
  • しっぽを立てる
  • 喉を鳴らす
  • ついてくる
  • 舐めてくる
  • くっついてくる
  • 一緒に布団で寝る
  • 出迎えに来てくれる
  • 前足でふみふみする

飼い主は愛情表現に気づいたときに、猫が何を求めているかを考え、一緒に遊んであげたり、触ってあげたり、返事をしてあげたりしましょう。

このときに、愛情表現と同じに見えてもストレスを感じている場合もあるので、周りの状況やタイミングから多角的に判断するのが必要です。

また、日常的に優しく撫でたり、話しかけたり、いっぱい遊んであげたりすると、猫と少しずつ信頼関係を深められます。

猫の愛情表現を受けとり、それに応えながら猫との心地良い生活を楽しみましょう。

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