犬にブルーベリーを与えても大丈夫?与え方の注意点や量を解説

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はじめに

愛犬には健康で長生きしてほしい。

体にいいものを積極的にとりいれてあげたい。

ペットを愛する飼い主さんの中には、このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?

今回は、目にいいイメージがあるブルーベリーについて解説します。

この記事の内容は以下の通りです。

  • ブルーベリーを犬に与えて大丈夫なのか
  • ブルーベリーの栄養素と犬への影響
  • 犬にブルーベリーを与える際の注意点
  • 犬にブルーベリーを与える適切な方法

ブルーベリーは栄養が豊富ですが、間違った与え方をすると健康を害する可能性もあります。

犬にブルーベリーを与える前に、ぜひご一読ください。

ブルーベリーを犬に与えて大丈夫なのか

結論を言うと、犬にブルーベリーを与えても大丈夫です。

ブルーベリーによく似た果物に「ぶどう」があります。

ぶどうは、犬が中毒症状を起こす果物です。

最悪の場合、急性腎不全で命を落とす可能性もあります。

ブルーベリーとぶどうは、見た目がよく似ていますが、まったく違う種類の果物です。

ブルーベリーはツツジ科、ぶどうはブドウ科に分類されます。

ブルーベリーには、犬の中毒の原因となる物質は含まれていないので、犬に与えても大丈夫です。

ただし、食物アレルギーの問題は別です。

食物アレルギーは、ブルーベリーに限らずどんな食べ物でも起こる可能性があります。

初めて犬にブルーベリーを与えるときは、少量からにし、動物病院が開いている時間を選ぶとより安心です。

ブルーベリーの栄養素と犬の体への影響

ブルーベリーには、栄養が豊富に含まれています。

特に、犬によい効果が期待できる栄養素は以下の3つです。

  • アントシアニン
  • ルテイン
  • 食物繊維

アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用・抗炎症作用があります。

毛細血管を強化したり、細胞の酸化を防ぐことで、病気の予防やアンチエイジングに役立ってくれます。

しかしアントシアニンは体内で作り出すことができないため、食事やサプリメントで接種するしかありません。

ルテインも同じく、抗酸化作用・抗炎症作用があります。

ルテインはもともと水晶体や皮膚に存在していますが、加齢とともに減少することが分かっているので、アントシアニンと同様、食事やサプリメントで補う必要があります。

また、ルテインには皮膚の水分量や脂質量を増やす効果も報告されています。

食物繊維は、おなかの調子を整えたり、血糖値の上昇を抑える効果があります。

しかし、与え過ぎには注意が必要です。

食物繊維には「水溶液食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、この両者をバランスよく摂取することが下痢や便秘の予防に役立ちますが、ブルーベリーに含まれる食物繊維の多くは不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維の過剰摂取により、便が大きくなり過ぎたり、固くなり過ぎることがあります。

特に老犬は、筋力の低下によりいきむのが難しくなっているので、注意が必要です。

ブルーベリーを犬に与えるときは、様子を見ながら少量ずつ与えましょう。

犬にブルーベリーを与える際の注意点

ブルーベリーは犬の健康をサポートしてくれる食べ物ですが、与え方には注意が必要です。

詳しく解説していきます。

与える際に気をつけるべき量と頻度

犬の食事は栄養バランスのとれたフードが基本ですので、ブルーベリーはあくまでおやつです。

おやつの適切な量は、1日に与える食事の量の10%以下とされています。

例として、どれくらいブルーベリーを与えてよいか計算してみましょう。

条件

  • 5kgの健康な成犬(1歳~6歳)
  • ドライフードのみ給与
  • ブルーベリー1粒は約1g

ヒルズ給与量ガイドプログラム(フード給与量ガイド|ヒルズ Hill’s)によると、5㎏の成犬に必要なフードの量は1日100gです。

おやつは1日に与える食事の量の10%以下なので、ブルーベリーをおやつとして1日最大で10粒(10g)与えられます。

犬の大きさ別に計算したものを表にしました。

個体差がありますので、目安としてお考えください。

おやつを与える際は、与えた分のフードの量を減らしましょう。

大きさ1日に必要な給与量1日に与えられる
ブルーベリーの最大量
超小型犬(3㎏)70g7粒
小型犬(5㎏)100g10粒
中型犬(10㎏)170g17粒
大型犬(25㎏)335g33粒

次に、犬にブルーベリーを与える頻度について解説します。

おやつは1回に全量をあげるのではなく、何回かに分けて与えてください。

繰り返しますが、あくまでも、犬の食事は栄養バランスのとれたフードがメイン。

偏った食生活は病気の原因になります。

おやつの食べ過ぎによって食事量が減ることのないように注意しましょう。

犬にブルーベリーを与える適切な方法

早速ブルーベリーを取り入れたい飼い主さんへ向けて、ブルーベリーの適切な与え方について解説します。

犬にブルーベリーを与える方法は3つあります。

  • よく洗って生の状態で与える
  • 冷凍されたブルーベリーを解凍して与える
  • ブルーベリーを加熱して与える

手軽にブルーベリーを与える方法は、生の状態で食べさせることです。

汚れがついていることもあるので、よく洗ってから食べさせてください。

皮ごと与えても問題はありませんが、ブルーベリーの皮には食物繊維が含まれています。

心配な方は、皮を刻んだり、つぶしてあげると良いでしょう。

生のブルーベリーの場合、購入から時間がたつと痛んでしまうことがあります。

犬には、できるだけ新鮮なものを与えてください。

冷凍ブルーベリーなら、生のままのブルーベリーよりも長い間保存ができます。

最近はスーパーやコンビニエンスストアでも見かけるようになり、手に入りやすくなりました。

ブルーベリーを冷凍することで皮の繊維の細胞が壊れ、栄養が吸収されやすくなるという利点もあります。

一方で、冷凍されたブルーベリーには注意が必要です。

冷たいままのブルーベリーを犬に与えると、おなかが冷えてしまいます。

冷凍したブルーベリーを与える際は、常温に戻してから与えください。

ブルーベリーを加熱すると、皮が柔らかくなり食べやすくなります。

食欲が落ちてきた老犬に、おすすめの方法です。

しかし熱を加えると、ビタミンCなど熱に弱い栄養素が失われてしまいます。

健康な成犬の場合は、加熱したブルーベリーを与えるよりも、生の状態か冷凍ブルーベリーを解凍して与える方が良いでしょう。

ブルーベリーのメリットと注意点まとめ

これまでに紹介した、ブルーベリーのメリットと注意点をまとめました。

以下の内容について、おさらいをしながら見ていきましょう。

  • ブルーベリーの栄養素と健康への効果
  • 与える際に気をつけるべきポイントのまとめ

ブルーベリーの栄養素と健康への効果

ブルーベリーには、豊富な栄養素が含まれています。

特に、犬の健康に良い影響がある栄養素は以下の3つです。

  • アントシアニン
  • ルテイン
  • 食物繊維

アントシアニンとルテインは、体の酸化を妨げる抗酸化作用がありますし、食物繊維はおなかの調子を整えてくれます。

ブルーベリーを適切に与えれば、犬の健康の維持が期待できるでしょう。

与える際に気をつけるべきポイントのまとめ

犬にブルーベリーを与える際に、気をつけるポイントは3つです。

  1. 与える量
  2. 与え方
  3. 食物アレルギー

犬にとってブルーベリーは、あくまでおやつです。

1日に必要な食事量の10%以下の量を、数回に分けて与えましょう。

また、小型犬に大きい粒のブルーベリーをそのまま与えてしまうと、喉に詰まらせてしまうこともあります。

細かくするなどの配慮をしましょう。

気を付けるべき最後のポイントは、食物アレルギーです。

食物アレルギーは、ブルーベリーに限らずどんな食べ物でも起こる可能性があります。

初めての食材を与える際は、動物病院が開いている時間に少量を与えてください。

まとめ

ブルーベリーは犬におすすめできる果物です。

栄養が豊富であり、健康に良い効果が期待できるからです。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンやルテインには抗酸化作用があり、食物繊維にはおなかの調子を整える作用があります。

ブルーベリーは、犬がいつまでも若々しく元気に過ごすためのサポートをしてくれるでしょう。

しかし、与える際には注意が必要です。

過剰摂取とならないよう、愛犬にとっての適正量を把握しておきましょう。

飼い主さんの知識が愛犬の健康を守ります。

ブルーベリーを与える際には、注意事項を思い出しながら適切な量を与えましょう。

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