犬にバナナを与えても大丈夫?与え方の注意点や量を解説

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はじめに

犬にバナナをあげようと思ったけれど、バナナが身体に悪影響を及ぼすのでは?と迷う方もいると思います。

バナナは犬に必要な栄養素を得られて健康への効果もあり、与えても問題ないですが、種類や与える量・頻度に注意が必要です。

この記事で紹介しているのは、犬にバナナを与える方法や注意点についてです。

ぜひ参考にしてください。

バナナを犬に与える際の注意点とは?

まず、バナナを犬に与える際の注意点を解説します。

  • バナナを犬に与えても大丈夫?
  • バナナの栄養素と犬の身体への影響
  • 与える際に気をつけるべき量と頻度

上記の3つのポイントを押さえた上で実際にバナナを犬に与えましょう。

犬にバナナを与えても大丈夫?

バナナには、犬にとって有害な物質が含まれていないため、犬にバナナを与えても大丈夫です。

有毒な成分を含む食べ物は、チョコレートやぶどう・ネギ類・アボカドなどがあります。

有毒な成分のある食べ物を与えてしまうと、犬は下痢や嘔吐してしまい、最悪死に至ってしまうのです。

バナナには有毒な成分はありませんが、新しく与える食べ物は必ず有毒な成分がないかチェックしましょう。

また、バナナは犬の消化器官に負担をかけないのも、安心ポイントです。

消化に負担をかける食べ物は、次のような特徴のものです。

  • 脂質が多い
  • 新鮮ではない
  • 繊維質が多い
  • 食べ慣れていない

バナナは脂質が少ないですが、食物繊維を多く含んでいるため、注意が必要です。

食物繊維をとりすぎると、犬の便秘や下痢に繋がります。

ただ、食物繊維は便通改善など犬の腸内環境を整えてくれる成分ですので、適量であれば、与えても問題ないでしょう。

また、新鮮でないバナナは、腐敗して消化しにくいだけでなく、有毒な成分を摂取して病気になる可能性も高まります。

犬にバナナを与える際は、新鮮なものを与えましょう。

また、犬は食べ慣れていない食べ物の消化への対応に時間がかかるため、バナナを与えたい場合は、少しずつ慣らしていきましょう。

バナナの栄養素と犬の体への影響

犬がバナナを食べると得られる栄養素は下記の4つです。

  • 糖質
  • 食物繊維
  • ミネラル
  • ビタミン

それぞれの栄養素は健康に効果的ですが、摂りすぎると犬の体へ悪影響を及ぼす可能性があります。

具体的な犬の身体への影響をまとめているので、ぜひ確認してください。

糖質

糖質はバナナに豊富に含まれている栄養素です。

バナナは、吸収スピードの早い果糖やブドウ糖だけでなく、吸収スピードは遅いが腹持ちの良いでん粉も含んでいます。

糖質は犬にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎると犬の血糖値を上げて糖尿病のリスクを高めるので注意が必要です。

糖尿病になると初期症状で、飲水量と尿量の増加・体重減少などの症状が起こります。

食物繊維

食物繊維もバナナから得られる栄養素の1つであり、食物繊維は腸内環境の維持のために必要です。

ただし先述の通り、食物繊維のとりすぎは下痢や便秘の原因になります。

健康に必要な栄養素ですが、与えるバナナの量を調整して、食物繊維の摂取量も抑えましょう。

ミネラル

ミネラルもバナナから得られる栄養素の1つです。

バナナから得られるミネラルは、マグネシウムやカリウムなどがありますが、接種しすぎると尿の以上や尿結石につながります。

尿に異常の傾向が見られる場合は、バナナを犬に与えるのはやめましょう。

ビタミン

最後に、バナナから得られる栄養素はビタミンです。

ビタミンも健康に良い働きがありますが、摂りすぎると下痢や嘔吐・めまいの症状が出る場合もあるため、与える量に注意しましょう。

与える際に気をつけるべき量と頻度

犬にバナナを与える際に気をつけるべき量は、犬の大きさによって異なります。

例えば、体重4kg以下の超小型犬は1日に与える量は1/4本までが良いです。

また、小型犬の場合は1/2本、中型犬の場合は1本、大型犬の場合は2本までと犬の大きさで与える量を変えましょう。

また、犬にバナナを与える頻度は1回で塊のまま食べさせるのではなく、1日に数回に分けて与えてください。

犬に与えてはいけないバナナの種類とは?

次に犬に与えてはいけないバナナの品種は特にありません。

一方でバナナは調理方法がいくつかあるため、加工の仕方によっては与えてはいけない製品があります。

犬に与えようとしているバナナが、避けるべき種類か必ずチェックしましょう。

バナナの調理方法の注意点

犬にバナナを与える際に、生のままのバナナは問題ありません。

しかし、加工食品のバナナを犬に与える場合は注意しましょう。

なぜなら、砂糖や酸化防止剤など犬の健康を害する成分が入っている可能性があるからです。

例えば、市販のバナナチップスやドライバナナは油で揚げてから砂糖でコーティングしており、犬が肥満になる可能性が高くなります。

また、チョコバナナはチョコレート自体がテオブロミンという有毒な成分が入っているため、犬には与えられません。

一方で、焼きバナナや冷凍バナナは余計な調味料を使っていなければ問題ないですが、必ず原材料をチェックしましょう。

判断に迷う場合は、獣医師に与えてよいか相談するのがおすすめです。

バナナの適切な与え方とは?

次に、バナナの適切な与え方について解説します。

バナナの与え方だけでなく、調理方法や食事に取り入れる方法まで具体的に紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

バナナの調理方法と犬への与え方

犬にバナナを与える際の調理方法は、必要な大きさへのカットのみです。

犬はバナナを塊のまま与えてしまうと、消化不良や便秘になる可能性があります。

そのため、犬の口や体に合わせてバナナを小さく切り分けて与えましょう。

カットする大きさは犬ごとに異なりますが、5mm程度の厚さにスライスするのがおすすめです。

小さい犬やシニア犬には小さくカットしたバナナをつぶして与えましょう。

また、犬にバナナを食べさせるときは皮を与えないでください。

バナナの皮は繊維質が多く、犬の消化不良や下痢・嘔吐につながります。

バナナを食事に取り入れる方法

バナナを食事の一部に取り入れるのは基本的にはおすすめしません。

なぜなら、バナナは栄養価が高いですが、糖分や食物繊維が多いため、毎日の食事に取り入れると犬の健康を阻害する可能性があるからです。

消化不良や便秘・下痢にならないためには、特別な日のおやつとしてバナナを与えるのが良いでしょう。

もし、犬の食事にバナナを取り入れる場合は、少量のバナナをトッピングとして時々与える程度にしましょう。

一方、バナナは犬の元気がなかったり食欲がなかったりするときの一時的な栄養補給食として与えるのはおすすめです。

この場合は、獣医師と相談しながらバナナを食事に取り入れる適切な方法を確認しましょう。

バナナのメリットと注意点まとめ

バナナのメリットと注意点についておさらいします。

メリットだけではなく、注意点も確認して犬にバナナを与えるか考えましょう。

バナナの栄養素と健康への効果

先述の通り、犬がバナナを食べると得られる栄養素は下記の4つです。

  • 糖質
  • 食物繊維
  • ミネラル
  • ビタミン

与える際に気をつけるべきポイントのまとめ

バナナを与える際に気をつけるべきポイントです。

  • 新鮮なバナナである
  • バナナを小さくにカットしている
  • バナナの皮は除く
  • バナナは1日の適量を満たしている
  • 加工食品のバナナではない、もしくは犬の体に悪影響な成分が入っていない
  • 栄養素の必要摂取量を超えていない

これらを守らないと、栄養価が高いバナナを与えていても、犬の健康にとって逆効果になる可能性があります。

犬の健康を阻害しないためにも、ポイントは必ずチェックしましょう。

犬にバナナを与えたときに注意すべき反応

犬がバナナを食べたときに下痢・嘔吐・痒みといった症状が見られた場合、一旦犬にバナナを与えるのはやめましょう。

なぜなら、適量を超えて与えているか、アレルギーを起こしている可能性があるからです。

どちらの場合も、獣医師にまず状況を伝えて、どうすればよいか相談しましょう。

適量を超えて与えている場合は、バナナを与える回数や量を減らす対応が必要です。

一方で、アレルギーを起こしている場合は犬にバナナを与えてはいけません。

他の食物アレルギーや花粉アレルギーを持っている犬の場合、バナナアレルギーを起こしている可能性があります。

また、実際にバナナは関係ないのに他の素材のアレルギーがバナナに反応してしまう場合もあるのです。

そのため、バナナを初めて与えるときには、まずは少量にして様子を見ましょう。

アレルギーを起こしている場合は、下痢や嘔吐の症状が見られます。

健康のために与えたバナナでアレルギーが重症化するのを防ぐために、与える前の確認と与えた後の経過のチェックを細かく行いましょう。

バナナを与えないほうが良い犬

飼い犬が下記の症状に当てはまる場合、犬にバナナを与えるのはやめましょう。

  • 心臓や腎臓に病気がある犬
  • 糖尿病の犬
  • ストルバイト結石の犬
  • 尿検査に異常がある犬

それぞれの理由を詳しく解説するので、参考にしてください。

心臓や腎臓に病気がある犬

心臓や腎臓に病気がある犬は、カリウムの摂取を止めなければいけません。

しかし、バナナはカリウムが豊富な食べ物のため、与えてしまうとカリウムの過剰摂取となり、病気の進行に繋がってしまうのです。

病気の進行度によっては制限が必要ない場合はありますが、与えるのに不安がある方は医師に相談するか、与えるのをやめましょう。

糖尿病の犬

糖尿病の犬にもバナナを与えないでください。

なぜなら、バナナは糖質が多いため、糖質の管理を行っている糖尿病の犬には悪影響を及ぼすためです。

犬は高血糖の状態が続いてしまうと、多飲多尿や脱水症状・体重減少・白内障などの症状があらわれる可能性があります。

ストルバイト結石の犬

ストルバイト結石とは、膀胱や尿道などの尿路にブドウ球菌などの細菌が感染して発生する尿石症です。

ストルバイト結石は、マグネシウム・リン・カリウムなどの成分が多く見られます。

マグネシウムを豊富に含んでいるバナナを接種すると、ストルバイト結石の増加のリスクを高め、尿石症の症状を悪化させる可能性があるのです。

ストルバイト結石症ではなくても、将来のリスクを避けたい場合は、バナナを与えるのをやめましょう。

尿検査に異常がある犬

最後に、尿検査に異常がある犬にもバナナを与えるのはやめましょう。

尿検査に異常がある場合は、膀胱・腎臓・肝臓に異常が見られる可能性が高いです。

膀胱・腎臓・肝臓の異常は先述したマグネシウムの増加だけでなく、カリウムが原因の可能性があります。

カリウムを含んでいるバナナを与えると、尿に悪影響を及ぼす可能性が高いため、バナナを与えるのは控えてください。

まとめ

バナナは、糖質・食物繊維・ミネラル・ビタミンを豊富に含んでおり、犬にとって栄養価の高い食べ物です。

しかし、適切な与え方・量・頻度を守らないと犬の健康に悪影響を及ぼす場合があります。

犬にバナナを与える際は新鮮なバナナを小さく5mmほどにカットし、皮を外して与えましょう。

また、加工食品などは与えず、1日の適量を犬の体重ごとに判断し、超えない範囲で犬に与えてください。

バナナの特徴を理解しおやつとして与え、犬が健康的に長生きするための手助けをしましょう。

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