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はじめに
ペルシャとは、猫の品種の一つで、長毛種の代表的な猫種であり、ショーキャットとしても有名です。
猫の王様とも呼ばれるペルシャは、見た目も上品で猫好きの方からの人気も高く、長い期間飼い主たちを魅了し続けています。
そんなペルシャですが、見た目のイメージは強いけど、性格や特徴を知らないという方は多いのではないでしょうか。
今回はペルシャとはどんな猫なのか?詳しく解説していきます。
これから家族に迎え入れる予定の方も、ペルシャのことが気になるという方もぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ペルシャの性格とは?
ペルシャは、上品な見た目なだけでなく、性格も穏やかで飼いやすいため、愛猫と落ち着いた生活をしたい方に向いています。
詳しい性格を解説するので、参考にしてください。
静かで穏やかで落ち着きがある
ペルシャは物静かで穏やかな性格をしています。
わがままな態度を取ったり、神経質になることもなく落ち着きがあるので、とても飼いやすい猫種です。
あまり運動が好きではないので無理に構いすぎず、遊んだ後は適度に休憩する時間も作ってあげましょう。
ペルシャは1日に15〜6時間の睡眠が必要だと言われているので、静かに過ごせる環境作りも大事です。
部屋の中に、自分だけでゆっくりできるスペースを作ってあげましょう。
気品がありのんびり屋さん
ペルシャは活発に動き回るタイプではなく、ゆっくりリラックスをすることを好む性格で、飼い主の膝の上でくつろぐ姿もよく見られます。
ゆっくり穏やかな時間を一緒に過ごせる猫種なので、飼い主の方は癒されること間違いなしです。
ヨーロッパの貴族の間で愛好家が多かったのも、気品のある見た目はもちろん、のんびり貴婦人の膝の上で抱かれていたのが理由でしょう。
家族をしっかり認識するので、撫でられることは嫌がりませんが、過度なコミュニケーションは嫌がることがあります。
甘えん坊な一面もあり、個体差はありますが、
様子を見ながらコミュニケーションを取るようにしてください。
温厚で飼いやすい
ペルシャはとっても猫らしくマイペースな性格です。
怒ることもほとんどなく、神経質でもないので初めて猫を飼う方や、愛猫とゆっくりとした時間を過ごしたい方に向いています。
イタズラをすることも少なく、お留守番も寂しがらないので、ほとんど手がかかりません。
自立心が高いので飼い主は寂しい気持ちにもなりますが、家族として迎え入れるには聞き分けが良くとても飼いやすい猫種です。
とても温厚なので小さいお子様や他の猫に対しても、威嚇することや危害を加えることはありませんが、ベタベタされたり構われるのは苦手なので、ストレスにならないように注意してあげましょう。
ペルシャの特徴とは?
ペルシャと聞くとゴージャスで気品のある見た目を想像します。
実際にペルシャと呼ばれる猫種の特徴を、詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
ふさふさとした豊かな長毛
やはり1番印象的なのは、フサフサな長毛です。
ペルシャは柔らかい毛質で、絹のような手触りの毛を全身に持っています。
とてもふわふわで柔らかいので毛が絡まりやすいため、毎日のブラッシングはかかせません。
特に首周り・耳周り・しっぽのあたりは毛が長く、毛玉になりやすいので注意してください。
ペルシャの毛色の種類は非常に豊富で、全部で7種類です。
- ソリッド(単色)
- シルバー&ゴールデン(チンチラ)
- タビー(縞模様)
- キャリコ&バイカラー(三毛&2色)
- スモーク&ジェーデット
- ヒマラヤン
- パーティカラー
それぞれの種類の中でも毛色が分かれているので、ペルシャと言ってもかなり見た目のカラーや模様が違います。
金銅色の大きくて丸い目
ペルシャの見た目の特徴として、大きくて丸い目も魅力的です。
瞳の色も美しく、カッパーと呼ばれる金剛色の目を持っている子が多いですが、中にはブルーやエメラルドグリーンの子もいます。
大きな目は、離れ気味についていて、とても可愛いらしい印象です。
目と目の間には深いへこみがあり、ノーズブレイクと呼ばれており、いわゆる鼻ぺちゃ顔で独特な表情をしています。
耳の間が離れている
ペルシャの耳は、小さめで耳の間が離れてついています。
ピンと立っていて猫らしい印象です。
まん丸の輪郭に小さめの耳が離れている姿は、皆さんが思い浮かべる猫の姿そのもので、そんな愛らしい姿を見て、飼うなら絶対にペルシャと言う方もいます。
ペルシャの飼いやすさ
物静かでおとなしい性格から、ペルシャはどんな方でも飼いやすい猫種です。
大きな声で鳴くこともなく、活発に動き回ることも少ないため、マンションやアパートなどの大きい音が立てられない場所で飼う方にも向いています。
怒ったり神経質になることもないため、小さなお子様や他の猫とも仲良く過ごすことができる温厚な性格です。
性格面でペルシャはとても飼いやすい猫種ですが、注意が必要な面もあります。
ペルシャは長毛で柔らかい毛質を持っていて、自分で毛繕いをするのが大変なので、毎日のブラッシングがかかせません。
マメなケアが必要になるので、忙しくて時間に余裕がないという方には向かないです。
ベタベタ触られるのが苦手な子もいるので、コミュニケーションは焦らずゆっくり取っていきましょう。
毎日のブラッシングが難しい場合は、猫専門のサロンでケアしてもらうのもおすすめです。
オスとメスの性格の違い
ペルシャの性格は、実はオスとメスで違います。
家族としてペルシャを迎えるにあたって、相性はとても大事です。
オスとメスそれぞれの性格について、詳しく解説するので、飼う前にしっかり自分に合う性格はどちらなのか確認してください。
オス
ペルシャは、基本的にとても穏やかな性格をしていますが、オスの方が多少ヤンチャな一面が見られます。
暴れるようなことはありませんが、気持ちのまま素直に行動することが多く、興味があるものをいじってみて、結果お部屋が散らかってしまう可能性があります。
しかし、素直な分甘えたい時や遊びたい時の意思表示や、逆にもう遊びたくない時や嫌な時の意思表示がわかりやすいのでコミュニケーションは取りやすいです。
初めて猫を飼う方や猫との生活に慣れていない方は、オスの方が向いています。
メス
メスは、大人しくむやみに部屋を散らかすことはありませんが、意思表示がわかりづらく何を考えているのかわからないミステリアスな印象です。
気分屋なところもあり、甘えたいのかそっとしていて欲しいのか分かりづらいところが、飼い主を困らせることもあります。
しかし、そんな猫らしいツンデレな性格に、ハートを掴まれることは間違いないです。
穏やかで手がかからないので、猫に慣れていて猫らしい性格の猫が好みの方におすすめです。
大きさや体重は?
ペルシャの大きさや体重を解説します。
子猫の時と成猫の違いも、詳しく説明しているのでぜひ参考にしてください。
体長(成猫の場合)
成猫になった時点で体長は60〜80cmになります。
猫の中では中型の大きさです。
ボディタイプはコピータイプというがっしりとした体型に分類され、手足や胴が短く全体的に丸みのある体型になります。
体重(成猫の場合)
成猫になると体重は、オスの場合3〜5.5kgでメスの場合3〜5kgです。
サイズとしては大きくないですが、肩幅や腰幅が広く、筋肉質でがっしりとしているため見た目よりも重く感じられます。
ペルシャは、あまり動き回るタイプではなく、肥満になりやすいので、適正体重内で体重管理をしてあげましょう。
体長(子猫の場合)
ペルシャの子猫は3ヶ月頃で20cmほどです。
子猫の時期は小さいですが、成猫になると3倍ほどの大きさになります。
成長速度は猫の平均スピードとほとんど同じペースです。
体重(子猫の場合)
子猫の時期は、3ヶ月頃で800g〜1kgになり、半年ほどで1.5kg〜3kgになります。
基本的には生後1年で成猫になると言われており、そこから体重が増えることはないです。
あっという間に成長してしまうので、子猫期もぜひ一緒にたくさんの時間を過ごしてあげてください。
ペルシャがかかりやすい病気は?
ペルシャが、かかりやすい病気を紹介します。
病気は生活習慣が原因のものから、遺伝や急に発症してしまうものまで様々です。
飼い主は、まず病気にならないための環境作りや食事管理はもちろん、よくコミュニケーションを取り体調の変化などを早期発見してあげることが大事になります。
もしも愛猫の変化や異常に気が付いたときは、すぐに専門医のいる動物病院に連れて行って適切な治療を受けてください。
流涙症
流涙症とは、常に涙が止まらず目から溢れてしまう病気です。
症状 |
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原因 |
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治療法 |
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涙が止まらないという症状が出ている場合は、目や鼻に炎症が起きている可能性があります。
まずは、原因を除去または治療する必要があるので、専門の獣医に診てもらいましょう。
涙が常に出ている状態では、目の下がずっと湿った状態になってしまうため、涙やけを起こしてしまう可能性があります。
細菌が増殖しないためにも、放置せずにこまめに拭き取ってあげましょう。
拭き取る時は、力強く拭いてしまうと目が傷ついてしまうので優しくコットンなどで拭いてください。
また、目ヤニの量が増えたり、充血、目をしょぼしょぼさせる姿が見られた場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
猫が自分で引っ掻いてしまったり、どこかに擦り付けて重症化しないためにも、早めに適切な治療を受けることがおすすめです。
多発性嚢胞腎
多発性嚢胞腎は、ペルシャの代表的な遺伝性疾患で、腎臓に嚢胞という液体が入った袋状の構造ができてしまう病気です。
症状 |
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原因 |
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治療法 |
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腎臓にできてしまった嚢胞は、数も大きさも増えていくので最終的には腎臓がかなり大きくなり、機能が徐々に衰えていくため身体に相当な負担がかかります。
初期症状がなく、腎臓の機能が低下してから気付くことが多いです。
2歳頃から症状が現れる事が多いので、ペルシャをこれから家族に迎え入れる方も、今まさに飼っている方も注意してみてあげてください。
飼う前に親猫や兄弟猫に多発性嚢胞腎を発症している猫がいないか、調べておくことも大事です。
いつもと違う様子が見られたり、上記の症状がある場合はすぐに動物病院に連れて行き、適切な治療を受けましょう。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は、ペルシャの心臓病で最も多く発症する疾患で、左心室の心筋が肥大して心臓のポンプ機能や血流が制限され、心機能低下を起こしてしまう病気です。
症状 |
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原因 |
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治療法 |
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肥大型心筋症は、初期症状がみられない場合が多く、異常に気付いたころには手遅れになっている場合も多いです。
しかし、早期発見をしたからと言って病気を治す方法はなく、症状によって対応していく治療法になります。
血液がきちんと循環されないため、肺に血液が溜まり突然呼吸困難を起こしたり、血栓ができて詰まってしまうと激痛を伴い狂ったように暴れてしまったり、後ろ足に麻痺が出ることがあります。
命の危険もある病気なので、親猫や兄弟猫に肥大型心筋症の子がいないか、調べておくと良いです。
何か異常が見られたり、様子が違う姿が見られた時はすぐに動物病院に連れて行ってください。
可愛いペルシャと出会う方法
ペルシャは、日本でも入手しやすいメジャーな品種になります。
出会うには、ペットショップやブリーダー、里親になる方法があり、自分に合った方法で会いに行きましょう。
それぞれの出会い方を紹介するので、参考にしてください。
ペットショップ
ペットショップは、比較的簡単にペルシャと出会うことができます。
ショッピングモールやホームセンターなどに入っていることも多く、お買い物をする時にお店を覗いてみたら運命的な出会いをすることもあるはずです。
効率よく出会いたい方は、ペットショップのHPを確認してお好みの子を見つけてから、会いにいく方法もあります。
ブリーダーや里親よりも出会える確率が高いので、すぐにペルシャを家族に迎えたい方は、ペットショップに足を運んでみましょう。
ペットショップの価格相場
ペルシャのペットショップでの相場価格はこちらです。
子猫 | 10〜30万円 |
成猫 | 5〜15万円 |
生後4か月以内の子猫は、人気の月齢なので高い価格設定がされており、月齢が大きくなるにつれて価格は下がっていきます。
容姿や血統があるかどうか、遺伝疾患や病気を持っているかでも価格は変わるので、気になる子を見つけたら店員さんに詳しい情報を尋ねましょう。
ペットショップでペルシャを購入する場合は、販売価格の他に健康診断料やワクチン接種代が別途かかる場合があるので、個体価格にプラス3万円くらいの価格が目安になります。
ブリーダー
ペルシャはブリーダーでも高確率で出会うことができます。
猫を飼うのが初めての方は特にブリーダーから購入するのがおすすめです。
ペットショップや里親と違い、ブリーダーでは生活環境や親猫の情報を詳しく知ることができます。
親猫のことが分かれば、将来どのくらいの大きさになるか、どんな性格になるかなどを想像することができるので、安心して家族に迎え入れられるのです。
また、ブリーダーから購入する場合は、必ず見学が必要になります。
見学の日を予約し、見学後購入したい意思をブリーダーに伝え、お互いに納得がいったら成約です。
準備ができていれば見学当日も可能ですが、基本的にはお迎え日を決めて指定場所でお迎えにいきます。
健康診断料やワクチン代は、ブリーダーによって価格込みの場合と別の場合があるので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
ブリーダーの価格相場
ペルシャのブリーダーでの価格相場はこちらです。
子猫 | 10〜40万円 |
成猫 | 7〜20万円 |
ペットショップと比べると、少し相場は高めな印象ですが、さほど価格に差はありません。
子猫や容姿が良い子、血統のある子はペットショップと同じように高価になります。
里親や野良猫を迎え入れる
ペルシャを里親から購入する場合の価格相場は0円です。
0円なのは個体価格のみで、寄付金やそれまでにかかったワクチン代金などは請求される場合があります。
また、野良猫を迎え入れる場合も価格は0円ですが、野生で暮らしているなら病気やウイルスを持っていないか、怪我はしていないか動物病院に連れて行きしっかり調べてあげてください。
里親や野良猫は、成猫になっている場合や心に傷を負っていて人間に心を開かない子も多いです。
家族に迎え入れるなら、価格だけで決めるのではなく、自分がどのくらい責任を持てるのか、生活環境は整っているかも確認しましょう。
成猫の場合は、ある程度性格も習慣も決まっているので、自分や家族が合わせられるのかなどもしっかり相談しておいてください。
まとめ
今回は、ペルシャの性格や特徴、出会える方法について解説しました。
気品のある見た目に、穏やかで落ち着いた性格のペルシャは、猫を初めて飼う方でも飼いやすく、長い間ずっと人気のある猫種です。
比較的出会いやすい猫種なので、ペルシャを家族に迎え入れたい方はぜひ、今回紹介した方法で運命の子を見つけてください。
猫は飼ったら終わりではなく、生涯幸せでいれるように育てなければいけません。
ぜひこの記事を参考にペルシャのことを理解して、たくさん可愛がってあげてください。