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はじめに
猫は毛並みや体格などさまざまな種類がありますが、目の色も猫種によって異なります。
どの目の色の猫も魅力的ですが、猫の目の色は成長するにつれて変化する場合もあるのです。
今回は、そんな猫の目の色の種類について解説します。
代表的な猫の目の色や、猫の種類・猫の瞳が違う理由も紹介しているので、ぜひチェックしてください。
代表的な目の色は5つ
猫の代表的な目の色は下記の5つです。
- ブルー
- グリーン
- ヘーゼル
- アンバー(イエロー・ゴールド)
- カッパー
それぞれの目の色の猫も具体的に紹介するので、どの色の目の猫を飼いたいか確認してください。
ブルー
1つ目の代表的な猫の目の色はブルーです。
通常のブルーだけでなく、淡いアクアや濃いサファイアブルーなどの種類もあります。
ブルーの瞳は神秘的なので、多くの人を魅了している目の色です。
ブルーの目を持つ猫
次に、ブルーの目を持つ猫を紹介します。
- ラグドール
- ヒマラヤン
- スノーシュー
それぞれの猫の特徴をまとめていますので、ブルーの目の猫を飼いたい方はぜひチェックしてください。
ラグドール
1つ目のブルーの目を持つ猫はラグドールです。
ラグドールは、ぬいぐるみという意味の猫であり、ふわふわした被毛とブルーの瞳を持っています。
ラグドールの体重はオス6〜9kg、メス4.5〜6kg程度の大型の猫であり、がっしりとしたたくましい体型です。
そして、人懐っこく穏やかな性格のラグドールは、抱っこされるのが大好きです。
また、ラグドールは賢いので、言いつけたことをしっかりと守ってくれます。
すぐに心を開いてくれるので、初めて猫を飼う方や子供と一緒に暮らしている方にもおすすめです。
ヒマラヤン
2つ目のブルーの目を持つ猫はヒマラヤンです。
ヒマラヤンはペルシャとシャム猫の異種交配によって生まれた猫であり、首周りのゴージャスな被毛とブルーの瞳を持っています。
ヒマラヤンの体重は、オスで約4〜6kg、メスで約3〜5kgであり、筋肉質な中型から大型の猫です。
首周りの被毛がしっかりしているので、ぽっちゃりとした体型に見えますが、筋肉がしっかりとついています。
ヒマラヤンの性格はペルシャの優しい性格を強く引き継いでいるため、基本的には物静かです。
また、温厚な性格なので、他の猫や新しい家族と仲良くなれます。
そのため、ヒマラヤンは多頭飼いにもおすすめできる猫種です。
さらに、落ち着いた性格なので、アパートやマンションでも安心して飼うことができます。
ただし、ヒマラヤンはあまり運動をしないので、定期的に遊ぶ時間を多く取って運動不足を補いましょう。
スノーシュー
3つ目のブルーの目を持つ猫はスノーシューです。
スノーシューはアメリカンショートヘアの血を引いたシャムネコの変種であり、雪のように真っ白の脚とブルーの瞳を持っています。
スノーシューの体重はオスが4〜6kg、メスが2.5〜4.5kgであり、中型の猫です。
スノーシューの性格は愛情深く人懐っこいので、寂しがり屋で特定の人にべったりとくっつきます。
また、スノーシューは人間だけでなく他の犬や猫とも仲良くなれる性格の猫種です。
そのため、多頭飼いの方や家族が多い方でもスノーシューを安心して飼うことができます。
ただ、スノーシューは寂しがり屋なので、猫と一緒の時間をあまり取れない人にはおすすめできません。
スノーシューを飼う場合は、コミュニケーションを取る時間を多くして、寂しさを埋めてあげましょう。
グリーン
2つ目の代表的な猫の目の色はグリーンです。
日照時間が短い北国を原産とする猫の多くが、グリーンの瞳を持っています。
グリーンの目を持つ猫
次に、グリーンの目を持つ猫を紹介します。
- エジプシャンマウ
- ロシアンブルー
- ベンガル
これらの猫に共通する特徴はシルバーの皮毛です。
それぞれ猫を詳しく取り上げるので、グリーンの目の猫を飼いたい方はどの猫が良いか考えてみてください。
エジプシャンマウ
1つ目のグリーンの目を持つ猫はエジプシャンマウです。
エジプシャンマウは、古代エジプトの壁画に描かれている猫の特徴とよく似ており、アーモンド型の大きなグリーンの瞳を持っています。
エジプシャンマウの体重は、オスで4〜6.5kg、メスで2.5kg〜4.5kgであり、筋肉質で細く引き締まった体型です。
エジプシャンマウは、明るく元気な性格の持ち主であり、活発に動き回ります。
一方で、警戒心が強い側面も持ち合わせており、知らない人や動物との生活は苦手です。
そのため、犬との多頭飼いや子供との生活はあまり適していません。
エジプシャンマウを飼う場合は、基本的にひとり遊びが好きですが、甘えてきた場合は思いっきり構ってあげましょう。
ロシアンブルー
2つ目のグリーンの目を持つ猫はロシアンブルーです。
ロシアンブルーは気高い雰囲気の猫であり、アッシュブルーで美しい毛並みとグリーンの瞳を持っています。
ロシアンブルーは口角が少し上がっていて、微笑んでいるように見える「ロシアンスマイル」が特徴的です。
ロシアンブルーの体重はオス4〜5.5kgで、メスが2.5〜4kgであり、筋肉質でやや小柄な体型であると言えます。
ロシアンブルーは忠誠心が高く従順な性格なので、犬と似ていると言われるほどです。
また、ロシアンブルーは穏やかな性格であり、ほとんど鳴かないボイスレスキャットと呼ばれています。
そして、ロシアンブルーは筋肉質でしなやかであり、飼い主と運動するのが大好きです。
ただ、肥満になりやすい体質の猫なので運動量を確保しましょう。
ロシアンブルーは飼い主以外の家族には従わない場合もあり、時間をかけて信頼関係を作る必要がある点に注意してください。
ベンガル
3つ目のグリーンの目を持つ猫はベンガルです。
ベンガルはイエネコとヤマネコを交配して生まれた猫であり、豹柄の美しい被毛とグリーンの瞳を持っています。
ベンガルの体重はオスが5〜6kg、メスが3〜5kgであり、筋肉質でがっしりとしたスリムな体格です。
野生的な見た目ですが、ベンガルの性格は落ち着いていて人懐っこく甘えん坊であり、子供や赤ちゃんとも一緒に過ごせます。
また、ベンガルは野生の名残から刺激を求めて遊ぶのが大好きです。
そして、ベンガルはツンデレな性格でもあり、甘えてくるときもあれば気分が乗らず嫌がるときもあります。
そのため、べったりしすぎず適度な距離感で猫と生活したいと考える方に、ベンガルはおすすめです。
ベンガルは「ピルビン酸キナーゼ欠損症」や「進行性網膜萎縮症」などの疾患にかかりやすいことがわかっているので、ベンガルを飼う場合は症状が現れていないか定期的にチェックしましょう。
ヘーゼル
3つ目の猫の代表的な目の色はヘーゼルです。
ヘーゼルは目の内側がグリーンで外側が薄いブラウンやイエローで、2色のグラデーションになっています。
ブラウンが強調されてカッパーに見えることがありますが、光の加減が原因です。
ヘーゼルの目を持つ猫
次に、ヘーゼルの目を持つ猫を紹介します。
特定の猫種に多いわけではなく、どういった猫に多いかを紹介しますので、参考にしてください。
外来猫のミックスなど
ヘーゼルの目を持つ猫は外来猫のミックスなどです。
ヘーゼルの色の出方は、グリーンが多かったりイエローが多かったりと個体差があります。
また、外来種のミックスだけでなく、日本土着の猫にヘーゼルの目がみられる場合も多いです。
ヘーゼルの目の猫を飼いたい方は、ペットショップやブリーダーにヘーゼルの子がいるか確認してみましょう。
アンバー(イエロー・ゴールド)
4つ目の代表的な猫の目の色はアンバー(イエロー・ゴールド)です。
アンバーは英語で「琥珀」を意味し、レモンイエローのような明るく淡い色からゴールドに近い色などさまざまな種類があります。
アンバーの目を持つ猫
次に、アンバーの目を持つ猫を紹介します。
アンバーの目を持つ猫を飼いたい方は、ぜひチェックしてください。
アメリカンバーミーズ
アンバーの目をもつ猫はアメリカンバーミーズです。
ヨーロピアンバーミーズも存在し、アメリカンバーミーズより輪郭が丸くなっています。
アメリカンバーミーズはおしゃべり好きと言われるネコであり、短毛で光沢のある被毛とアンバーの色の瞳が特徴です。
アメリカンバーミーズの体重はメスが3kg〜4.5kg、オスが4kg〜6kgであり、中型から大型の大きさでがっしりしています。
アメリカンバーミーズの性格は、明るく社交的なので、飼い主だけでなく先住猫や子供とも仲良くしてくれます。
また、アメリカンバーミーズは落ち着いていて賢く、あまり鳴かないので、アパートやマンションで飼うのも安心です。
ただ、アメリカンバーミーズは留守番が多いとストレスが溜まってしまう場合があるので、猫との時間を多く取れる方におすすめします。
カッパー
最後の代表的な猫の目の色はカッパーです。
カッパーは英語で「銅色」を意味し、赤みを帯びた茶色をしています。
温暖な地域に多いと言われており、日本土着の猫にもカッパーの目の猫が多いです。
カッパーの目を持つ猫
次に、カッパーの目をもつ猫を紹介します。
- ボンベイ
- シャルトリュー
それぞれの猫の特徴を紹介するので、カッパーの猫を飼いたい方はどの猫が良いか確認しましょう。
ボンベイ
1つ目のカッパーの目を持つ猫はボンベイです。
ボンベイは鋭い目つきと凛々しい姿が特徴的な猫であり、黒ヒョウのような短毛とカッパーの目を持っています。
ボンベイの体重はオスで約3.5〜5.5kg、メスで約2.5〜5.0kgほどであり、少し小柄ながら筋肉質でがっしりとした体型です。
ボンベイは見た目が凛々しいため、静かでおとなしいイメージがあるかもしれませんが、人懐っこい一面も持っています。
そのため、子供や犬とも仲良く暮らせることができ、多頭飼いの方にもおすすめです。
また、ボンベイは好奇心旺盛でイタズラ好きな側面もありますので、一緒に遊ぶ時間を多く持ちましょう。
ただ、ボンベイは食欲も旺盛なので、食べる量を増やすと肥満になる恐れもあるので注意してください。
シャルトリュー
2つ目のカッパーの目を持つ猫はシャルトリューです。
シャルトリューは「フランスの宝」と呼ばれるネコであり、美しい灰色の被毛や丸い顔・細く小さな口元とカッパーの目を持っています。
シャルトリューの体重はオスが4〜6.5kg、メスが3〜4kgであり、足は細いですが体はがっしりとした体型です。
シャルトリューの性格は犬のように従順で忠誠心があります。
また、シャルトリューは大人しく賢い猫なので、大きな声で鳴くことはほとんどありません。
そのため、嫉妬心も少ないので多頭飼いでもおすすめできる猫種です。
シャルトリューを飼う場合は、筋肉質な分太りやすいので、運動する時間を毎日10分程確保すると良いでしょう。
ちょっと珍しい目の色
次に、少し珍しい猫の目の色を紹介します。
- オッドアイ
- レッド
それぞれ詳しく紹介しますので、2つの目の色に興味があったり飼いたかったりする方はぜひ参考にしてください。
オッドアイ
1つ目の珍しい猫の目の色はオッドアイです。
オッドアイとは目の色が左右違う状態であり、「虹彩異色症」とも呼ばれています。
オッドアイの猫は美しく綺麗なので、幸運を呼ぶと考えられていて人気が高いです。
猫は、片方の目だけ色素の遺伝情報が乗らないとオッドアイになります。どの猫にも出現する可能性はありますが、特に白猫に多いです。
オッドアイは白猫に出現することがほとんどです。
オッドアイの猫を飼いたい方は、ペットショップやブリーダーに相談してみましょう。
レッド
2つ目の珍しい猫の目の色はレッドです。
猫は「先天性色素欠乏症」の症状が現れると、瞳が赤くなります。
先天性色素欠乏症では、メラニン色素を作ることができず、血管の色が浮き出て赤くなるのです。
レッドの目の色は、猫が白毛の場合にのみ現れます。
また、猫の目の色が赤い場合、紫外線に弱いため注意しましょう。
瞳の色が違う理由
次に、猫の瞳の色が違う理由を紹介します。
さまざまな瞳の色の猫を見る際に、なぜ色が違うのかを理解できるようになりましょう。
「虹彩」と呼ばれる部分のメラニン色素の量が違うから
猫の瞳の色が違うのは「虹彩」と呼ばれる部分のメラニン色素の量が違うからです。
虹彩にあるメラニン色素が少ないと、猫の目の色はサファイアブルー・ブルー・アクアになります。
そして、メラニン色素の量が中間ほどだと、猫の目の色はグリーンやヘーゼルです。
メラニン色素が多いと、イエローやゴールドなどの黄色、オレンジやカッパーなどの褐色になります。
そのため、猫をみた際に目の色からメラニン色素が多いかどうかを判断できるのです。
どうして猫の目の色が変化していくの?
猫の目の色は徐々に変化しますが、原因がわからない方も多いはずです。
目の色が変化する原因を紹介しますので参考にしてください。
メラニン色素細胞が沈着しているかどうか
猫の目の色が変化するのは、メラニン色素細胞が沈着しているかどうかです。
猫は成長するにつれて、虹彩部分にメラニン色素細胞が増えて沈着していきます。
この現象はレイリー散乱と呼ばれており、色素の量や分布によって猫の目の色が決まるのです。
ただ、成猫になってから目の色が変わった場合は、角膜炎・白内障・結膜炎・緑内障などの病気の可能性があります。
少しでも気になった場合は、動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
猫の代表的な目の色は下記の5つに分類されます。
- ブルー
- グリーン
- ヘーゼル
- アンバー(イエロー・ゴールド)
- カッパー
それぞれの猫を表にまとめたので、目の色で飼う猫を決める場合は参考にしてください。
目の色 | 猫種 |
ブルー | ラグドール・ヒマラヤン・スノーシュー |
グリーン | エジプシャンマウ・ロシアンブルー・ベンガル |
ヘーゼル | 外来猫のミックスなど |
アンバー | アメリカンバーミーズ |
カッパー | ボンベイ・シャルトリュー |
また、これ以外にも左右の目の色が違うオッドアイやレッドなどの目の色があります。
猫の瞳の色が違うのは、目の中の虹彩と呼ばれる部分のメラニン色素の量が違うからです。
ブルー・グリーン・ヘーゼル・アンバー・カッパーから順にメラニン色素の量が多くなっていきます。
猫の目の色が違うのはメラニン色素量や猫種が原因であるのを理解し、生活に役立てましょう。