フード

【獣医師監修】子猫にあげるおすすめのおやつ10選!商品ごとに詳しく解説

ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。

はじめに

子猫を飼い始めると、さまざまな場面でおやつをあげる機会があると思います。

喜んで食べている姿は見ているだけで癒されますし、子猫との距離を縮めるうえでも、おやつは猫と人間にとっての重要なコミュニケーションツールです。

しかし、ここで気になるのが、成長期の子猫におやつをあげても大丈夫なのか、いつからおやつはあげてもよいのか、などおやつに関する疑問が出てくるのではないでしょうか。

そこで今回は、子猫におやつを与えるメリット、デメリットや、おやつの種類、おすすめの商品まで、くわしく解説いたします。

そもそも、子猫におやつを与えていいの?

子猫におやつを与えることは、目的や適量をきちんと理解したうえで与えるのであれば問題ありません。

しかし、おやつは栄養面でみれば、必要なものではありません。

猫の食事は、必要な栄養がすべて含まれている「総合栄養食」をきちんと摂れていれば十分に事足りるからです。

では、なぜ子猫のおやつをあげるのでしょうか。

それはおやつには食事と違った側面があるからです。

たとえば、何かを達成したときのご褒美や、人間とのコミュニケーションツールとしておやつはとても役立ちます。

また、食欲不振の場合にも、味の濃いおやつを混ぜることで食欲を回復させたりする効果も期待できます。

健康維持や成長のための食事として、おやつは必ずしも必要なものではありませんが、猫と楽しく共生していくことに役立つよう、目的意識をもって与えるのであれば、猫にとっておやつはとても大切な役割を持っているといえます。

いつから子猫におやつを与えて良い?

子猫におやつを与えるのならば、いつから与えればよいのでしょうか。

与え始める時期や頻度に関して解説します。

子猫用おやつは6ヵ月~が多い

生まれて間もない子猫はまだ成長段階で、骨格や歯、消化器官などの内臓に至るまで未発達なため、おやつは与えてはいけません。

毎日子猫用の食事をしっかり摂ることが大切で、おやつを与えてしまうと体調を崩したり、食事を残したりしてしまうようなことも考えられます。

一般的におやつを与え始める時期は、生後6ヵ月を経過した頃といわれています。

この時期になると、体も成長し、しっかりと食事も摂れるようになるので、食事以外の「楽しみ」として、おやつを与え始めてもよいでしょう。

多くても1日3回までにする

6か月を過ぎておやつを与えられるようになっても、回数の管理はきちんとしなければなりません。

1日の目安として、多くても3回までにとどめておきましょう。

子猫がおいしいおやつを食べる姿はとてもかわいく、何度でも見たくなるところですが、毎回応えていると本来のおやつの目的である、ご褒美やコミュニケーションの意味が薄れてきてしまいます。

また、食事以外におやつを食べ過ぎることで、おなかが空かずにご飯を残してしまうことや、嗜好性の強いおやつの味に慣れて、通常の食事を受け付けなくなることもあります。

ほかにも、間食としておやつを与えすぎれば肥満の可能性もあり、健康状態が悪化してしまうかもしれません。

どれほどうれしそうにおやつを食べていても、どのようなときにおやつを与えるのか、あらかじめ決めておき、子猫のためにも、1日3回までとしておきましょう。

猫におやつを与えるメリット

飼い主にとっては、猫がうれしそうにおやつを食べる姿を見るだけでも充分満足だと思います。

しかし、せっかくおやつを与えるなら、むやみやたらに与えるのではなく、以下にご紹介するメリットを理解したうえで与えるタイミングなどを考えていきましょう。

シャンプーや外出のご褒美

猫の苦手なこと、シャンプーや、動物病院へ連れて行くときなどに、ご褒美としておやつをあげてください。

ほかにも、長時間家をあけて留守番をさせていたときにも、ご褒美としておやつを与えると嫌なことや苦手なことでもおやつをもらえる喜びに変わります。

注意点として、時間があきすぎてしまうと何のご褒美なのか理解できませんので、嫌なことが終わったらすぐに与えてください。

猫はあまりしつけが得意ではありませんが、おやつをもらえることを覚えることで、苦手なことも少しずつ克服できるようになるでしょう。

ストレス軽減

本来、狩猟動物である猫は、本能的に狩りをしたくても、家庭で飼われている猫は狩りをすることができません。

実際に狩りをさせるのは難しくても、遊んで食べるという行動が、疑似的に狩りを連想させて猫のストレス発散につながります。

たくさん遊ばせたあとにおやつを与えることで、猫の本能を刺激して、少しでもストレスを緩和させてあげてください。

栄養サポート

子猫の場合には食事の選り好みをしたり、食べたくないものを食べなかったりといったことがよくあります。

また、好き嫌いだけでなく、体調を崩して食事を受け付けなくなっていることもあります。

栄養をたくさん摂取しなければならない時期に、なにも口にしないのは子猫の健康面を考えても放置できません。

そのようなときに、栄養補助や食欲増進のために栄養価の高いおやつを活用しましょう。

キャットフードは食べなくても、嗜好性の高いおやつならば食べてくれることがあるので、体調や好みに応じておやつを与えてみてください。

また、元気なのに毎日のご飯をあまり食べないときにも、おやつを少しフードに混ぜて与えてみるとよく食べてくれることがあります。

ただし、あまりおやつを混ぜすぎると、おやつなしで食べてくれなくなるので、混ぜる量は少量にしておきましょう。

猫におやつを与えるデメリット

次に、おやつをあげるデメリットについても見ておきましょう。

与えすぎは肥満の原因

みなさんおわかりだと思いますが、おやつというのは間食です。

人間同様に、間食のし過ぎは肥満の原因となります。

いくら喜んで食べてくれていても、欲しがるたびに与えていては、みるみるうちに体重が増えて肥満体型になってしまいます。

「おやつは3回までと回数は守っている」方でも一度に与える量が多ければ意味がありません。

おやつは主食ではありません。

おなか一杯与えるものではなく、あくまでご褒美として楽しい気持ちにさせてあげるためのものだと理解しておいてください。

猫のおやつの種類

ひとことにおやつといっても、さまざまなものがあります。

愛猫の好みや用途によって、最適なものをチョイスできるよう、主なおやつの種類について解説していきます。

ドライタイプ

ドライタイプのおやつは、いわゆるカリカリといわれるタイプのもので、一度開封しても食べきる必要もなく、少量ずつ与えられるので、しつけや、爪切り、ブラッシングなどのご褒美や、手のひらに乗せて与えることで猫とのコミュニケーションを取る際に役立ちます。

乾燥しているため、持ち運びしやすく、外出先でのおやつにはドライタイプが重宝されています。

ウェットタイプ

ウェットタイプにはペーストタイプやスープタイプ、ソフトパウチタイプのものがあります。

ペーストタイプやスープタイプは舐めるだけで噛む必要がないため、顎の力が弱い子猫やシニアでも安心して与えることができる特徴があります。

水分も多く含んでおり、あまり水を飲まない猫への水分補給としての役割や、しっかりとした味付けで嗜好性が高いため、投薬補助としても利用されています。

ソフトパウチタイプは、真空パックされているささみなど素材そのままの形状のものや、かまぼこのように加工されているものまで、食べ応えと嗜好性の高いおやつです。

丸ごとパックされているものや、大き目にカットされているものが多いため、子猫の場合には、のどに詰まらせないよう小さくカットして与えてください。

ガムタイプ

ガムタイプは噛み応えがあり、よく噛むことで歯石の付着予防や歯茎を健康にするなどのオーラルケアが期待できるタイプのおやつです。

硬さ、形状、大きさなどさまざまなタイプが用意されているので、体の大きさや噛む力によって猫に合ったものを選ぶようにしましょう。

また、奥歯には歯石が溜まりやすいので、奥歯でしっかりと噛めるものがおすすめです。

ジャーキータイプ

人間が食べるジャーキーと同じように、肉や魚をそのまま乾燥させています。

ただし、塩などで味付けはしておらず、素材そのままの味わいで保存の効くおやつです。

注意点として硬いものが多いため、子猫にはあまり向いていないかもしれません。

フリーズドライ

フリーズドライの特徴として、乾燥させる際に高い温度での加工をおこなわないため、風味や栄養価はそのままに常温での長期保存が可能です。

そのままおやつとして与える用途のほかに、食欲が落ちている場合などに、少量のフリーズドライタイプを普段の食事に混ぜて食欲をアップさせる役割も果たします。

煮干し・かつお節

煮干しやかつお節も猫の好物のひとつです。

煮干しは噛み応えもあり、噛む力をつけるのによいとされていますし、風味の豊かなかつお節は食事のときのトッピングにも役立ちます。

ただし、塩分なども強いものがあるため、人間用ではなく必ず猫用の煮干し・かつお節を与えてください。

乾しカマタイプ

魚のすり身にカニやホタテなどの風味をつけて、薄くスライスしているのが乾しカマタイプの特徴です。

やわらかいため、子猫からシニアまですべての猫に与えることができます。

乾燥タイプのため、外出時のおやつにも向いていますし、少量ずつ与えることで、ご褒美やコミュニケーションツールとしての役割も果たしています。

おすすめ10選!【子猫用おやつ】

ここからは具体的におすすめするおやつをご紹介します。

好みや用途に合ったものをチョイスして子猫に与えてください。

チャオ ちゅ~る 1歳までの子ねこ用バラエティ

子猫におすすめのおやつ1

ペーストタイプの代表格ともいうべきチュールですが、そのなかでもこのバラエティパックはとても人気が高い商品です。

その理由は、2種類の味が入っており、好みの味を見つけることができる点や、日替わりで味を変えて与えられる点などがあります。

CIAO ちゅ~る | 1歳までの子ねこ用 まぐろ

子猫におすすめのおやつ2

1歳までの子猫用で、風味も良くペースト状の食べやすさが人気です。

また、あまり食事を摂らない子猫もいるため、その場合の栄養補食としても役立ちます。

焼ささみ | 焼ささみ 子猫用 | QYS-21

子猫におすすめのおやつ3

無添加で、しっかりとした味と食べ応えで人気ですが、子猫用は成猫用の同商品に比べ、やわらかく仕上げられており、子猫のおやつの中でも食べ応え抜群のおやつとなっています。

コンボ | 子猫の健康維持

子猫におすすめのおやつ4

コンボの大きな特徴は、用途に応じた、豊富な種類にあります。

例えば「男の子用」「女の子用」「毛玉対応」などがあります。

その中の1つがこの「子猫の健康維持」用です。

おやつでありながら「総合栄養食」の基準を満たしており、免疫維持や腸内環境などにも配慮された作りになっており、子猫の成長に特化した、さまざまな成分を配合した商品になっています。

キャネット 3時のムース 子ねこ用 ミルク仕立て

子猫におすすめのおやつ5

離乳期を迎えて、まだ硬いものを食べることに慣れていない猫の場合や、初めておやつを与える場合には、ムースからスタートしてみるのもよいかもしれません。

フリーズドライのムネ肉スナギモミックス 猫用

子猫におすすめのおやつ6

国産鶏肉を100%使用した安全の食材で、かつ新鮮な砂肝がミックスされているため、食欲を誘います。

また、フリーズドライなため、どこにでも持ち歩けるので、ご褒美やコミュニケーションツールにも利用しやすい特徴があります。

チャオ 焼かつお 子猫用

子猫におすすめのおやつ7

猫の大好きなカツオの風味が強く、食べ応え抜群のウェットタイプのおやつです。

1本がかなりの大きさがあるため、子猫に与える際には細かくほぐして与えてください。

三ツ星グルメおやつ とろリッチ子ねこ用

子猫におすすめのおやつ8

1つ1つの量は少ないですが、厳選食材を使用した食いつきのよいおやつとなっています。

子猫の食事の際の食いつきが悪いときなどに、ふりかけ代わりに与えている方も多くいます。

おやつでありながら「総合栄養食」である点もうれしいところです。

素材そのまま 小さなにぼし

子猫におすすめのおやつ9

無添加で素材の味がそのまま楽しめる作りになっています。

猫用に特化しているので、人間用ではなくこちらを与えるようにしてください。

また、噛み応えもあるので、オーラルケアや、顎の強化、ストレス解消にも役立ちます。

キャティーマン | はじめてのおやつ やわらかカツオ

子猫におすすめのおやつ10

原材料はカツオのみで、やわらかい歯ごたえで、ほぐして与えることができるため、その名のとおり初めてのおやつに向いています。

完全無添加のため、愛猫の健康にも配慮されています。

柔らかい食感のため、小さくほぐしてあげればシニアへのおやつにもなる点もポイントです。

子猫におやつを与えるときの注意点

子猫におやつを与える際には、以下の点に注意してください。

おやつは6ヵ月を過ぎてから与える

おやつはあくまで、ご褒美やストレス解消などに利用するものです。

体の成長や健康維持には食事が重要です。

特に子猫の場合、しっかりと総合栄養食でバランスよく食事をすることが今後の健康を大きく左右します。

体ができあがる生後6ヵ月まではおやつは与えずに、しっかりと食事を摂らせてあげてください。

肥満防止のために与え過ぎない

おやつは普段の食事に比べて、嗜好性の高いものが多くなっています。

そのため、猫は与えたら与えられた分だけ食べてしまうでしょう。

うれしそうに食べる姿は愛らしく、いくらでも与えたくなるところですが、過度な間食は肥満などの健康被害につながるおそれがあるので、与え過ぎには注意しましょう。

人間の食べ物は与えない

なにかおやつをあげようとしたときに、何もないからといって人間の食べ物は与えないでください。

塩分などの味付けが強すぎますし、しっかりと味のついたものを食べてしまうと健康面で問題があることに加え、猫用の食べ物を食べなくなってしまうこともあります。

どのような場合でも、人間の食べ物を与えるのは避けてください。

まとめ

子猫に与えるおやつについて解説してきました。

おやつといっても種類や用途には、さまざまなものがあることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

子猫のうちはできれば好みのおやつを見つけるためにも、いろいろな種類のおやつを与えてみてください。

ただし、前述しましたが、おやつはあくまでもおやつです。

メインは毎日の食事だということは忘れないでください。

当記事を参考に、ご褒美や、コミュニケーション、トッピングなどの食事の補助としての役割でうまく活用していただけますと幸いです。

RANKING
人気記事ランキング