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- はじめに
- 猫にコーヒーを与えたらダメ!
- 猫にとって危険なコーヒーの量はどれくらい?
- 猫がカフェイン中毒を起こしたときの症状
- 猫がコーヒーを飲んでしまったときの対処法
- 猫がコーヒーを飲まないように予防するには?
- カフェインレスコーヒーを与えるのもNG
- コーヒー以外にカフェインが含まれる飲み物
- まとめ
はじめに
コーヒーの香りには、脳内物質であるセロトニンの分泌を促進する効果があることが研究により示されており、心地よいリラックス効果や幸福感をもたらします。
さらにコーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経系を刺激して覚醒効果や集中力を高める効果があり、他にも利尿作用や脂肪燃焼促進作用など様々な効果を持っています。
適量であれば人間にとっては安全で、運動中の疲労感軽減や長時間の集中力維持にも効果がある飲み物と言えるでしょう。
しかし猫にはカフェインを分解する酵素が人間に比べて不足しているため、カフェインを体内に蓄積しやすいという特徴があり、猫にとってはコーヒーやその他のカフェイン製品は有害です。
猫がコーヒーを摂取すると、少量であってもカフェイン中毒の症状が現れる可能性があり、深刻な場合には死に至ることも考えられます。
この記事では、猫にコーヒーを与えることの危険性、カフェイン中毒の症状、およびその重症度について詳しく解説し、また万が一猫がコーヒーを飲んでしまった場合の緊急対処法や、獣医師への相談の重要性について詳しく説明しています。
猫にコーヒーを与えたらダメ!
猫の体はカフェインを分解する酵素を十分に生成できないため、カフェインを効率的に代謝できず体内に蓄積しやすいという特徴があり、人間よりもはるかに少量で深刻な健康トラブルを引き起こす可能性があります。
コーヒーは、適量であれば人間にとっては安全で健康的な飲み物ですが、猫にとっては絶対に与えてはならない危険な飲み物です。
また人間でも過剰摂取は頭痛や動悸などの症状を引き起こす可能性があり、猫の場合はごく少量でも深刻な影響を及ぼす危険性があります。
猫の健康を守るためにコーヒーの危険性を正しく理解し、コーヒーを猫の手の届かない場所に保管する、猫がコーヒーに近づいたら注意する、誤ってコーヒーを飲んでしまった場合はすぐに動物病院を受診するなど、適切な対策を講じることが重要です。
猫が中毒症状を起こすカフェイン量は、体重1kgあたり15mg〜20mgと言われていますが、個体差や体調などによって影響は異なります。
カフェイン中毒を発症すると、「落ち着きなく動き回る」「興奮して走り回る」「よだれが出る」「呼吸が乱れる」「平衡感覚を失ってよろめく」「嘔吐」「下痢」「頻脈」「痙攣」「不整脈」「昏睡状態」などの症状が現れ、重症の場合は死に至ることもあります。
本章では、獣医学的見地から、なぜ猫にコーヒーを与えてはならないのか、カフェイン中毒の危険性や症状について詳しく解説します。
カフェイン中毒を起こす
猫の肝臓はカフェインを分解する酵素を十分に生成できないため、カフェインの代謝能力が人間よりも著しく低いため、カフェインを体内に蓄積しやすいという特徴があります。
コーヒーに含まれるカフェインは猫の中枢神経を興奮させ、ほんの少量であってもカフェイン中毒を引き起こす可能性があり、猫に与えてはならない飲み物の代表格と言えるほど非常に危険な飲み物です。
カフェインによって引き起こされる中毒の症状は軽度から重度まであり、急変することもあるため軽度の症状だからと看過せず、ただちに動物病院を受診することをおすすめします。
一般的な軽度の症状は、「落ち着きなく動き回る」「興奮して走り回る」「飛び跳ねる」「鳴き声が大きい」「よだれが出る」「呼吸が乱れる」などの症状が見られます。
これらの症状は比較的軽度なので、適切な処置をすればすぐに改善することが多いですが、放置すると悪化する可能性もあるため、注意が必要です。
一般的な中度の症状は、軽度の症状に加えて「体の全体または一部が震える」「平衡感覚を失ってよろめく」「嘔吐」「下痢」「発熱」「動悸」「頻脈」などの症状が見られます。
これらの症状は軽度よりも進行していることから危険性が高いため、けっして看過せず、必ず動物病院での治療が必要です。
一般的な重度の症状は、軽度および中度の症状に加えて「異常な興奮」「激しい嘔吐」「血便」「痙攣」「高熱」「呼吸不全」「不整脈」「心臓発作」「昏睡状態」などの症状が見られ
これらの症状は非常に危険な状態で、重篤な場合は死に至ることもあるため、一刻も早く動物病院で緊急の獣医療処置が必要です。
カフェインを摂取したときの致死量については、一般的な推定値として猫の体重1kgあたり150mgのカフェインを体内に取り込むことで死に至ることが示されています。
ただし猫の体重、体質、体調などによって致死量は大きく左右されるため、これはあくまでも一般的な推定値として参考にする程度にしてください。
また猫の体重1kgあたり15mg〜20mgのカフェインを誤飲してしまった後、1時間〜2時間ほど経過したのちに中毒の症状を発症することが指摘されています。
ただし猫の体重、体質、体調などによってコーヒーの危険な摂取量は異なるため、一概に「この量を誤飲したら中毒の症状が出る」と断言することはできません。
なお猫によって症状が現れるまでの時間は異なり、カフェインを摂取してからすぐに症状が現れる猫もいれば、数時間後に症状が現れる猫もいます。
猫にとってコーヒーは非常に危険な飲み物なので、猫が誤ってコーヒーを舐めたり飲んだりしてしまわないよう、厳重な管理が不可欠です。
予防策として、コーヒーなどのカフェイン含有飲料は猫の手の届かない場所に保管し、飲み終わったカップはすぐに洗うなど細心の注意を払いましょう。
カフェインは少量でも重大な影響を及ぼす可能性があるため、疑わしい症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診して緊急の獣医療処置を受けてください。
命にかかわる重篤な状態に陥ることも
カフェインは猫にとって非常に危険な物質であることが指摘されており、猫がコーヒーを誤飲した場合、命にかかわる重篤な状態に陥ることがあります。
猫の体重1kgあたり150mgのカフェインが致死量と推定されており、体重5kgの猫であれば750mgのカフェインを摂取した場合に死に至る可能性があるといえるでしょう。
ただし猫の体重、体質、体調などによって致死量は大きく左右されるため、これはあくまでも一般的な推定値として参考にする程度にしてください。
カフェイン中毒の症状は、軽度から重度の順に以下のような症状が現れる可能性があります。
一般的な軽度の症状は、「落ち着きなく動き回る」「興奮して走り回る」「飛び跳ねる」「鳴き声が大きい」「よだれが出る」「呼吸が乱れる」などの症状が見られます。
これらの症状は比較的軽度なので、適切な処置をすればすぐに改善することが多いですが、放置すると悪化する可能性もあるため、注意が必要です。
一般的な中度の症状は、軽度の症状に加えて「体の全体または一部が震える」「平衡感覚を失ってよろめく」「嘔吐」「下痢」「発熱」「動悸」「頻脈」などの症状が見られます。
これらの症状は軽度よりも進行していることから危険性が高いため、けっして看過せず、必ず動物病院での治療が必要です。
一般的な重度の症状は、軽度および中度の症状に加えて「異常な興奮」「激しい嘔吐」「血便」「痙攣」「高熱」「呼吸不全」「不整脈」「心臓発作」「昏睡状態」などの症状が見られ
これらの症状は非常に危険な状態で、重篤な場合は死に至ることもあるため、一刻も早く動物病院で緊急の獣医療処置が必要です。
猫にとってコーヒーは非常に危険な飲み物なので、猫が誤ってコーヒーを舐めたり飲んだりしてしまわないよう、厳重な管理が不可欠です。
予防策として、コーヒーなどのカフェイン含有飲料は猫の手の届かない場所に保管し、飲み終わったカップはすぐに洗うなど細心の注意を払いましょう。
カフェインは少量でも重大な影響を及ぼす可能性があるため、疑わしい症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診して緊急の獣医療処置を受けてください。
猫にとって危険なコーヒーの量はどれくらい?
猫がコーヒーを誤飲してしまったときのカフェインの推定致死量は、体重1kgあたり150mgと言われています。
つまり、体重5kgの猫であれば750mgのカフェインを摂取した場合、昏睡状態や痙攣発作などの重篤な症状が現れ、命を落とす危険性があるでしょう。
ただし猫の体重、体質、体調などによって致死量は大きく左右されるため、これはあくまでも一般的な推定値として参考にする程度にしてください。
また猫の体重1kgあたり15mg〜20mgのカフェインを誤飲した場合は、摂取後1時間〜2時間ほど経過したのちに、「興奮」「落ち着きのなさ」「心拍数の上昇」「呼吸の乱れ」「嘔吐」「下痢」「ふらつき」「痙攣(重症の場合)」などの症状が現れる可能性があります。
ただし猫の体重、体質、体調などによってコーヒーの危険な摂取量は異なるため、一概に「この量を誤飲したら中毒の症状が出る」と断言することはできません。
なお猫によって症状が現れるまでの時間は異なり、カフェインを摂取してからすぐに症状が現れる猫もいれば、数時間後に症状が現れる猫もいます。
猫にとってコーヒーは非常に危険な飲み物なので、猫が誤ってコーヒーを舐めたり飲んだりしてしまわないよう、厳重な管理が不可欠です。
予防策として、コーヒーなどのカフェイン含有飲料は猫の手の届かない場所に保管し、飲み終わったカップはすぐに洗うなど細心の注意を払いましょう。
カフェインは少量でも重大な影響を及ぼす可能性があるため、疑わしい症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診して緊急の獣医療処置を受けてください。
少量舐めてしまった場合
少量でも中毒症状を引き起こし、最悪の場合は死に至る可能性があります。
猫はカフェインを代謝する能力が低いため、人間にとっては少量のカフェインでも猫にとっては致死量になる可能性があります。
猫がコーヒーを誤飲してしまった場合、「興奮」「嘔吐」「下痢」「よだれ」「ふらつき」「震え」「頻脈」「呼吸困難」「昏睡状態」などの症状が現れたら、すぐに動物病院を受診してください。
また猫の体重1kgあたり15mg〜20mgのカフェインを誤飲してしまった後、1時間〜2時間ほど経過したのちに中毒の症状を発症することが指摘されています。
症状が現れるまでに時間がかかる場合もあるので、猫の様子を注意深く観察し、少しでも疑わしい場合は、迷わず獣医師に相談してください。
重篤な中毒症状が出る摂取量
カフェインによって中毒症状を引き起こしたときは、体重1kgあたり15mg〜20mgのカフェインを体内に取り込んでから1時間〜2時間ほどで症状が現れることが指摘されています。
ただし猫の体重、体質、体調などによってコーヒーの危険な摂取量は異なるため、一概に「この量を誤飲したら中毒の症状が出る」と断言することはできません。
なお猫によって症状が現れるまでの時間は異なり、カフェインを摂取してからすぐに症状が現れる猫もいれば、数時間後に症状が現れる猫もいます。
また猫の体重1kgあたり150mgのカフェインが致死量と推定されており、体重5kgの猫であれば750mgのカフェインを摂取した場合に死に至る可能性があるといえるでしょう。
ただし猫の体重、体質、体調などによって致死量は大きく左右されるため、これはあくまでも一般的な推定値として参考にする程度にしてください。
猫にとってコーヒーは非常に危険な飲み物なので、猫が誤ってコーヒーを舐めたり飲んだりしてしまわないよう、厳重な管理が不可欠です。
予防策として、コーヒーなどのカフェイン含有飲料は猫の手の届かない場所に保管し、飲み終わったカップはすぐに洗うなど細心の注意を払いましょう。
カフェインは少量でも重大な影響を及ぼす可能性があるため、疑わしい症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診して緊急の獣医療処置を受けてください。
コーヒーに含まれるカフェインの量
あくまでも平均的な値としては、全日本コーヒー協会のデータによると、コーヒー100ml中に含まれるカフェイン量は約60mgとされています。
具体的な事例としては、缶コーヒーのカフェイン含有量であれば一般的な190mlの缶コーヒーには100mg〜150mgのカフェインが含まれているようです。
インスタントコーヒーはコーヒー液から水分を取り除いて粉末や顆粒状にしたもので、コーヒーの粉末2gを熱湯140mlに溶かした場合、60mgのカフェインが含まれることが指摘されています。
ドリップコーヒーは、コーヒー豆10gをお湯150mlで抽出した場合、抽出されたコーヒー100mlにカフェインが60mg含まれていることが指摘されています。
しかしこの数値は、あくまでも目安に過ぎず、実際のカフェイン量は、コーヒーの種類、焙煎度、淹れ方、抽出時間などによって異なるため、次の補足も参考にしてください。
コーヒー豆は、南米とアフリカで生産されるアラビカ種のカフェイン含有量は約1%であるのに対し、アジアで生産されるロブスタ種は約2%と、ロブスタ種のほうが2倍ほど多く含まれています。
焙煎度については、深煎りは高温で長時間焙煎することでカフェインなどの成分が分解されてカフェインの含有量が減少するため、浅煎りのほうがカフェインの含有量が多いです。
抽出量としては、抽出する時間が長いほど溶け出す成分の量が増えるため、それに比例してカフェインがお湯に溶け出す量が多くなり、抽出する時間が短いほどカフェイン量は少なくなります。
淹れ方については、ペーパーフィルター(紙製)は目が細かい構造のためカフェインの含有量が少ない傾向にあり、ネルフィルター(布製)は目が粗いことによりカフェインが抽出されやすいためカフェインの含有量が多くなる傾向があります。
猫がカフェイン中毒を起こしたときの症状
猫がコーヒーを誤飲した場合、体内に取り込んだカフェインの量によって、軽度から重度まで様々な症状が現れます。
また初期症状は軽度であっても、時間経過とともに悪化したり、急変して重篤な症状が現れたりする可能性があり、最悪の場合には死に至ることもある危険な状態です。
症状の経過は、一般的に次のような経過を辿ります。
潜伏期は1時間〜2時間程度で、症状はほとんど現れませんが、個体差により早く症状が現れる場合もあるでしょう。
比較的少量のカフェインを体内に取り込んだ場合、「落ち着きなく動き回る」「興奮して走り回る」「飛び跳ねる」「鳴き声が大きい」「よだれが出る」「呼吸が乱れる」など軽度の症状が現れます。
これらの症状は比較的軽度なので、適切な処置をすればすぐに改善することが多いですが、放置すると悪化する可能性もあるため、注意が必要です。
ある程度の量のカフェインを体内に取り込んだ場合、軽度の症状に加えて「体の全体または一部が震える」「平衡感覚を失ってよろめく」「嘔吐」「下痢」「発熱」「動悸」「頻脈」など中度の症状が現れます。
これらの症状は軽度よりも進行していることから危険性が高いため、けっして看過せず、必ず動物病院での治療が必要です。
大量のカフェインを体内に取り込んだ場合、軽度および中度の症状に加えて「異常な興奮」「激しい嘔吐」「血便」「痙攣」「高熱」「呼吸不全」「不整脈」「心臓発作」「昏睡状態」など重度の症状が現れます。
これらの症状は非常に危険な状態で、重篤な場合は死に至ることもあるため、一刻も早く動物病院で緊急の獣医療処置が必要です。
猫がコーヒーを舐めたり飲んだりしたときは、異変が生じていないか猫の様子をよく観察し、カフェイン中毒の可能性が疑われる場合には看過せず、必ず緊急で動物病院を受診してください。
猫がコーヒーを飲んでしまったときの対処法
カフェインによって引き起こされる中毒の症状は軽度から重度まであり、症状の程度によっては死に至る場合もあるため、軽度の症状だからと看過せず、すぐに動物病院を受診しましょう。
一般的な軽度の症状は、「落ち着きなく動き回る」「興奮して走り回る」「飛び跳ねる」「鳴き声が大きい」「よだれが出る」「呼吸が乱れる」などがみられます。
これらの症状は比較的軽度なので、適切な処置をすればすぐに改善することが多いですが、放置すると悪化する可能性もあるため、注意が必要です。
一般的な中度の症状は、軽度の症状に加えて「体の全体または一部が震える」「平衡感覚を失ってよろめく」「嘔吐」「下痢」「発熱」「動悸」「頻脈」などがみられます。
これらの症状は軽度よりも進行していることから危険性が高いため、けっして看過せず、必ず動物病院での治療が必要です。
一般的な重度の症状は、軽度および中度の症状に加えて「異常な興奮」「激しい嘔吐」「血便」「痙攣」「高熱」「呼吸不全」「不整脈」「心臓発作」「昏睡状態」などの症状が見られ
これらの症状は非常に危険な状態で、重篤な場合は死に至ることもあるため、一刻も早く動物病院で緊急の獣医療処置が必要です。
なお自宅で吐かせるなどの対処を行うことは非常に危険なので、絶対に無理に吐かせようとしないでください。
吐かせる処置は獣医師の指示に基づいて適切に行う必要があり、素人が行うことで誤嚥や窒息の可能性があるため、非常に不適切です。
コーヒーの誤飲が疑われる場合は、冷静に症状を観察し、摂取した量にかかわらず速やかに動物病院で診察を受けてください。
すぐに病院へ連れて行く
猫にとってカフェインは非常に危険な物質のため、たとえ少量であっても重篤な症状を引き起こす可能性があります。
猫がコーヒーを飲んでしまったことに気づいたら、一刻も早く動物病院へ連絡し、カフェイン中毒の症状(興奮、嘔吐、下痢、よだれ、頻脈、呼吸困難、昏睡状態など)が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
また猫がコーヒーを飲んでしまうような緊急事態に備え、事前に「かかりつけの動物病院の緊急連絡先」「夜間診療を受け付けている動物医療センター」「中毒を診察する動物病院」などの情報を調べておきましょう。
飲んだ量や時間などをメモしておく
動物病院を受診するまでの間、コーヒーを飲んだ量や時間、可能であればコーヒーの種類や銘柄、カフェイン含有量、どのように摂取したのか、どのような症状が現れているのか、症状が現れたのはいつ頃か、症状の程度などの情報を収集し、メモしておきましょう。
これらの情報をメモしておくことで、獣医師への情報提供がスムーズになり、適切な診断と治療を受けることができます。
カフェインの含有量がわかるパッケージがあれば持参する
可能であれば、猫が飲んだコーヒーのパッケージを持参してください。
パッケージには、コーヒーの種類、銘柄、カフェイン含有量などが記載されていることが多く、獣医師が症状の判断や治療方針の決定に役立てることができます。
猫がコーヒーを飲んでしまったという緊急事態に直面しても、慌てずに冷静な行動を心がけましょう。
迅速かつ的確な対応が、猫の命を救うことにつながります。
猫がコーヒーを飲まないように予防するには?
猫にとってコーヒーは非常に危険な飲み物であり、カフェイン中毒を引き起こす可能性があります。
最悪の場合は死に至ることもあるため、適切な予防策を講じることが重要です。
猫がコーヒーを飲んでしまった場合は冷静に対応し、カフェイン中毒の可能性が疑われる場合には看過せず、必ず緊急で動物病院を受診してください。
- 猫の手が届く所にコーヒーを置かない
- コーヒーの飲みかけを置きっぱなしにしない
- 猫を食卓に上がらせない
愛猫を守るためにも、上記3つのポイントを徹底し、猫がコーヒーを飲まないように予防するための対策を立てましょう。
猫の手が届く所にコーヒーを置かない
猫は好奇心旺盛で、人の食べ物や飲み物に興味を示すことがあります。
コーヒーの香りに惹かれて、誤って舐めてしまう可能性もあるため、猫の習性を正しく理解し、予防策を講じることが重要です。
コーヒー豆は密閉容器に入れて冷蔵庫で保管し、コーヒーメーカーの使用後はすぐに片付けることを心がけて、マグカップは食卓の中央寄りに置くことで猫が飛び乗りにくくするなどの工夫をしましょう。
コーヒーの飲みかけを置きっぱなしにしない
飲み終わったコーヒーをマグカップなどに残しておくと、猫が匂いに釣られて舐めてしまうことがあります。
コーヒーを飲んだ後は、すぐにカップを洗い、飲みかけを放置しないようにしましょう。
猫を食卓に上がらせない
猫は高い場所を好むため、食卓が猫にとって格好の遊び場や休憩場所になってしまう傾向にあります。
まずは猫の習性を理解し、猫が食卓に登る代わりに、専用の場所で高い場所を楽しむことができるようキャットタワーを設置するなどの工夫をしましょう。
人間が食事をするときは、猫を別の部屋に移動させることで、猫が食卓に上がってしまうのを防ぐことができます。
ただし猫によっては隔離されることでストレスを感じてしまう場合もあるので、様子を見ながら行ってください。
猫が食卓に上がろうとしたときに、低い声で「NO」と注意して、食卓は上がってはダメな場所なのだと認識させることも1つの手段です。
しつけをするときは、あくまでも穏やかに優しく叱ることを心がけて、押さえ込んだり叩いたりといった体罰は絶対に避けましょう。
体罰は猫に恐怖や不安を与えてしまいかねず、人間不信を生むきっかけとなって飼い主さんとの信頼関係が崩れるだけでなく、猫に過度のストレスを与えてしまう可能性があります。
物理的な対策としてはテーブルカバーをかける方法があり、猫が飛び乗ることを完全に防ぐのは難しいですが、ある程度の効果は期待できます。
具体的には、ビニールやサテンなど滑りやすい素材のテーブルカバーを利用することで、猫が爪を立てても登りにくくなるでしょう。
ただし滑りやすい素材のテーブルカバーは猫が転倒する恐れがあるので、滑り止め加工が施されたテーブルカバーを使用して食卓の周囲にはマットを敷いておくなど、猫がケガをしないような配慮と注意が必要です。
カフェインレスコーヒーを与えるのもNG
カフェインレスであっても完全にカフェインがゼロではないため、猫にカフェインレスコーヒーを与えるのはNGです。
カフェインレスコーヒーにもわずかながらカフェインが残っているため、猫の健康を守るためには与えるべきではありません。
カフェインレスでも完全にカフェインゼロではない
カフェインレスコーヒーは、通常のコーヒー豆などからカフェインを90%以上除去したものですが、完全にカフェインゼロではありません。
商品によっては0.2%程度の、ごくわずかなカフェインが含まれている場合もあります。
カフェインレスコーヒー1杯150mlあたりのカフェイン量は約8mgと言われており、商品によっては0.2%程度のものもありますが、完全にゼロではないことに注意が必要です。
猫がコーヒーを誤飲してしまったときのカフェインの致死量は、体重1kgあたり150mgです。
つまり体重5kgの猫であれば750mgのカフェインを摂取した場合に死に至ることが示唆されており、命にかかわる重篤な状態に陥る可能性があります。
また猫の体重1kgあたり15mg〜20mgのカフェインを誤飲してしまった後、1時間〜2時間ほど経過したのちに中毒の症状を発症することが指摘されています。
ただし猫の体重、体質、体調などによって大きく左右されるため、一概に「この量を摂取したら必ず死に至る、この量を誤飲したら中毒の症状が出る」と断言することはできません。
ほんの少しの量でも、誤ってコーヒーを舐めたり飲んだりしてしまわないよう厳重に注意することが大切です。
コーヒーを誤飲したことが疑われる場合には、たとえ少量であっても必ず獣医師に相談して緊急の獣医療処置を受けてください。
猫はカフェインを代謝する能力が低いため、ごくわずかな少量のカフェインであっても、
「興奮」「嘔吐」「下痢」「よだれ」「ふらつき」「震え」「頻脈」「呼吸困難」「昏睡状態」などの中毒症状が現れることがあり、最悪の場合には死に至る場合もあります。
猫にとってカフェインは非常に危険な物質なので、カフェインレスコーヒーであっても通常のコーヒーと同様のものと考え、たとえ少量であっても誤飲しないよう注意しましょう。
コーヒーを誤飲したことが疑われる場合には、少しでも気になる症状があれば動物病院を受診して緊急の獣医療処置を受けてください。
コーヒー以外にカフェインが含まれる飲み物
コーヒーに含まれるカフェインは、猫にとって毒となり最悪の場合は死に至らしめる可能性があるため、コーヒーは絶対NGな飲み物です。
しかしコーヒー以外にもカフェインを含む飲み物は多く存在し、「緑茶」「ほうじ茶」「ウーロン茶」「紅茶」「ココア」「コーラ」「エナジードリンク」「チョコレート飲料」などが挙げられます。
これらの飲み物は、猫にとってカフェイン中毒を引き起こす可能性があり、中毒症状が現れるカフェイン量は、猫の体重によって異なりますが一般的には体重1kgあたり15mg〜20mgと言われています。
いずれの飲み物も猫にとって安全ではないため、猫が誤って飲んでしまわないよう、しっかりと管理することが重要です。
お茶
緑茶の中でも、玉露と煎茶はカフェイン含有量が多い傾向にあります。
玉露は、100mlあたり約160mgのカフェインが含まれており、一般的な煎茶の約8倍に相当する量です。
煎茶は、100mlあたり約20mgのカフェインが含まれており、淹れ方や抽出時間によって含有量は異なります。
ほうじ茶は茶葉を炒ることでカフェインが減少するため、玉露や煎茶に比べるとカフェイン含有量は少なく、100mlあたり約10mgです。
紅茶
一般的な紅茶のカフェイン含有量は100mlあたり約30mgですが、茶葉の種類や栽培地、製造方法、抽出時間などによって変動します。
エナジードリンク
製品によって異なりますが、カフェイン含有量は1缶250mlあたり50mg〜100mg程度です。
猫がエナジードリンクを飲むと、極端に高いカフェイン量のため、重度の中毒症状を引き起こす恐れがあります。
まとめ
この記事では、カフェインによって引き起こされる中毒の症状や対処法について詳しく解説し、猫にとってのコーヒーの危険性について幅広くまとめました。
猫の体はカフェインを効率的に代謝できず、人間よりもはるかに少量で中毒症状を引き起こす可能性があるため、猫にはコーヒーを絶対に与えないよう厳重に注意する必要があります。
症状は軽度なものから生命を脅かす重度のものまで様々ですが、猫がコーヒーを飲んでしまった場合は緊急で動物病院を受診し、速やかに獣医師の診察を受けてください。
コーヒーの危険性を正しく理解し、猫の健康と安全を守るための意識向上につなげましょう。