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はじめに
マンチカンをこれから飼う方、飼い始めた方にとって、マンチカンの性格は非常に重要です。
マンチカンは、活発で好奇心旺盛な猫ですが、おとなしい猫でもあります。
足の短い可愛らしい見た目から人気がありますが、自分の求める猫と異なっているのに飼うと、飼い主にとっても猫にとっても良くありません。
そのため、マンチカンを飼う方は性格や特徴を理解し、自分に合うか判断する必要があるのです。
この記事では、マンチカンの性格について紹介します。
マンチカンの特徴・体長や体重・かかりやすい病気・出会い方についてもまとめているので、ぜひ最後まで確認してください。
マンチカンの性格とは?
まず、マンチカンの性格を紹介します。
- 社交性が高い
- 好奇心が旺盛
- 穏やかでおとなしい
それぞれ詳しく解説しますので、マンチカンの性格が自分に合っているか確認しましょう。
社交性が高い
まず、マンチカンの性格は社交性が高いです。
猫は警戒心が強い動物なので、飼い主に懐いていても知らない人にはすぐになつかない場合が多くあります。
しかし、マンチカンは初めて会う人にもすぐに慣れてくれるのです。
そのため、家族や子供が多い方、多頭飼いの方にもマンチカンをおすすめできます。
また、マンチカンは飼い主が大好きなので、帰宅時にお出迎えをしてくれたり、膝の上に乗ってきたりなど甘えん坊です。
猫が甘えてきた場合は、猫の好きなところを撫でてあげたり、声をかけたりして甘えさせてあげましょう。
ただし、マンチカンは異種交配を繰り返してきており、遺伝した性格が異なる場合もあるので、親や兄弟猫がわかる場合は確認してみてください。
好奇心が旺盛
次に、好奇心が旺盛なのもマンチカンの性格の1つです。
マンチカンは外に出たがったり、おもちゃで遊びたがったり、さまざまなものに興味を示します。
警戒心より好奇心が上回るので、飼い主へ人にいたずらをする場合も多いです。
マンチカンの好奇心を刺激するには、おもちゃやキャットタワーを用意して、マンチカンが楽しめる環境を作りましょう。
おもちゃはいくつかのおもちゃを準備し、マンチカンの飽きがこないように工夫するのが重要です。
また、マンチカンは足が短いので、足腰への負担を軽減するために、キャットタワーはステップが低いものを選んでください。
また、マンチカンは食欲も旺盛なので、食べすぎないように注意しましょう。
穏やかでおとなしい
最後に、穏やかでおとなしいのもマンチカンの性格の1つです。
マンチカンは、活発で好奇心が旺盛な性格ですが、穏やかでやさしい側面もあります。
他の人や動物に対して心が広いので、多頭飼いや子供との生活も可能なのです。
また、マンチカンは臆病で怖がりな側面もあります。
しつけを行うときに強く叱ると、怖がって逆効果になる場合があるので、しつけの際は落ち着いた穏やかな声で伝えましょう。
マンチカンは頭が良い猫なので、落ち着いた声で叱っても飼い主が伝えたい内容を理解してくれます。
マンチカンの特徴とは?
次に、マンチカンの特徴を紹介します。
- 足が短い(長足種もいる)
- 柄のバリエーションが豊富
- 体も小さい
それぞれ詳しく解説するので、マンチカンの特徴が自分の求めている猫に当てはまっているかチェックしてください。
足が短い(長足種もいる)
1つ目のマンチカンの特徴は、足が短い点です。
マンチカンは英語で小さい、子供という意味の「munchkin」が由来であり、胴長短足の見た目や可愛らしい歩き方が多くの人を魅了しています。
ただ、足が短いイメージの強いマンチカンですが、短足種が2割で中足種・長足種が8割と短足種は少ないです。
足の長い順にマンチカンの呼び方が異なり、スタンダード、スーパーショット、ラグハガーと呼ばれます。
マンチカンは足が短いですが、筋肉が発達しており、ジャンプや走り回るのが得意です。
重心を低くして早く走り回る姿は、「猫のスポーツカー」と呼ばれます。
柄のバリエーションが豊富
2つ目に、柄バリエーションが豊富なのもマンチカンの特徴です。
ブラウン・レッド・ブルー・ホワイト・クリームなど、さまざまな毛色が存在します。
また、タビーやキャリコ(三毛猫)など柄の種類も豊富です。
同じ柄の子は存在しないといわれるほどなので、お気に入りの子をみつけたらぜひ飼うのを検討してください。
体も小さい
3つ目のマンチカンの特徴は、体が小さい点です。
マンチカンは足が短いので体高も低く、ギネスブックに登録されたこともあります。
ギネスに登録された体高は13.6cmですが、平均的な体高は16cm〜20cm程度で体重2.5kg〜4kgの大きさです。
実際に体がどのくらい小さいかは、ペットショップなどを訪れて確認してみてください。
マンチカンの飼いやすさ
マンチカンは、他の猫と比べて飼いやすい猫です。
人懐っこく好奇心旺盛な性格なので、多頭飼いの方・家族が多い方・子供がいる方にもおすすめできます。
ただ、遊びたがりの性格なので、マンチカンと遊ぶ時間の確保が必要です。
また、足が短い分、足に負担をかけないような環境を作れる方が適しています。
そのため、自分の飼いたい猫の特徴と性格がマンチカンにあっていて、マンチカンに必要な対応を取れるなら、飼いやすさからマンチカンは非常におすすめです。
オスとメスの性格の違い
次に、マンチカンのオスとメスの性格の違いを紹介します。
オス
マンチカンのオスは、メスと比べて甘えん坊です。
オスの飼い猫の場合は、アピールする対象がメスから人間に変わり、甘えたいという気持ちが強くなります。
飼い主への依存度が高まり、自分をみてほしいとアピールするのです。
構ってほしいとアピールしてきた際は、思いっきり甘えさせてあげましょう。
また、マンチカンのオスはやんちゃ度が増して運動量がアップします。
そのため、一緒に遊ぶ時間を確保できる方や、猫と一緒に多くの時間を過ごしたい方にマンチカンのオスがおすすめです。
メス
マンチカンのメスは、オスと比べて落ち着いている場合が多いです。
クールな性格が多いですが、マンチカンの性質も持っているので、甘えてくれる場合もあります。
マンチカンのメスは、自分で子供を育てる本能や自立心があるのです。
そのため、猫に思いっきり甘えて欲しい方は、寂しいと思うかもしれません。
一方で、外出が多い方や適度に猫との距離をとって生活したい方には、オスよりメスのほうがおすすめです。
大きさや体重は?
次に、マンチカンの体長や体重を紹介します。
- 体長(大人の猫の場合)
- 体重(大人の猫の場合)
- 体長(子猫の場合)
- 体重(子猫の場合)
それぞれ子猫と成猫に分けて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
体長(大人の猫の場合)
マンチカンの成猫の体長は、オスもメスもほとんど変わらず60cmほどです。
猫の平均的な体長は約45cmなので、平均的なサイズより少し大きめなのがわかります。
また、マンチカンは足が短いので、猫の平均的な体高26cmよりも低く、マンチカンの体高は16cm〜20cmほどです。
長足のマンチカンは、平均的な体高になる場合もあります。
体重(大人の猫の場合)
マンチカンの成猫の体重は2〜4kgほどであり、メスはオスより小さめです。
猫の平均的な体重は3〜5kgなので、平均的なサイズとあまり変わりません。
長足のマンチカンは短足のマンチカンと比べて体重が少し大きめです。
体長(子猫の場合)
マンチカンの子猫の体長は、生後3ヶ月で30cmほどです。
成猫のマンチカンでは60cmほどなので、成猫になるまでに倍近く伸びるのがわかります。
体重(子猫の場合)
マンチカンの子猫の体重は、生後3ヶ月で1〜1.3kgほどです。
その後、生後6か月で1.7〜2kg、生後9か月で約2.6〜2.9kgほどに増加します。
1歳の頃には、マンチカンの平均体重の2〜4kgになっているのです。
マンチカンがかかりやすい病気は?
次に、マンチカンがかかりやすい病気を解説します。
- 関節炎
- 椎間板ヘルニア
- 外耳炎
それぞれの病気の原因や予防法を詳しくまとめているので、実際にマンチカンを飼う方は病気にならないように必ず対策しましょう。
関節炎
1つ目に、マンチカンがかかりやすい病気は関節炎です。
マンチカンは足が短いので足腰への負担が大きくなります。
足を酷使すると骨と骨を繋ぐ重要な部位である関節を痛めてしまうのです。
他にも、加齢で軟骨をすり減らしたり、肥満で体の重さが負担になったり、怪我で関節を痛めたりすると関節炎を発症します。
関節炎の痛みを感じるのは、体を曲げる時などです。
そのため、マンチカンが関節炎になると、猫の毛づくろい回数が減ったり、立ったり座ったりの動作がぎこちなくなったりします。
マンチカンが関節痛になった場合は、病院に行き、痛み止めや軟骨成分を補うためのサプリメントを処方してもらいましょう。
また、肥満体重の猫の場合は、体の負担を減らすためにダイエットが重要です。
マンチカンが関節炎になるのを予防するためには、足腰への負担を減らしましょう。
例えば、猫が過ごす床が滑りやすい素材を使っていないか、キャットタワーの高さがジャンプするときや降りるときに負担になっていないかチェックが必要です。
さらに、日頃から適正体重かのチェックを行い、マンチカンに餌を与えすぎないように注意してください。
椎間板ヘルニア
2つ目に、マンチカンがかかりやすい病気は椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアになると、骨と骨の間のクッションになっている椎間板が飛び出し、痛みが伴います。
マンチカンが椎間板ヘルニアになるのは、高所からの落下や交通事故・加齢などが原因です。
また、肥満・小型・胴長だと発症する可能性が高まるので、胴長なマンチカンは発症しやすいとわかります。
マンチカンが椎間板ヘルニアになると、背骨を触ると腰を落とす、触られるのを嫌がる場合が多いです。
また、症状が進行すると、足の引きずりやふらつき・運動不良の症状が見られます。
マンチカンが椎間板ヘルニアになった場合は、症状が軽度の場合は抗炎症剤の投与、重度の場合は外科手術が必要です。
手術後は神経を回復させるために、リハビリを行います。
椎間板ヘルニアを予防するためには、猫の腰に負担をかけないように、肥満防止に努めてください。
また、マンチカンは椎間板ヘルニアになりやすいので、キャットタワーの高さを調整するなど負担をかけないような環境づくりが大切です。
もし椎間板ヘルニアが疑われる場合は、早期発見が重要なので、すぐに病院で診てもらいましょう。
外耳炎
3つ目に、マンチカンがかかりやすい病気は外耳炎です。
通常耳の外に出される汚れや細菌が耳の中に残ると、外耳道に炎症が起こってしまいます。
マンチカンが外耳炎になる原因は、寄生虫・細菌・アレルギーなどです。
外耳炎になると、かゆみ・炎症・匂い・痛みなどの症状が伴います。
外耳炎を治療するためには、耳の洗浄や点耳薬の投与・アレルギー治療などが必要です。
マンチカンが外耳炎にならないためには、耳を頻繁にかく仕草や、耳垢が多くないか、定期的にチェックしましょう。
また、定期的に健診を受けて、ブラッシングと合わせて耳の掃除をこまめに行うのが大切です。
可愛いマンチカンと出会う方法
次に、マンチカンと出会う方法を紹介します。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 里親や野良猫を迎える
それぞれの方法を詳しく紹介するので、自分に適した出会い方を見つけましょう。
ペットショップ
まず、可愛いマンチカンと出会う方法はペットショップを利用する方法です。
ペットショップだと、飼うのと同時に必要なアイテムの購入ができるので、すぐにマンチカンを飼う準備ができます。
また、店舗ですぐにお目当ての子猫を確認できるのがペットショップの特徴です。
他店舗からの取り寄せも可能なので、自宅付近でマンチカンを探したい方はペットショップを利用しましょう。
ペットショップの価格相場
ペットショップのマンチカンの価格相場は、2024年2月現在2万円〜110万円ほどでした。
価格の高低差が大きいですが、15万円〜40万円ほどの価格帯のマンチカンが多いです。
マンチカンの価格は、人気の毛色や毛並み・目の色・短足かどうかなどで決まります。
ブリーダー
次に、ブリーダーと会うのも可愛いマンチカンと出会うための方法です。
実際に育てたブリーダーから、性格や注意するべきポイントを詳しく聞けるのがブリーダーからマンチカンを紹介してもらう際のメリットです。
また、親猫や兄弟猫を見れる場合もあるので、子猫がどんな姿になるのか想像できます。
さらに、ブリーダーによっては購入後に相談に乗ってくれるなどサポートが充実しており、初めて猫を飼う方におすすめです。
ブリーダーの価格相場
ブリーダーのマンチカンの価格相場は、2024年2月現在6万円〜100万円でした。
ペットショップとあまり値段帯は変わらず、15万円〜40万円ほどの価格帯のマンチカンが多いです。
里親や野良猫を迎え入れる
最後に、可愛いマンチカンと出会うために、里親制度や野良猫を迎え入れる方法を検討しましょう。
里親として猫を迎える場合、愛護団体・NPO法人・ボランティアなどを利用します。
里親探しのマッチングサイトや愛護団体を活用すると、探しているマンチカンがいるかの確認が可能です。
里親になる場合、ワクチンの費用・去勢や避妊手術費用がかかる可能性はありますが、受け入れ費用はかかりません。
野良猫を迎える場合は、人間を恐れている場合もあり、一から信頼関係を築く必要があるので、覚悟を持って取り組みましょう。
また、感染症を持っている場合もあるので、病院での検査が必要です。
まとめ
マンチカンは短い足が特徴的で歩く姿がとても可愛らしい猫種です。
社交性が高く好奇心が旺盛なので、家族が多い方や多頭飼いの方でも環境に適応してくれます。
また、マンチカンは大人しく穏やかな性格なので、初めて猫を飼う方にもおすすめです。
オスが甘えん坊でメスがツンデレな傾向があるので、自分にどちらのマンチカンが合っているか考えてください。
マンチカンのサイズは、足が短いため体高は低いですが、体長や体重は平均的なサイズの成猫と同じです。
マンチカンは人気の猫種なので、ペットショップ・ブリーダー・保護団体などから探せます。
実際に飼う際は、関節炎・椎間板ヘルニア・外耳炎の恐れがあるので、体への負担を減らす環境づくりや定期的なチェックを行いましょう。
マンチカンと一緒にたくさん遊び、楽しい生活を過ごしてください。