豆知識

【獣医師監修】猫の爪切りはいくらかかる?動物病院やペットサロンの料金の目安

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はじめに

猫の爪切りはどのくらい頻度が良いか、いくら料金がかかるのか気になる方は多いと思います。

猫は爪切りをしていないとケガにつながる恐れがあるので、放置していてはいけません。

猫の爪切りは動物病院やペットサロンでしてもらえます。

また、自宅でもコツさえ掴めば簡単に爪切りできるのです。

今回は猫の爪切りについて詳しく紹介します。

料金の目安や爪切りの頻度、家で爪切りをする時のポイントなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

猫の爪切りはどこでできる?

猫の爪切りは、動物病院やペットサロンでできます。

それぞれの特徴を紹介するので、自宅で行うべきか外で行うべきか決める際に参考にしてください。

動物病院

まず、猫の爪切りは動物病院でしてもらえます。

猫の爪切りは飼い主が自宅でもできますが、猫が落ち着かずストレスを感じる場合や、爪が特に長くなっている場合には動物病院で依頼するのがおすすめです。

動物病院では、獣医や動物看護師が主に猫の爪切りを行います。

爪切りは安全かつ正確に行われ、猫がストレスを感じないような環境や、必要に応じて鎮静剤の使用も可能です。

猫の爪切りを動物病院で行う際は、事前に予約を取りましょう。

また、動物病院では爪切りだけでなく健康診断やその他のケアも同時に行うことができます。

ペットサロン

次に、猫の爪切りはペットサロンでもしてもらえます。

ペットサロンの場合も、猫が落ち着かなかったり切るのが難しかったりする場合に利用するのがおすすめです。

ペットサロンでは、熟練したトリマーが猫の爪切りを行います。

そのため、猫の行動を理解して爪切り中に猫にストレスを与えないよう配慮して行ってくれるのです。

また、ペットサロンでは爪切りだけでなく、その他のトリミングやケアも提供しています。

猫の爪切りをペットサロンで行う際も、事前に予約を取っておきましょう。

猫の爪切りにかかる料金はいくら?

次に、猫の爪切りにかかる料金を紹介します。

動物病院やペットサロンで爪切りを依頼する場合は、あらかじめ紹介する金額を念頭に置いておきましょう。

500~1,000円程度

一般的に、猫の爪切りを行う際の料金は500円から1,000円程度です。

ただ、料金は地域や施設によって異なる場合があります。

具体的には、ペットサロンや動物病院などの専門施設では、猫の爪切りに特化したサービスを提供しており、料金はサービス内容や施設の設備に応じて様々なのです。

あまり多くはないケースですが、猫の抵抗が強く、爪切りに鎮静剤が必要になる場合は、

別途費用が追加されます。

料金には追加のオプションなどが含まれる場合もあるので、事前に確認しておくのが重要です。

診察時にサービスで切ってくれる動物病院も

一部の動物病院では、通常の健康診断や予防接種の際に、猫の爪切りをサービスとして提供しています。

飼い主は猫の爪切りの専門家ではないため、正確な爪の長さや切り方がわからない場合や、猫がストレスを感じやすい場合に便利なサービスです。

動物病院での診察時に提供される爪切りサービスでは、獣医師や獣医技師が爪切りを行います。

通常の診察料金に含まれる場合がほとんどで、追加料金は必要ありません。

診察中に爪切りが行われるため効率が良く、猫のストレスを少なくすることができます。

診察時に爪切りを提供している動物病院は、事前に予約が必要な場合がありますので、診察の際にスタッフに確認してください。

猫の爪切りの頻度はどれぐらい?

次に、爪切りの頻度について詳しく紹介します。

爪切りの目安を理解して適切なタイミングで爪をカットし、猫のケガや炎症を防いであげてください。

爪切りの目安は月1回

猫の爪切りの頻度は、一般的な成猫の場合、月に1回が目安です。

月1回爪切りを行うと、猫の爪が過剰に伸長して飼い主の指を傷つけるケースや、家具を傷つけるケースを防げます。

また、爪が長すぎて猫が自分自身を引っ掻いて傷つけるケースも防げるのです。

ただ、猫の爪切りの頻度は個体によって異なる点に注意しましょう。

例えば、活発に屋内外を移動する猫や、室内の家具をよく引っかく猫は、爪が速く伸長する傾向があります。

一方で、屋内飼育で爪をあまり使わない猫や爪の伸長が遅い猫は、爪切りの頻度が少なくて済む場合が多いのです。

爪切りの頻度を決めるためには、猫の爪の伸長を定期的に確認しましょう。

老猫はこまめなケアが必要

成猫の場合は月1回ですが、老猫はよりこまめなケアが必要です。

具体的には、2週間に1回のペースで爪切りを行いましょう。

老猫は、年を重ねるにつれて爪の成長が遅くなります

さらに、爪の硬さや形状に変化が生じることもあり、爪が曲がって成長したり、割れやすくなったりする場合があるのです。

そのため、老猫は爪の形状や長さが変化していないかをこまめに確認し、必要に応じて爪切りを行ってください。

また、老猫の爪は乾燥しやすくなる傾向があります。

具体的には、爪が乾燥すると割れやすくなり、歩行時に不快感を引き起こす場合があるのです。

そのため、爪を保湿するために、専用のオイルやクリームを利用したり、栄養バランスの良い食事を与えたりしましょう。

爪切りをしないとどうなる?

次に、猫の爪切りをしないとどうなるか紹介します。

  • 肉球に食い込んで痛みや炎症が起こる
  • 猫や飼い主がケガをする可能性
  • 家具などを引っ掻いて傷がつくことも

それぞれ詳しくまとめているので、頻度を守って猫の爪切りをしましょう。

肉球に食い込んで痛みや炎症が起こる

まず、猫の爪切りをしないと、肉球に爪が食い込んで痛みや炎症につながる場合があります。

具体的には、猫が歩行する際に肉球に圧力がかかり爪が食い込むのです。

爪が肉球に食い込むと、猫は歩行時に痛みを感じます。

痛みや不快感があると、猫の歩行が不安定になったり、痛みを感じて運動を控えるようになったりします。

また、爪が肉球に食い込むと、その周囲の組織が損傷しやすいです。

肉球が傷つき、細菌感染を起こすと化膿するリスクが高くなります。

さらに、猫が痛みで運動を控えると、関節や筋肉の問題を引き起こす恐れもあるのです。

猫や飼い主がケガをする可能性

次に、猫の爪切りをしないと飼い主や猫自身がケガをする可能性があります。

例えば、猫の爪が長くなると、飼い主が抱き上げる際に爪が引っかかりやすいです。

そして、爪が鋭利になっていると、飼い主の肌を傷つけたり、衣服を引き裂いたりします。

特に子猫や遊び好きな猫の場合は、じゃれるので飼い主や衣服を傷つけるケースが多いです。

また、猫の爪が長くなりすぎると、他の猫との遊びの中で爪が引っかかり、自身がケガをする場合もあります。

さらに、長い爪は引っかき傷の原因となるため、猫同士のトラブルやけんかに繋がってしまうのです。

このように、長い爪は飼い主だけでなく猫自身がケガをするリスクを高めます。

家具などを引っ掻いて傷がつくことも

最後に、猫の爪切りをしていないと、家具などを引っ掻いて傷つく場合があります。

爪が長いままだと、家具の表面に爪が引っかかりやすくなるのです。

特に布製の家具や木製の家具は、猫の爪によって簡単に傷がつく傾向があります。

また、猫が爪を研ぐときに家庭内の装飾品やカーペットなども被害を受ける場合が多いです。

大事な家具やカーペットを傷つけないためにも、定期的に猫の爪切りを行いましょう。

家で猫の爪切りをする時のコツ

次に、家で猫の爪切りをする時のコツを紹介します。

  • 猫が落ち着ける体勢にする
  • 後ろ足から始めると切りやすいことが多い
  • 外側から順番に切る
  • 深爪しないように先端だけ切る
  • 血管と神経を切らないように注意
  • 血が出たらすぐに止血

それぞれ具体的に解説するので、実際に爪切りをする前は必ずチェックしてから行いましょう。

猫が落ち着ける体勢にする

まず、猫の爪切りをする時のコツは猫が落ち着いている体勢にすることです。

具体的には、猫の爪切りは安定した場所で行いましょう。

滑りやすい床や高い場所ではなく、安定した姿勢で座れる場所を選びます。

また、猫がよく過ごす場所や、安心感のある場所を選ぶと良いでしょう。

例えば、猫がくつろぐベッドや、お気に入りのキャットタワーの近くなどが良い場所です。

そして、猫に近づくときは、ゆっくりとした動作で接近します。

猫が急に動いたり驚いたりしないように、優しく声をかけながら近づいてください。

さらに、爪切りを行う際は、猫と同じ高さになるように姿勢を整えましょう。

後ろ足から始めると切りやすいことが多い

次に、猫の爪切りをする時のコツは後ろ足から始める点です。

猫の後ろ足の爪は、前足よりも成長が早く、長くなりやすい傾向があります。

そのため、後ろ足の爪を最初に切ると、爪の全体的な長さを均等に整えられるのです。

また、前の爪を切るとき、猫は少し緊張しやすい傾向があります。

しかし、後ろ足から始めると前足から爪を切るときよりも猫が慣れ、落ち着いてくれる場合が多いです。

さらに、後ろ足の爪切りをするとき、猫は自然と前足で体を支える姿勢になります。

そうすると、爪切りをする人も猫も安定しやすく、切りやすいのです。

猫の爪切りをする際は、ぜひ後ろ足からスタートしてみましょう。

外側から順番に切る

3つ目の猫の爪切りをする時のコツは、外側から順番に切ることです。

爪の外側から順番に切ると、猫の血管や神経を傷つけるリスクを最小限に抑えられます。

猫の爪は内側に血管と神経が通っており、傷つけると猫が痛みを感じるだけでなく、出血や感染症のリスクも高まるのです。

また、外側から順番に切ると、爪の外側に位置する硬い部分を切りやすくなります。

爪の先端や内側は柔らかい部分で、これらを最後に切ると爪が折れる可能性が高まるのです。

他にも、外側の爪をしっかりと切ると、爪が曲がったり丸まったりするのを防ぎ、正しい形を維持できます。

そのため、猫の爪切りをする際は、外側から順番に爪を切って痛みや感染症のリスクを軽減しましょう。

深爪しないように先端だけ切る

4つ目の猫の爪切りをする時のコツは、深爪しないように先端だけを切ることです。

先述の通り、猫の爪は根元近くに血管や神経が集中しているので、深爪すると血管や神経を傷つける恐れがあります。

先端だけを切ると、猫に出血や痛みを与えることなく爪切りをすることが可能です。

さらに、深爪せず爪が適切な長さに保たれると、猫が爪研ぎをする際なども問題なく爪を使用できます。

血管と神経を切らないように注意

5つ目の猫の爪切りをする時のコツは血管と神経を傷つけないように注意することです。

猫の爪には、ピンク色の部分と透明な部分があります。

爪を切る際は、透明な部分を見極め、それよりも深く切らないようにしましょう。

透明な部分は切っても安全な場所であり、ピンク色の部分に血管や神経が通っています。

また、爪切りをする際は明るい場所で行いましょう。

爪の透明な部分がよりはっきりと見えるため、血管や神経を切らないように判断しやすくなります。

さらに、猫が嫌がったり痛みを感じていたりするならば、即座に爪切りを中止するのが大切です。

猫の反応を見ながら血管や神経を切らないよう慎重に行いましょう。

血が出たらすぐに止血

最後に、猫の爪切りをする時のコツは血が出たらすぐに止血することです。

爪切り中に血が出た場合、まずは冷静になりましょう。

焦って動揺すると猫も不安になるので、落ち着いて対処するのが重要です。

また、血が出た部位をしっかりと確認し、出血している爪の部位を見つけ、出血がどの程度の深さでどれくらいの量かを把握しましょう。

そして、小さな出血の場合は、血が止まるまで軽く圧迫を続けてください。

出血が大量である場合は、止血剤やガーゼなどを使用して出血を止めます。

血が止まったら消毒液で傷口を消毒し、必要に応じて傷口を保護するために包帯や絆創膏を貼ってください。

傷が深い場合や感染の疑いがある場合は、動物病院を受診しましょう。

猫が爪切りを嫌がる時の対策

次に、猫が爪切りを嫌がる時の対策を紹介します。

  • 一度に切らずに何回かに分けて切る
  • バスタオルや大きな袋などで包む
  • おもちゃで気をそらせている間に切る

それぞれ具体的に紹介するので、猫が嫌がった時はぜひ試してください。

一度に切らずに何回かに分けて切る

まず、猫が爪切りを嫌がる時の対策は、一度にすべての爪を切るのではなく、何回かに分けて切ることです。

一度にすべての爪を切ると、猫が不快や緊張を感じやすくなります。

爪切りを何回かに分けると猫のストレスを軽減し、よりリラックスした状態で爪切りを行えるのです。

また、爪切りを何回かに分けると、猫が爪切りに慣れる時間を与えられます。

さらに、爪を切り忘れるリスクを減らせるのです。

他にも、毎回少しずつ爪を切ると、均等に爪の長さを維持しやすくなります。

バスタオルや大きな袋などで包む

次に、猫が爪切りを嫌がる時の対策は、バスタオルや大きな袋などで猫を包む方法です。

バスタオルや大きな袋などで包むと、猫は安心感を得られます。

猫は自分を守られていると感じて落ち着きやすいです。

また、バスタオルや袋で包むと、猫の身動きが取りにくくなります。

そして、猫が暴れたり逃げたりするのを防ぎ、爪切りが行いやすくなるのです。

さらに、バスタオルや袋で猫を包むと、猫の視界が遮られます。

そうすると、猫は周囲の刺激を受けにくくなり、より落ち着いた状態で爪切りを行うことが可能です。

バスタオルや大きな袋で猫を包む際は、猫が息苦しくならないように注意しましょう。

袋の口を少しだけ開けるか、タオルの隙間を作っておきます。

また、猫を包むときは、猫の姿勢に気を配りましょう。

首や背骨に無理な力が加わらないように、適切な姿勢で包むのがよいです。

おもちゃで気をそらせている間に切る

最後に、猫が爪切りを嫌がる時の対策は、おもちゃで気をそらせながら爪切りを行うことです。

猫がおもちゃで遊んでいる間に爪切りを行うと、猫は爪切りを忘れてリラックスできます。

おもちゃで遊ぶと猫の興奮が高まり、爪切り中の緊張が和らげられるのです。

また、猫がおもちゃで遊んでいる間は、猫の行動を予測しやすくなります。

そのため、おもちゃで遊んでいる間に爪切りを行うと、猫が急に動いたり暴れたりするのが少ないので爪切りがよりスムーズです。

さらに、猫がおもちゃで遊びながら爪切りを行うと、爪切りの経験と楽しい時間を結びつけて考えてくれます。

そして、次回の爪切りでも暴れずに行ってくれると期待できるのです。

おもちゃで気をそらせて爪切りを行う際は、安全なおもちゃを選びましょう。

小さな部品が取れないような、丈夫で安全なおもちゃを選びます。

おもちゃで気をそらせながら爪切りを行って、猫のストレスを軽減してあげてください。

まとめ

猫の爪切りは動物病院やペットサロンで500円〜1,000円程度でできます。

成猫の爪切りの目安は月に1回であり、老猫の場合はこまめなケアが必要なので2週間に1回ほどが適切です。

爪切りをしていないと痛みや感染症のリスクがあるだけでなく、猫自身がケガをしたり家具を傷つけたりする可能性もあるので、頻度を守って爪切りを行いましょう。

家で猫の爪切りをする場合は、落ち着ける体勢で後ろ足から始めると切りやすいです。

また、外から順番に切って血管や神経を切らないように十分注意してください。

爪切りを嫌がる場合は、複数回に分けて切ったり、バスタオルなどで包んで安心させたりするのがおすすめです。

猫の爪切りを定期的に行い、猫の健康を維持してあげましょう。

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