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はじめに
最近「鼻ぺちゃ猫」がSNSやテレビでも数多く取り上げられ、人気が上昇中なのをご存知でしょうか。
ブサカワという言葉もあるほど、ちょっとブサイクだけどそこがまた可愛いのが鼻ぺちゃ猫の魅力です。
鼻ぺちゃ猫を家族にお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
可愛くて魅力がいっぱいの鼻ぺちゃ猫ですが、飼う前には鼻ぺちゃ猫の飼い方や注意点などを詳しく知っておく必要があります。
この記事では、鼻ぺちゃ猫の特徴・鼻ぺちゃ猫の猫種・飼い方のポイントや注意点など詳しくご紹介します。
鼻ぺちゃ猫について詳しく知りたい方やこれから鼻ぺちゃ猫を家族に迎えたいと考えている方は是非参考にしてください。
鼻ぺちゃ猫の特徴とは
鼻ぺちゃ猫とは、短頭種の猫のことを指します。
短頭種とは、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが極端に短い猫種のことです。
鼻ぺちゃ猫にはどんな特徴があるのでしょうか。
- ぺちゃんこの鼻と平らな顔の魅力
- 愛嬌のある独特な表情に注目が集まる
- テレビドラマやSNSでの人気が急上昇
短頭種の猫たちの顔の特徴や表情など、人気の秘密をご紹介します。
ぺちゃんこの鼻と平らな顔の魅力
鼻ぺちゃ猫といえば、ぺちゃんこの鼻と平らな顔が印象的です。
短頭種の猫は鼻が低く目と鼻の距離が近いため、鼻筋の通った種類の猫と比べると顔のパーツが真ん中に集まっています。
かっこいい・クールというより、可愛らしい印象なのも鼻ぺちゃ猫の魅力です。
鼻ぺちゃ猫は頭蓋骨が他の猫たちよりも丸く、大きなまんまるな目をしています。
一度見ると忘れられない、なんとも言えない可愛らしさがあるので多くの人が鼻ぺちゃ猫の魅力にハマってしまうのです。
愛嬌のある独特な表情に注目が集まる
鼻ぺちゃ猫といってほとんどの方が思い浮かべるのは、”困ったような顔”であったり、”ふてくされた顔”、”怒っているような顔”、”驚いているような顔”などクスッと笑ってしまうような独特な表情だと思います。
このようにたくさん愛嬌のある表情を見せてくれるのも鼻ぺちゃ猫の特徴です。
舌を出しっぱなしの鼻ぺちゃ猫や歯並びが悪い猫を見た事があるという方もいるかもしれませんが、その理由は鼻ぺちゃ猫は骨格的に口内が狭く、下顎が前方に出ている事が多いためです。
大きくてまん丸な目が前方に出ていることも鼻ぺちゃ猫の特徴ですが、クリクリとした大きな目と、くしゃっと潰れたような顔がなんともいえず可愛いと大人気です。
テレビドラマやSNSでの人気が急上昇
最近では鼻ペチャ猫がテレビドラマやテレビCMに出演したり、SNSでも人気が急上昇しています。
その独特な表情や、ぬいぐるみのように可愛らしいまん丸なフォルムの魅力にハマってしまう人が増えているようです。
鼻ぺちゃ猫専用のSNSアカウントも多く、今後も鼻ぺちゃ猫を見る機会がどんどん増えていくかもしれません。
代表的な鼻ぺちゃ猫の猫種
鼻ぺちゃ猫の中でも代表的な猫種が、以下の3種類です。
- エキゾチックショートヘア
- ペルシャ
- ヒマラヤン
それぞれの特徴や魅力を解説します。
エキゾチックショートヘア
エキゾチックショートヘアは、筋肉質でやや骨太と言われている猫種です。
目が他の猫よりもやや離れていることが特徴で、手足が少し短めなのもあり、鼻ぺちゃ猫の中でも特に愛敬があり人気の猫種です。
おっとりとした性格で、小さな子どもや他の猫とも仲良くすることができます。
甘えん坊で飼い主のことが大好きな子が多いです。
ペルシャ
ゴージャスなふわふわで長い毛が印象的なペルシャも鼻ぺちゃ猫の一種で、鼻はとても低くて埋もれてしまうほどです。
ペルシャは優しい性格の子が多く、大人しくてあまり鳴かないのでマンションなどの集合住宅でも飼いやすいといわれています。
飼い主の言うことをよく聞き、猫の中でもしつけやすい猫種です。
ヒマラヤン
ヒマラヤンは耳や顔の中心、手足などが黒くなっていることが特徴的な猫で、のんびりでマイペースな性格をしています。
毛色がヒマラヤウサギに似ていたことからヒマラヤンと名付けられました。
丸くて可愛らしい印象のヒマラヤンですが、実は筋肉質でガッチリとした体つきです。
のんびりマイペースな性格の子が多い猫種で、子どもにも優しく接することができます。
遊び好きで活発な一面もありますので、おもちゃを追いかけて走ることも大好きな猫です。
鼻ぺちゃ猫の飼い方のポイント
可愛くて魅力たっぷりな鼻ぺちゃ猫たちですが、もしこれから飼いたいと考えているなら飼い方のポイントを知っておきましょう。
- 食事と栄養管理
- 目や鼻のケア
- 快適な環境の提供
これらのポイントを抑えて鼻ぺちゃ猫に適切なお世話をしてあげてください。
食事と栄養管理
顔が平らな鼻ぺちゃ猫たちは、他の猫に比べて食べこぼしが多かったり、口の周りが汚れやすかったりするので食器を選ぶ時には少し傾斜がある物や、面積が大きく顔が入りやすいものなど鼻ぺちゃ猫が食べやすい食器を選びましょう。
栄養面では、総合栄養食を与えることでしっかりと栄養のバランスをとる事ができます。
食べるのが大好きな鼻ぺちゃ猫は多いですが、おやつの与え過ぎにも注意してください。
肥満になると、病気の原因にもなりますのでご飯やおやつは適切な量を守って、適度な運動も心掛けましょう。
目や鼻のケア
鼻ぺちゃ猫は目にゴミが入りやすく涙や目やにが出やすい猫種です。
多量に出ている場合は獣医に相談が必要ですが、少量の涙でも放っておくと涙で濡れる部分が茶褐色に変色してしまったり皮膚炎になってしまうこともあります。
そのため汚れを見つけたらティッシュなどで優しく拭いてあげることが必要です。
また鼻ぺちゃ猫は鼻が潰れたような顔の構造をしているため、涙に加えて鼻水も流れやすいです。
強くゴシゴシと拭いてしまうと傷が付いたり炎症を起こす可能性もあるので、力を入れずに優しく拭いてあげましょう。
快適な環境の提供
鼻ぺちゃ猫に限らずどんな猫にも共通ですが、飼い主は猫が安心できる快適な環境を整えてあげる必要があります。
例えば、静かで安心できる場所に猫用のベッドを置く、いつでも猫が身を隠せるように箱やハウスを置いておく、高いところにジャンプできるようにキャットタワーを準備するなどです。
他にも爪とぎやおもちゃなどもあると猫が楽しく快適に過ごせるようになります。
鼻ぺちゃ猫の注意点と問題点
可愛くて魅力がいっぱいの鼻ぺちゃ猫ですが、お家にお迎えする前に注意点や問題点も知っておきましょう。
- 呼吸困難や眼疾患のリスク
- 交配による遺伝的な問題
鼻ぺちゃ猫にはどのような注意点があるのか、飼い主はどんなことに気をつければ良いのかを解説します。
呼吸困難や眼疾患のリスク
鼻ぺちゃ猫と呼ばれている短頭種の猫たちは品種改良によって、他の猫種よりも鼻や喉の通り道が狭く呼吸時に負荷がかかりやすい身体になりました。
そのため様々な症状を発症してしまうリスクがあります。
鼻ぺちゃ猫は短頭種気道症候群という病気にかかりやすく、普段安静にしている状態の時にも、「グーグー」「ブーブー」という鼻が詰まっているような呼吸音がする事があります。
若いうちから発症する場合もあり、飼い主が病気と気付かず「この子は呼吸の時こういう音がするんだ」と思い込んでしまっている場合もあります。
重症化すると呼吸困難を起こして命を落とす可能性もありますので、飼い主は異常に気づいた場合早めに動物病院に連れて行きましょう。
また、鼻ぺちゃ猫は眼疾患のリスクもあるので注意が必要になります。
目が前方に出ている子が多いので、ほこりやゴミが直接目に入りやすかったり、何かにぶつかった時に眼を傷つけてしまう場合があります。
そこから細菌に感染してしまうこともありますので、目が充血していたり目ヤニが多量に出ていたり目が開いていないなどの症状が見られる場合は早期に治療しましょう。
交配による遺伝的な問題
鼻ぺちゃ猫はもともと人間によって繁殖が行われたためこのような個性的な見た目の猫が生まれました。
人為的な交配でつくられた猫種なので、構造的な問題が起こりやすいといえます。
たとえば、鼻ぺちゃ猫だと短頭種気道症候群・流涙症・眼瞼内反などの病気が挙げられます。
鼻ぺちゃ猫の魅力を引き出すケア方法
ここからは鼻ぺちゃ猫のケア方法についてご紹介します。
- ブラッシングとグルーミング
- 心地よい安心空間の提供
- 環境のストレスを軽減する工夫
基本的な事も含まれますが、しっかりとケアをして鼻ぺちゃ猫の魅力を最大限に引き出してあげてください。
ブラッシングとグルーミング
ペルシャやヒマラヤンなどの長毛猫は毛玉ができやすいので毎日ブッラッシングをしましょう。
優しく撫でながらブラッシングすることで、身体に異常はないか健康チェックも一緒にすることができます。
猫はきれい好きなので自分でグルーミングをしますが基本的に鼻ぺちゃ猫はグルーミングが苦手です。
鼻ぺちゃ猫は舌が届かずに上手くグルーミングができません。
ですので飼い主がしっかりとブラッシングしてあげることが大切です。
心地よい安心空間の提供
猫は高い場所が好きなので、猫がリラックスできる空間を高いところに作ってあげると安心してくつろぐ事ができます。
エキゾチックショートヘアのような短毛の猫は寒さに弱く、ペルシャやヒマラヤンのような長毛の猫は暑さに弱いです。
季節によって快適な室温を保つようにしましょう。
鼻ぺちゃ猫は体温調節しにくい体質なので特に夏は熱中症には注意しましょう。
また、窓から外を見るのが好きな猫も多いです。
猫は好奇心が強いので、外の景色が見える場所に猫用のスペースを作ってあげるのもおすすめです。
環境のストレスを軽減する工夫
生活している環境のストレスを軽減するためにはどんな工夫ができるでしょうか。
鼻ぺちゃ猫は穏やかな性格の子が多く1人で静かに過ごすことも多いですが、飼い主に構ってもらえないとストレスを感じてしまいます。
一緒に居る時にはできるだけ遊んだり話しかけたりして愛情を伝えるようにしましょう。
鼻ぺちゃ猫たちは大きな音や賑やかな空間が苦手です。
ストレスがたまらないように、鼻ぺちゃ猫たちが静かに過ごせる空間を用意してあげてください。
鼻ぺちゃ猫の幸せな生活のために
鼻ぺちゃ猫を家族に迎えたなら、その子が幸せになれるかどうかは飼い主にかかっています。
- 定期的な健康チェックと獣医の診察
- 快適な生活環境の整備
- 愛情と思いやりを持った飼い主の心構え
これらのことに留意して、鼻ぺちゃ猫と一緒に幸せな生活を楽しんでください。
定期的な健康チェックと獣医の診察
猫は野生で生活していた時の本能から、体調が悪くてもそれを周りには隠してしまいます。
異常が見られた場合には病気が進行し手遅れになっている可能性もありますので、おかしいなと感じたらすぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。
毎日のスキンシップも兼ねて、皮膚の状態や身体に異常はないか確認することを習慣にしましょう。
鼻ぺちゃ猫は、短頭種気道症候群や流涙症などの病気のリスクがありますので、特に定期的な定期検診が必要になります。
病気を早期発見するためにも、定期的に健康チェックをする事が大切です。
快適な生活環境の整備
鼻ぺちゃ猫は他の猫種と比べると、フードを食べることが苦手な子が多いです。
そのため、食器を選ぶ際には鼻ぺちゃ猫でもこぼさずに食べられる構造の食器を選んだり、水飲みもある程度の高さと大きさがあるものを選びましょう。
鼻ぺちゃ猫は肥満になりやすい体質ともいわれています。
肥満になると呼吸系の病気の原因になることもあるので、できるだけ一緒に遊んで運動量を増やしたり猫がいつでも遊べるようにおもちゃやキャットタワーを準備してあげましょう。
ほこりなどが原因で鼻づまりになり呼吸しづらくなる事もありますので、家の中はいつも綺麗に掃除しておく事も大切です。
愛情と思いやりを持った飼い主の心構え
鼻ぺちゃ猫はたくさんの魅力を持った猫です。
いろんな表情や行動で家族を楽しませたり、癒してくれるでしょう。
しかし、鼻ぺちゃ猫は毎日のブラッシングが必須だったり涙や目ヤニが出ていたらその度に優しく拭いてあげたり、肥満にならないように遊んであげたりという時間が必要になります。
家族に迎えたならしっかりと愛情と責任を持ってお世話してあげてください。
お世話する大変さ以上に最高に可愛い鼻ぺちゃ猫が幸せな時間をたくさんプレゼントしてくれるでしょう。
まとめ
鼻ぺちゃ猫たちのくしゃっとした顔はとても愛くるしくて人気がありますが、その反面他の猫種よりも様々な病気のリスクがあります。
飼い主はそういった病気のリスクを理解して毎日お世話してあげる必要があります。
どんな猫でもお世話をするのは手間がかかりますし、可愛いという一時の感情だけでは猫は飼えません。
鼻ぺちゃ猫は特にしっかりと覚悟や準備をした上で、お迎えしてください。
可愛くて、優しい性格の鼻ぺちゃ猫はきっと最高のパートナーになってくれるでしょう。