豆知識

【獣医師監修】あまり鳴かない猫を飼いたい!鳴かない猫8種をご紹介!

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はじめに

猫は飼い主にとってかけがえのない家族です。

しかし、鳴き声があまりにも大きいと問題になることがあります。特にアパートやマンションなどの集合住宅で生活している場合は心配です。

そこで本記事では、獣医師監修のもと、比較的静かであまり泣かないとされている猫種について詳しくご紹介します。

これから比較的静かな猫を迎え入れたいと考えているあなたにピッタリな情報です。ぜひ参考にしてみてください。

猫が鳴く理由

猫が鳴く行動には、さまざまな理由があります。

鳴き声は猫が感情や欲求を伝える重要な手段であり、飼い主とのコミュニケーションにも役立つ大切なものです。

鳴く行為には、食事の欲求やストレス、病気などさまざまな理由が隠れています。

飼い主は猫がなぜ鳴くのかその基本的な理由を理解し、対応することが求められます。

飼い主になにかを要求している

猫が鳴く一番の理由の一つは、飼い主になにかを要求しているときです。

これには食べ物や水の要求、遊び相手の要求などがあります。

猫は自分の欲求を伝えるために、鳴き声を使い分けて伝えようとしてきます。

食事時間が近づくと「お腹がすいた」と訴えるように鳴き、甘える時には長めに可愛らしく鳴きます。

猫は学習能力が高く、鳴くことで望みを叶えられると理解しているため、鳴き声を使い分けてコミュニケーションを取ろうとします。

甘えている

鳴く理由として、甘えて鳴いている可能性があります。

猫が飼い主のそばで喉を鳴らしながら鳴くのは、愛情を表現し、親密さを求めているサインです。

このような鳴き声は、穏やかで可愛らしい鳴き声で、猫が安心してリラックスしている状態をさします。

甘えたい時の鳴き声は、飼い主に撫でて欲しい、抱っこして欲しい、または一緒に過ごしたいとの猫の想いです。

しっかり甘やかしてあげスキンシップをとりましょう。

あいさつしている

猫はあいさつする時にも鳴き声で伝えてきます。

飼い主が家に帰ってきた時や、朝起きて目が合った時によく見られる行動です。

猫が短い発音で鳴いている時は「おはよう」や「おかえり」などの感情を表しています。

痛い・苦しい

猫は痛いときや苦しいときにも鳴き声を使って飼い主に伝えてくれます。

このような状況での鳴き声は、猫が体調不良や怪我をしていることのサインです。

痛みや苦しみを訴える鳴き声は、普段とは違い切迫感があったり、強い不信感を示すような声がします。

普段あまり鳴かないような猫が突然よく鳴くようになったら、痛かったり苦しかったりと病気の可能性を考えなくてはいけません。

早めに動物病院を受診しましょう。

不安・不満がある

猫は不安や不満を感じている場合にも鳴くことがあります。

その場合の声は低い声の可能性が高めです。

このような状況での鳴き声は、環境の変化、ストレスなどの心理的な不安定さを表しています。

例えば、新しいペットがきた、引っ越しをした、飼い主が長期間不在であったなど、猫の快適な日常に変化があったときによくみられます。

不安や不満からくる鳴き声は、繰り返したり長引いたりする傾向があり、猫が何かに対して心地よくないと感じている証拠です。

このような行動が見られる場合、飼い主は猫の心理的安定を取り戻すために安心できる環境づくりをしなくてはいけません。 

発情期を迎えている

猫が発情期を迎えている時に鳴くことは一般的なことです。

発情期に入ると、猫は相手を探す本能が働き、その結果、大きな声で鳴き続けることがあります。

この時期の鳴き声は、他の猫を引き寄せたり、自分の存在を知らせたりするものです。

オス猫はメス猫を探して鳴き、メス猫はオス猫を呼び寄せるために鳴きます。

この時のメス猫の声はびっくりするような大きさです。

この行動は自然な生理現象ですが、飼い主にとっては声も大きく悩める原因となります。

発情期の猫の鳴き声は、避妊や去勢手術で軽減できると言われています。

個体差はありますが、一度動物病院の先生に相談してみると良いでしょう。

あまり鳴かない猫の種類

静かな性格の猫を探している飼い主にとって、あまり鳴かない猫の種類を知ることは大切です。

これから紹介する猫種は、比較的鳴き声も控えめで、静かな環境を好む飼い主や、あまり大きな声で鳴かれると困る、アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる人に最適です。

ロシアンブルー

あまり鳴かない猫1

ロシアンブルーは、ブルーがかった綺麗なグレーの被毛が特徴です。

鳴くことがとても少なく、ボイスレスキャットとも呼ばれています。

特徴

魅力的なブルーがかったシルバーの被毛と、鮮やかな緑色の目がとても魅力的です。

性格はとても従順で知的な個体が多く、犬のような性格をしています。

特定の人には多くの愛着を示す一方、神経質で人見知りな面もあるため、来客時などには見えないところへ逃げていることが多めです。

平均価格

ロシアンブルーの平均価格は10万円〜35万円ほどです。

どの猫種にもいえますが、成猫より子猫に高値がつきます。

このほかに、被毛が綺麗か、血統書がついているかなどで価格は変動します。

シャルトリュー

あまり鳴かない猫2

シャルトリューは穏やかな性格と美しいブルーグレーの被毛で知られるフランス原産の猫種です。

少し微笑んだように見える魅力的な表情が特徴です。

特徴

シャルトリューは魅力的なブルーグレーの被毛と表情豊かなオレンジ色の目が特徴の猫種です。

とても賢く温和で、誰とでも仲良くできることから犬のような猫ともいわれているほどです。

平均価格

シャルトリューの平均価格は、10万円〜30万円ほどです。

人気のある猫のため、出会うためには苦労しそうですが、ブリーダー経由だと見つけやすいでしょう。

アビシニアン

あまり鳴かない猫3

アビシニアンはすらっとした足と目尻のアイラインが特徴です。

その美しいエレガントな体形がクールに見られがちですが、活発で人懐っこく甘えん坊なところもあります。

特徴

温厚で従順なアビシニアンはペットとして飼いやすい猫種といわれています。

活発な性格をしていて、高いところから飛び降りたり、部屋を走り回ったり元気いっぱいです。

飼い主との遊びやトレーニングにも積極的に参加します。

運動量を必要とするため、キャットタワーやキャットウォークを設置するなどして、たくさん動き回れるようにしてあげましょう。

平均価格

アビシニアンの子猫の平均価格は10万円〜50万円ほどです。

価格は、月齢や毛色、血統などで変動します。

毛色の種類が4種あるアビシニアンは、元祖といわれているブルーが最も人気です。

相場より5万円〜10万円ほど高くなります。

エキゾチックショートヘア

あまり鳴かない猫4

エキゾチックショートヘアは、短毛のペルシャと呼ばれています。

ぺちゃんこの鼻が人気です。

特徴

エキゾチックショートヘアはペルシャの短毛版ともいえる猫種で、その短くてふわふわな被毛と大きな目が特徴です。

性格はおっとりしており、好奇心旺盛な一面ももっています。

この猫種は非常に愛情深く、人懐っこい性格で、子供や他の動物とも仲良くすることが可能です。

平均価格

エキゾチックショートヘアの価格は17万円〜55万円ほどです。

価格は、顔の整い方や、両親のキャットショーでの受賞歴も関わってきます。

ペルシャ

あまり鳴かない猫5

ペルシャは豪華な長毛が特徴の「猫の王様」と呼ばれている品種です。

非常に落ち着いており、あまりベタベタしない適度な距離感を保つことを好みます。

特徴

ペルシャはその長く豪華な被毛と優雅な体形で人気です。

この猫種は非常に穏やかで、温和な性格をしており、飼い主との時間を楽しみます。

あまりベタベタすることは好きではなく、適度な距離感を保つことを好む猫種なため、留守番も問題なくしてくれます。

平均価格

ペルシャの平均的な価格は20万円ほどです。

血統や月齢などで変動はありますが、真っ白な毛でペルシャ特有の顔をしている個体は高値がつきやすい傾向にあります。

ヒマラヤン

あまり鳴かない猫6

ヒマラヤンはペルシャとシャム猫の特徴を併せ持つ美しい長毛種です。

そののんびりしている性格と控えめな鳴き声で、初めて猫を迎え入れる人でも飼いやすいとされています。

特徴

ヒマラヤンは豊かな被毛と宝石のような青く輝く目が特徴的です。

とても人懐っこくフレンドリーで人とも他の動物とも仲良く生活できます。

長毛の被毛は毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングは欠かせません。

平均価格

ヒマラヤンの平均的な価格は22万円ほどで、大きさや月齢、毛並みや顔など色々な理由が関わってきます。

値段に大きく差が出る理由は2種類ある顔の違いです。

鼻筋が通っていて日本によくいるドールフェイスと、鼻が潰れているいわゆる「ブサカワ」と呼ばれるようなエクストリームフェイスがいます。

日本ではブサカワのエクストリームフェイスの方が人気があります。

スコティッシュフォールド

あまり鳴かない猫7

スコティッシュフォールドは折れた耳と愛らしい表情で知られている猫種です。

非常に社交的で静かに生活ができ、あまり鳴かないといわれています。

特徴

スコティッシュフォールドは特徴的な折れた耳と丸い顔が特徴の猫種です。

折れた耳が特徴ですが、全てのスコティッシュフォールドの耳が折れているわけではなく、立ち耳の個体も存在します。折れた耳は全体の3割ほどしかいません。

穏やかで人懐っこく、猫特有の気まぐれさは少なく、どちらかといえば犬のような性格といわれています。

甘えん坊で寂しがりやなところもあるため、たくさんスキンシップをとるようにしましょう。

平均価格

スコティッシュフォールドの平均的な価格は20万円ほどです。

値段の差は、耳の折れ具合や毛色などで変動し、キャットショーなどで優秀な成績を納めた猫を親猫にもつ子猫なども高額になります。

サイベリアン

あまり鳴かない猫8

サイベリアンはその豊かな被毛と堂々たる体格で知られています。

遊び好きで社交的ながらも鳴き声は控えめです。

特徴

サイベリアンは厳しい寒さのロシア原産の猫で、厚く長い豊かな被毛をもっており寒さに強いとされています。成猫になるまで約5年かかるため、一般的な猫より成長が遅めです。

非常に力強く、活発でありながらも家庭内では愛情深く、穏やかな性格をしています。

しつけがしやすい猫種で、初めて猫を迎え入れる人にもおすすめです。

平均価格

サイベリアンの子猫は、20万円〜45万円ほどです。

価格は、血統や購入方法により変わってきます。

猫を鳴かせないようにする対処法

猫が鳴く行動は飼い主にとって時に悩みの種になることがあります。

猫がなぜ鳴くのかを理解し、適切な対処法をとることで鳴き声は減少できます。

猫の鳴き声はさまざまな欲求や感情の表現です。

注意深く観察し、その理由を見極めましょう。

去勢手術・避妊手術をする

去勢手術や避妊手術は猫が鳴く行動を抑える効果的な方法の一つです。

特に発情期における猫の鳴き声は、相手を求める本能的な行動によるものであり、この手術を行うことで、性的な衝動が減少し、結果として鳴き声を発する頻度も低くなります。

また無計画な繁殖を防ぐことにもつながります。

コミュニケーションをとる

猫とコミュニケーションをとることによって鳴き声を減らすことが可能です。

猫が鳴くのは、飼い主とのコミュニケーションを求めている場合が多く、積極的に関わることで鳴く頻度を減らせます。

猫が何を求めているのかを観察しましょう。

猫の鳴き声に応えることで、猫は必要な時以外は鳴く必要がないと学習し、鳴き声が自然に減少します。

定期的にコミュニケーションの時間をとり、愛情を表現してあげてください。

運動をさせる

猫が必要以上に鳴く場合、運動不足やエネルギーが余っている状況が考えられます。

運動をさせることで、この有り余っているエネルギーを消費させ、猫を落ち着かせましょう。

猫用のおもちゃを使ってキャットタワーなど上下運動ができるものに誘導し、しっかり運動不足を解消させることが大切です。

一緒に遊ぶ時間を設けることにより、運動もできコミュニケーションの時間にもなります。

定期的な運動は猫のストレス解消にもつながり、鳴き声を減らすことだけでなく、肥満の防止や健康維持に役立ちます。

鳴いても無視する

コミュニケーションをとるために、鳴いたらなぜ鳴いているか判断し答えてあげることが大切とお伝えしましたが、鳴くことで注意を引こうとしている場合には無視することが一つの対処法となります。

これは、むやみに鳴いても思い通りにはならないとわからせることを目的としています。

鳴いても無視する対処法をする場合、まずは基本的な欲求が満たされているかのチェックから行いましょう

むやみに鳴いても無駄だと学んでもらうためには、一貫性を持って無視することが大切です。

少し時間はかかりますが、この方法では願いが叶えられないと学び、鳴く回数が減少する可能性があります。

まとめ

この記事では、あまり鳴かない猫を8種ご紹介しました。

この8種の猫はそれぞれ独自の美しさをもっており、静かな環境を好む飼い主に最適です。

猫が鳴く理由とその対処法をしっかり理解し、猫との生活をより快適なものにしていきましょう。

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