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はじめに
家族の一員として迎える猫を選ぶ際、子猫の可愛らしさは重要な判断基準となります。しかし、子猫の頃だけでなく大人になっても可愛らしさを保つ猫種をお探しの方もいることでしょう。
この記事では獣医師監修のもと、性格や特徴を踏まえながら、成猫になっても変わらぬ可愛さを持つ猫を10種類ご紹介します。
この記事で、最適な猫種を見つける手助けになれば幸いです。
成猫になるのは一般的に1歳と言われている
猫が子猫から成猫へと成長する過程は、見ているだけで嬉しくなるものです。一般的に、猫は約1歳で成猫になるといわれています。この章では、子猫から成猫の大きさに至るまで、成長過程を解説します。
子猫の体重
子猫の一般的な体重は生後3ヶ月で約1kg〜1.5kgです。
成猫になるのが約1歳といわれている中、市場で一番出回る子猫が生後3ヶ月くらいのため、子猫の体重として平均的な数字を出すとすればこの3ヶ月ごろの体重でしょう。
成猫の体重
成猫の体重は約3.5kg〜4.5kgといわれています。これは一般的な猫が成猫になるといわれている約1歳の頃の重さです。
平均体重はあくまで目安であり、猫の種類や個体差もあります。大型猫はもっと重くなり、小型猫ならばこれほど大きくなりません。
また、大型の猫は成猫になるまで約3年〜4年かかる種類もおり、一般的な猫種と比べると成猫になってからの大きさが違う分、成長する年数も違ってきます。
大人になっても可愛い猫おすすめ10選
猫を選ぶ際、可愛らしさが大人になっても続くかは大切な判断基準です。この章では、性格や特徴、平均価格を含め、成長期においても変わらぬ魅力を放つおすすめの猫種を10種類ご紹介します。それぞれの猫種の特徴や性格などを踏まえ、迎え入れる猫の理想と合わせてみてください。
トンキニーズ
トンキニーズは滑らかな胴体と美しい目の色をした猫種です。キャットショーでも活躍しています。
性格
人見知りをしない性格で万人に愛されます。子供や他のペットとも仲良くできるため、多頭飼いに向いています。
好奇心旺盛で、大人になってもやんちゃな面がある元気なトンキニーズは、新しいおもちゃにとても興味をしめし、たくさん遊んでくれます。しかし飽きるのも早い性格のようです。
甘えん坊な面もあるため、しっかり愛情をそそぎコミュニケーションをとりましょう。たくさんスキンシップを取れる人や猫とたくさん触れ合いたい人にぴったりの猫種です。
特徴
大きなアーモンド形の美しい目が特徴で、触り心地のいいミンクのような柔らかく手触りの毛並みをもっています。体型も全体的にバランスの良い美しい見た目です。スッキリした見た目に見えますが、筋肉質でがっちりとしています。
美しい光沢のある毛質を保つために、毎日ブラッシングをしてあげましょう。
平均価格
ブリーダーで探せるトンキニーズの価格は、約17万円から40万円です。
珍しい猫種なので、ペットショップで必ず出会える保証はありません。トンキニーズを飼おうと考えるのであれば、トンキニーズを専門に繁殖を行っているブリーダーを探すとこから調べてみましょう。
マンチカン
足が短いことが特徴のマンチカンは、犬で言うとダックスフンドやコーギーのようなタイプの猫です。その姿はとても可愛く、英語で「かわいい子」や「小人」という意味からきています。短い足で走る姿はなんともいえない可愛さです。
性格
マンチカンは、とても社交的で好奇心旺盛です。そして穏やかな性格をしています。そのため、初めて飼う人にもおすすめできる猫種です。
猫は警戒心が強い動物のため、知らない人が近づいてくると逃げてしまう猫がほとんどなのに対し、マンチカンは社交的で人にも慣れやすく、初めて会う人に対してもすぐ懐くといわれています。子供や他の動物ともすぐに仲良くできるでしょう。
好奇心旺盛な性格は、成猫になっても変わることはありません。
子猫の頃からずっとやんちゃで活発で遊ぶことが大好きです。たくさん遊んであげましょう。
活発すぎる時もあるので、留守番をさせるときには、イタズラされて困るようなものは、あらかじめ片付けておくことをおすすめします。
特徴
他の猫と同じように筋肉が発達しているマンチカンは、見た目とは違い運動が得意です。ジャンプ力も他の猫に劣ることはありません。
動きもすばしっこく、遊ぶことが大好きなマンチカンのために、たくさん動ける環境を整えてあげましょう。
ジャンプ力もあり、運動も得意ですが、足が短いため高いところから降りられなくなったり、落ちてしまったりすることがあります。
キャットタワーなどの上下運動ができるものを置く場合、足の短いマンチカンに合わせてサイズを調整するか、高さがあるところにはステップを置くなど配慮した部屋作りをしてあげましょう。
平均価格
マンチカンの価格は毛色などにより変動しますが、ペットショップでの相場は約12万円〜50万円です。
ペットショップは契約ブリーダーや自社繁殖など、多くが生体市場経由で仕入れられているため、ブリーダーで購入するより価格が高くなります。
ラムキン
ラムキンは子羊のような巻き毛が特徴の猫種です。誕生からあまり経っていないため、世界的にも頭数が少なく希少性があります。
性格
ラムキンは人とコミュニケーションを取ることが好きな猫種です。
明るく活発ながらも、穏やかでおっとりしています。触られることも嫌いではなく、社交的な性格をしているので、子供や他の動物とも仲良く生活できます。
基本的に甘えん坊な個体が多いので、たくさんスキンシップをとって、ストレスがかからないようにしてあげましょう。
特徴
一番の特徴のフワッとした巻き毛は、成長とともに変化します。
子猫の頃カールしていた巻き毛は、生後16週ごろになると一旦ストレートになり、その後生後8ヶ月〜10ヶ月ごろにまた巻いてきます。
巻いている被毛は非常に絡まりやすく、お手入れが必要です。しかし力強くブラッシングをしてしまうと、巻き毛がなくなってしまいます。適度な力で上手にブラッシングをしてあげましょう。
平均価格
ラムキンの平均価格は約30万円です。
希少性の高い猫種なので、ペットショップで出会えることは難しいかもしれません。また、ブリーダーの数も多くないので、ラムキンを迎え入れようと考える方は出会えるまでに時間がかかることを覚悟しておきましょう。
ハバナブラウン
ハバナブラウンの見た目は真っ黒で、まるでチョコレートのような色をしています。日本ではあまり知られておらず、希少性の高い猫種です。
性格
ハバナブラウンは人間が大好きです。気まぐれな部分もありますが、人とコミュニケーションを取ることを好みます。
子供や他の動物とも仲良く生活できる猫種です。賢いため、飼い主の指示も比較的理解してくれるしつけやすい部分があります。
ただし、賢いがゆえに、構ってあげないと拗ねてしまうことがあるかもしれません。十分に相手をしてあげましょう。
特徴
ハバナブラウンの特徴は、チョコレートのような色合いと、トウモロコシのような長いヒゲ、そしてグリーンに輝く目です。
名前の由来はハバナの葉巻に似ているブラウンからきました。毛もとてもつややかです。
ヒゲはトウモロコシのようといわれるだけあり、鼻先から長く伸びています。理想的なハバナブラウンはヒゲの部分もブラウン色に色づいているようです。
平均価格
ハバナブラウンは希少性の高い猫種なので、入手が難しく出会える確率は低めです。
ブリーダーを探してもなかなかヒットしません。
そのため、ハバナブラウンを入手したい場合には外国からの輸入を考えましょう。
輸入となると、手続きの費用など諸々かかってくるため注意が必要です。
シャム猫
気品が感じられる姿のシャム猫は昔から多くの人を魅了してきました。
ポイントカラーと濃いブルーの目が印象的です。シャム猫の青い目は独特の遺伝子によるものです。
性格
性格は甘えん坊で、常に飼い主と一緒にいたいと思うほど触れ合うことを好みます。
好奇心旺盛で賢く、愛情深く人懐っこいシャム猫は、猫とたくさんスキンシップを取りたい人におすすめです。
そのため、長時間の留守番はストレスとなるため、家を開けることが多い人には向いていません。活発な面もあるので、たくさん遊んであげましょう。
特徴
シャム猫は青い目と、顔、耳、足、尾に濃い色のポイントと呼ばれる毛色のパターンが特徴的です。
大きな耳と細身の体はとてもエレガントながら、筋肉質でしなやかな体型をしています。
大きな声で鳴くことがあるため、集合住宅などでの飼育は注意が必要です。
平均価格
シャム猫の価格は約8万円〜22万円です。
ポピュラーな猫種なので、価格が落ち着いています。
スクークム
スクークムはマンチカンとラパーマの血を引いており「スクーカム」とも呼ばれます。未だ世界的にみても入手が難しい猫種です。
性格
飼い主のことが大好きなスクークムは楽天的な性格をしています。愛情深く落ち着いていることもあり、新しく猫をお迎えしたい人におすすめです。
特徴
スクークムの特徴は、短い手足とカールしている被毛です。小さい体と短い手足ですが、運動が好きで勢いよく駆け回るほど活発です。
カールしている被毛は、短毛と長毛両方が存在し、まだまだ新しい発見も期待されている段階です。
平均価格
スクークムの価格は約5万円〜35万円です。
マンチカンとラパームの血を引いていますが、スクークムの特徴を備えて生まれてくる子猫は一部のため、希少性が高く割高になります。
ミヌエット
ミヌエットはペルシャ猫とマンチカンから異種配合して誕生した可愛らしい猫種です。
マンチカンの血を引いているため、筋肉質で体格もガッチリしています。
性格
温厚で人懐っこく飼い主以外の人にも懐いてくれるミヌエットですが、あまりしつこくされることは好きではありません。マイペースな一面があります。
飼い主とのコミュニケーションの時間を好む猫種です。毎日たくさん遊んであげたり、ブラッシングなどのケアをしたりしてコミュニケーションの時間をとりましょう。
特徴
ミヌエットはマンチカンの血を強く引いているため、筋肉質でガッチリした体型をしています。ミヌエットと聞くと足が短い個体を想像しますが、長い個体もいます。
両方とも、運動能力が高くジャンプ力も他の猫に引けを取りません。成猫になると肥満になる傾向があるため、日頃から運動できる環境を整えてあげましょう。
平均価格
ミヌエットは約6万円〜60万円で、スタンダードに近いかどうかや毛色や血統などにより、価格が変動します。
シンガプーラ
シンガプーラは現存する純血種の猫では世界一小さい猫です。小さな妖精と呼ばれています。成猫になっても小さいシンガプーラの体重は約2kg〜3.5kgしかありません。
性格
好奇心が強く人が大好きなシンガプーラは、慣れるといつも構ってほしいとアピールしてくる可愛らしい猫種です。飼い主の行動をとても興味深く観察しています。
好奇心が強く人への警戒心も薄いシンガプーラですが、慣れていない動物や場所では臆病な面をみせてしまいます。そのため、多頭飼いにはむいていません。
特徴
シンガプーラの特徴は、美しい毛並みとアイラインを引いたようなアーモンド形の大きな目です。成猫になっても小ささが際立ちます。活発で好奇心旺盛なため、色々な隙間に入っていく危険があります。小さい猫は大きな猫より危険がつきものなので、部屋を整えるなどの配慮をしてあげましょう。
平均価格
シンガプーラの平均価格は約22万円です。
あまりペットショップでは出会えない猫種なので、ブリーダーを探してみましょう。
アビシニアン
すらっとした体型をしているアビシニアンは美しくエレガントな体型がとてもクールに見えます。しかし、活発で人懐っこく甘えん坊です。
性格
アビシニアンは野生み溢れる見た目とは違って温厚で賢く愛情深い性格をしています。
人懐っこいところもあるので積極的にコミュニケーションを取りましょう。
特徴
アビシニアンはスラッとした足と目尻のアイラインが特徴です。温厚で従順なアビシニアンはペットとして飼いやすい猫種といわれています。
とても活発で高いところから飛び降りたり、部屋を走り回ったりと元気いっぱいです。運動量を必要とするため、走り回れるスペースを確保したり、キャットタワーなどの上下運動ができるものを設置したりして、普段から運動ができるような環境を整えてあげましょう。
平均価格
価格は月齢や毛色、血統などで変動しますが、アビシニアンの子猫は約10万円〜50万円です。
4種類ある毛色の中で、元祖といわれているブルーが一番人気があり、相場より約5万円〜10万円高くなります。
スキフトイボブテイル
ロシア生まれのスキフトイボブテイルはトイボブとも呼ばれている世界一小さな猫です。
見た目はシャム猫のようにみえます。
性格
警戒心があまりなく、人懐っこい性格をしているため、常に猫とスキンシップを取りたい人に向いている猫種です。人懐っこさは犬以上とも言われているほどで、知らない人にも抵抗なく近づいていきます。
特徴
一般的な成猫の小型猫は大きさが4kg前後とされている中、スキフトイボブテイルは成猫になってもオスで約2kgと極小サイズです。
体の大きさに比例してしっぽの長さも数cmと短いのが特徴で、短い尻尾には「ポンポンテイル」と可愛い名前までついています。
平均価格
スキフトイボブテイルは約20万円〜50万円です。血統や毛色などのさまざまな要因で価格は変動します。
まとめ
子猫の時期はもちろん、大人になっても可愛らしさを保つ猫種はたくさんいます。この記事では獣医師監修のもと、性格や特徴、価格を含め大人になっても変わらぬ可愛らしさを持つ猫を10種ご紹介しました。それぞれ異なる魅力を持っています。この記事が、あなたと猫との出会いの助けになれば幸いです。