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初心者でも飼いやすい猫の種類とは?飼いやすいの猫種5選

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はじめに

可愛い飼い猫に癒やされる生活はとても楽しそうで、自分でも猫を飼ってみたいと思う方は多いと思います。

しかし、猫の飼育初心者の方には以下のようなお悩みがあるのではないでしょうか。

  • 初心者でも飼いやすい猫の種類がわからない
  • 自分のライフスタイルに合わせて無理なく飼える猫を選びたい
  • 自分と相性が合う猫を見つける方法を知りたい

このように、一緒に暮らす理想の猫を選ぶために知っておきたいことは多くあります。

この記事では、猫の選び方のポイントと初心者でも飼いやすい5種類の猫についてご紹介します。自分に最適な猫種を見つけるためのアドバイスもお伝えしますので、これから猫を飼いたいと思っている飼育初心者の方はぜひ読んでください。

猫の選び方のポイント

初心者の方が猫を選ぶ時に知っておくとよい、いくつかの選び方のポイントがあります。

ここでは、そのポイントについてご紹介します。

好みに合った猫を選ぶ

猫との暮らしを検討している方は、そのきっかけとなった好みの猫がいる場合が多いのではないでしょうか。

好みに合った猫を選ぶことは、癒される容姿や可愛い仕草など、持っていたイメージと実際に飼った時のギャップが比較的少ないです。

そのため、面倒と思えるような猫のケアなども愛情をもって楽しく行いやすく、猫との理想的なよい関係を作りやすくなると思います。

比較的体の小さい猫を選ぶ

初心者が体の小さい猫を選ぶことには、いくつかのメリットがあります。

動物病院などへ外出する際に、猫の取り扱いが楽に行えます。このため、飼い主の時間や体力の負担が少なくて済みます。

また、食事の量が少ないため、体の大きな猫と比べてキャットフード代もかかりません。

食事は毎日かかる費用のひとつなので、飼い主の経済的な負担も少なくなります。

さらに、体が小さいことで鳴き声などの生活音が比較的小さいです。このため、飼い猫による生活環境での騒音の影響を少なく抑えることができます。

性別はメスを選ぶ

一般的にどの猫種も、オスよりメスの方がおとなしい性格の個体が多いと言われています。

おとなしい性格の猫は行動や遊び方も静かなので、見守りやすく家具などを傷つけることも少ないようです。

このため、初心者にはメスを選ぶことで飼育がしやすいといったメリットがあります。

ただし、猫による個体差もあるため、ひとつの目安として考えておくのがよいと思います。

短毛の猫を選ぶ

猫は毛の長さによって、毛の短い「短毛種」と、毛の長い「長毛種」に分けられます。

短毛種は長毛種と比べて、被毛の手入れが簡単です。短毛種は長毛種よりブラッシングの頻度は少なくてよく、シャンプーの手間もかかりません。

長毛種はブラッシングなどの手入れが十分でないと、毛玉になったり皮膚病の原因になったりします。

このため、初心者は毛の手入れが比較的簡単な短毛種の猫を選ぶのがよいと思います。

おとなしい性格の猫を選ぶ

猫との暮らしを考えたときに、一緒に遊べる活発な猫を選びたい場合や、癒してくれるおとなしい猫を選びたい場合など、人によって猫に求める性格は違うと思います。

ですが、初心者にはおとなしい性格の猫を選ぶことをおすすめします。

おとなしい猫は活発に動き回ったり、攻撃的になったりすることも少なく、初心者には比較的扱いやすく飼いやすい点が大きなメリットです。

飼い主も余裕を持って飼い猫に接することができるため、癒やされる時間も多くなると思います。

飼いやすさの基準を考える

飼いやすい猫を選びたいと思う初心者は多いと思いますが、飼いやすさの基準を明確に理解したうえで猫を選ぶことが大切です。自分が飼いやすいと思う内容を考えてみましょう。

代表的な基準として以下のようなものがあると思います。

ケアが簡単

食事の与え方、ブラッシングやシャンプーなどの被毛や皮膚の手入れ、耳掃除などの方法や頻度は猫種によって違います。

こまめな世話を必要とする猫種もいれば、初心者でも十分に世話ができる猫種もいるため、必要なケアを事前に確認することが大切です。

しつけがしやすい

個体差はありますが猫種や性別によって、しつけのしやすさの傾向が知られています。

飼い主に従順で物覚えがよく、トイレや爪とぎの場所などのしつけを覚えやすい猫は初心者に向いています。

病気やケガに強い

体の特徴から注意が必要な病気があったり、ケガをしない配慮をしたりする猫種がいます。

特に初心者は、病気やケガに強い体の丈夫な猫を選ぶのがよいと思います。

飼い主のライフスタイルに合った猫種を選ぶ

家族構成や住居環境、生活パターンなど、飼い主によってライフスタイルにはさまざまな違いがあります。飼い主のライフスタイルに合った猫種を選ぶことは、飼い猫のみならず、飼い主の生活への影響を少なくするうえでも大切です。

留守番により猫がストレスを溜めると、問題行動や病気の原因になることもあります。

ひとり暮らしなどでお留守番が長くなる場合は、静かさを好むクールな性格の猫種がよいでしょう。逆に絶えず遊びに付き合える家族がいる場合は、甘えん坊で遊び好きな猫種を選んでもよいと思います。

集合住宅にお住まいの場合など、飼い猫が出す騒音への配慮が必要な場合もあります。

この場合、鳴き声が小さく活発に動かない猫種を選ぶことで、騒音を減らせるメリットにつながります。

このように、猫種を選ぶ際に自分のライフスタイルを振り返り、飼いやすさのポイントを考えてみることも大切です。

飼いやすい猫種5選

初心者はどの猫種を選んでよいか、悩んでしまう方も多いと思います。

ここでは、初心者でも飼いやすい5つの猫種についてご紹介します。

ブリティッシュショートヘア

グレーのブリティッシュショートヘアの画像

イギリスを代表する猫と言われ、日本でも人気の高い猫種です。

小説「不思議の国のアリス」に登場する猫のモデルと考えられており、古い歴史を持つ猫です。

性格

おとなしく、自立心の強い個体が多いようです。遊び好きですが通常の運動量は多く必要としない猫種です。

お留守番が多い飼い主の方にもおすすめできる猫種だと思います。

特徴

かわいらしい丸い顔と、筋肉質のしっかりとした体をしています。

体のサイズは中型から大型に分類され、8kgくらいになる個体もいるようです。

被毛は短毛種であり、ブルーの毛色が代表的です。

基本的に丈夫な猫種と言われていますが、肥大型心筋症など注意が必要な病気もあります。

スコティッシュフォールド

歩み寄るスコティッシュフォールドの画像

垂れた耳が印象的で、特徴的な可愛さから人気がある猫種です。

その姿から「帽子をかぶっている」「フクロウのような顔」と言われることもあります。

性格

おだやかで温かみがあり、人によくなれ親しみやすい性格の個体が多いです。

飼い主の家族やペットなどとも柔軟に接することができると言われています。

このため、お子さんのいる家庭や多頭飼いなどにも向いていると思います。

賢くて物覚えがよいため、初心者でもしつけがしやすい猫種です。

特徴

セミコビーと言われる体型に分類され、がっしりしたコビーより小さめの体をもちます。

体のサイズは家庭で飼う猫として平均的なサイズで、大きくなっても6kgくらいです。

被毛は短毛種と長毛種の個体がいて、毛色と配色パターンが多い点も特徴となっています。

垂れた耳のため外耳炎に注意が必要であり、定期的な耳掃除のケアが大切です。

アメリカンショートヘア

遠くを見るアメリカンショートヘアの画像

「アメショー」の愛称で親しまれ、日本での飼育数も上位にランクされる猫種です。

当初は害獣駆除をする猫であったことが、アメリカンショートヘアが丈夫な猫種である理由とされています。

性格

活発な性格のため、運動量は多めです。好奇心も旺盛で動く物には強く興味を示します。

このため、運動量が確保できる少し広い飼育環境を用意することが理想的です。

人にも懐きやすいため、猫と一緒に遊びたい方に向いていると思います。

特徴

頭が大きめで、ふっくらとした顔をしています。

体のサイズは中型に分類され、大きい個体で7kgくらいです。

被毛は短毛種であり、やや硬めの毛質をしています。毛色や配色のパターンは豊富であり、クラシックタビーといううずまき状のパターンが代表的で人気があります。

先天性の病気も少なく、他の猫種と比較して丈夫な猫種です。

マンチカン

横目で見ているマンチカンの画像

短い足がチャームポイントで、日本での飼育数も上位にランクされる猫種です。

映画「オズの魔法使い」に登場する小柄で短い足の「マンチキン族」というキャラクターが名前の由来となっているそうです。

性格

社交性があり、好奇心旺盛の個体が多いようです。このため、遊ぶことが大好きで人に懐きやすい傾向があります。

見かけの短い足からは想像し難いですが、ジャンプ力や速い走りなど高い運動能力の持ち主です。運動量確保のため、好みのおもちゃで十分遊べる広めのスペースが用意できるとよいと思います。

特徴

他の猫種と比べると、かなり短い足をしています。体型はセミフォーリンであり、全体的に筋肉が発達したしっかりとした体格です。

体のサイズは小型に分類され、3kgから4kgくらいです。

被毛は短毛種と長毛種の個体がいて、毛色と配色パターンが多い点も特徴となっています。

足が短いため、関節系の病気に注意が必要です。

バーミーズ

くつろぐバーミーズの画像

ルーツをミャンマーにもち、アメリカを起源とする猫種です。

なめらかな毛並みは「サテンのよう」と表現され、ゴールドの瞳と調和して上品な雰囲気があります。

性格

賢くて社交性があり、甘えん坊です。話し上手な猫とも言われていて、飼い主からの呼びかけに対して返事をし、近寄ってくる個体も多いようです。

お子さんのいる家庭や多頭飼いの場合にもおすすめできると思います。

甘えん坊で運動量も多めのため、お留守番によりストレスが溜まらないように一緒に遊べる時間を確保できる方に向いています。

特徴

体型はセミコビーで、しっかりとした筋肉質の体で運動量が多めです。

体のサイズは少し大きめで、大きい個体で6kgくらいになります。

被毛は短毛種で、シェーディングという配色パターンに特徴があります。

最適な猫種を見つけるためのアドバイス

同じ初心者の方でも猫への思いや接し方は違います。初心者向きの猫種の中でも、特に自分に向いている猫種を選ぶことが、その方の猫との幸せな暮らしにつながります。

ここでは、実際に自分に最適な猫種を見つけるためのヒントになる内容をご紹介します。

猫との相性を見極める

自分がどのような猫となら理想的な暮らしができるのかをメモに書き出すなどして整理すると、相性のよい猫を見極めるうえで参考になると思います。内容としては、以下のようなものがあるのではないでしょうか。

飼いたい猫の性格を考える

一緒に遊べる活発な猫なのか、そっと寄り添ってくれるおとなしい猫なのかなど、飼いたい猫の性格を考えます。

飼いたい猫の容姿を考える

どのような大きさと体型の猫なのか、どのような被毛の長さや色、配色パターンが好みであるのかを考えます。

用意できる飼育環境を考える

集合住宅か一戸建てなのか、絶えず見守れる家族の有無で、飼いやすい猫の大きさや特徴を考えます。

ライフスタイルに合う猫かを考える

お留守番が長くなる場合は、お留守番が得意な猫であるか、また生活の中で猫のケアにかけられる時間が少ない場合はケアの簡単な猫であるかを考えます。

自分の希望や飼育条件に合う猫を探すことで、ある程度自分と相性のよさそうな猫種を見極められると思います。

ブリーダーやシェルターからのアドバイスを聞く

ブリーダーやシェルターで実際に猫を飼育されている方々のアドバイスを聞くことで、その猫との具体的な相性を知ることができます。誤解していた内容や想定していなかった相性が分るかもしれません。

自分が選びたい猫種が決まっている場合は、その猫種のブリーダーを見学して話しを聞くことができます。自分が気になっていることを質問し、アドバイスをもらえると安心して相性のよい猫を選ぶことができると思います。

また、シェルターから保護猫の譲渡を検討している方は、お目当ての猫がいる保護団体の譲渡会に参加して自分とその猫の相性を判断してもらうことになるので、有効なアドバイスをもらうことができます。相性がよくない場合は譲渡も受けられませんので猫選びの失敗も少ないでしょう。お目当ての猫が譲渡されなくても、自分と相性がよい猫に出会える可能性もあります。

実際に猫と触れ合ってみる

自分が飼いたい猫が決まったら、実際にその猫と触れ合ってみることで猫との暮らしのイメージがわき、相性の確認にもなると思います。

同じ猫種でも個体差があるので、猫に触れてみて嫌がることなく体を触らせてくれたり、目を合わせてくれたりする個体は飼い主との相性がよい可能性が高いです。

実際に猫と触れ合う機会としては、ブリーダーの猫舎見学や、保護団体の譲渡会、ペットショップなどがあります。実際に猫に触れることができるかどうかは、それぞれ確認する必要がありますのでご注意ください。

まとめ

この記事では、初心者でも飼いやすい猫種について以下の内容を中心にご紹介しました。

  1. 猫の選び方のポイント
  2. 飼いやすい猫種5選
  3. 最適な猫種を見つけるためのアドバイス

初心者の猫の選び方について、具体的なポイントをお伝えすることができたと思います。

また、初心者でも飼いやすい猫種について、その性格や特徴などを知っていただけたのではないでしょうか。

自分と相性のよい猫を選び、素敵な生活が送れることを切に願っています。

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