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はじめに
猫は、上品で優雅な見た目と愛くるしいお顔で多くの人を魅了しています。
犬派?猫派?と聞かれて犬派が多かったのは過去の話になり、近年では猫派と回答されることも多くなりました。
人に懐かずに、ツンデレなイメージが強い猫ですが、猫を可愛いと思う方が増えたのはなぜなのでしょう。
今回は、猫を可愛いと思う理由や猫の魅力について詳しく紹介します。
まだ猫の魅力に気付いていない方は、記事を読み終わる頃には猫のファンになっていること間違いなしです。
猫を家族に迎え入れようか悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
猫をかわいいと思うのはなぜ?
猫を可愛いと思う理由は、見た目であったり、性格であったり一言で答えを出すのは難しいです。
私たちが、なぜ猫を見て可愛いと思うのか理由を紹介します。
共感できる理由があるか、なぜ猫を可愛いと思うのかを一緒に考えながら見てください。
目が大きくてかわいい
猫の顔を思い出すと、目が大きくてクリクリしているのを思い浮かべます。
丸い輪郭に大きな目の子猫は特に、顔の作りが人間の赤ちゃんに似ているので、母性本能をくすぐられ可愛いと感じさせるのです。
猫の目が大きいのには、見た目を良くするためではなく、生きるための理由もあります。
猫の目が大きい理由
猫の目が体に対して大きいのは、瞳孔に多くの光を取り込むためという理由があります。
元々猫は夜行性の動物で、暗闇の中で待ち伏せして獲物を捕らえるハンターでした。
そのため、わずかな光を使って周りの状況を感知したり、獲物の素早い動きを追います。
人の7分の1の光の量で生活できる猫ですが、視力は人の10分の1しかなく、色の識別もほとんどできません。
視力の弱さを補うために、瞳孔の大きさを変えて光の量を調節し、少しでも多くの光を目に取り込もうとするのです。
また、瞳孔は明るいところでは小さく、暗いところでは大きくなります。
4〜8mmほどの差があるので、暗いところで見る猫の目はより大きく見えるでしょう。
目の色が美しい
猫の目は、瞳の周りにある虹彩で色が決まります。
虹彩は膜の色で色素の量が少ないとグリーン寄り、多いと銅色であるカッパー寄りの色味で基本のカラーは4色です。
基本の色味 | 特徴 |
グリーン | メラニン色素がほとんどなく黄緑のような色味。実際の色素が緑なのではなく、わずかなメラニン色素が光に反応してレイリー散乱という現象が起こりグリーンに見えます。元々寒い地域の猫種に多いです。 |
ヘーゼル | 黄緑から茶色へグラデーションがかかっているような色味です。 様々な色味が混ぜ合わされているので、一色では表せません。 |
アンバー | ヘーゼルと同じように黄緑から茶色にグラデーションされていますが、メラニン色素が多めなため黄色っぽい単色な色味に見えます。イエローやゴールドと呼ばれる事が多いです。 |
カッパー | メラニン色素が最も多く、銅色をしています。見る角度によっては、オレンジ色や赤色にも見える事が多く、元々暖かい地域で日光を浴びる事が多かった猫種に多いカラーです。 |
基本の4色以外にも、珍しい目の色の猫がいるので紹介します。
珍しい色味 | 特徴 |
ブルー | 虹彩にブルーの色素があるわけではなく、グリーンと同じようにレイリー散乱の現象で青く見えます。濃淡がありサファイアブルーやアクアと呼ばれることもあります。 |
レッド | メラニン色素が作れない遺伝子疾患をもつアルビノ猫は赤い目をしています。色素が全くないので、目の血管の色が浮き出て赤く見えます。 |
オッドアイ | 右と左で目の色が違う猫のことを言います。虹彩異色症といい、遺伝子の突然変異が原因です。 |
キトゥンブルー | 子猫の時期の瞳の色味です。グレーがかったブルーの色で成長と共に本来のカラーへ変化していきます。 |
猫種や年齢によって瞳の色味は違いますが、どんな瞳の色でも猫の目は美しく、私たちを魅了してくれます。
綺麗な瞳に吸い込まれるように、目を奪われてしまう方も多いです。
体の丸いフォルム
猫はぬいぐるみのような体の丸いフォルムをしており、思わず抱きしめたくなるという方も多いです。
人にとって丸い形状は、脳への刺激が少なく安心感を与えてくれます。
本能的なところから猫の丸いフォルムは、癒しを与えて可愛いとも思わせるポイントです。
毛並みがふわふわ
猫の毛並みはふわふわで、思わず触りたくなります。
猫は綺麗好きで毛繕いをするため、いつ触ってもサラサラで感触が良く、触り心地で癒されているという方も多いです。
毛並みは体調が悪い時のサインにもなるので、コミュニケーションの一環としても触ってあげましょう。
毛並みが悪いと体調が悪い?
猫の毛並みがいつもと違う、触り心地が良くない時は、体調不良になっている可能性があります。
まず毛並みが悪いと感じるポイントを紹介します。
- ツヤがなくなる
- 毛割れする
- 薄くなる
- 脱毛する
上記のような症状が見られる場合は、体に何かしらの不調が出ています。
不調の原因 | 症状 |
加齢 | 加齢によって毛量や毛質が悪くなる。8歳以降の猫は注意が必要です。 |
換毛期 | 一般的な猫は1年に2回季節が変わる時期に換毛期に入ります。一時的に抜け毛が増えますが、生え変わりが終われば手触りも戻ります。 |
グルーミング不足 | 体力の状態や肥満になったのが原因でグルーミング不足になる事があります。動く事が面倒になったり、舌が届かなくなる事が原因です。 |
ストレス | なんらかの理由が原因でストレスが溜まってしまうと、過度なグルーミングをしたり食欲の低下などが起こります。毛並みが悪化する前に、激しく鳴いたり威嚇したりという行動が出る場合もあるので、よく観察してストレスの原因を取り除いてあげましょう。 |
乾燥 | 乾燥が原因で頭皮に必要な皮脂が失われて、髪の毛もパサパサになりツヤがなくなります。 |
アレルギー・皮膚疾患 | ノミやダニの寄生、細菌やカビの感染、その他アレルギー症状や皮膚疾患が原因で引っ掻きすぎでの脱毛を起こします。ひどい場合は適切な治療を受けるために動物病院に連れて行きましょう。 |
病気 | 内臓系の病気が原因で嘔吐や下痢を繰り返すと脱水になり、毛並みが悪くなる事があります。皮膚をつまんだところが戻りにくかったり、おしっこの色が濃い時は脱水のサインなので要注意です。 |
猫の毛並みは、可愛さの印象を与えてくれるだけでなく、体調不良のサインにもなるので、よく触ってコミュニケーションを取りましょう。
肉球がぷにぷに
ぷにぷした感触が嫌いな人なんているの?と疑いたくなるほど、人を魅了する肉球の感触。
赤ちゃんのほっぺたもそうですが、ぷにっとする食感がたまらなく可愛いと感じる方も多いです。
肉球は何のためにあるの?
そもそも人間にはない、猫の肉球にはクッションやセンサーの役割があります。
肉球の役割 | 詳細 |
クッション | 高いところから着地する際の衝撃を逃すクッションの役割をしています。汗で肉球を湿らせて滑り止めにもなるので、運動量の多い猫にはなくてはならない存在です。また、柔らかい肉球は歩行時に音を立てずに歩けるので、ハンターとして獲物にバレずに近づくためとも言われています。 |
センサー | 肉球の部分は毛がないので、地面や物に触れた時のセンサーの役割もしています。尖っているものがないか、冷たいor 熱くないかなど危険を察知できます。 |
温度管理 | 汗をかく場所が少ない猫ですが、肉球は汗をかく汗腺が発達しているため、体温調節を助けています。 |
汚れを落とす | グルーミングをするときに、唾液をつけて毛を撫でて汚れを落とします。 |
肉球は可愛い感触だけでなく、猫の行動や生活のためにないと困る存在です。
可愛くて触ってしまう気持ちはわかりますが、ほどほどにしましょう。
猫のニオイ
可愛いと感じる理由は、見た目だけではありません。
猫のニオイを嗅ぐと落ち着くという方や家に帰ってきたと癒しを感じるという方もいます。
猫は肉球と鼻以外に汗をかかないため、ケモノ臭が少なく嫌な匂いがしません。
人によっては甘い匂いを感じたり、香ばしいニオイを感じる方もいるほどで、思わずクンクンして抱きしめたくなります。
鳴き声がかわいい
猫は様々な鳴き方をするので、鳴き声から感情を感じ取れます。
特にニャーンと可愛らしく鳴いている時は、甘えていることが多いです。
子猫が母猫を呼ぶときにも似たような声で泣くことがあり、母性本能をくすぐります。
普段ツンツンしている猫の、甘えたいと擦り寄る姿とニャーンと鳴く声のセットは可愛すぎて飼い主を困らせてしまうこと間違いなしです。
子猫のかわいいところ
子猫は、見た目から動きから全てが可愛いです。
成長過程でまだフラフラして頑張ってる姿は愛おしいし、甘えてくる姿には心を奪われます。
一生懸命生きる素直な姿は、子猫期だけの特徴です。
小さくてかわいい
子猫期は1年ほどしかなく、生後半年で成猫の半分ほどの大きさに成長します。
小さくてコロコロしている可愛い姿は、あっという間なのでしっかり目に焼き付けましょう。
小さい姿で一生懸命立とうとしたり、ご飯を食べていたりしていると、母性本能がくすぐられます。
何をしていても可愛いのですが、危ない場所や悪いことは悪いと教えるのも大事です。
しつけをする場合は心を鬼にして注意し、そのあとたくさん可愛がってあげてください。
鳴き声がかわいい
まだまだ声が小さくて、か弱い子猫の鳴き声はニャーと言うだけでも可愛いです。
特に甘える時の声は、悔しくなるほど可愛くてたまりません。
甘えてくる
子猫は、まだ成猫と違って自立心が高くありません。
飼い主や親猫にかまって欲しくてちょっかいを出したり、擦り寄ってきて甘える姿がよく見られます。
体の周りにくっついてくるので邪魔だなと思うこともあるかもしれませんが、可愛い姿で見つめられたら愛おしくてたまらなくなってしまいます。
甘えてきた時は撫でてあげたり、おもちゃで遊んであげるなどコミュニケーションをとってたくさん甘やかせてあげてください。
後をついてくる
子猫は寂しがり屋なので、飼い主や母猫の後をついて回ります。
どこに行くのかな?という興味や、1人にしないでという不安な気持ちが見え隠れしていて、可愛くてたまらないです。
トイレに行くときに扉を閉めたり、キッチンに入るときに柵を閉めたりすると、扉や柵の前でニャーと可愛い声を上げることもあります。
気付かないと挟まったり踏んでしまう可能性があるので、子猫期は特に後追いに注意してください。
守ってあげたい気持ちになる
子猫が一生懸命走って転んでしまう姿や、何度も立ち上がる姿に守ってあげたい気持ちになる方が多いのではないでしょうか。
怯えながらも挑戦する姿は、親心になり応援しながらも心配になり何時間でも見ていられます。
危なっかしくて守ってあげたくなりますが、挑戦させてあげることも大事なので、飼い主の方は危険がないように気を配りながら思う存分挑戦させてあげましょう。
老猫のかわいいところ
猫が可愛いのは、若いうちなんてことはありません。
老猫にだって可愛いところはたくさんあります。
丸くてぽてっとした体
年齢が進むに連れて、体も衰えていくのでハリがなくなりぽてっとした体つきになることが多いです。
若い頃のピチピチ感はなくなりますが、しっぽりとした老猫にしか出せない触り心地が可愛くて癒されます。
顔が優しく見える
老猫になると、落ち着いた表情を見せることがあります。
なんだか哀愁が漂っていて、優しそうに見えるので見ていると癒されるという方も多いです。
多頭飼いしているご家庭では、自分より若い猫を遠くから見守っている老猫の姿を見かけます。
親のような温かい顔をしているので、そんな老猫の可愛い姿に優しさを感じます。
動きがのんびりしている
老猫になると、寝る時間も増えて若い時のように活発に動く子は少ないです。
ゆっくりのんびり動く姿は、とても穏やかで品も出てきます。
子猫や成猫の可愛さと違い、落ち着いた老猫ならではの可愛さがあるので、ゆっくりとした時間を一緒に過ごして癒されましょう。
風格が出てくる
老猫になると、どんと構えた態度になり風格が出てきます。
グイグイ自分の感情を出してくることもないです。
冷静な姿で微動だにせず、目だけで状況を見ている姿はカッコ良ささえ感じます。
よく猫の後ろ姿を写真に撮る方がいますが、老猫の落ち着きを放った後ろ姿は、哀愁が漂い無邪気な可愛さではありませんが、穏やかな可愛さと愛おしさを感じるでしょう。
一緒にいて安心できる
ヤンチャ盛りの子猫期や成猫期をこえた老猫には、危なっかしさがなく穏やかな時間をすごせるので、一緒にいて安心できます。
そっとそばで支えてくれるような、心が通い合っているような、そんな存在に飼い主は癒されること間違いなしです。
猫のかわいい仕草TOP5
猫にされたらノックアウトされてしまう可愛い仕草を紹介します。
猫好きさんなら、わかる仕草が多いはずです。
ぜひ一緒に思い出しながらキュンキュンしてください。
スリスリ寄ってくる
猫は構われるのが嫌いな子が多いのに、甘えたい時にスリスリ寄ってくることがあります。
普段くっつかない子が、急にスリスリしてくれたらとても嬉しいです。
ノドをゴロゴロと鳴らす
喉をゴロゴロ鳴らすのは甘えてる証拠です。
信頼できる相手にだけする行動なので、愛猫からの愛も感じられてより愛おしくなります。
お腹を出してゴロンと寝る
へそ天と言われるお腹を出すポーズは、急所であるお腹を天井に向けて眠るので猫が安心しきっている証拠です。
とても無防備で信頼してくれている姿は、スキが見れて嬉しくなります。
ふみふみする
子猫の名残りの行為と言われるふみふみは、母親のことを思い出して甘えたがっていることが多いです。
毛布やぬいぐるみに対しふみふみしている姿は、見守る母の気持ちになり愛おしくなります。
毛づくろいをする
綺麗好きな猫の代表的な仕草の1つです。
猫が前足で体毛をペロペロ舐めて、うっとりしている姿はとても可愛らしくて目を奪われます。
手の先を舐めている時は、特に可愛らしいので要チェックです。
まとめ
今回は、猫を可愛いと思う理由について紹介しました。
見た目の可愛さはもちろんですが、甘える仕草や行動にキュンとする方も多いはずです。
猫を飼っていないとわからない可愛い行動も紹介したので、これから猫を家族に迎え入れる予定の方にとっては楽しみが増えたのではないのでしょうか。
今猫を飼っている方は、愛猫とのコミュニケーションを大事に、可愛い姿にメロメロになりながら過ごしてください。