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はじめに
ミヌエットは猫の中でも小型の猫で被毛や毛色のバリエーションが豊富な猫です。
マンチカンとペルシャをベースに様々な猫種と交配して誕生した比較的新しい猫です。
ペルシャのゴージャスな被毛と少し鼻ぺちゃな顔とマンチカンの短足の組み合わせがミヌエットです。
ミヌエットの被毛は短毛と長毛と2種類あり、どちらもフワフワな「ダブルコート」になっています。
可愛らしい姿のミヌエットですが、筋肉質でジャンプ力は他の猫と遜色がないほど高く飛びます。
ミヌエットの性格やかかりやすい病気を紹介していきます。
ミヌエットの性格とは?
ミヌエットの性格は元気一杯のヤンチャ猫というイメージです。
好奇心旺盛なマンチカンと甘えん坊のペルシャの性格を引き継いだミヌエットは多頭飼いや小さな子供のいる家庭との相性は抜群です。
ミヌエットの性格を詳しく解説していきます。
好奇心旺盛
ミヌエットの性格を一言で表すと好奇心旺盛です。
なんでも興味をもち、新しいオモチャや来訪者にも気兼ねなく対応してくれます。
好奇心旺盛はマンチカンの要素を引き継いだとされます。
新しい環境や物にも楽しんで遊びます。
飼い主と一緒に遊ぶことが大好きなので、小さなお子さんとも仲良くなれる性格です。
ですが飽きやすく、突然どこかへ逃げてしまうところがあります。
このギャップがミヌエットも猫なんだなと感じられるところです。
活発で穏やか
ミヌエットの見た目は短足で可愛らしいイメージですが実は筋肉質で俊敏な動きが得意です。
特にジャンプ力は小型の猫とは思えないほど高く飛びます。
動くことが大好きなので、走り回れるスペースや上下運動ができるキャットタワーがあるとストレス発散になります。
短足なので、キャットタワーの高さは低めにして、腰への負担を軽くするのがオススメです。
甘えん坊
好奇心旺盛なミヌエットですが、甘えん坊な一面もあります。
甘えん坊の性格はペルシャの要素を引き継いでいます。
基本的に猫はクールでマイペースな性質をしていますが、ミヌエットはそれに甘えん坊の要素をプラスした猫になります。
飼い主に構ってほしいアピールをしたかと思うと急にどこかへ行ってしまう態度はギャップを感じてよりミヌエットを好きになるでしょう。
ミヌエットの特徴とは?
ミヌエットの第一印象は短足の長毛種ですが、足長のミヌエットや短毛のミヌエットも存在します。
これは足長のマンチカン、短毛のマンチカンの特徴を引き継いだためとされています。
ミヌエットという猫種はバリエーションが豊富で個性豊かな見た目が多いからです。
この章ではミヌエットの特徴を紹介していきます。
全体的に丸みを帯びたフォルム
ミヌエットは全てのパーツが丸みを帯びているのが印象的です。
目は大きな丸々とした瞳で、耳の先端も丸みを帯びています。
顔はペルシャの要素である丸顔と鼻ぺちゃで丸顔という印象です。
顔から下も短足であり、胴体は丸みを帯びています。
被毛もフワフワで全体的に丸くなって見えます。
足が短い
足の短さはマンチカンの要素を引き継いでいます。
ミヌエットの下半身は短足で可愛らしい姿ですが、実は筋肉質でアスリート体型をしています。
特にジャンプ力は短足にもかかわらず他の猫と引けを取らないほど高く飛ぶことができます。
カラーバリエーションが豊富
ミヌエットの毛色や毛量には様々なバリエーションがあります。
ブラウンやシルバーといったミヌエットの代表的な毛色以外にもホワイトやクリーム、ブラックなど様々な毛色がミヌエットとして認められています。
また模様もバリエーションが豊富で、単色、バイカラー(2色)、キャリコ(三毛)なども存在しています。
ミヌエットの飼いやすさ
ミヌエットの性格は好奇心旺盛で甘えん坊な性格をしているので初心者にも飼いやすい猫といえます。
活発な性格も備わっているので、体を動かす事を意識して生活しないとストレスの原因になり様々な病気を発症するリスクがあります。
ミヌエットを飼う上で意識してほしい環境を3点紹介します。
プライベートな空間の確保
好奇心旺盛なミヌエットですが、マイペースな猫の要素も含まれています。
1匹になって落ちつく空間の確保は必要です。
猫ベッドやこたつなど狭くて暗い場所は猫にとって落ち着く環境なのでプライベート空間にはぴったりな場所です。
また、1匹で遊べるようにキャットタワーを用意してあげるのもオススメです。
ミヌエットは短足なので、小さめなキャットタワーでも十分遊べます。
食事の管理
ミヌエットは太りやすい体質なので、食事管理をすることをオススメします。
筋肉質な体型を維持するために食事の量を多くすることは太る原因の一つになります。
ミヌエットは短足なので、動く時は足腰への衝撃が他の猫より大きく、負担がかかります。
体重の増加は足腰への負担に大きく関わってきます。
活発なミヌエットには体重の管理はとても重要になってきます。
食事によって体重を維持することはミヌエットにとって健康的な生活を長く続ける秘訣になります。
運動が大好きなミヌエットには高タンパクで食物繊維の豊富なキャットフードを選ぶことをオススメします。
運動できるスペースの確保
好奇心旺盛で構ってちゃんなミヌエットは飼い主との遊びが大好きです。
1日15分以上を目安に一緒に遊ぶ事をオススメします。
どうしても忙しい場合はキャットタワーやトンネル遊びで体を動かしましょう。
オスとメスの性格の違い
ミヌエットの性格は好奇心旺盛で甘えん坊ですが、オスとメスで決定的な違いはありません。
猫の知能は人間の2〜3歳程度と言われており、男性と女性の行動パターンや性格に似ている部分があります。
ミヌエットをお迎えする上でオスとメスの行動や価値観の違いを理解することで、家庭にマッチする猫ちゃんをお迎えしましょう。
オス
ミヌエットのオスは甘えん坊でヤンチャです。
ミヌエットの性質はそのままで、さらに甘えん坊でヤンチャな気質が強い傾向です。
体力もあり、体を動かして遊ぶことが大好きです。
人見知りも少なく、友好的なので、小さな子供と一緒に遊ぶことができます。
また、好奇心旺盛なので、気になることはなんでも近づいてオモチャにしようとします。
猫にとって危険な物にも興味を持つので、事前に戸棚へ隠したり、高い所へ隠したりしましょう。
メス
ミヌエットのメスは物事に対してクールで神経質な部分があります。
好奇心旺盛ですが、メスの場合は警戒心が強く遠くで観察する性格です。
構ってほしい時はすり寄ってきますが、すぐ飽きてどこかへ行ってしまいます。
この点は猫らしいクールな性質が発揮されます。
ある程度距離感を保ちたい人にはメスのミヌエットとの相性が抜群です。
大きさや体重は?
ミヌエットは大人になっても小さくフワフワな毛玉のような可愛さがあります。
原産国はアメリカで、マンチカンとペルシャを掛け合わせて誕生したのがミヌエットです。
骨格は骨太で筋肉質、さらにダブルコートの長毛種になるとがっしりした見た目になります。
体長(大人の猫の場合)
ミヌエットの体長は個体差がありますが20〜30cm、大きいミヌエットであれば40cmまで大きくなります。
一般的な猫の体長は約53cmと言われているので、ミヌエットは小型な猫種になります。
体長は胴体の長さをいい、首元から尻尾の付け根までの長さをいいます。
ミヌエットの短足部分は計測しません。
体重(大人の猫の場合)
成猫の体重は2〜4kgになります。
性別で比べるとオスは約3〜4k、メスは2.2〜3.4kgになります。
一般的な成猫の平均体重は約3.6〜4.5kgとなり、ミヌエットは小型の体重になります。
ミヌエットは太りやすい体質なので、体重管理はとても重要です。
キャットフードやおやつの量の調節や運動遊びを取り入れて体重を管理しましょう。
体長(子猫の場合)
ミヌエットの子猫の体長は約20cmです。
これは一般的な子猫の生後1か月半の大きさになります。
大きさには個体差があり、猫にとっては体重が重要視されます。
我が家のミヌエットは小さいから病気なのかと不安に思わずどんどん栄養価の高いフードを与えましょう。
体重(子猫の場合)
ミヌエットの子猫は3ヶ月ほどで1kgに成長します。
生まれてすぐは100gほどとされているので、3ヶ月で10倍重くなります。
生後半年で1.5〜2kgになり、1歳ごろには成猫と同じ2〜4kgほどになります。
ミヌエットがかかりやすい病気は?
ミヌエットには長毛種や鼻ぺちゃな特徴ならではの病気があります。
ミヌエットの平均寿命は12〜14歳とされています。
これは一般的な猫の平均寿命の14〜15歳より短いといえます。
長く健康でいてほしいのは飼い主の願いですよね。
かかりやすい病気を理解して万が一の状況に備えましょう。
流涙症
流涙症(りゅうるいしょう)とは目から涙が溢れてしまう病気です。
「涙やけ」と言われるように目頭に目ヤニが溜まり炎症やただれがおこります。
鼻の位置が下にある猫種がなりやすい病気とされ、ミヌエットもかかりやすい病気になります。
予防法はこまめな部屋の掃除と目元を清潔なタオルやティッシュで拭くことです。
埃の多い環境は目に悪影響を与えます。
特にミヌエットは短足なので埃との距離が近く、目に影響を受けやすくなります。
掃除をすることで埃を取り除くことができます。
涙が溜まり続けると皮膚炎の原因になるので、涙をほったらかしにせずタオルやティッシュでこまめに取り除きましょう。
流涙症は目薬や飲み薬の投与で軽減できる場合があります。
動物病院で検査を行い獣医師の判断で薬の投薬方法が決まります。
肥大型心筋症
肥大型心筋症とは心筋(心臓の筋肉)が分厚くなり、心筋の柔軟性が低下し、血液循環機能に異常をきたす病気です。
猫の有病率は約15%ととても高く、発症年齢も3ヶ月から17歳まで幅広い猫は発症します。
肥大型心筋症の症状は悪化すれば心臓の働きが悪くなり、呼吸困難になることもあります。
また、疲れやすくもなるので、いつもより寝ていたり遊んでいてもすぐ休んだりする時は動物病院への受診を検討しましょう。
明確な予防法はなく、心臓のエコー検査を含めた定期検診を受けることで早期発見が可能です。
成猫は1年に1回、7歳以上のシニア猫は半年に1回の定期検診がオススメです。
根本的な治療方法は今のところありませんが、内服薬で進行を遅らせたり、血栓症などの併発を予防することが可能です。
のう胞腎
のう胞腎とは遺伝性の疾患でペルシャに多い病気です。
ペルシャを引き継いでいるミヌエットもかかりやすい病気になります。
腎臓に水膨れのような袋状ののう胞ができ、水が溜まる病気です。
のう胞がいくつもできることによって正常な腎臓の組織が影響を受け、腎機能低下を引き起こします。
腎機能低下によってよくみられる症状は水をよく飲みおしっこの量が増えることです。
また食欲低下や嘔吐など腎臓病と同じ症状がみられます。
3歳〜10歳までの猫に発症し病気の進行はゆっくりなので見逃してしまう場合があります。
予防法は今の医学にはなく、遺伝性の病気なので、この病気を持つ猫は繁殖させないようにすることが予防になります。
もしのう胞腎を発病してしまった場合は残っている腎機能を温存するための投薬や、療法食への変更が勧められます。
可愛いミヌエットと出会う方法
元気一杯で可愛らしいミヌエットは2015年に登録された比較的新しい猫種です。
ミヌエットと出会う方法は主にペットショップやブリーダーから直接会いにいく方法が主流です。
他には里親や保護施設でミヌエットを募集していますが、数が少なくすぐに引き取り手が現れます。
希少品種なのでミヌエットをお迎えする場合は事前準備が必要です。
ペットショップ
ペットショップは猫をお迎えする方法としては王道です。
猫種に限りがあるので、事前にペットショップと連絡をとり理想のミヌエットをお迎えする方法をとりましょう。
ペットショップの価格相場
ペットショップで取り扱っているミヌエットの価格は子猫で約25万円です。
希少性が高く、人気な猫種なので価格は高めになっています。
ペットショップで取り扱いがあるか事前に確認が必要です。
ペットショップでは猫に必要な備品が揃っているので、初めて動物をお迎えする人にはオススメです。
ブリーダー
ブリーダーは繁殖のライセンスを持った専門の人が育てているので、ミヌエットに関しての知識が豊富です。
好みのタイプがある場合はブリーダーからお迎えする事をオススメします。
希少性が高く、広く広まっていないのでブリーダーから性格や容姿を見ることができます。
ブリーダーの価格相場
ブリーダーからミヌエットをお迎えする際の価格は「みんなの子猫ブリーダー」調べでは
オスが約17万円、メスが約18万円になります。
ミヌエットは短足や足長、長毛種や短毛種などバリエーションが豊富なので価格も異なります。
自分の理想のミヌエットに出会うには根気よく探すことになります。
里親や野良猫を迎え入れる
里親や野良猫のミヌエットをお迎えする方法は時間がかかります。
希少性の高い猫種なので、里親募集を見つけてもすぐに新しいお家が見つかるからです。
また社交性もあり小柄なので、今の日本の住宅環境に適していることもあり人気な猫種です。
里親募集の情報を定期的にチェックする事をオススメします。
まとめ
ミヌエットはマンチカンとペルシャの良い部分を引き継いだ猫種でとても可愛らしい姿をしています。
性格も好奇心旺盛で人との関わり方が上手な猫です。
猫の要素もあり、社交性も兼ね備えた愛らしい猫として飼い主の素晴らしいパートナーになること間違いなしです。