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【獣医師監修】アメリカン・ショートヘアはどんな性格!?特徴や性別の違いも合わせてご紹介

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はじめに

アメリカンショートヘアの性格や特徴1

アメリカン・ショートヘアは、猫のなかでもかなりの知名度を誇っています。

可愛い姿や、どのような方にも飼いやすいといわれている点などからも、とても人気が高く、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に飼うとなれば、特徴や性格などアメリカン・ショートヘアについて、もっと詳しく知っておきたいところです。

そこで、当記事では、アメリカン・ショートヘアの性格や特徴、この猫がかかりやすい病気まで、これだけは知っておいてほしい代表的なポイントについてくわしくまとめました。

当記事を最後まで読んでいただければ、アメリカン・ショートヘアが、なぜ人気なのか、その可愛い容姿だけではない魅力についても、くわしく理解できます。

アメリカン・ショートヘアの性格とは?

アメリカン・ショートヘアは、とても飼いやすい猫といわれています。

賢さや環境への順応性の高さもさることながら、性格の良さが大きな理由となっています。

この猫の性格についてくわしく見ていきましょう。

活発で好奇心旺盛

アメリカン・ショートヘアは活発な性格をしており、遊び好きで様々なものに興味を示し、神経質すぎる面もないため、小さなお子様のいるご家庭などでも安心して飼うことができます。

運動神経も抜群で怖いもの知らずのため、ときにはやんちゃすぎる面もありますが、大人になることで少しずつ落ち着いてくるので、それほど心配はいりません。

気難しさもないので、猫の飼育初心者にもおすすめできる猫種です。

社交性も高く人見知りしない

社交性の高さも兼ね備えているので、家族はもちろんのこと、人の出入りの多い家でもすぐに馴染んでくれます。

人が好きで、賢さを兼ね備えているので、猫のなかでもコミュニケーションをしっかりと取れる猫といえます。

他の猫との生活に関しても同様で、多頭飼いも問題なくできるため、先住猫がいる環境や、ほかの猫を新しく迎え入れる場合でも、飼い主があまり神経質になる必要もありません。

だが孤独が好き

人見知りをせずに社交性が高いアメリカン・ショートヘアですが、一方であまりべたべたするのを好まない一面もあります。

そのため、長時間抱っこされたり、ずっと撫でられていたりするのを嫌がります。

甘えたいときは自ら寄ってくることが多いので、猫のペースでスキンシップをとるようにしてあげてください。

アメリカン・ショートヘアの特徴とは?

アメリカンショートヘアの性格や特徴2

魅力的な見た目もアメリカン・ショートヘアの人気の理由の1つですが、身体的な特徴についてくわしく見ていきましょう。

短毛種で毛がびっしり生えている

アメリカン・ショートヘアの被毛は、短毛種でありながらダブルコートといわれる2層構造になっており、水や直射日光から皮膚を守る「オーバーコート」や保温するための「アンダーコート」に分かれています。

毛量も体全体にびっしりと生えており、短毛種としては抜け毛の量も多くなります。

そのため、部屋中に被毛が舞ってしまうのを防ぐために、毎日のブラッシングは欠かせません。

被毛自体は短いため、あまり強くやりすぎると皮膚を傷めてしまうので、ラバーブラシで優しくブラッシングをしてあげてください。

毎日の日課としてスムーズにブラッシングをするためにも、子猫のうちに少しずつ慣らしておくとよいでしょう。

骨太で大柄

アメリカン・ショートヘアの体型は「セミコビー」という比較的大柄な部類に分類されています。

元々ネズミ捕りを得意としていたため、筋肉質で、しっかりとした体形が特徴です。

丸みを帯びた体型というよりは、首から下半身までしっかりと均整の取れた体になっています。

この体型を維持するためには、適度な運動が必要で、運動不足になると太りやすくなってしまうので注意が必要です。

本来持っている運動能力や体型を維持するためにも、室内でもしっかりと運動できる環境を用意してあげるとよいでしょう。

目がくりんとしていて可愛い

アメリカン・ショートヘアの目は「アーモンド型」と呼ばれるくりんとした形をしており、この目が可愛くてこの猫を飼うことを決めた方も多いでしょう。

目の色もブルー・グリーン・ヘーゼル・アンバー(イエロー・ゴールド)・カッパー(銅色)の5種類があり、大きさと相まってとても美しい目をしています。

アメリカン・ショートヘアの飼いやすさ

アメリカンショートヘアの性格や特徴3

アメリカン・ショートヘアは、好奇心旺盛で、社交的な面を持っているので、どなたでも飼いやすい猫といわれています。

そのなかでも実際に飼うとなると「オスとメスどちらにしよう」「どのくらいの大きさまで成長するのか」と悩んだり気になったりするのではないでしょうか。

そこで、オス・メスの性格の違いや、子猫から成猫になる際の大きさについて解説いたします。

オスとメスの性格の違い

性格的にとても飼いやすいアメリカン・ショートヘアですが、オスとメスでは性格が違います。

どちらにしようか悩んでいる方も、それぞれの違いを把握することから始めてみましょう。

オス

オスはこの猫の特徴を強く表しており、好奇心が旺盛で、とても遊び好きな性格をしています。

おもちゃを与えられると、夢中になっていつまでも遊んでいることもあり、多少やんちゃな一面も見せます。

また、飼い主に対して甘えん坊な性格で、遊んでほしいアピールを強くしてくるのもオスの特徴です。

毎日たっぷりと遊んでコミュニケーションを取りたい方には、オスがおすすめです。

メス

メスの場合は、本来の性格を残しつつも警戒心が強く、冷静な面があります。

そのため、全力で飼い主に甘えたり、おもちゃでずっと遊んだりすることは少ないですが、飼い主に対する愛情や信頼感が薄いわけではありません。

お互いの居場所を尊重しつつ、適度な距離感で共生していくことを好む方にはメスがおすすめです。

大きさや体重は?

筋肉質で、しっかりとした体型をしているセミコビーのアメリカン・ショートヘアの大きさや、体重について、成猫と子猫に分けて見ていきましょう。

体長(大人の猫の場合)

アメリカン・ショートヘアの成猫の体長は、40〜60cmでオスもメスも体長に大きな違いはありません。

引き締まった体をしているため、とてもスマートに見える特徴があります。

体重(大人の猫の場合)

大人の体重はオスが5〜7kg、メスが3〜5kgでオスとメスでは見た目の大きさに違いを感じます。

筋肉質なしっかりとした体型のため、見た目よりも抱っこをしてみるとずっしりとした重みを感じる方も多いようです。

体長(子猫の場合)

子猫の体長は生後6ヵ月で、すでに成猫と同じくらいの40cm〜60cmくらいまで成長します。

ただし、成長には個体差があるため、この時点で平均を下回っていてもあまり心配する必要はありません。

体重(子猫の場合)

子猫の体重は、およそ3kgになります。

体長と違い筋肉が完全に発達しているわけではないので、成猫に比べ、見た目は細い印象があります。

ここから半年以上かけてしっかりとした体になっていきます。

アメリカン・ショートヘアがかかりやすい病気は?

アメリカン・ショートヘアは比較的健康的な子が多い猫といわれていますが、それでもかかりやすい病気や注意したいケガなどは存在します。

ここでは一般的に、日頃より気をつけておきたい病気やケガについて解説します。

関節炎

活発なアメリカン・ショートヘアは、運動好きなため、高いところから飛び降りたり、走ったりする際に関節を傷めてしまうことがあります。

この場合の注意点として、猫が活発に動く場所があまり滑りやすくならないよう、マットを敷くなどして対応しましょう。

また、太りやすい体質のため、体重が負荷にならないように日々の食事量をコントロールしてあげることも重要です。

ほかに、シニア期になると筋力も衰えてくるので、ケガをしやすくなります。

そのため、高いところから飛び降りたりできないように、キャットタワーなどの高さを変えるなど工夫も必要になってきます。

糖尿病

糖尿病は遺伝やストレスでもかかる病気ですが、とくに大きな要因として肥満が挙げられます。

アメリカン・ショートヘアは食欲旺盛で太りやすいので肥満に注意しなければなりません。

肥満になると、糖尿病発症のリスクが高くなります。

急激に飲水量が増え、おしっこの回数が増えたり、太っていたはずなのに、急に痩せ始めたりすると糖尿病の可能性があるので、少しでも異常が見え始めたら、早めに動物病院を受診しましょう。

尿石症

アメリカン・ショートヘアだけでなく、一般的に猫がかかりやすい病気に尿石症があります。

シュウ酸カルシウムという成分の結石ができやすく、体質やミネラルの多い食べ物が関係しているといわれています。

対策として飲水量を増やすことで改善され、結石が排出されることもありますが、猫はもともとあまり飲水量が多くないため、尿石症を発症する猫が多くなっています。

可愛いアメリカン・ショートヘアと出会う方法

実際にアメリカン・ショートヘアを飼うことを決めた場合に、どこから迎え入れるのがよいのでしょうか。

一般的にはペットショップやブリーダーを思い浮かべる方も多いでしょう。

それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを理解したうえで、購入先を決めたいものです。

そのためにも、ペットショップやブリーダーのメリットやデメリット、相場価格についてくわしくご紹介していきます。

また、アメリカン・ショートヘアと出会う別の方法として、里親制度などもありますので、あわせて解説していきます。

ペットショップ

猫を飼いたいと思って、実物を見たければ、ほとんどの方がまずはペットショップを訪れるのではないでしょうか。

ペットショップには、特定の種類ではなく、いろいろな種類の猫が展示されており、その中からお気に入りの子を見つけることができる点が大きなメリットです。

また、ペット飼育経験がなく、最初に何を準備してよいかわからない方でも、同じ場所ですべて揃えることができ、ペットショップによっては、ペット保険等すべてが付帯しているパックも存在しているため、ペット飼育に詳しくなくても安心して購入できます。

デメリットとしては、いろいろな種類を扱っているため、必ずお気に入りの種類の猫が展示されているとは限らないこと、ペットの生体料金以外のものが付帯されていることや仲介業者を介することで、高額になっている場合がある点です。

ペットショップの価格相場

ペットショップでのアメリカン・ショートヘアの相場は、10万円〜30万円となっています。

ペットショップの価格の基準となっているのは「月齢」と「人気」です。

新しく猫を迎え入れるなら子猫で、しかもできるだけ小さい子猫がよいという方は多く、月齢の若い子猫ほど人気も高くなります。

そのため、販売価格も月齢の若い子猫が高額になる傾向があります。

また、さまざまな種類の猫を扱っているので、人気に差が出ることもあり、人気の高い種類の子猫は相場よりも高くなっていることもあります。

ブリーダー

すでにアメリカン・ショートヘアを飼うことは決めていて、たくさんの選択肢の中から自分に合った子を探したい方にはブリーダーがおすすめです。

ほとんどのブリーダーが、特定の猫種を専門的に繁殖しており、毛色やオス・メス、性格まで、豊富な候補の中から決めることができるメリットがあります。

また、その猫種に対しての知識も思い入れも強いブリーダーが多く、購入後の相談に乗ってくれる方も多いのが特徴です。

血統もこだわりを持って繁殖している方も多いので、良血な猫を購入したい方にもおすすめです。

さらに、親猫や飼育場所なども見学できるところが多いため、透明性の高さもメリットとして挙げられます。

ただし、ブリーダーとは個人でのやりとりになることが多く、なかには悪質なブリーダーも存在するので、しっかりとした見極めが必要な点はデメリットといえるでしょう。

悪質なブリーダーは飼育環境を公開しない、購入後のサポートが一切ない、問い合わせに対しての対応が雑、などがありますので、この点に注意しながら良いブリーダーを見つける必要があります。

また、せっかく気になる子を見つけても、ブリーダーの所在地が遠く、見学に行くことができない点などのデメリットはあります。

しかし、こだわりを持って大切な猫を見つけたい方にとっては、ブリーダーからの購入をおすすめします。

ブリーダーの価格相場

ブリーダーでのアメリカン・ショートヘアの相場は、8〜30万円となっており、若干ですがペットショップよりも安くなっています。

ブリーダーでの相場の基準は「月齢」と「血統」です。

月齢はペットショップ同様若い子猫の人気が高いため、価格は高くなります。

ペットショップでは月齢に人気を加味していましたが、ブリーダーの場合は月齢に、血統が加わります。

こだわりを持って繁殖するブリーダーは、血統の良い子猫を販売しており、大会での受賞歴のある親猫を持つ良血な子猫は、相場を超えた価格で販売されることも珍しくありません。

里親や野良猫を迎え入れる

野良猫や飼育放棄されてしまった猫などを、里親として迎え入れる方法もあります。

当然ですが、さまざまな理由で保護されている猫のため、必ずしもアメリカン・ショートヘアに出会えるわけではありませんし、子猫を譲り受けられるとも限りません。

ですが、もしお気に入りの子と出会えた場合には、予防接種代などの負担のみで引き取ることができます。

注意点として、保護猫を譲り受けるためには、譲渡先の審査がある場合や、年齢制限などがあり、高齢の方には譲渡ができない点など、譲渡会の主催者によって決められたルールがあるため確認が必要です。

まとめ

アメリカン・ショートヘアについて、性格や特徴、購入方法まで解説してきました。

抜群の知名度で人気も高く、見た目の可愛さもあって実際に飼うことを検討している方も多いでしょう。

とても賢く、言葉を理解する能力もあるため、まるで犬のようだといわれることもあるぐらいで、飼育初心者でも問題なく飼うことができます。

その反面、孤独を好む場面もあるなど、さまざまな表情を見せてくれることで飼い主を飽きさせることもありません。

購入方法も、まだどの猫にしようか迷っているならばペットショップへ、血統や毛色などこだわりがある方はブリーダーへ、保護活動に興味がある方は譲渡会など、じっくり検討してみることをおすすめします。

当記事を参考にして、良きパートナーとなるアメリカン・ショートヘアに出会えることができれば幸いです。

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