豆知識

【獣医師監修】ラグドールはどんな性格!?特徴や性別の違いも合わせてご紹介

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はじめに

ラグドールは猫の人気ランキングでも上位をとるほど人気の猫種です。

見た目はフワフワで長く白い毛をしたタヌキ顔が特徴です。

ラグドールの瞳はきれいな青色をしており、神秘的な瞳をしています。

ラグドールとは「ぬいぐるみ人形」という意味で、猫には珍しく抱っこが大好きな猫種です。

筋肉質な体で首が太く、中型〜大型猫に分類されます。

大型で長毛種なので、存在感はバツグンです。

生まれたばかりは全身白っぽい色をしていますが、2年ほどかけて模様が完成されます。

個性的な模様やメジャーな模様になるのかはお楽しみです。

そんなラグドールの特徴や性別の違いを合わせて紹介します。

ラグドールの性格とは?

ラグドールの性格や特徴について1

大きな体をしているラグドールは優しい性格をしています。

ラグドールは猫には珍しく穏やかな性格をしています。

穏やかな性格

ラグドールの魅力の一つに優しい性格があります。

大型の猫のラグドールは猫の狩猟本能が少なく、猫の興味を示す虫や鳥を発見してもあまり反応しません。

体を動かす遊びよりも飼い主とのスキンシップや昼寝をすることが好きです。

たまにスイッチが入り、活発に動く時もありますが他の猫と比べて激しい動きは少ないです。

ラグドールは穏やかな性格で、怒ることが少ない性質です。

小さな子供が過度なスキンシップをとってもあまり怒ることはしません。

ラグドールは猫を初めて飼う人に向いている猫種といえます。

愛情深い

ラグドールは誰とでも仲良くなれる性格をしています。

ラグドールの名前は「ぬいぐるみ」という意味で、抱っこをするとぬいぐるみの様に身を任せることから名付けられました。

ラグドールは愛情が深く、誰とでも仲良くなれる性格です。

飼い主との信頼関係は強くなる傾向にあります。

子供にも寛大

猫は子供の突然の行動が苦手です。

ですが、ラグドールに関しては子供の突然の行動にも落ち着いて対処できる器の広さがあります。

過度な対応は怒ったり逃げたりする場合がありますが、穏やかな性格なのでほとんどの事は受け入れてくれます。

ラグドールの特徴とは?

ラグドールの性格や特徴について2

ラグドールはフワフワな白い毛が特徴です。

大きくて筋肉質な体をしているラグドールは運動よりもゆっくり生活するのが好きな性格です。

猫は狩猟本能が備わっており、何にでも首を突っ込む性質がありますがラグドールの場合は狩猟本能が少なく、のんびり屋さんが多い猫種です。

狩猟本能の代わりに人とのスキンシップや交流を好む気質が備わっている猫です。

ラグドールの特徴は性格の他にも見た目が他の猫とは違う雰囲気を出しています。

この章ではラグドールの特徴を紹介します。

筋肉質で体が大きい

ラグドールは大きな体でおとなしいので、体は柔らかいと想像しますが、実は筋肉質で硬い体をしています。

ラグドールは体全体が大きく、骨は強く、筋肉質になっており他の猫と比べても頑丈な体をしています。

しかも長毛種なので、フワフワな被毛が体を大きく見せています。

ラグドールは猫種の中でも最大といわれるほど大きな体格をしています。

おとなしい猫ですが、怒る事はあるので、猫同士の喧嘩や小さな子供がいる家庭は

注意が必要です。

くりくりとした卵型の目

ラグドールの魅力はクリクリとした卵型の目です。

ラグドールの瞳は透き通った青い目をしています。

猫にとっては珍しい色をしており、ラグドールの可愛さをさらに引き立たせています。

幼少期の猫の中には「キトンブルー」といわれる瞳が青色や灰色の猫がいます。

成長とともに色は変化し、約2ヶ月頃から両親から受け継いだ瞳の色へと変化していきます。

これは幼少期はメラニン色素が少なく、青色の瞳で誕生するとされているからです。

ラグドールに関してはキトンブルーの瞳が大人になっても続く猫種です。

大きな三角形の頭

ラグドールはフワフワな被毛が優雅な印象を与えます。

大型なラグドールはフワフワな被毛の下に頑丈な筋肉をまとっています。

がっしりとした胴体の影響で頭が小さく見えることで小顔効果があります。

この特徴がラグドールの優雅さを演出してくれます。

ラグドールの飼いやすさ

ラグドールの性格や特徴について3

ラグドールの性格は大人しく人との交流が大好きな猫種なので、初めて猫を飼う人にも飼いやすい猫種です。

長毛種ですが、抜け毛が少なくブラッシングも手間がかかりません。

年に2回ある換毛期は抜け毛が多くなるので1日2回のブラッシングを行いましょう。

ラグドールは小さな子供がいる家庭でも飼いやすい猫種といえます。

包容力が高く、子供の遊び相手をすることを嫌がりません。

オスとメスの性格の違い

ラグドールの性格や特徴について4

ラグドールは基本的に温厚な性格ですが、オスとメスによって若干性格が違います。

おとなしいラグドールですが、性格には個体差があります。

オスとメスの性格の違いを理解してご家庭にあったラグドールをお迎えするヒントになります。

オス

オスは基本的に甘えん坊です。

オスはメスに比べて体格もよく成猫の体重は5〜8kgになり、中には10kgになる猫もいます。

ラグドールのオスはおとなしくのんびり屋さんで人に対して甘えん坊な性格をしています。

飼い主との遊びも付き合ってくれますが、すぐ飽きてのんびり日向ぼっこを楽しみます。

一緒に遊びたいけど、激しい遊びが苦手な人にはラグドールのオスはオススメです。

メス

ラグドールのメスはクールでその場の空気を敏感に読み取ることが得意な性格です。

メス特有な性格はラグドールでも垣間見えますが、基本的に温厚でおとなしい性格です。

メスは気分屋な部分があり、飼い主が遊びに誘っても乗ってくれない傾向にあります。

大きさや体重は?

ラグドールの性格や特徴について5

ラグドールは大型の猫種です。

フワフワの被毛と筋肉質な体の相乗効果で大きく見えます。

ラグドールは成猫へ成長するには3〜4年かかります。

1年で成猫へ成長する一般的な猫と比べるとゆっくりしたスピードで成長します。

大きなラグドールはどれくらい大きくなるか解説します。

体長(大人の猫の場合)

大人のラグドールの体長は平均50cmです。

体長とは頭から胴体までの長さをいい、尻尾は含まれません。

一般的な猫の平均体長は20〜30cmといわれているので、ラグドールは大きめのサイズになります。

ラグドールの大きさは大型猫に分類されます。

室内飼いでラグドールを飼う場合は遊べるスペースを少し広めに確保することがオススメです。

体重(大人の猫の場合)

ラグドールの成猫の体重はオスで6〜9kg、メスは4〜6kgになります。

中には10kg以上に成長する猫もいます。

ラグドールは抱っこをするときは体を預けるので、抱っこをする時は腰への負担がかからない抱き方をしましょう。

体長(子猫の場合)

猫にとって体調は個体差があるため測定するのが難しいです。

ですので体重から体長を推測する方法がわかりやすいのではないでしょうか。

生後6ヶ月のラグドールの体重はおおよそ3.5〜4kgとされています。

この体重は成猫の平均的な体重と同じか少し軽い重さになります。

大きさでは成猫になったばかりの日本猫と同じ体長であると推測されます。

ラグドールは子猫の時から体長が大きく、大型猫になる素質が十分ある猫種といえます。

体重(子猫の場合)

ラグドールは成長が完全に止まるまでに3〜4年かかるといわれています。

成猫(1歳ごろ)としての年齢を超えても成長は続く珍しい猫種です。

ラグドールの子猫の体重は生後6ヶ月でオスが3.5〜4.5kg、メスが3〜4kgになります。

成猫として扱われる1歳にはオスが5〜7.5kg、メスが3.5〜5kgになります。

成長のスピードは他の猫と比べると比較的緩やかで完全に成熟する4歳になるまでゆっくり成長します。

ラグドールがかかりやすい病気は?

ラグドールの性格や特徴について6

ラグドールは比較的病気になりにくい猫種ですが、長毛種特有の病気や猫特有の病気にかかる場合があります。

ラグドールがかかりやすい病気を理解することで早期の発見ができます。

早めの治療は猫にとって寿命を伸ばす要因にも繋がります。

肥大型心筋症

ラグドールに多く発病する病気の一つに肥大型心筋症があります。

心筋(心臓の筋肉)が分厚くなり、心室が狭くなると同時に、心筋の柔軟性が低下し、血液循環機能に異常をきたす病気です。

有病率は約15%ととても高く、発症年齢は3ヶ月から17歳まで幅広く発病するリスクがあります。

症状は疲れやすく、進行すると呼吸困難や血栓塞栓症を引き起こすことがあります。

ラグドールは激しい遊びよりのんびりする事を好む猫種なので発見が遅れる場合があります。

この病気には明確な予防法が無く、心臓のエコー検査や健康診断で発見される場合が多いです。

いつもと少し様子がおかしい場合は躊躇わずに病院を受診する事をオススメします。

尿路結石

オスの猫に多く発病する病気の一つです。

膀胱や尿道にミネラル成分の結晶や結石が溜まり、膀胱炎や尿路閉塞を引き起こす病気です。

症状は血尿が出たり、頻繁にトイレに行くけど尿の量が少ない時です。

また発熱や食欲不振などの症状が出ることがあります。

尿路結石を放置すると深刻な腎臓機能障害を引き起こす場合もあります。

予防方法は水分摂取を積極的に行い、尿の量と回数を増やすことです。

水分を取るのが苦手な猫には「尿路結石予防」のフードへ変更したり、ウェットフードを取り入れたりするのもオススメです。

また、猫はキレイ好きなのでトイレを清潔にし、いつでも排尿をしてもいい状態を保ちましょう。

毛球症

毛づくろいの時に舐めとった毛玉が体内に溜まり胃や腸に詰まってしまう病気です。

ラグドールは長毛種なので、毛づくろいで多くの被毛を舐めとるので毛球症になるリスクは高いとされています。

毛球症の症状は胃に毛玉が溜まるため食欲不振を起こしたり便秘や嘔吐をする場合があります。

毛球症を防ぐには日頃のスキンシップやブラッシングが大切です。

1日15分でいいので、猫の体を撫でたりブラッシングをして体調を管理する事をオススメします。

特にブラッシングは長毛種のラグドールには多めに施すことで毛を飲み込む量を少なくします。

可愛いラグドールと出会う方法

ラグドールの性格や特徴について7

ラグドールの人気は高く、生命保険会社のアニコムが調べた2023年度の人気猫種ランキングでは第4位になるほどの人気です。

ラグドールを家にお迎えするにはどのような方法があるのでしょうか。

この章ではラグドールをお迎えする方法を紹介します。

ペットショップ

ラグドールをお迎えする一般的な方法はペットショップでの購入です。

人気な猫種なので、お店にいる確率は高いです。

気になる時は事前に購入先のペットショップへ問い合わせをしてみましょう。

ペットショップで購入するメリットは猫用品が一式揃うことです。

猫を初めてお迎えする場合はトイレ用品やキャットフードなどの様々な用品を購入しないといけません。

ペットショップでは動物以外にもグッズや動物の生体に詳しいスタッフが在籍しています。

ラグドールの性格や飼う上での注意点をスタッフに相談できるのがメリットになります。

ペットショップの価格相場

ラグドールをペットショップで購入する場合の価格は約20〜50万円です。

ラグドールは人気な猫のため、他の猫と比べると割高な価格になります。

ペットショップで購入する際は仲介手数料やワクチン接種代金も含まれているので金額が高く感じられます。

ブリーダー

ラグドールを専門に扱うブリーダーは存在します。

専門性が高く、ラグドールがかかりやすい病気や性格を熟知しているので、初めて猫を飼う人には安心して相談できるのがメリットです。

ブリーダーからお迎えする猫は両親の情報を知ることができたり、生活環境を知ることもできます。

ブリーダーの価格相場

ラグドールをブリーダーからお迎えする場合の価格相場は約10〜40万円です。

ペットショップより価格を抑えることができる理由は仲介手数料などの人件費がかからないからです。

ブリーダーからお迎えするにはみんなの子猫ブリーダー子猫ブリーダーナビなどの専門サイトから問い合わせをします。

ブリーダーさんにもよりますが、基本的にトライアルを経験して問題がなければ正式なお迎えができます。

里親や野良猫を迎え入れる

ラグドールは人気な猫種ということもあり、多くの家庭で生活をしています。

ですが、残念ながら諸事情で一緒に生活ができなくなる場合があります。

保護猫と飼いたい人を繋ぐマッチングサイトのペットのおうちではラグドールの里親を募集しています。

猫の性格や病気の有無が細かく記載されているので安心してお迎えすることができます。

犬や猫が保健所で殺処分される頭数は年間で1万4,000頭といわれています。

ペットをお迎えする場合、里親になるという選択肢を検討材料の一つと考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ラグドールは猫種の中でも飼いやすく健康な大型猫です。

激しい遊びよりも飼い主とのスキンシップを大切にする穏やかな性格をしているので、小さな子供がいるご家庭やでもお迎えすることができます。

青い目と優雅な被毛で私達を魅了するラグドールとの生活は穏やかで楽しくなるでしょう。

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