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- はじめに
- ノルウェージャンフォレストキャットの性格とは?
- ノルウェージャンフォレストキャットの特徴とは?
- ノルウェージャンフォレストキャットの飼いやすさ
- オスとメスの性格の違い
- 大きさや体重は?
- ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気は?
- 可愛いノルウェージャンフォレストキャットと出会う方法
- まとめ
はじめに
ノルウェージャンフォレストキャットはその名のとおり、ノルウェー原産の大型の猫で、がっしりとした体格とフワフワの被毛が特徴的な猫です。
見た目の愛らしさもさることながら、賢く、人懐っこい性格をしているため、近年人気が高まっています。
賢くて飼いやすい猫とはいえ、実際に飼うとなれば、この猫のことをもっと知っておきたいところです。
また、どこへ行けばノルウェージャンフォレストキャットに出会うことができるのか、ペットショップやブリーダーの違いに関してもくわしく解説します。
ノルウェージャンフォレストキャットの購入を検討している方や、興味のある方は、当記事を読んでいただければ、性格や特徴についてしっかりと理解できます。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格とは?
とても賢く、性格が良いため、しつけにも手がかからず、とても飼いやすいと言われていますが、実際にどのような性格なのかくわしく見ていきましょう。
人懐っこい
とても人懐っこく、それでいて人をよく観察しているので、信頼できる人間を見極めることができます。
特に飼い主に対しては、愛情深く従順で、マイペースな性格の多い猫では珍しく、飼い主の膝に乗って甘えたり、頭を撫でたりしてもらうようなスキンシップを好むため、猫とたっぷりとコミュニケーションを取りたい飼い主さんにはぴったりです。
知的だが寂しがり屋
ノルウェージャンフォレストキャットは、まるで犬のようだと言われるほど賢く、厳しくしなくともしつけをおこなうことができます。
その点で、猫のしつけに慣れていない初心者の方も、それほど苦労せずに飼うことができるでしょう。
また、寒いところで生きてきた本能なのか、とても我慢強い一面を持っています。
そのため、留守番なども問題なくできますが、本来は寂しがり屋であり、構ってほしい性格のため、寂しそうにしていたら、声をかけたり撫でてあげたりしてあげましょう。
おだやかで優しい
ノルウェージャンフォレストキャットはとても穏やかな性格で、基本的にとても優しい性格をしています。
そのため、小さなお子様に多少いたずらされても、怒ることもなく、仲良くなると一緒に遊ぶこともあります。
この穏やかさは、多頭飼いにも向いており、先住猫として新しい仲間を迎える場合にも、すでに猫のいるご家庭に迎え入れられる場合にも、トラブルになることは少ないでしょう。
とはいえ、もともと我慢強い性格なので、ぐっとこらえてストレスを溜めていることもあるので、様子を見て構ってあげることも忘れないでください。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴とは?
ノルウェージャンフォレストキャットの身体的特徴について解説します。
大きくてフワフワな猫という印象が強いと思いますが、もう少し掘り下げてみていきましょう。
被毛がフワフワしている
この猫を語るうえでフワフワな被毛は、欠かすことができません。
毛色もレッド・ブラウン・クリーム・ブルーなどさまざまな色があります。
触り心地の良い被毛ですが、ただフワフワなだけではありません。
被毛はダブルコートという2層構造になっており、オーバーコートと呼ばれる上毛は硬く長いのが特徴で、雪などから身を守る防水性を備えています。
アンダーコートはフワフワで厚みがあり、寒いところでも暮らしていけるよう保温性が高いのが特徴です。
また、指の間にも毛が生えており、冷たい雪の上を歩けるようになっています。
フワフワの被毛はとても愛らしいですが、実は寒さから身を守るためのものだったことがおわかりいただけたでしょう。
ダブルコートの長毛種は抜け毛も多く毛玉になりやすいため、日々のブラッシングは欠かせません。
あまりブラッシングをしないでいると、グルーミングで毛玉を飲み込んでしまうこともあるので、注意してください。
筋肉質で骨格ががっしりしている
厳しい寒さの中を生き抜くために、交配を繰り返しながら、自然環境に適応するために大きな体になったといわれています。
人為的に作られた猫ではないため、自然で生きていくための体つきをしており、筋肉質でがっしりとした骨格を持っています。
大きな体ゆえ、成長は他の猫に比べて遅く、大人の体となり成長が落ち着くまでに3年ほどかかります。
見た目が大きいので、ゆったりとしたイメージですが、運動神経もよく、駆けまわったり、キャットタワーに登ったりと運動量も豊富です。
後ろ足の方が長く腰の位置が高い
大きくて、骨太なため、本来ならばずんぐりとした見た目になることが多いのですが、ノルウェージャンフォレストキャットはそのような印象をあまり受けません。
理由は、後ろ足が前足よりも長く、腰高な体型をしているため、大きさの割にスマートに見えるからでしょう。
後ろ足が長い理由も、かつて狩りをしていた名残といわれており、自然で暮らしていた姿のまま現在に至っていることがわかります。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼いやすさ
大柄な体ですが、穏やかで賢く、飼い主に対して愛情深く接するなど、とても飼いやすい猫といわれています。
とはいえ、オスとメスの違いや、実際の大きさなど飼う前にしっかりと理解しておきたいところですので具体的にみていきましょう。
オスとメスの性格の違い
とても飼いやすいノルウェージャンフォレストキャットですが、いざ飼うとなるとオスとメスどちらが良いか迷ってしまうこともあるかもしれません。
基本的な性格は変わりませんが、性別が違えば性格も多少は違ってきます。
ここではオスとメスの性格の違いについて解説します。
オス
オスの方が甘えん坊で、飼い主の後ろをついて回ることも珍しくありません。
構ってほしいアピールも、オスの方が多い傾向にあります。
また、どちらかといえばやんちゃな一面があるのもオスの特徴といえるでしょう。
猫とたくさんコミュニケーションを取ったり、遊んだりしたい方にはオスをおすすめします。
メス
メスは、どこか冷静で警戒心も強く、若干神経質な一面があります。
しかし、攻撃的になることもなく、オス同様に愛情深い性格をしているので、落ち着いている、というのが正解かもしれません。
適度な距離感を保ちながら、落ち着いた環境で猫と暮らしたい方には、メスがおすすめです。
大きさや体重は?
ノルウェージャンフォレストキャットは「ロングアンドサブスタンシャル」という、猫のなかで最も大きなグループに分類されます。
実際の大きさをしっかりとイメージできるように、成猫と子猫の体長と体重を知っておきましょう。
体長(大人の猫の場合)
ノルウェージャンフォレストキャットの体長は30〜45cmほどとなります。
一般的な猫の体長が25cm〜30cmなので、ほかの猫と比べるとひと回り大きいことがわかります。
体重(大人の猫の場合)
ノルウェージャンフォレストキャットの体重は、オスが4.5~7kg、メスが3.5~6.5kgとなり
ます。
オスのなかには10kgになる子もおり、一般的な猫の平均体重が3〜5kgなので、ほかの猫と比べると体格の違いは一目瞭然です。
体長(子猫の場合)
体長は生後6ヵ月の子猫の時点で30〜40cmになり、ほかの猫の成猫くらいの大きさに育ちます。
体重(子猫の場合)
体重は生後6ヵ月ですでに2.5〜4.5kgとかなりの大きさとなり、ここから時間をかけて成猫へと成長していきます。
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気は?
次に、ノルウェージャンフォレストキャットが、比較的かかりやすい病気について解説します。
かかりやすい病気を把握しておくことで、日頃からの予防にもつながるので、しっかりと把握しておきましょう。
肥大型心筋症
この病気は猫全般的にみられる心臓病ですが、ノルウェージャンフォレストキャットも注意しておかなければならない病気です。
心臓の筋肉が肥大して、心機能が低下してしまう病気で、初期段階ではあまり症状が出ないことが報告されています。
それでも日常生活のなかで、あまり動かずに、呼吸が苦しそうな仕草を見せていたら、肥大型心筋症の可能性があるので、病院を受診してください。
遺伝的素因が発症に関連すると考えられているため、明確な予防法はありません。発症してもうまく付き合いながら、重症化させないよう取り組む必要があるため、早期の発見が重要となります。
糖尿病
糖尿病も、かかりやすい病気として挙げられます。
体が大きく食欲旺盛なノルウェージャンフォレストキャットは、太りやすい体質で、肥満になると、糖尿病の発症リスクが高まります。
肥満以外にストレスなども影響してくるため、バランスの良い適正量の食事と、ストレスの少ない環境で暮らせるよう整えてあげることが予防につながります。
急に飲水量やおしっこの回数が増えるようなことがあった場合には、糖尿病の可能性もあるので、念のため、検査することをおすすめします。
毛球症
毛球症とはグルーミングの際に飲み込んでしまった被毛が、便などで排出されずに胃の中でたまりすぎて、毛玉となりさまざまな症状を引き起こす病気です。
軽症の場合、たまに嘔吐する程度ですが、重症化すると腸に流れて腸閉塞を起こしたり、何度も嘔吐を繰り返したり、腹部を痛がるようになります。
このような症状が出た場合には、すみやかに病院を受診してください。
ノルウェージャンフォレストキャットは長毛種のため、グルーミングで毛を飲み込みやすいので、換毛期などは特に注意が必要です。
毎日のブラッシングをおこない、抜け毛や毛玉を防ぐことで毛球症の予防になるので、日頃からお手入れを習慣付けてください。
可愛いノルウェージャンフォレストキャットと出会う方法
ノルウェージャンフォレストキャットを飼うことを決めたら、どこから購入すればよいのでしょうか。
出会う方法としてはペットショップ、ブリーダーがありますが、購入を検討する際にそれぞれの特徴を押さえたうえで購入先を決めることをおすすめします。
ペットショップ
猫を飼いたいと考えたらほとんどの方が、まずはペットショップをのぞくのではないでしょうか。
ペットショップのメリットとして、特定の猫を扱うのではなく、さまざまな種類の猫が展示されており、その中からお気に入りの猫を見つけられる点が挙げられます。
また、飼育初心者の方は猫を飼うために何が必要かわからないことも多いですが、ペットショップなら最初に必要なものからキャットフード、ペット保険まで付帯しているパックが用意されている場合もあり、一か所ですべて揃えることができるため安心です。
デメリットとしては、いろいろな種類がいるとはいえ、必ずノルウェージャンフォレストキャットに出会えるとは限らない点や、付帯サービスのために、価格が高額になるケースがあります。
ペットショップの価格相場
ペットショップでの相場価格は25〜40万円となっており、毛色の人気などによっては相場を超えた価格で販売されていることもあります。
ペットショップの価格の基準となっているのは、「人気」「月齢」です。
わかりやすくいえば、人気の猫種で小さい子猫は相場が高くなる傾向があります。
しかし生後56日以下の子猫や子犬の展示、販売は法律で禁止されているので、もし、ペットショップで見かけても、違法となるので購入してはいけません。
ブリーダー
ノルウェージャンフォレストキャットの購入を決めているならば、ブリーダーがおすすめです。
ブリーダーは、特定の猫種を専門的に繁殖し販売しているため、オス・メス、毛色の違う子、性格まで、豊富な選択肢の中から決められるメリットがあります。
また、自分が繁殖している猫に対しての思い入れも強く、良いブリーダーは購入後の相談にも親身に乗ってくれる場合が多くなっています。
こだわりを持って繁殖するため、大会での受賞歴のある親猫を育てていることもあり、血統の良い子猫を飼いたい方にもおすすめです。
良いブリーダーは、自宅や繁殖場などで、実際に親猫にも会うことができますし、子猫の飼育環境も見学できます。
デメリットとして、ブリーダーとは個人でのやり取りとなるため、悪質なブリーダーから子猫を購入しないよう注意しなければならない点があります。
見分け方として、飼育環境を公開していない、対応が雑で、質問や相談に乗ってくれないなど、明らかにおかしいところでの購入は避けましょう。
ブリーダーの価格相場
ブリーダーの相場価格は12〜30万円となっており、ペットショップよりも相場としては安くなっていることが多いです。
ブリーダーの価格の基準は「血統」「月齢」です。
血統が良く若い子猫は価格が高くなる傾向があります。
そのため、希少な毛色や受賞歴のある親から生まれた良血な子猫の場合には、相場を超えてかなりの高値が付くことも珍しくありません。
里親や野良猫を迎え入れる
ペットショップやブリーダー以外の方法として、飼育放棄や野良猫になってしまった猫を里親として迎え入れる方法もあります。
ただし、さまざまな事情で保護されているため、必ずノルウェージャンフォレストキャットに出会えるわけではなく、子猫を譲り受けられるとも限りません。
もし、迎え入れたい猫がいた場合には、予防接種代などの諸費用のみで譲り受けることができます。
注意点として、譲渡にあたって審査をおこなう場合や、年齢制限により、高齢者への譲渡ができないなどの主催者によるルールがあるため確認が必要です。
まとめ
ノルウェージャンフォレストキャットについて、性格や特徴、購入方法までご紹介しました。
とても賢く、穏やかな性格のため、初めて猫を飼う方や、小さいお子様のいるご家庭、すでに先住猫がいて多頭飼いになる方まで、あらゆる人におすすめできる万能な猫だとおわかりいただけたのではないでしょうか。
見た目の大きさでインパクトもあり、これからますます人気が高くなっていくと思われます。
購入方法も、とりあえず実物を見てみたい方や飼おうか悩んでいる方はペットショップへ、お気に入りの毛色や性格の子を見つけたいならばブリーダーへ、保護活動へ関心があるなら譲渡会とご自身の意向に合った方法を検討してください。
当記事を参考に、最高のパートナーと出会うことができたならば幸いです。