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- はじめに
- ブリティッシュショートヘアの性格とは?
- ブリティッシュショートヘアの特徴とは?
- ブリティッシュショートヘアの飼いやすさ
- オスとメスの性格の違い
- 大きさや体重は?
- ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気は?
- 可愛いブリティッシュショートヘアと出会う方法
- まとめ
はじめに
ブリティッシュショートヘアといえば、まんまるな体型に短い脚、絨毯のような触り心地の美しい被毛が特徴で、とても人気の高い猫種です。
その癒される風貌で、猫好きならばぜひ飼ってみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
でも、実際に飼うとなると外見だけではなく、性格や特徴についてもしっかりと理解しておきたいところです。
そこで、ブリティッシュショートヘアについて性格や特徴に加え、性別による違い、病気に関すること、実際の購入方法まで、これから飼うことを検討している方が知りたい情報をくわしく解説していきます。
ブリティッシュショートヘアの性格とは?
ブリティッシュショートヘアの性格をご紹介します。
性格をきちんと理解しておくことで、飼ったあとも「こんなはずじゃなかった」とミスマッチにならないようしっかりと理解しておく必要があります。
穏やかな性格
ブリティッシュショートヘアの性格は、温和でとても穏やかな性格をしています。
日頃よりおとなしく、家の中を飛び回っているよりも、どっしりと構えて堂々としています。
自立心も強く、マイペースを好むため、抱っこなどのスキンシップを好まない傾向があります。
猫とたくさん遊びながら生活をしたい方には、物足りなく感じてしまうことがあるかもしれません。
その反面、穏やかな性格のため、ほとんど鳴くこともなく、声を出してアピールするようなこともあまりないので静かに過ごしたい方にはおすすめです。
知的で賢い
ブリティッシュショートヘアはとても賢く、人間の言葉を理解しているのではと思わせるほどしつけに関してもスムーズにおこなうことができます。
また、その賢さゆえ、留守番も問題なくできるので、家を空けることの多い方でも安心して飼うことができます。
忠誠心が高く、愛情深い
マイペースがゆえに、あまり人に懐かないと思われがちですが、決してそんなことはありません。
飼い主や家族に対しての忠誠心や愛情はとても深く、そばにいることを好みます。
ただし、「近くに来たのだし構ってあげよう」と抱っこをされたり、ずっと撫でられたりするような過度なスキンシップは好みません。
あまり構いすぎると、かえってストレスになることもあります。
人のそばにいたいときや、甘えたいときは自ら近寄ってくるので、それ以外のときはそっとしておいてあげるとよいでしょう。
この適度な距離感が、ブリティッシュショートヘアの特徴といえます。
ちなみに、大好きな家族以外の人に対しては、そっけない態度を取ることもあります。
ブリティッシュショートヘアの特徴とは?
ブリティッシュショートヘアの外見について、特徴的な3点についてご紹介します。
足が短い
ブリティッシュショートヘアはもともと害獣駆除をしていたため、筋肉質でたくましい脚をしています。
骨格もしっかりとしていますが、他の猫に比べてやや足が短く、その姿がかわいらしいといわれています。
脚の短さから一見動きが鈍そうに感じますが、ネズミ捕りをしていたワーキングキャットだったため、見た目以上に運動能力が高いことも特徴の一つです。
体格がしっかりしている
まん丸な体型で太っているように見えますが、実は体も脚と同様にとても筋肉質で、しっかりとした体格をしています。
首も太く短いため、一見首がないようにも見えます。
肩から腰にかけても同じ太さで、全体的にどっしりとした体型が印象的です。
そのため、完全に大人の身体に成長するまでに3年かかるといわれています。
骨格がしっかりとしているため、運動が得意な反面、運動不足になるとすぐに太ってしまうので、注意が必要です。
丸い頭部に、丸くて大きな目をしている
頭部も丸く広いのが特徴で、まん丸な形をしています。
大きく丸い目はさまざまなカラーがあり、黄色や銅色、グリーン、ブルーなどがあります。
また、ひげの部分がぷっくりと膨らんでいるひげ袋とも呼ばれている「ウィスカーパッド」がはっきりとしており、頭部のすべての部分が丸く見えます。
頭部も体も丸く、首がないように見えるため、とにかく全身丸っこい印象があり、どこから見てもどっしりと落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ブリティッシュショートヘアの飼いやすさ
ブリティッシュショートヘアは初心者にもおすすめできる飼いやすい猫です。
静かな性格で、賢く、しつけへの苦労も少なくなっています。
また、自立心が強いため1匹でいることに抵抗がありません。
そのため常に遊んであげる必要もなく、留守番も問題なくできるので、一人暮らしや、仕事などで、家を空けることが多い方が飼うことも問題ありません。
逆に抱っこなどのスキンシップを好まない傾向があり、過度に構いすぎるとかえってストレスになってしまうので注意が必要です。
べたべたする猫ではありませんが、飼い主や家族への愛情はとても深いので、決して懐いていないわけではありません。
落ち着いた関係性で猫との適度な距離感を楽しめる方にとっては、とても飼いやすい猫といえるでしょう。
オスとメスの性格の違い
ブリティッシュショートヘア全体の性格としては、自立心が強く賢い性格だと紹介しましたが、オスとメスでも性格には違いがあるので解説いたします。
オス
オスはメスに比べ、運動能力が高く、活発的で遊び好きな面があるので、家の中でも運動できるキャットタワーなどがあるとよいでしょう。
基本的には自立心が強いですが、オスの方が甘えん坊な性格の子が多い傾向があります。
常に甘えてくるわけではないですが、甘えたいときは積極的に飼い主に寄ってきます。
また、我慢強くあまり感情を出さないブリティッシュショートヘアですが、オスの方が比較的感情を表現することがあります。
メス
メスはオスよりもさらに自立心が高く1匹でいることを好むので、オスよりも物静かでおとなしい性格をしています。
そのため、あまり騒がしい環境が苦手なため、多頭飼いはやや苦手なので1匹で飼う方がよいでしょう。
飼い主に甘えてくるタイミングも、自分が甘えたいときだけ寄ってきて、それ以外は1匹で静かに過ごすなど、いわゆるツンデレな性格がメスの特徴です。
手があまりかからずおとなしい性格なので、猫初心者の方にはメスがおすすめです。
大きさや体重は?
ブリティッシュショートヘアは大型の部類に入る猫です。
実際の大きさをみていきましょう。
体長(大人の猫の場合)
大人の体長は40cm〜50cmで平均的な猫よりも大きいサイズですが、首が短く胴体に厚みがあるため、長いというよりもずんぐりとした印象が強いのが特徴です。
体重(大人の猫の場合)
大人の体重は、オスが3〜7kg、メスが3〜5kgほどの大きさに成長します。
オスの方がかなり大きく、なかには8kgを超える子もいます。
全体的に筋肉質で、骨格もしっかりとしており、見た目にもずっしりとした姿が特徴的です。
その分、成長スピードが遅く、完全な成猫になるまでに3〜5年かかります。
体長(子猫の場合)
生後6ヵ月のブリティッシュショートヘアで体長は20〜25cmになります。
個体差はありますが、1歳までの間に体長は倍くらいの大きさに成長します。
体重(子猫の場合)
子猫の体重は、1.3〜2kgとなっており、ここから1歳までに体つきがたくましくなり、時間をかけて成猫に成長していきます。
ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気は?
比較的、丈夫といわれるブリティッシュショートヘアですがかかりやすい病気はいくつかあります。
早期発見のためにも、どのような病気に気をつけなければならないのか、把握しておきましょう。
関節炎
他の猫にも見られる関節炎ですが、ブリティッシュショートヘアは体重もあり、大きな体をしているため、運動などで関節に負担がかかり、炎症を起こしてしまうことがあります。
若いうちは筋肉質な体型で脚もしっかりとしていますが、シニアになって筋肉量が落ちてきた際には注意が必要です。
予防法として、体重が増えすぎないよう、日頃より食事量のコントロールが重要となってきます。
外耳炎
外耳炎は耳の外側の皮膚に炎症ができる病気で、耳が痒くなり、腫れや耳垢が増加するなどの症状が出ます。
細菌やアレルギーが原因となることが多いため、耳を頻繁に気にしているようでしたら、炎症を確認し、異常があるようでしたらすみやかに動物病院を受診してください。
肥満
ブリティッシュショートヘアは、食欲もあり、がっちりとした筋肉質で、大きいので、成猫になり運動量が減ると、筋肉が落ち、肥満になる可能性があります。
肥満になると、糖尿病を始めとするさまざまな疾患を引き起こす可能性があるので、飼い主による食事コントロールが必要となります。
また、運動不足も肥満には良くありませんので、キャットタワーの設置や、定期的に時間をとって遊んであげるようにしましょう。
糖尿病などになってしまうと継続的な治療が必要となるので、そうならないためにも、成猫になってからの体重と食事管理は意識的におこなってください。
肥大型心筋症
ブリティッシュショートヘア特有の病気ではありませんが、遺伝的な要因が関与していると考えられ、心臓が分厚くなることにより機能が低下する病気です。
この病気の怖い点は、初期段階ではあまり症状が出ない点があります。
静かに進行し、気付かないうちに、心臓の機能が低下していくこともあります。
もし、あまり動かなくなり、呼吸が苦しそうな兆候が出たら、すぐに病院を受診してください。
予防法はありませんが、常に飼い猫の健康状態をチェックし、わずかな変化も見逃さないことが重要です。
発症してしまうと、完治することはありませんので、うまく付き合って正常時に近い状態を維持できるよう、治療を進めていくことになります。
可愛いブリティッシュショートヘアと出会う方法
ブリティッシュショートヘアを購入するにはどのような方法があるのでしょうか。
代表的なものをご紹介します。
ペットショップ
猫を飼いたいと思ったら、まずはペットショップをおとずれる方も多いのではないでしょうか。
さまざまな種類の猫が展示されていて、欲しい猫が決まっていない方はペットショップで実際の姿を見て購入されることも珍しくありません。
いろいろな種類の猫が気軽に訪れて、一度触れられることこそ、ペットショップの特徴になっています。
ほかにも、飼育に必要なペット用品などが同時に購入できたりするメリットがあります。
しかし、たくさんの猫種を扱っているため、お気に入りのブリティッシュショートヘアに出会えるわけではないことがデメリットといえるでしょう。
ペットショップの価格相場
ブリティッシュショートヘアのペットショップでの相場価格は10〜30万円となっています。
ペットショップの価格を左右する大きな指標は「月齢」と「人気」です。
上
動物愛護法で、犬猫の飼育は生後56日を経過しなければ、販売を禁じられています。
そのため店頭に並んでいる子猫は、56日以降経過した子猫ということになります。
すること
やはり、新しい家族を迎えようとする方には、月齢の若い子猫が人気となるため、その分、販売価格が高くなる傾向があります。
月齢とともにペットショップの販売価格を左右するのが「人気」です。
よって人気の猫種で月齢の若い子猫は販売価格が高くなり、毛色などの条件によっては相場を大きく上回ることも珍しくありません。
ブリーダー
特定の猫種を専門的に繁殖し、販売しているのがブリーダーです。
自身が繁殖している猫種に強いこだわりを持っているため、豊富な知識を持っており、繁殖した猫の性格や特徴までしっかりと把握しており、購入後の相談も受け付けてくれるところが多くなっています。
また、親猫や、育っている環境などを見学できるところも多く、安心して購入することができます。
同品種でも、さまざまな毛色を扱っていることもあり、選択肢が多いことがメリットとなります。
デメリットとしては、近くにブリーダーがいるとは限らず、遠くまで足を運ばなければならない可能性があります。
ブリーダーの価格相場
ブリーダーの価格相場は10〜25万円です。
ブリーダーの価格を左右する指標は「月齢」と「血統」です。
月齢の若い子猫が人気なことはペットショップと変わりませんが、ブリーダーはもともと血統の良い猫を繁殖させていることが多く、チャンピオン猫など大会での受賞歴のある猫の血統を継いでいれば、価格は相場を超えて、高くなる傾向にあります。
ブリーダーは特定の猫種を専門的に扱っていることもあり、選択肢も多く、月齢や血統、毛色など購入者の希望通りの子猫を探すことができます。
里親や野良猫を迎え入れる
里親や野良猫などの保護猫を迎え入れる方法もあります。
訳あって、飼い主のもとを離れたり、飼育放棄されているところを保護されたりしている子猫がほとんどなため、譲渡会に必ずしもお目当ての猫種や、子猫がいるとは限らないのでその点は理解しておく必要があります。
迎え入れる方法には、譲渡会などに参加する方法があります。
譲渡会についてはいくつか知っておかなければならない点があり、譲渡先と交渉したうえで譲り受けることになります。
費用は、譲渡にかかる予防接種費用などを負担するくらいですが、譲渡先の環境や、飼い主の年齢などの審査があります。
高齢の1人暮らしのご家庭などでは、譲渡を断られる可能性もあります。
一般的な購入方法とは違うので、保護猫活動に関心があり、責任をもってしっかりと育てていける環境作りが可能な方に向けての制度といえるでしょう。
まとめ
ブリティッシュショートヘアについて解説してきました。
見た目もずんぐり、ころころしており、とても愛らしく、賢くおとなしいため、初心者をはじめとしてすべての方におすすめできるのがブリティッシュショートヘアです。
自分で遊ぶこともでき、留守番もしっかりとこなしてくれるため、猫を飼いたいけれど、飼育に関する不安を抱えている方にも、検討する価値のある猫種といえます。
比較的、健康な猫種ではありますが、肥満や遺伝性疾患には注意を払って、定期的に健康診断などをおこなうことをおすすめします。
適度な運動と、健康管理に気を配ることができて、構いすぎないコミュニケーションを取れる方にとっては理想的な猫だとしておすすめできます。