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はじめに
猫を飼っている方はいずれ必ずお別れする日が来ます。ただ、猫が亡くなったらどのように対応すべきかわからない方は多いのではないでしょうか。
猫が亡くなった際は埋葬や葬儀をして供養をする必要があるので、事前に方針を決めておくことが大切です。
今回は、猫の葬儀の方法とかかる費用の目安を紹介します。
供養の方法の違いについても解説するので、猫が亡くなった際にスムーズに対応できるようにぜひチェックしてください。
猫が亡くなったらどうしたらいい?
猫が亡くなった場合、愛する猫との別れは非常に辛いものですが、冷静な対応が求められます。
まず、猫の体を清潔に保つために、軽く拭いてあげましょう。体を覆うタオルや毛布を用意し、安らかな姿勢で寝かせてあげます。
次に、猫の遺体を日の当たらない涼しい部屋に安置し、保冷剤などで冷やしてあげましょう。そして、動物病院に連絡を取るか、ペット葬儀業者に相談します。
葬儀の方法は火葬や土葬などの選択肢があり、それぞれの利点と費用を詳しく紹介するので、家族と相談して最適な方法を選びましょう。
猫の埋葬方法
次に、猫の埋葬方法を詳しく紹介します。
- 業者に依頼する
- 自治体に引き取ってもらう
- 自宅の庭に土葬する
それぞれ詳しく紹介するので、自分に合った埋葬方法はどれかチェックしましょう。
業者に依頼する
まず紹介する猫の埋葬方法は、業者に依頼する方法です。業者に依頼する場合の特徴について詳しくみていきましょう。
業者に火葬してもらうのが一般的
猫を埋葬する際は、ペット葬儀業者に依頼して火葬してもらうのが一般的です。火葬は衛生面や環境面からも推奨されており、多くの飼い主が火葬を選びます。
火葬には個別火葬と合同火葬があり、個別火葬は他のペットと混ざらずに遺骨を手元に戻すことが可能です。
一方、合同火葬は他のペットと一緒に火葬されるため、遺骨が混ざる場合があります。どちらの方法も、事前に葬儀業者と相談して決定すると良いでしょう。
手厚い供養を受けられる
ペット葬儀業者に依頼すると、手厚い供養を受けることができます。
葬儀業者は、猫の死後に必要なすべての手続きを代行し、飼い主が安心して愛する猫を見送れるようサポートしてくれるのです。
具体的には、遺体の引き取りから火葬、納骨まで一貫して行ってくれる業者も多くあります。
さらに、火葬前にお別れのセレモニーができる場合もあり、飼い主や家族が猫との最後の時間を大切に過ごすことが可能です。
また、一部の業者はペット専用の納骨堂や墓地を提供しており、猫の遺骨を手厚く供養するための施設が整っています。
自治体に引き取ってもらう
次に紹介する猫の埋葬方法は、自治体に引き取ってもらう方法です。自治体に引き取ってもらう場合の特徴について詳しくみていきましょう。
比較的安い費用ですむ
自治体が運営するペットの火葬や埋葬サービスは、比較的安価な場合が多く、経済的な負担を軽減できます。
多くの自治体では、ペットの遺体を引き取り、適切な方法で処理してくれるサービスを提供しているのです。
自治体での埋葬では、個別の火葬や埋葬は行われず、他のペットと一緒に合同火葬される場合が多くあります。
費用は自治体によって異なりますが、民間の葬儀業者に依頼するよりも安く済むことが多いです。ただし、自治体のサービス料金については事前に確認しておきましょう。
対応は各自治体によって異なる
自治体によるペットの埋葬サービスは、地域によって対応が異なるので注意が必要です。
例えば、一部の自治体では、ペットの遺体を専用の施設で火葬し、共同墓地に埋葬するサービスを提供しているところもあります。
一方で、他の自治体では、焼却処分のみを行う場合も多いです。
また、引き取りの手続きや料金も自治体ごとに異なるため、具体的な情報を自治体のホームページや担当部署に問い合わせて確認しましょう。
自宅の庭に土葬する
最後に紹介する猫の埋葬方法は、自宅の庭に土葬する方法です。自宅の庭に土葬する場合の特徴について詳しくみていきましょう。
手間や費用がかからない
自宅の庭に土葬することは、手間や費用がかからない方法として選ばれることがあります。
土葬する際には、猫の体をタオルや毛布で包み、適切な深さに埋めることが一般的です。
深さは少なくとも1メートル以上にすると、他の動物に掘り返されることを防ぐことができます。
土葬は特別な設備や費用が不要であり、飼い主自身が心を込めて行うことが可能です。
また、自宅の庭であれば猫の眠る場所を身近に感じられるため、飼い主にとって慰めになります。
自身の私有地のみ可能
自宅の庭に猫を埋葬する場合、自身の私有地でのみ可能です。
公共の場所や他人の土地に埋葬することは法律で禁止されている場合が多いため、必ず自分の所有地内で行う必要があります。
また、土葬を行う前に、地域の条例や法律を確認することも大切です。一部の地域では、ペットの土葬に関する規制があるため、事前に確認しておくと問題を回避できます。
私有地での土葬は飼い主が自由にペットの供養を行えますが、後々のことを考えると、適切な埋葬方法を選択することが重要です。
猫の葬儀の方法とかかる費用の目安
次に、猫の葬儀の方法とかかる費用の目安を紹介します。
- 立会個別火葬
- 一任個別火葬
- 合同火葬
- 訪問火葬
それぞれの方法を詳しく紹介しますので、自分の希望する葬儀の方法がいくらかかるかチェックしましょう。
立会個別火葬
まず紹介する猫の葬儀方法は立会個別火葬です。立会個別火葬の特徴や費用をまとめているので、詳しく見ていきましょう。
人間の火葬と同じような形式で行われる葬儀
立会個別火葬は、人間の葬儀と同様の形式で行われる葬儀の方法です。立会個別火葬では、飼い主や家族が火葬に立ち会い、猫との最後の時間を共有できます。
葬儀は専用のペット霊園や火葬場で行われ、葬儀場でお別れのセレモニーが執り行われる場合が多いです。
火葬が始まる際には、飼い主が見守ることができ、火葬終了後には遺骨を引き取ることができます。
費用は業者や地域によって異なりますが、通常は2万円から5万円程度が相場です。
お別れのセレモニー・お骨上げ・納骨などが可能
立会個別火葬では、お別れのセレモニーやお骨上げ、納骨など、さまざまな供養の儀式が行えます。
お別れのセレモニーでは、飼い主や家族が集まり、猫との思い出を振り返る時間が設けられるケースが多いです。
お花やおやつを供えたり、最後のお別れの言葉をかけたりできます。火葬が終了した後に行われるのが、遺骨を専用の道具で拾い上げて骨壷に納めるお骨上げの儀式です。
最後に、遺骨をどこに納めるかを決定します。自宅で保管する場合もあれば、専用の納骨堂や霊園に納めることも可能です。
一任個別火葬
次に紹介する猫の葬儀方法は一任個別火葬です。一任個別火葬の特徴や費用をまとめているので、詳しく見ていきましょう。
火葬には立ち会わない
一任個別火葬は、飼い主が火葬に立ち会わない方法です。一任個別火葬では、猫の遺体を葬儀業者に引き渡し、業者が火葬を代行します。
飼い主は、火葬の詳細な手続きを業者に任せることができるため、精神的な負担を軽減することが可能です。
一任個別火葬は、忙しい飼い主や、火葬の過程を直接見たくないと考える飼い主に適しています。
火葬の結果や遺骨の扱いについては、事前に業者と詳細を確認し、希望に沿った形で行われるよう手配することが大切です。
費用は2万円から4万円程度が一般的で、立会個別火葬に比べて若干安価です。
お別れのセレモニーやお骨上げはできない
一任個別火葬では、お別れのセレモニーやお骨上げを行うことはできません。
火葬の過程を全て業者に任せるため、飼い主が火葬前に猫と最後のお別れをする機会がないのが特徴です。
そのため、猫との最期の時間を過ごしたいと考える飼い主にとっては不向きな方法と言えます。
しかし、猫の死後の手続きを全て業者に任せることで、飼い主は他の手続きや日常生活に専念することが可能です。
遺骨は火葬後に送られてくる
一任個別火葬では、火葬が終了した後に遺骨が飼い主に送られてきます。遺骨は業者が丁寧に収集し、専用の骨壷に納めて配送されるのです。
飼い主は、自宅で遺骨を受け取り、希望する供養方法を選ぶことができます。
例えば、自宅に仏壇を設けて供養する、専用の納骨堂に納める、庭に埋葬するなど、さまざまな選択肢があります。
遺骨が届くまでの期間は業者によって異なりますが、通常は数日から1週間程度です。事前に業者と確認しておくことで、安心して遺骨を受け取ることができます。
合同火葬
3つ目に紹介する猫の葬儀方法は合同火葬です。合同火葬の特徴や費用をまとめているので、詳しく見ていきましょう。
他のペットと合同で火葬される
合同火葬は、複数のペットが一緒に火葬される方法です。
合同火葬では、飼い主が個別に火葬を依頼するのではなく、他のペットと一緒に火葬されるため、費用が比較的安価に抑えられます。
しかし、合同火葬では遺骨が他のペットの遺骨と混ざるため、個別の遺骨を手元に戻すことはできません。
火葬後の遺骨は、業者が管理する共同墓地や合同供養塔に納められることが一般的です。費用は1万円程度で、他の火葬方法に比べて非常に安くなっています。
共同墓地や合同供養塔に納骨・埋葬される
合同火葬後の猫の遺骨は、共同墓地や合同供養塔に納められます。共同墓地や合同供養塔はペットの供養を目的として設けられており、多くの飼い主が利用しています。
共同墓地や合同供養塔は、定期的に供養や清掃が行われており、専用の施設や霊園内に設置されている場合が多いです。
そのため、愛する猫の遺骨が手厚く供養されることが保証されています。飼い主は、供養施設を訪れて猫を偲ぶことができるため、精神的な支えとなるのです。
訪問火葬
最後に紹介する猫の葬儀方法は訪問火葬です。訪問火葬の特徴や費用をまとめているので、詳しく見ていきましょう。
専用の火葬車に自宅まで来てもらう
訪問火葬は、専用の火葬車が自宅まで来てくれるサービスです。訪問火葬では、飼い主が猫の遺体を自宅から運ぶ必要がなく、火葬の全過程を自宅で見守ることができます。
専用の火葬車は、ペットの火葬を行うための設備が整っており、自宅の近くで火葬を行うことが可能です。
そのため、猫が亡くなったばかりでなかなか葬儀の準備を進められない飼い主にとって非常に便利なサービスとなっています。訪問火葬の費用は2万円程度が一般的です。
出棺まで見届けることができる
訪問火葬では、飼い主が出棺から火葬終了までの全過程を見届けることができます。火葬車が到着すると行われるのが、遺体の納棺とお別れのセレモニーです。
飼い主や家族は、猫との最後のお別れをし、感謝の気持ちを伝えることができます。その後、火葬が始まり、飼い主は自宅で火葬の過程を見守ることが可能です。
火葬が終了すると、お骨上げの儀式が行われ、遺骨を骨壷に納めます。訪問火葬は最初から最後まで自宅で行えるので、心の整理をすることができるのです。
火葬後の供養の方法と費用の目安
次に、火葬後の供養の方法と費用の目安を紹介します。
- 納骨堂
- 合葬墓
- 個別墓
- 人と同じ霊園
- 仏壇
それぞれ詳しく紹介するので、あらかじめ供養の方法でかかる費用をチェックしておきましょう。
納骨堂
まず紹介する火葬後の供養方法は、納骨堂へ納める方法です。納骨堂は、ペットの遺骨を安置する施設で、専用の棚やロッカーのようなスペースに遺骨を納めることができます。
納骨堂はペット霊園や寺院の敷地内に設置されているケースが多く、飼い主は訪れて供養することが可能です。
施設によっては、年忌法要や供養祭が行われ、定期的に猫の供養が行われます。納骨堂の利用料はサービス内容によって異なりますが、年間で1万円から3万円程度が一般的です。
初年度の費用には契約料や入堂料が含まれる場合が多いため、事前に確認しておきましょう。
合葬墓
次に紹介する火葬後の供養方法は、合葬墓に埋葬する方法です。
合葬墓は複数のペットの遺骨を一緒に埋葬する共同墓地であり、他のペットと一緒に供養されるため、費用を抑えることができます。
合葬墓は、多くのペット霊園や寺院に設置されており、飼い主が訪れてお参りすることが可能です。
合葬墓の利用には、埋葬費用や供養料がかかりますが、一般的には1万円から3万円程度が相場です。
また、一度埋葬すると遺骨を取り出すことができない場合が多いので、考慮して選択する必要があります。
個別墓
3つ目に紹介する火葬後の供養方法は、個別墓に埋葬する方法です。
個別墓はペット一匹一匹の遺骨を個別に埋葬するための墓地であり、飼い主が猫専用の墓石を立て、個別に供養できます。
個別墓は、ペット霊園や寺院の敷地内に設置されるケースが多く、飼い主が定期的に訪れてお参りすることが可能です。
個別墓の利用には、墓地の購入費用や墓石の設置費用など、一般的には5万円から40万円程度かかります。
また、墓地の管理費用も年間で1万円から2万円程度必要になる場合が多いです。
人と同じ霊園
4つ目に紹介する火葬後の供養方法は、人と同じ霊園に埋葬する方法です。
猫は人と同じ霊園に埋葬することも可能であり、人間の墓地内にペット専用の区画が設けられている場合があります。
そのため、飼い主と猫が一緒に眠ることができ、家族としての絆を感じることが可能です。人と同じ霊園に埋葬するためには、霊園の規約や地域の条例を確認する必要があります。
費用は、霊園の場所やサービス内容によって異なりますが、一般的には5万円から40万円程度が相場です。
仏壇
最後に紹介する火葬後の供養方法は仏壇に設置する方法です。火葬後の遺骨を自宅で供養する方法として猫専用の仏壇を用意し、遺骨を骨壷に納めて安置します。
仏壇には、写真やお花、おやつなどを飾り、猫を偲ぶことが可能です。自宅での供養は、いつでも猫に手を合わせられるため、飼い主にとって心の支えになります。
ペット専用の仏壇は、インターネットやペットショップで購入でき、価格は1万円から5万円程度が一般的です。
まとめ
今回は、猫の葬儀の方法について紹介しました。
猫の埋葬では、業者に依頼する方法や自治体に引き取ってもらう方法、自宅の庭に土葬する方法などがあります。
また、猫の葬儀をする場合は、個別火葬や合同火葬、訪問火葬など自分に合った方法を選択可能です。
そして、火葬後の供養は霊園や自宅の仏壇などを選べます。亡くなった猫とどのように過ごしたいか考えて埋葬の方法を決めましょう。