豆知識

【獣医師監修】アメリカン・カールはどんな性格!?特徴や性別の違いも合わせてご紹介

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はじめに

アメリカンカールの性格や特徴1

アメリカンカールは、外側にそり返るように巻いた耳が特徴の猫です。

性格は好奇心旺盛で明るく、甘えん坊でいつまでも子猫のようなので猫のピーターパンと呼ばれています。

1981年にアメリカで発見された新しい猫種で、優性遺伝子による突然変異と言われており、身体が丈夫です。

今回は、そんな人気のアメリカンカールの特徴や性格、かかりやすい病気や出会う方法まで詳しく解説します。

これから家族に迎え入れようと考えている方も、今一緒に暮らしている方も、ぜひ参考にしてください。

アメリカンカールの性格や特徴2

アメリカン・カールの性格とは?

アメリカンカールの性格は、好奇心旺盛で明るく人懐っこいです。

人見知りもなくフレンドリーで他の猫や人とも仲良くでき、飼い主にはたくさん甘えて愛情表現をしてくれます。

飼いやすいと言われる、アメリカンカールの性格を詳しく解説するので確認してください。

好奇心がとても強い

アメリカンカールは、好奇心が旺盛で探究心も強いので、活発で運動量も多く、探検や冒険も大好きです。

ヤンチャでいつまでも子供っぽい性格なので、海外ではピーターパンキャットと呼ばれています。

運動好きで飼い主と遊ぶのも好きなので、おもちゃで遊んでたくさんコミュニケーションをとってあげてください。

お部屋にキャットタワーや壁掛けの遊び場を作ってあげるのもおすすめです。

お部屋を探検して、悪気なくイタズラしてしまうこともあるので、大事なものや怪我をする危険があるものは届かないところに置いておきましょう。

イタズラは怒る飼い主も、怒られる猫もストレスにしかならないので、原因を無くすのが1番です。

人なつっこい性格

アメリカンカールは縄張り意識や警戒心があまりないので、人や他の動物と仲良くできます。

とても甘えん坊で飼い主にはもちろん、来客時には自分から寄って行ったり、人懐っこく可愛い一面が見られメロメロになってしまうこと間違いなしです。

他の猫とも問題なく過ごせるので、多頭飼いをしているご家庭でも安心して過ごせます。

自分から擦り寄っていくくらい人が好きで、撫でたり抱っこされることも嫌がらない子が多いため、愛猫と常にコミュニケーションをとっていたい方におすすめな猫種です。

活発だがさみしがり屋

アメリカンカールは活発で甘えん坊なところがある反面、とっても寂しがり屋です。

飼い主の方に付きまとうように家の中をついて来たり、一緒に寝たがったり愛情表現の仕方が犬のようだと言われるところがあります。

子供のようで、可愛くて可愛くて仕方ない存在になり飼いたい方も多いと思いますが、一つ注意が必要なのがお留守番です。

寂しがり屋のアメリカンカールは、長時間1人にされるお留守番が苦手で、ストレスが溜まってしまいます。

お仕事や家庭の都合で、誰も家にいない時間が長いご家庭には向かないです。

飼う時は、可愛いだけでなく自分と相性が良いのかの判断が必要になります。

無理に飼って、ストレスを溜めさせて可哀想な思いをさせるのは避けましょう。

アメリカンカールの性格や特徴3

アメリカン・カールの特徴とは?

アメリカンカールは、耳の形に特徴がある猫種です。

詳しい特徴を紹介するので、チェックしてください。

耳がくるりとしている

アメリカンカールの最大の特徴とも言えるのが、耳です。

耳は、付け根の部分が広く、後ろに向かって90度そり返るように巻かれています。

子猫の頃は真っ直ぐの耳で、生後10日頃から後ろにカールし始め、だんだんそり返っていき生後4ヶ月頃には巻き耳の完成です。

成猫になると巻き具合が緩んで、少し戻ることもあります。

巻きの強さは、個体差がありカールの弱い子・強い子がいたり、優性遺伝ですが約50%の確率でストレートイヤーと呼ばれる、耳がカールしない子が生まれることもあります。

頭部が丸みを帯びたくさび型をしている

アメリカンカールは、頭部に平面の部分がなく丸みを帯びたくさび形をしています。

目はくるみ型でわずかに吊り上がっていて、優しい顔つきです。

愛らしい見た目で、まん丸く可愛い系のお顔をしています。

なめらかな肌ざわりの被毛

アメリカンカールの被毛は、短毛と長毛があり、季節ごとに毛が抜け替わるアンダーコートと、抜け替わりの少ないオーバーコートの2種類です。

手触りは、シルクのように滑らかです。

毛色のバリエーションは豊かで様々なカラーが存在しますが、代表的なカラーは5種類になります。

  • ブラウン
  • レッド
  • シルバー
  • ホワイト
  • ブラック

安定してずっと1番人気なのがブラウンで、こげ茶のような濃いブラウンが特徴的なカラーです。

単色はあまり見かけず、タビーと呼ばれる縞模様が入っています。

アメリカン・カールの飼いやすさ

アメリカンカールは、人懐っこく警戒心が薄いので、コミュニケーションが取りやすく、初めて猫を飼う方でも飼いやすい猫種になります。

聞き分けが良く、飼い主の言うことも聞いてくれるので、しつけもしやすいです。

太りやすい猫種ではありますが、活発で運動好きなので、運動できる環境作りをしてあげましょう。

猫じゃらしやボールなどのおもちゃを用意したり、上下運動ができるキャットタワーを用意してあげると良いです。

十分なスペースを用意して、一緒に遊んであげてください。

また、アメリカンカールは滑らかでもつれにくい毛質をしているので、比較的ブラッシングが楽な猫種です。

短毛種の場合は1日1回、長毛種の場合は1日に朝晩2回程度ブラッシングしてあげましょう。

換毛期は、普段より抜け毛が多くなるので、念入りにケアをしてあげるのもおすすめです。

その他にも、アメリカンカールは耳の構造上通気性が悪いので、耳垢が取れにくいためこまめに耳掃除をしてあげましょう。

どの猫種にも言えることですが、ただ可愛がるだけでは猫を飼うことはできないので、毎日ケアが必要なことも頭に入れた上で考えてみてください。

オスとメスの性格の違い

アメリカンカールは、基本的に人懐っこく甘えん坊で、賢いためしつけもしやすいです。

飼いやすいと言われているので、これから家族に迎え入れようと考えている方も多いと思います。

そんな時に、オスとメスどちらを選ぶか悩むことがあると思うので、オスとメスでどんな性格の違いがあるのかを紹介します。

自分はどちらの性別と相性が良いのか、確認してみてください。

オス

アメリカンカールのオスは、メスよりもヤンチャで甘えん坊です。 

猫にとっておもちゃ遊びは、狩りをしていた過去の名残りがあると言われています。

オスは狩りをしていた時代、餌を多く取ることで強くて子孫を残しやすいと、メスに思われようとしていました。

その時の、本能的な行動力がまだ残っているため、遊び方がヤンチャになりがちです。

その一方で、甘えん坊な一面があり子供のような存在になります。

一緒にたくさん遊びたい方や、賑やかなご家庭の方にはオスがおすすめです。

メス

アメリカンカールのメスは、オスよりもクールで落ち着いていますが、飼い主によく懐くツンデレな一面があります。

猫種としては、活発な方ではありますが、オスと比べたら運動量もイタズラも少ないです。

オスのように全力で甘えてくるというより、大人しいながらもすり寄ってきたり、撫でて欲しいアピールをしてきます。

そんな姿に、デレデレになってしまう飼い主の方も多く、騒がしいのが苦手な方や、のんびり大人しいながらも甘えてくる猫と過ごしたい方はメスがおすすめです。

大きさや体重は?

アメリカンカールは、猫の中では小〜中型で筋肉質なセミフォーリンです。

子猫から成猫になるまでの、大きさや体重変化を詳しく解説します。

体長(大人の猫の場合)

アメリカンカールの成猫は、体長40〜50cmになります。

猫の平均体長が45cmなので、ほぼ平均的な大きさです。

脚や尻尾は、長めの傾向にあります。

体重(大人の猫の場合)

アメリカンカールの体重は、オスが約3〜5.5kgでメスが2.2〜4.5kgになります。

猫の平均体重は、3〜5kgと言われているので、ほぼ平均的な体重ですが、メスは少し軽めです。

筋肉質なので、体の大きさの割には体重がある子が多いと思っておいてください。

体長(子猫の場合)

アメリカンカールが生後3ヶ月の子猫の頃は、体長20cmほどです。

成猫になるまでの1年間で、2〜3倍に成長していきます。

体重(子猫の場合)

アメリカンカールが生後3ヶ月の子猫の頃は、体重1〜1.5kgほどです。

体重も成猫になるまでの1年間で、2〜3倍に増えます。

アメリカンカールの性格や特徴4

アメリカン・カールがかかりやすい病気は?

アメリカンカールは、耳がそり返るように巻いているのが特徴な猫種です。

耳に特徴がある分、耳の病気になりやすかったり、他にもアメリカンカールがかかりやすい病気があるので一つ一つ詳しく紹介します。

これからアメリカンカールを家族に迎え入れようと思っている方も、今飼っている方も、かかりやすい病気を知っていれば素早く対応できるので、しっかり確認しておいてください。

外耳炎

外耳炎とは、音の通る道である外耳道に炎症が発症した状態です。

アメリカンカールは、耳がそり返っており、通気性が良くないので耳に垢が溜まりやすいのも、外耳炎になりやすい原因になります。

外耳炎の原因や治療法について解説します。

症状
  • 耳が臭い
  • 耳垢の量が増える
  • 耳が赤い
  • 耳元を掻くような仕草をする
  • 頭を振る
  • 耳に湿疹ができる
原因
  • 寄生虫
  • 菌の感染
  • 耳の掃除不足で汚れが溜まっている
  • シャンプーなどの洗い残し
  • アレルギー
  • 腫瘍、異物
治療法
  • 耳の洗浄
  • 点耳薬
  • 内服薬

外耳炎になった猫は、耳を痒がって頭を振ったり耳元を掻くような仕草をします。

そのような仕草が見られる場合は、耳に炎症を起こしている可能性があるので、よく観察してあげましょう。

赤くなっていたり、耳垢の量が多く匂いがキツイなど症状がある場合は動物病院に連れて行き、適切な治療を受けてください。

重症化すると治るまで時間がかかるため、早めに連れて行って早く治してあげるのが1番です。

尿路結石

尿路結石とは、名前の通り尿が出る通り道に結石がたまってしまう病気です。

尿は、腎臓で作られ尿管を通って膀胱に溜まり、尿道を通って外に排出されます。

この通り道のことを尿路といい、アメリカンカールの場合は尿路の中でも特に膀胱や尿道に結石が発生しやすいです。

尿路結石の原因や治療法について解説します。

症状
  • 血尿
  • 排尿障害
  • 排尿痛
原因
  • 飲水量の低下
  • 食事
  • 環境の変化
  • おしっこを我慢する
治療法
  • 食事療法
  • 内服薬
  • 止血剤投与
  • 手術

猫の尿管結石は、尿が出ていない・血尿が出た時に気付きやすいです。

尿をする時に痛みも伴うため、尿をするのを嫌がる仕草も見られます。

そのまま気付かず放置してしまうと、尿管結石が尿道に詰まり、尿道閉塞を発症する可能性があるので大変危険です。

尿道閉塞を発症すると、急性腎不全や尿毒症を引き起こし、最悪の場合命を落とします。

もしも愛猫がいつもと違うおしっこをした場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

軽度の場合や結石の種類によっては、内服薬や食事療法など内科的治療で済みますが、結石が多かったり大きくなると外科手術になります。

尿管結石の原因は、飼い主が気を付けてあげれば防げることが多いです。

肥満や寒さで運動量が落ちることで飲水の量が減ったり、おしっこを我慢するのも良くないので、飼い主は食事量や運動量の調節、トイレを常に清潔に保つなど生活環境を整えて病気を防いであげましょう。

慢性腎臓病

慢性腎臓病とは、徐々に腎臓の機能が低下していく病気です。

猫は特に腎臓病になりやすく、死因でも腎臓病が多くを占めています。

急性腎臓病と違い、慢性腎臓病は長い年月をかけてだんだん腎臓が機能しなくなるので、老猫に発症する可能性が高いです。

慢性腎臓病の原因や治療法について解説します。

症状
  • 水をよく飲む
  • おしっこの量が増える
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 貧血
  • 口内炎や胃炎などの炎症が起こる
  • 被毛にツヤがなくなる
原因
  • 細菌やウイルス
  • 免疫疾患
  • 外傷
  • 尿路結石
治療法
  • 食事療法
  • 点滴
  • 投薬

猫の慢性腎臓病は、水をよく飲んだりおしっこの量が増えることで異変に気付かれる飼い主の方が多いです。

腎臓の機能が低下しているため、尿が濃縮されず薄い状態で大量に出てくるようになるので、水分不足になり水を飲む量が増えるということの悪循環になります。

その後食欲不振や元気がなくなり、症状が進行すると尿毒症を引き起こし、口内炎などの炎症や嘔吐・貧血などの症状が現れるようになります。

最終的には腎臓が全く機能しなくなると、死に至るので早期発見、早めの治療が大事です。

しかし、腎臓の機能は一度低下すると元に戻すことはできないので、完治させることはできません。

治療次第で進行を遅らせることはできるため、早めに治療を始められるように、異変に気付いたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。

アメリカンカールの性格や特徴5

可愛いアメリカン・カールと出会う方法

アメリカンカールは、比較的新しい品種ですが、初めて猫を飼う方にも飼いやすい猫種であり、性格も見た目も可愛いので人気があります。

出会うには、ペットショップやブリーダー、里親になる方法があり、自分に合った方法で会いに行きましょう。

それぞれの出会い方を紹介するので、参考にしてください。

ペットショップ

アメリカンカールには、ペットショップで出会うことができます。

ショッピングモールやホームセンターなどにお店が入っていることも多く、お買い物をする時のついでに寄って探すことも可能です。

たまたま寄った時に運命的な出会いをすることもありますが、効率よく出会いたい方は、ペットショップのHPを確認してから、会いにいく方法もあります。

お店によってはお好みの子を見つけて問い合わせると、近くの店舗に連れて来てくれることもあるので、確認してみてください。

ブリーダーや里親よりも出会える確率が高いので、アメリカンカールを家族に迎えたい方は、ペットショップを探してみるのも一つの方法です。

ペットショップの価格相場

アメリカンカールのペットショップでの価格相場はこちらです。

子猫10〜30万円
成猫5〜10万円

ペットショップでは、生後4か月以内の子猫が人気の月齢なので、高い価格設定がされており、月齢が大きくなるにつれて価格は下がっていきます。

容姿や血統があるかどうか、遺伝疾患や病気を持っているかでも価格は変わるので、気になる子を見つけたら店員さんに詳しい情報を尋ねましょう。

ペットショップでアメリカンカールを購入する場合は、販売価格の他に健康診断料やワクチン接種代が別途かかる場合があるので、個体価格にプラス3万円くらいの価格が目安になります。

ブリーダー

アメリカンカールとは、ブリーダーでも出会うことができます。

ペットショップや里親と違い、生活環境や親猫の情報を詳しく知ることができるので、特に猫を飼うことが初めての方は、ブリーダーから購入するのがおすすめです。

親猫や兄弟猫のことが分かれば、将来どのくらいの大きさになるか、どんな性格になるかなどを想像することができるし、遺伝疾患についても詳しく知ることができるので、安心して家族に迎え入れられます。

ブリーダーから購入する場合は、必ず見学が必要になるので、予約し見学してください。

見学後購入したい意思をブリーダーに伝え、お互いに納得ができたら成約です。

準備ができていれば見学当日も可能ですが、基本的にはお迎え日を決めて指定場所でお迎えにいきます。

健康診断料やワクチン代は、ブリーダーによって価格込みの場合と別の場合があるので、購入前にしっかり確認しておきましょう

ブリーダーの価格相場

アメリカンカールのブリーダーでの価格相場はこちらです。

子猫15〜30万円
成猫5〜10万円

ペットショップとほとんど変わりません。

信頼できるブリーダーからの購入なら、健康面や環境面が考慮されている、健康的なアメリカンカールと出会える可能性が高いです。

連絡を取ったり、予約日を決めたり多少の手間はかかりますが、しっかり相性を見極めてから家族に迎え入れたい方におすすめになります。

里親や野良猫を迎え入れる

アメリカンカールとは、里親募集でも出会うことができます。

里親から購入する場合の価格相場は0円です。

0円なのは個体価格のみで、寄付金やそれまでにかかったワクチン代金などは請求される場合があるので注意してください。

また、野良猫を迎え入れる場合も価格は0円ですが、病気やウイルスを持っていないか、怪我はしていないか動物病院に連れて行きしっかり調べる必要があります。

里親や野良猫は、成猫になっている場合や、心に傷を負っていて人間に心を開かない子も多いです。

家族に迎え入れるなら、価格だけで決めずに自分は責任を持って生涯育てられるのか、育てていく生活環境は整っているかも確認しましょう。

成猫の場合は、ある程度性格も習慣も決まっているので、自分や家族が合わせられるのかなどもしっかり相談してから決めてください。

まとめ

今回はアメリカンカールの性格や特徴、なりやすい病気や出会い方まで詳しく紹介しました。アメリカンカールは活発で明るく、人懐っこくて賢いので、初めて猫を飼う方にも飼いやすい猫種になります。

出会い方も幅広く、家族に迎え入れるのも比較的簡単です。

猫は飼ったら終わりではなく、生涯幸せでいれるように育てなければいけません。

ぜひこの記事を参考にアメリカンカールのことを理解して、たくさん可愛がって生涯幸せにしてください。

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