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はじめに
あなたはラガマフィンという猫種をご存じですか。
ラガマフィンは豊かな毛並みと優しい性格で人々を魅了する猫種です。この猫は、家族との深い絆が築けます。ラガマフィンと聞いてピンとこないあなたにもわかりやすく、ラガマフィンの魅力的な性格や特徴、性別による違いまでご紹介します。
愛らしいラガマフィンの全てを知れば、あなたもきっと虜になるでしょう。
ラガマフィンの性格とは?
ラガマフィンは、見た目の愛らしさだけでなく、温和で愛情深い性格からさまざまな人に愛されています。この章では、ラガマフィンの魅力的な性格について深く探っていきます。
人懐っこいラガマフィンがなぜこれほど魅力的なのかみていきましょう。
甘えん坊である
ラガマフィンはとても人懐っこく、甘えん坊で愛情深い性格です。
家族と深い絆を好み、飼い主のそばにいることを好みます。猫は自由気ままなイメージがありますが、ラガマフィンの場合一人で長時間の留守番は好みません。成猫になってもなお甘えん坊で寂しがりやな性格は子猫のようです。
できるだけ長時間の放置は避け、留守番のあとはたっぷスキンシップの時間をとってあげましょう。
愛情深くフレンドリー
ラガマフィンは愛情深くとてもフレンドリーな性格です。
人との強い絆を築くことを楽しみ、家族の一員として積極的に関わろうとしてきます。初めて会う人に対しても警戒心を見せず自分から寄っていくほどです。
そのため、子供や他のペットがいる家庭、多頭飼いにも向いています。
おとなしく優しい性格
優しく穏やかな性格をしているラガマフィンは比較的おとなしい猫種です。騒がしい環境よりも、平和で静かな環境を好みます。
活発な猫とは少し違い、キャットタワーなどで遊ぶよりも飼い主のそばでゆっくりすることを好むのんびり屋です。
抱っこされることも苦にならないため、子供がずっと抱っこしていても嫌がりません。
一方で好奇心旺盛で遊び好きな面もあるため、気分次第ではおもちゃを目にしたらすぐに遊び出す猫らしい一面もしっかり持っています。
ラガマフィンの特徴とは?
ラガマフィンはぬいぐるみのような愛らしい容姿で人気です。
この章では、ラガマフィンの特徴を細かくみていきます。魅力を理解することで、なぜラガマフィンがこれほど愛されているのかが明らかになっていくでしょう。
丸みのあるフォルム
ラガマフィンは独特な丸みのあるフォルムをしています。ぬいぐるみのようといわれる理由は、この愛らしいフォルムからでしょう。しかし、体は大きくがっしりとした筋肉質です。
ぱっちりとした大きな瞳
ラガマフィンはぱっちりとしたクルミ型の大きな瞳をしています。
ラガマフィンの目はとても表情豊かで、大きさと形状によっていつも何かを語りかけているかのような印象です。
瞳の色は毛の色に準じてたくさんの種類があります。黄色や緑、オレンジ、オッドアイの個体まで毛の色にあわせてさまざまです。
シルクのようといわれる美しい被毛
ラグドールを祖先に持つラガマフィンはもふもふの豊かな毛並みを持っています。
細い毛が密集し、とても柔らかい手触りです。もつれにくく抜け毛も少ないため、お手入れは他の長毛種と比べると比較的簡単です。
しかし、美しい被毛を保つために定期的にブラッシングを行いましょう。
被毛の色はバリエーション豊富で「カラフルラグドール」と呼ばれるほどです。ラグドールとの違いは、ありとあらゆる毛色が認められていることといえます。
ラガマフィンの飼いやすさ
ラガマフィンは甘えん坊で人懐っこいため、飼育がしやすく人気があります。
家でも家族の一員としてすぐに馴染み、一番に愛してほしいと思うくらいの甘えん坊を発揮するほどです。
性格はおとなしく活発すぎることがないため、室内でもあまり暴れることはありません。抱っこされることを好む猫種なので、静かにのんびり猫と過ごしたい人に向いています。
しかし猫には変わりありません。時に好奇心が働き、いたずらすることもあります。普段のんびりしているからといって全く対策しないのではなく、触られたくないものは片付けておきましょう。
一般的な猫は1年ほどで成猫に成長しますが、ラガマフィンは成猫のサイズになるまでに3〜4年ほどかかります。
この期間は健康な体を作るために大切な時期です。栄養バランスの良いフードを与え、運動不足にならないようにしましょう。
大型のラガマフィンのためには、上下運動ができるように配慮していたとしてもある程度のスペースは必要です。できる限り、走り回れるほどのゆったりとしたスペースの確保と、上下運動ができるようにキャットタワーや高い家具をうまく配置し普段から運動ができるよう環境を整えてあげましょう。
飼いやすい猫種だからといって放っておくのではなく、おもちゃを使って遊んだり、ブラッシングをしたり、爪切りや歯磨きなどで、スキンシップをとりましょう。
普段から、このようなコミュニケーションの時間をしっかり確保することがラガマフィンと信頼関係を築いていくためには大切な時間となります。
オスとメスの性格の違い
ラガマフィンを迎え入れる際、オスとメスの違いを理解することは大切です。
オスとメスでは、サイズや性格などが少しずつ違ってきます。どちらがあなたとの生活に最適かを見極めるため、性別による違いをみていきましょう。
オス
ラガマフィンは比較的オスの方が大きめです。そのため、成猫になった時の大きさが一般的な猫より大きいラガマフィンのオスは、かなり大型になる可能性があります。
メスと比べると、好奇心旺盛な性格をしています。のんびり過ごすことが多いラガマフィンですが、飼い主に遊びをせがむことが多いのはオスのようです。
メス
メスはオスと比べると猫にありがちなクールな性格をしています。
自由気ままにのんびりしていたかと思えば、急に甘えてくるツンデレタイプがメスの特徴でしょう。ある意味、猫らしいのはメスなのかもしれません。
ただどちらに対してもいえることは、個体差があるということです。
メスの場合でも、構って欲しいといつも遊びをせがむ個体もいます。どのような性格になるかは、それぞれの環境によっても変わってきそうです。
大きさや体重は?
ラガマフィンは成長過程で大きく変わる猫種です。
子猫の時期は小さくて手に乗るほど軽いラガマフィンですが、成長とともに体格は大きくなり、体重も増加します。
この変化はラガマフィンの魅力の一つであり、子猫から成猫にかけての成長を見守ることは飼い主にとってとても楽しみなことになるはずです。
体長(成猫の場合)
成猫時のラガマフィンの大きさは、約45〜60cmです。
具体的な数字は個体差もあるためはっきりいえませんが、成猫は全体的にがっしりした体型をしていて大型猫種に分けられます。
体重(成猫の場合)
成猫のオスが約6.9〜9kg、メスが約4.5〜7kgになります。
一般的にメスよりオスの方が大きくなり、10kgを超える個体もいるようです。
体長(子猫の場合)
生後2ヶ月のラガマフィンの子猫は、体長は約20cmです。
一般的に約1年で成猫になるのと比べ、ラガマフィンの場合は成猫になるまで約3〜4年かかります。成猫になるまでの成長スピードは遅めですが、最終的には一般的な猫と比べて大きいため、子猫の頃に比べるとみるみる大きくなっていくことでしょう。
体重(子猫の場合)
体重は約1〜1.5kgと一般的な子猫とほぼ変わりません。
しかし、体長同様生後3ヶ月〜6ヶ月ごろになると、ぐんぐんと大きくなります。
ラガマフィンがかかりやすい病気は?
ラガマフィンは全体的に健康な猫種です。遺伝的な要因や生活環境によっては特定の病気にかかりやすい傾向にあります。
飼い主が病気について理解し、予防と早期発見できるようにしておきましょう。適切なケアと定期的な健康チェックにより、病気のリスクを最小限に抑えることが可能です。
毛球症
毛球症は、猫が自分の毛を舐める際に飲み込んだ毛が、消化器官に蓄積してしまう状態です。特に長毛種のラガマフィンは被毛が豊かなため毛球症になりやすいとされています。
1日に何度も吐いたり、下痢になったり、ご飯を食べなくなったら毛球症を疑いましょう。
長毛種の中でも比較的お手入れが楽な猫種ですが、毛球症予防のためにも最低2日に1回はブラッシングをして、余分な毛を取り除いてあげましょう。
ブラッシング以外の対策として、毛玉を減らすことに配慮されたフードやサプリメントの活用も効果的です。
悪化すれば最悪手術をしなくてはいけなくなります。普段からこまめなケアをして、毛球症のリスクを軽減しましょう。
多発性嚢胞腎
猫に多い遺伝疾患の多発性嚢胞腎は、腎臓に嚢胞という液体の溜まった袋ができていく病気です。
徐々に大きくなり、腎機能が低下してきます。大型の猫種に多い病気です。
この病気は進行がとてもゆっくりなため、腎機能も徐々に低下していきます。そのため、体が順応してしまい状態が進むまで目立った症状が見られず発見が遅れてしまいがちです。
残念ながら今の段階で、予防法や治療法などが見つかっていないのが現状です。
尿石症
腎臓、尿管、膀胱、尿道の尿路いずれかに結石ができる疾患です。
尿道結石は特にオス猫に発症しやすい病気といえます。発症してしまうと痛みもあり、再発の可能性も高いため注意しなくてはいけません。原因は一概には言えませんが、水をあまり飲まなかったり、栄養素の偏り、ストレスなどがあげられます。
進行すると、尿がでなくなり命に関わることもある病気です。
普段から水をたくさん飲めるように工夫したり、尿路結石に配慮されたフードを食べさせたりするなどの対策を行いましょう。
可愛いラガマフィンと出会う方法
可愛いラガマフィンとの出会いを探しているなら、ペットショップや信頼できるブリーダーが最適な選択肢です。これらの場所では、健康で社会性があり愛情深いラガマフィンの子猫を見つけられます。
適切な出会いの場を選ぶことは、新しい家族の一員を迎える第一歩です。良質なペットショップやブリーダーを選ぶことで、健康で幸せなラガマフィンとの生活が始まります。
ペットショップ
ペットショップの魅力はさまざまな猫種と出会えることです。
直接見て選べ、スタッフからアドバイスを受けたり、購入後にフードやおもちゃなどを選べます。定期的に買い物をするのであれば、その都度しつけなどの相談もしやすいことがメリットです。
またペットショップでは健康診断が行われ、ワクチン接種の記録や保証があることが多く、安心して家族に迎え入れられます。
デメリットは、ペットショップの場合親猫が見られないケースがほとんどなので、購入予定の子猫がどのように育っていくかの見当がつきにくいことです。
ペットショップの価格相場
ペットショップで購入できるラガマフィンは、契約ブリーダーや自社繁殖など、生体市場経由で仕入れられたものになります。
ラガマフィンの価格は約17万円〜85万円なっており、その費用の中にはワクチンや検査などの金額も含まれています。
ただこの相場は購入するペットショップや地域によって変動します。
ブリーダー
ブリーダーは、血統書付きの猫を産んでもらう親猫の飼育をしたり、猫の繁殖をしたりして販売する職業です。動物取扱業の登録と動物取扱責任者の資格を必要とします。
特定の猫種にこだわりを持ち繁殖しているため、その猫種について知識が豊富なことが購入する側からすれば頼もしいものでしょう。その中でも知識に大きな差はあるので、良いブリーダーを見極めなくてはいけません。
住所や経歴などの身元がはっきりしているか、飼育環境などを快く見せてくれるか、購入後のサポートはしっかりしているかなどを確認しましょう。
最低限の条件しか満たしていないから悪い、というわけではありませんので、しっかり調べた上でブリーダーからの購入を検討してみてください。
ブリーダーで購入するメリットは、ペットショップより費用を抑えられることと、親猫の様子を見られることといえます。
親猫を見ると、購入予定の子猫がどのように成長していくかの予測がつきやすく、好みの子猫を探せます。
ブリーダーの価格相場
ブリーダーはペットショップに比べ、中間費用がかからない分安く抑えられます。
平均的な金額は約27万円です。
この金額は、それぞれのブリーダーごとに違います。しっかり確認して、良質なブリーダーからの購入を検討してみましょう。
里親や野良猫を迎え入れる
里親制度や野良猫を迎え入れることは、命を救う貴重な機会です。
自分で野良猫を保護した場合、まずは動物病院を受診しましょう。ワクチン接種や健康のチェック、その後の健康診断などのアドバイスをもらえます。
里親から譲り受ける場合は、子猫に出会う確率は低く、どの猫種に関しても成猫や老猫の方が多いです。ラガマフィンに限定して探すとなれば、相当の時間を要します。
また、見つかったとしても里親から譲り受ける場合には細かな基準が設けられていることが多く、その基準を満たさなければ譲り受けることはできません。
まとめ
ラガマフィンは甘えん坊で愛情深い性格、人懐っこさと静かで優しい性質が特徴です。丸みを帯びた体形や、大きな瞳、シルクのような滑らかな被毛はとても魅力的です。
性格もおとなしく、初めて猫を飼う方にもおすすめできる猫種といえます。
この記事を通じて、ラガマフィンの魅力と飼育について理解を深めていただければ幸いです。