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はじめに
クールなイメージがある猫は、懐いてくれないのではと考える方も多いと思います。
猫はあまり甘えん坊にならないイメージがあるはずです。
しかし、猫は飼い方によって甘えん坊猫に育てられます。
甘えん坊猫のいる生活は、猫と多くの時間触れ合えるので、とても楽しくおすすめです。
ただし、甘えん坊猫と生活する場合は、向き合い方に注意しなければなりません。
この記事では甘えん坊猫の特徴・訓練方法について詳しく紹介します。
甘えん坊猫になることのメリットや向き合い方の注意点も解説しているので、甘えん坊猫に育てたい方はぜひ参考にしてください。
甘えん坊猫の特徴とは
まず、甘えん坊猫の特徴を詳しく紹介します。
- 甘える猫とそうでない猫の違い
- 猫のクールイメージについて
2つの点から甘えん坊猫がどんな特徴か解説しますので、自分が求めている猫像が甘えん坊猫なのかチェックしましょう。
甘える猫とそうでない猫の違い
甘える猫とそうでない猫の違いは、飼い主に対する行動でわかります。
甘える猫の行動を下記にまとめたので、自分が飼いたい猫もしくは今飼っている猫が甘えん坊猫か確認してください。
- 高い声で鳴く
- 後を追ってくる
- 邪魔をしてくる
- 体を擦り付けてくる
- のどをゴロゴロ鳴らす
- ペロペロとなめてくる
- 体の上に乗ってくる
- 前足でふんでくる
- おなかを見せる
- 甘噛みする
- 頭突きしてくる
また、身体的な特徴からも甘える猫とそうでない猫を分類できます。
例えば、オスの猫はメスの猫よりも甘える猫の可能性が高いです。
オスは本能で動き、自分のやりたいことをそのままに行う傾向があります。
そのため、自分が甘えたいときは行動に移すため、メスに比べて甘えやすいのです。
そして、去勢済みのオスはアピールする対象がメスから飼い主に変わるので、より甘えやすくなります。
他にも、茶トラやキジトラの猫は甘えやすい可能性が高いです。
茶トラの猫は、アメリカンショートヘア・マンチカン・スコティッシュフォールド・ノルウェージャンフォレストキャット・メインクーンなどの種類があります。
さらに、元々従順な性格の猫は甘えやすい可能性があるので、実際にペットショップなどを訪れた際に、飼いたい猫がどんな性格か店員の人に確認しましょう。
猫のクールなイメージについて
猫は犬に比べてあまり人に懐かなく、クールなイメージがあるかもしれません。
例えば、犬は飼い主から教わった芸を覚えたり、飼い主の言うことに従ったりと、従順な性格の場合が多いです。
一方で、猫は人に対し警戒心を持つ場合が多く、人に慣れるのに時間がかかるので、クールなイメージが定着しています。
しかし、猫は人懐っこい性格の場合もあり、愛情を注ぐと甘えん坊になるので、冷たい性格ではないのです。
そのため、猫のクールなイメージが理由で飼うのを悩んでいる方は安心してください。
犬のように人懐っこい猫に育てたい方は次に紹介する訓練方法を試してみましょう。
甘えん坊猫になるための訓練方法
次に、甘えん坊猫になるための訓練方法を紹介します。
- 子猫時代に人と関わることが重要
- 遊ぶ回数を増やしてあげる
- 短期間で甘える猫に育てるテクニック
甘えん坊猫になって欲しいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
子猫時代に人と関わることが重要
まず、甘えん坊猫になるために重要なのは子猫時代に人と関わることです。
甘えん坊猫は人に対して警戒心がなく、物怖じしません。
物怖じしない性格は、子猫時代の人との関わりで形成されます。
一方で、子猫時代に人との関わりが少ないと、猫は人に強い警戒心を持ち、甘えにくくなる可能性が高いです。
そのため、今後猫を飼う方は子猫の間に家族・友人など人との関わりを作ってあげましょう。
実際に慣れさせる場合は、猫の見える位置からゆっくり近づき、落ちついた声で話しかけるのが重要です。
子猫の頃から、人と一緒にいる時間を増やすと、人は自分の嫌なことをしてこないと理解できるのです。
すでに成猫を飼っている方は、次に紹介する方法を参考にしてください。
遊ぶ回数を増やしてあげる
2つ目の甘えん坊猫になるための訓練方法は、遊ぶ回数を増やしてあげる方法です。
猫は飼い主が自分の好きなことをしてくれると、甘えん坊になる可能性が高まります。
例えば、飼い主が積極的に好きな遊びに付き合ってくれると、猫は心を開きやすいのです。
そして、猫が遊んでほしいと甘え始めた際に飼い主が一緒に遊ぶと、猫は甘えると飼い主が自分の好きなことをしてくれると理解でき、より甘えやすくなります。
そのため、飼い主は猫と遊ぶ機会を増やして、猫との関係性を深めましょう。
具体的には、1日に1回10分〜15分、2〜3回猫と遊ぶのがおすすめです。
また、猫じゃらしなどのおもちゃを準備して、猫が楽しく遊べる環境を整えましょう。
キャットタワーなども準備できると、猫との遊び方も増えて、飼い主と猫の関係性を深められます。
おなかを見せたり、頭をスリスリしてきたり、じっと見つめたりする時は、猫が遊んでほしいサインを出しているので、見逃さないようにしてください。
短期間で甘える猫に育てるテクニック
最後に、短期間で甘える猫に育てるテクニックを紹介します。
短期間で甘える猫に育てるには、飼い主が猫の嫌がることをせず、好きなことをしてくれる存在だと認識させるのが重要です。
例えば、猫が嫌いな柑橘系の匂いや他の動物の匂いは消してから、猫と触れ合いましょう。
大きな音を立てるのも猫が嫌がるので注意が必要です。
さらに、猫が嫌がる爪切りは動物病院で行ったり、ブラッシングを嫌がるなら回数を減らしたりして、飼い主は嫌がることをしないと認識させます。
その上で、猫が好きな遊びやご飯を与えると、猫は飼い主が好きなものだけ提供してくれると認識し、短期間で甘える猫に育てられるのです。
猫にご飯を与える時は、人の匂いに慣れさせるために、直接与えるのをおすすめします。
そして、ご飯をあげながら猫の頭などを撫でるなどして、人が触れるのにも慣れさせましょう。
額や顎下・ヒゲの付け根などは、猫が触ると喜ぶので、まずこれらの箇所を撫でるのが良いです。
甘えん坊猫になることのメリット
次に、甘えん坊の猫になることのメリットを紹介します。
- 飼い主との絆を深める
- ストレス解消になる
- 健康状態にも良い影響を与える
それぞれ詳しく解説しますので、メリットを確認して甘えん坊猫が自分に合っているか確認しましょう。
飼い主との絆を深める
1つ目の甘えん坊猫になるメリットは飼い主との絆を深められる点です。
猫は人に対して警戒心が強く、信頼している人でなければ猫は甘えん坊になりません。
そのため、猫が甘えん坊になっている場合は、飼い主との絆を深められている状態なのです。
また、猫が甘えてきた時に遊んであげたり餌をあげたりすると、猫は飼い主を「自分の好きなものを与えてくれる人」と認識します。
そして、飼い主はより猫からの深い信頼を得られるのです。
飼い猫を甘えん坊猫に育てて、自分と猫との絆を深めましょう。
ストレス解消になる
次に、ストレス解消になるのも飼い猫が甘えん坊になるメリットの1つです。
猫は飼い主との生活を過ごしていると、飼い主を信頼して、飼い主がなくてはならない存在になります。
猫は単独行動が得意な動物ですが、飼い主が不在の時は寂しい感情になるのです。
飼い主は猫がクールなイメージだからといって、不在の時のケアを怠ってはいけません。
寂しい感情が強くなってしまうと、「分離不安症」と呼ばれる心の病気になってしまうのです。
分離不安症になると興奮して落ち着かなくなったり、攻撃的になったり、自傷行為をしたりします。
猫がストレスを溜め込まないためには、猫が甘えん坊になることが重要です。
猫が甘えん坊になると自分がしたいことを表現してくれるので、猫のストレスの原因を解消できます。
猫が飼い主との信頼関係を構築できず、甘えん坊になれずにいると、知らないうちにストレスが溜まってしまうのです。
そのため、飼い主が家を空けて帰った時は、猫に思いっきり甘えさせてあげましょう。
猫を撫でる・声をかける・餌をあげるなどのコミュニケーションがおすすめです。
健康状態にも良い影響を与える
最後に、健康状態にも良い影響を与える点も甘えん坊猫になることのメリットです。
猫は甘えん坊になると、遊んでほしいというサインを見せます。
猫は健康的な体を維持するために、定期的な遊びを通して適度な運動が必要です。
猫が甘えん坊だと、猫が遊びたい時に運動時間を確保できるので、丈夫な体を維持できます。
また、猫が甘えん坊だと猫に触れてコミュニケーションができるので、病気の前兆など体の異変にすぐに気付けます。
猫は体調不良が分かりづらい場合があり、見ているだけでは猫の体調不良に全て気づけないのです。
猫との触れ合いで異変を感じた場合は、些細なことでも構いませんので、医師に相談しましょう。
甘えん坊猫への向き合い方
次に、甘えん坊猫への向き合い方を解説します。
- 猫の個性を尊重する
- 過度な甘やかしは避ける
- 猫とのコミュニケーションを大切にする
それぞれ詳しく紹介しますので、甘えん坊猫と向き合うために参考にしてください。
猫の個性を尊重する
1つ目の甘えん坊猫への向き合い方は猫の個性を尊重することです。
猫は種類で個性が変わるだけでなく、種類が同じでも一匹一匹個性が異なります。
臆病な猫もいれば、遊び好きの猫・一人の時間が好きな猫など様々です。
飼い主が猫に触れたいと思っても、タイミングによって触れられたくない場合もあります。
そのため、猫のしたいことやしたくないことを知りながらネコの個性を理解し、尊重してあげましょう。
また、猫は個性によって、甘えてきた時に求めている内容も全く異なります。
例えば、猫が自分の周りをウロウロしている時に、餌がほしい猫もいれば、遊んでほしい猫もいるのです。
飼い始めた時は、猫が甘える理由が分かりづらいと思いますが、日々を過ごしていき、猫が何を求めているのか知りましょう。
過度な甘やかしは避ける
次に、過度な甘やかしは避けるのも甘えん坊猫への向き合い方で注意したいポイントです。
飼い主は適度に猫を甘やかして要求を叶えると、猫との信頼関係を深められますが、甘やかし過ぎてはいけません。
猫を甘やかしすぎると飼い主がいないと強い不安やストレスを抱えるようになってしまうのです。
猫の言うことを必ず聞いていたり、猫を叱らなかったりする場合は、猫を甘やかしすぎています。
また、飼い主と同じご飯を与えたり、餌を好きなだけ与えたりしている人は注意が必要です。
そして、自分の基準ではなく、猫の基準で食事や遊ぶ時間を決めている場合も甘やかしすぎなので、生活基準を見直しましょう。
具体的には、いつでも要求をのまず、猫が誤った行動をした時は叱り、食事の時間は飼い主が決めるのが大切です。
猫と飼い主はあくまで主人とペットの関係ですので、猫優先ではなく飼い主優先の生活を心がけてください。
猫とのコミュニケーションを大切にする
最後に、甘えん坊猫と向き合う際は猫とのコミュニケーションを大切にしましょう。
猫とのコミュニケーションは、猫に餌をあげたりする時や、猫を撫でたり抱っこしたりする時に起こります。
猫が甘えてきたときには、猫が喜ぶコミュニケーションを取り、絆を深めるのが重要です。
例えば、猫を撫でる時は猫が触られて嬉しいポイントを撫でてあげてください。
猫が撫でられて嬉しいのは、頭・頬・顎の下・背中などです。
また、おやつや餌を使って抱っこに慣れさせてあげるのをおすすめします。
猫と触れ合う機会を増やしてコミュニケーションを取り、猫が何が好きで何が嫌いなのかより深く知りましょう。
まとめ
猫は従順な性格の犬と比べてクールなイメージがありますが、飼い主との信頼関係が深められれば甘えん坊になります。
猫が甘えん坊になると、ストレス解消になったり触れ合う際に健康状態をチェックできたりするので、甘えん坊猫に育てるのがおすすめです。
甘えん坊猫に育てるには、子猫の時代から人と触れ合う機会を増やし、遊ぶ回数を増やして、人に慣れさせましょう。
また、飼い主が嫌なことをする人ではなく、好きなことを提供してくれると猫が認識すると甘えるようになります。
甘えん坊猫に育てる際は、猫の個性を尊重し、猫への過度な甘やかしは避けなければいけません。
猫を甘やかしすぎると、猫は飼い主がいないと生活できなくなり、不安やストレスから病気になる可能性があるのです。
猫とのコミュニケーションを大切にし、猫が一人でも過ごせるように育て、猫との生活を楽しみましょう。