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猫は留守番可能!注意点や対策法をご紹介

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はじめに

猫は自由で単独行動を好みマイペースに過ごす動物です。犬のように毎日の散歩も必要ありません。基本的に室内で過ごすため、普段家を開けることの多い人や一人暮らしの人でも飼いやすいといわれています。

留守番が得意といわれている猫ですが、どのような形で留守番をさせると、猫にとって一番ストレスなく快適に過ごせるのでしょうか。

本記事では、猫に留守番をさせる時の注意点や対策方法について詳しく解説します。

猫の留守番に備えるための注意点

いくら留守番を得意としている猫でも、何の対策もなしに留守番をさせることは危険です。

ストレスを最小限におさえ、のびのび留守番をしてもらうには飼い主が事前にしておかなくてはいけないことがあります。

留守番の負担を軽減するための準備

留守番をさせるということは、何かトラブルが起きてもすぐに飼い主が気付けず対応が遅れてしまうということです。

家の中でトラブルなどおこらないと考えがちですが、自由に動き回れる分、トラブルが全く起きないという保証はありません。

トラブルが重なると、最悪な場合命の危険も出てきます。それを理解し留守番のための準備をしておくことは、猫にとっても飼い主にとっても危険や負担を軽くするために必要です。準備を怠らないようにしましょう。

安全な環境を整えるためのポイント

留守番をさせるために家の中の環境が安全か確認し、少しでも気になるところがあれば整える必要があります。

猫はどこにでも移動でき高い場所にも簡単に登れます。危険がないように部屋を綺麗に整えて外出するよう心がけてください。

小さなものや誤飲につながりそうなものはあらかじめ片付けておきましょう。

また、窓やドアの戸締りは必ず確認が必要です。普段開けたりしない場所でも、器用に開けて外に出ていったり、猫にとって危険なものがある部屋にはいってしまったりする可能性があります。

外に出ると事故の危険がある上、他の動物と喧嘩になることもあるかもしれません。

猫の安全のために、ドアノブなどもしっかり固定し、戸締りを徹底しておきましょう。

そのほか、外出時の室内温度も一年を通して注意が必要です。夏は万一の停電に備えて、冷感などの冷たいマットを置いておくといいでしょう。

留守番中のストレスを軽減する方法

猫は留守番が得意とされていますが、個体差があります。

子猫の頃から飼い主とべったり一緒にいる猫の場合、短い時間でも寂しくストレスとなってしまうのです。また、得意とはいえ長時間の留守番はどんな猫でも寂しいものです。

猫にとって安心してくつろげるスペースを普段から確保しておくことは留守番の時にも役立ちます。その場に飼い主の匂いがついた服やタオルを置いておくと不安を軽減できるかもしれません。

猫の快適な留守番のための対策方法

猫が快適にのびのび留守番するために、飼い主はどのような対策をしておかなくてはいけないのでしょうか。対策を怠れば、猫にとってストレスになるほか、安全に過ごすこともできなくなります。

しっかり対策をしていきましょう。

適切なエサと水の準備

短時間の外出なら心配ありませんが、食事の時間をまたぐくらいの留守番をさせる場合は、適切な量のエサと水を用意しておかなくてはいけません。

ウェット状のものは、ドライタイプに比べたら痛みやすいので衛生的によくありません。

用意しておくエサはドライタイプを選びましょう。

また、すぐに食べ切ってしまったり、容器をひっくり返してしまったりする猫もいるかもしれません。普段より多めの量を用意しておくと安心です。

自動給餌器があれば指定した時間になるとエサが自動で出てきます。

活用すれば猫がエサを食べすぎる心配もなく、時間になったら与えてくれるのでとても便利です。

飲み水が少ない量だと蒸発してしまう可能性があるため、十分な量を用意しておきましょう。常に新鮮な水が流れるような給水機を活用することもおすすめです。

置き場所はエサも水分も直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておきましょう。

遊び道具やおもちゃの用意

寝ている時間が多い猫ですが、ご飯を食べたり遊んだりする時間もあります。

一人でも退屈しないよう、遊び道具やお気に入りのおもちゃを用意しておきましょう。自動で動くようなおもちゃは、飼い主が留守中でも猫が勝手に遊べるのでおすすめです。普段から猫がどのようなおもちゃを好むか、飼い主がしっかりチェックしておき、少しでも退屈しない留守番ができるよう準備してあげましょう。

音や匂いでリラックスさせる方法

猫は、1日のうち約16時間も寝て過ごすといわれています。発信元:ねこのきもち

猫の呼び名は「寝子」からきたといわれるほどです。

少しでも寂しさを忘れられリラックスしていられるよう、工夫しておく必要があります。

普段から猫が寝床にするようなくつろげるスペースを作っておくほか、飼い主の匂いのついた服や猫のお気に入りのタオルなどを置いてあげましょう。

留守番させる時に静かだと寂しいかな、テレビなどつけておいた方がいいかなと考えてしまうかもしれません。しかし、基本的に猫が落ち着く音は、風の音や、雨音などの自然の音です。

普段からあまり気にせず生活しているのであれば、自然の音だけで大丈夫といえそうです。

逆に、ほとんど留守番をさせたことがなく、いつもテレビがついていたり音楽が流れていたりするのであれば、いつも通り何かをつけて外出した方がリラックスできるかもしれません。

家庭環境はそれぞれ違います。普段どのような環境で過ごしているかを考えた上で、リラックスできる環境にしておいてあげてください。

留守番中の猫の健康管理

留守番中に最も気にしておかなくてはいけないことは、無事に健康に過ごせるかどうかです。

普段通りの生活ができることは、留守番をさせる上で最低限の条件になります。

少しでも普通に生活ができないようであれば、留守番をさせることはできません。どのようなことに配慮しておけば良いでしょうか。

トイレの環境を整える方法

猫のトイレは、一匹であれば二つ与えるのが望ましいとされています。留守中には掃除ができないため、普段よりチップや猫砂を多めに入れておきましょう。

トイレの種類によっては、チップや猫砂の下におしっこを吸水するシートを置いておくものがあります。取り替えが週に1回でいいもので、留守番をさせることが多い家庭にはおすすめです。

神経質な猫は、チップや猫砂を多めに入れておいたとしても、トイレが汚れている場合次に使うことができない場合もあります。

その場合長時間の留守番をさせるのであれば、トイレの予備をもう一つ置いておき、こちらにもしっかりチップや猫砂をいれておくと良いでしょう。

定期的な運動や体のケア方法

猫種によって必要とする運動量はさまざまです。しかし、あまり運動量を必要としない猫種であっても、最低限の運動は健康やストレス発散のために大切なことといえます。

猫は上下運動を好みます。キャットタワーや棚などを設置し、留守番中に一人でも限られた中で十分な運動ができるよう工夫してあげましょう。

獣医の訪問や病気への備え

猫は犬とは違い、予防接種が義務付けられていません。しかし、感染症予防のため年に一度の予防接種がすすめられています。普段から定期的に動物病院にかかることによって、健康なときの猫の様子をわかってもらえ、今までとの違いに気づきやすくなるでしょう。

かかりつけ医があれば急な変化に慌てながらも相談しやすい状況になります。

定期的に動物病院にいくことは、猫にとっても飼い主にとっても安心できる備えになるのです。

留守番中の猫への見守り方法

留守番は猫にとっても飼い主にとっても少なからず不安で心配なことがあるでしょう。

今は、外出先から確認できるものがたくさん販売されています。上手に活用し、安心して留守番できる環境を作ってあげましょう。

カメラや監視システムの活用

ペットカメラやモニターを取り付けると、外出先からも猫がどのように生活しているかを確認できます。

パソコンだけでなく、スマートフォンからも確認できるものがほとんどです。どのように留守番しているか飼い主も簡単に確認でき、不安も解消されることでしょう。

そのほか、外出先からでも室内の温度が確認できたり、自動でエアコンをつけたりするものもあります。

家庭の環境にあったものを取り入れ、安全に留守番できるよう配慮していきましょう。

ペットシッターや頼れる友人の協力を得る

短い時間の留守番は、対策をして出かければ問題はありません。しかし長い期間留守番をさせるとなると餌やトイレの問題などがでてきます。

長期間になるのであれば、ペットシッターや頼れる友人に協力をお願いしましょう。

猫の飼育経験があったり、普段から猫がよく懐いてる友人であれば猫も安心して飼い主と離れて生活できるはずです。

協力してもらえるような友人がいない場合は、ペットシッターを頼ってもいいかもしれません。ペットシッターにお願いする場合、動物取扱責任者として動物取扱業の登録申請をしているかどうか確認が必要です。

動物病院でも受け入れが可能な場所もあります。一度問い合わせてみるのもいいでしょう。

心の安定を促すためのコミュニケーション手段

猫は単独行動を好む動物です。基本的に寂しさを感じることは少ないといわれています。

しかし、子猫の頃から飼い主と一緒に過ごしている猫は飼い主を母猫のように思い、いなくなると寂しいと感じる個体が多いようです。

特に飼い主と一対一で生活している場合、母と子の関係が濃密になりがちといえます。

普段から猫とベッタリ生活していると寂しがり屋な猫になるので、日頃から適度な距離感を保ち、少し離れる時間も作りましょう。

また、いい子に留守番をした後は、しっかりスキンシップを取るなどして、留守番を嫌なものだと感じさせないことも大切です。

留守番後のケアと帰宅時の対応

帰宅後、猫が飼い主にすりすり擦り寄ってきたり、にゃーとはっきりした声で鳴いたりする行動は、甘えたかったり遊びたかったりするときの行動です。

どれだけ疲れて帰ってきたとしても、猫の気持ちに寄り添って対応してあげましょう。

帰宅後のスキンシップは猫にとってとても安心できる時間です。

また、スキンシップの時間をとるということは、猫の変化にいち早く気づくことにもつながります。

留守番中の変化に対する注意点

留守番中猫がどのように過ごしていたかは飼い主にもわからないものです。

帰宅後は普段と何か変化がないか注意深く観察しましょう。

寂しがり屋な個体は、飼い主がいないことが不安になり、問題行動を起こしている場合もあります。問題行動とはさまざまですが、トイレ以外でおしっこをしていたり、家具にマーキングしたりと普段では絶対しないようなことをしている場合があります。

また、食欲がなかったり鳴き続けて飼い主の後をずっと付き纏ったりするようなことがあれば、留守番が猫にとって相当なストレスになっている証拠です。

絶対に留守番はさせないということは難しいかもしれません。しかし猫にとってのストレスは問題行動を起こす以外に、病気にも繋がってしまうこともあります。

普段からベッタリ一緒に過ごすのではなく、適度な距離感を保ち、短時間の留守番から慣れさせていきましょう。

帰宅後のケアルーティンを確立する

留守番をさせる前と、帰宅後の声かけは大切です。

猫は人間の言葉を理解することはできません。しかし、外出するときには撫でながら「行ってきます」と声かけをしましょう。そして帰宅時にも「ただいま」と声をかけながら愛情をたくさん込めてスキンシップをとる時間を確保してください。

留守番という寂しい時間は必ず終わり、飼い主が帰ってきたらたくさん撫でてもらえる、たくさん遊んでもらえると、留守番は嫌なものではないことを猫に理解してもらいましょう。

愛情を注いでストレスを解消する方法

寂しがり屋な猫種でなくても、留守番の時間が長ければ少なからず猫にとってストレスにつながります。

ストレスを解消するため、帰宅後はしっかり愛情を注ぎましょう。

たくさん話しかけ、たくさん遊び、たくさん撫でてあげてください。猫のストレス解消へとつながります。

まとめ

猫は留守番ができる動物です。

しかしいくら留守番ができるとはいえ、全くストレスにならないわけではありません。

普段からコミュニケーションをしっかりとり、留守番の環境を整えてあげることによって可能となります。

どのように対策しておけば留守番が可能なのかをしっかり理解しましょう。

また、留守番に慣れていないころからの長時間の外出は避け、猫の負担にならないよう心がけることが大切です。

基本的に子猫や老猫は何があるかわからないので留守番は避けるべきです。

子猫や老猫、長期の留守番となる場合は信頼できる友人か、ペットシッターを頼りましょう。ペットホテルや受け入れ可能な動物病院もあります。

留守番をさせるにしても、どこかへ預けるにしても、大切な家族が安心して過ごせる環境を準備することは飼い主にとって義務ともいえるのです。

飼い主がいなくても安心して過ごせる環境づくりを1番に考えてあげてください。

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