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- はじめに
- 猫にペット保険は必要?
- 猫のペット保険の選び方
- 猫のペット保険のおすすめ12選
- アイペット損保
- リトルファミリー少額短期保険
- エイチ・エス損保ペット保険
- ペットメディカルサポート
- ペット&ファミリー損保
- アニコム損保
- FPC
- 日本ペット少額短期保険
- SBIプリズム少短
- au損保
- 楽天損保
- 日本ペット共済
- まとめ
はじめに
近年、猫を飼う方が増えており、医療やフード、生活環境などが大きく進歩しています。
猫の長寿化が進む一方で、病気やケガのリスクも上昇しており、高額な医療費がかかり、飼い主さんの負担も増えているのが現状です。
そのため、ペットの治療費を貯蓄しておくか、ペット保険に加入して万が一に備える必要があります。
しかし、「どのような保険を選べばよいかわからない」「そもそもペット保険は必要?」といった疑問を持っている方も多いと思います。
そこで、今回はペット保険の選び方や、おすすめのペット保険までくわしく解説いたします。
猫にペット保険は必要?
猫の医療費を自己負担でまかなえる貯蓄がある飼い主さんは、必ずしもペット保険に加入する必要はありません。
しかし、猫の医療費は年齢が上がるほど高額になる傾向があり、万が一、愛猫が病気になったときの医療費に備えておきたいとお考えの方は、ペット保険の加入を検討するとよいでしょう。
ペット保険に加入していれば、高度な治療でも保険適用ならば費用を大幅に減らすことができるため、医療費の心配をせずに治療を受けることができるなど、愛猫の命を救う選択肢が増えるというメリットがあります。
猫のペット保険の選び方
大切な猫のためにペット保険に加入しようと思っても、どれを選んだらよいか悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。
できる限り飼い主さんの希望に沿ったものを選ぶために、ぜひチェックしておきたいポイントをご紹介します。
補償内容で選ぶ
ペット保険各社が、どのような補償内容で、どこまでカバーしてくれるのかは当然気になるところでしょう。
猫に多い傷病としては、異物誤飲や腎臓病、尿路結石などがあります。
猫は普段からあまり水を飲まない動物で、凝縮された尿を出す特徴があります。冬場になるとさらに水を飲む量が減り、さらに濃度の高い尿を出すことで腎臓に負担がかかり腎臓病や尿路結石を発症することがあります。
このような猫に多い傷病が、補償対象になっているのかは保険選びの重要なポイントとなります。
次に補償内容で注目しておきたいのが、歯周病の治療に関する補償の有無です。
猫は年齢を重ねると歯石が溜まり歯周病を発症することが多くなります。
歯周病が悪化すると、出血をともなう痛みが発生し、さらにひどくなると、内臓器官にも悪影響を及ぼします。
歯周病の治療には、進行状態によって、麻酔を用いて治療をおこなうこともあり、費用が高額になるケースが多くなります。
そのため、歯周病の歯科治療が補償対象になっている保険を選べば、いざというときの備えになります。
ちなみに、歯周病の予防のためにおこなわれる歯石除去などは、補償の対象にはなりません。
ほかにも、ワクチンで予防可能な病気や、先天性の疾患などは各社とも補償対象外となります。
以上のように、ペット保険に加入していればすべての病気が補償対象となるわけではなく、保険会社によって異なる場合があるので、注意してください。
保険料で選ぶ
毎月支払う保険料も、ペット保険選びでは重要です。人間の保険と同様にペット保険も年齢とともに保険料が上がっていくものがほとんどです。
多くの保険が、シニア期に入る7歳頃を境に保険料の上がり幅が異なってきます。
そのため、毎月の支払額も重要ですが、長い目で見て終身までの支払総額も、保険料から保険選びをお考えの方にとってはチェックしておきたいポイントです。
保障割合で選ぶ
保障割合とは、病気やけがの治療にかかった費用のうち、保険会社が補償してくれる割合で、多くの保険会社では50%、70%の補償割合を採用していますが、なかには90%や100%の補償割合を用意しているものもあります。
補償割合が大きければ、自己負担額は少なくなりますが、その分毎月の保険料は高くなります。
50%と70%の補償割合でみると、年齢にもよりますが、70%の方が年間で7,000〜10,000円ほど高くなります。
年齢によって保険料の上がり幅も異なりますが、参考として、15歳まで年間10,000円の差額を支払うと15万円ほど支払総額に差が出ます。
また、補償割合によって支払う自己負担金と別に、保険会社によっては免責金額を設定していることがあります。
免責金額が設定されている保険ですと、補償割合の自己負担金に加え、免責金額が上乗せされて、自己負担額が高額になってしまう可能性があります。
自己負担金を減らすためにも、免責金額なしの保険を選択することをおすすめします。
補償限度額を確認する
補償限度額も保険選びでは必ず確認しておきましょう。1年間の最大補償限度額のほかにも手術の補償限度額や入院の補償限度日額、通院補償日額なども各社で異なります。
これらの限度額に上限がある保険は、限度額を超えた分は自己負担になります。高額な自己負担にならないためには限度額無制限の保険をおすすめします。
無制限の保険は、制限のある保険よりも保険料が高くなることが多いですが、保険料の差額よりも自己負担分の方が高額になる可能性もあるため、無制限の方が安心です。
限度額と同様に限度回数や限度日数も忘れずに確認しましょう。
ペット保険では、手術の補償回数が設定されており、手術の補償回数が2回以上のものがよいでしょう。年に3回以上手術をおこなうケースはあまりないため、2回以上のものであれば十分な備えとなります。
また、入院や通院補償も限度日数が設定されているものがありますが、手厚い補償を受けたい飼い主さんは、こちらも無制限の保険がおすすめです。
猫種に適した保障が含まれているか
犬の保険は、犬種別に保険料が変わるものが多いですが、猫の保険は猫種別に設定されているものはほとんどありません。
しかし、猫も猫種によってかかりやすい病気があるため、実際に飼われている猫のかかりやすい病気が、検討しているペット保険で補償の対象になっているか確認する必要があります。
ご自身が飼っている猫がかかりやすい病気をあらかじめ調べておき、きちんとカバーされている保険を選びましょう。
口コミ・評判を参考にする
加入する保険の候補のなかから、どの保険を選べばよいのか悩んでいる場合には、口コミや評判はとても参考になります。
実際に保険に加入してみて感じたメリットやデメリットなどの口コミは、公式ページではわからないこともくわしく書かれており、貴重な情報を収集することができます。
シニア猫向けのプランがあるか
すでにシニアに差し掛かっていて、まだ保険に加入していない猫の場合では、シニア向けのペット保険を探す必要があります。
通常のペット保険は加入条件のなかに年齢の上限があり、保険会社によって7歳〜10歳くらいまでを年齢上限としているところが多くなっています。
また、数は少ないですが、入院と手術に特化したシニア向けのペット保険も保険会社によっては用意されています。
人間同様に猫も高齢になれば病気やケガのリスクが高まり、手術や入院が必要になる治療を受けなければならないケースも増えてきます。
そのため、これまでペット保険に加入していない場合でも、いざというときに備えてペット保険を検討してみるとよいかもしれません。
しかし、年齢を重ねてから保険に入ると場合によっては保険料が高額になってしまうケースや、年齢や持病の有無などによっては保険に加入できないこともあります。
ほかにも選べる保険の選択肢が少なくなってしまうため、まだシニア期に入っておらず、ペット保険への加入を検討している飼い主さんは、保険料が安く、選択肢が豊富なうちに加入しておくことをおすすめします。
特約の有無を確認する
ペット保険の種類によっては特約が用意されているものがあります。
例を挙げると以下のような特約があります。
- ペット賠償責任特約
- 火葬費用特約
- 高度後遺障害保険金特約
ペット賠償責任特約とは、飼っているペットが誰かにケガをさせたり、物を壊してしまったりした場合に支払われる保険です。
賠償責任特約で注意したいのが、飼い主さんが加入している火災保険や自動車保険に付帯している可能性があるので、特約を付けてしまい補償が重複しないよう確認しておきましょう。
火葬費用特約は、ペットが亡くなった際の火葬費用を、決められた限度額まで補償する特約です。
高度後遺障害保険金特約とは、障害によりペット用の車いすなどの補助器具を購入した際に、所定の保険金が支払われる特約です。
一般的に、特約を付けた場合には保険料は高くなるため、本当に必要な特約を厳選して付けるようにしてください。
保険請求の手続き方法を確認する
保険の請求のしやすさも、忙しい飼い主さんにとっては確認しておきたいところです。
一般的な請求方法として、一時的に費用を立て替えて、電話やホームページより請求書の申請をして、到着後、必要事項を記入して送付してから保険金が支払われる流れになり、受け取りまでに時間がかかるケースが多くあります。
しかし最近では、Web請求に対応している保険会社もあり、書類のやり取りを省略できる保険も増えてきました。
窓口精算ができると便利
ペット保険のなかには、病院の窓口精算に対応しているものもあります。窓口精算とは、病院での会計時に、該当するペット保険に加入していれば、補償額を差し引いた自己負担分のみの支払いで精算できるものです。
人間の保険証と同じような使い方をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
後日、保険会社に請求の必要もありませんし、窓口でいったん立て替える必要もありません。
ただし、窓口精算が可能な保険会社はそれほど多くなく、選択できる保険会社は限られてきます。
猫のペット保険のおすすめ12選
アイペット損保
アイペット損保は補償の充実した「うちの子」と手術補償に特化した「うちの子Light」の2つのプランが用意されており、0〜12歳まで加入することができるペット保険です。
「うちの子」は補償割合50%と70%から選択ができ、補償は終身にわたって続きます。
歯周病や異物誤飲にもカバーされており、ペット保険を有効活用したい飼い主さんにおすすめです。
「うちの子Light」は同じく0〜12歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。補償割合は90%のみで、「手術補償のみ」に特化しているのが特徴です。
手術を受けると治療費や入院費が高額になることが多いですが、補償割合90%のため治療費のほとんどを保険でまかなうことができるでしょう。
ただし、手術特化の保険のため、入院単体や通院は補償対象外になりますが、その分保険料は割安になります。
また、「うちの子」は窓口精算に対応している病院もあり、保険利用時の手間や立替金も必要ありません。
リトルファミリー少額短期保険
リトルファミリー少額短期保険の「わんデイズ・にゃんデイズ」は0〜7歳まで加入でき、補償は終身続きます。
補償割合は50%、70%から選択可能で、申し込み方法はインターネットのみとなっています。
年間最大補償額が120万円と高水準で、通院、入院、手術において免責金額がなく、支払回数も無制限です。
保険料も3歳ごとに上がるため比較的緩やかで、保険料も割安な印象があります。
エイチ・エス損保ペット保険
エイチ・エス損保の「ペット保険」は0〜7歳まで加入でき、補償割合が50%(免責なし)、70%(免責なし)に加え、70%(免責あり)の3つのプランから選択することができます。
70%(免責あり)を選択すると、保険利用時に免責金額が1万円必要ですが、その分、月々の支払い金額を抑えることができます。
補償内容として、手術、入院補償において、1日や1回の制限がないため、設定した補償限度額までの保険金を受け取ることができます。
また、補償内容のなかに異物誤飲や歯周病も含まれています。
10歳以降の保険料は、何歳になっても保険料は変わりません。
ペットメディカルサポート
ペットメディカルサポートの「PS保険」は0〜8歳まで加入でき、補償は一生涯に渡り続きます。
補償割合が50%、70%のほかに100%も選択可能です。
手術補償が10万円までと若干厳しい設定となっていますが、歯周病や腎臓病、結石なども補償対象となっており、免責金額もありません。
保険料は、業界最安クラスながら、充実した通院、入院保障が特徴で、必要な保障を付けながらも毎月の保険料を抑えたい方に向いています。
また、24時間獣医師対応の相談サービスが付いており、深夜に何かあった場合でも対応してくれます。
ペット&ファミリー損保
ペット&ファミリー損保の「げんきナンバーわんスリム」は0〜7歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。
補償割合は50%、70%から選択することができます。
歯周病、異物誤飲ともにカバーでき、入院日額、手術回数に上限はありませんが、免責金額が設定されているので確認が必要です。
ただし、10歳以降の保険料は値上がりすることがないため、月々の保険料は割安になっています。
アニコム損保
アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は0〜7歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。
歯周病、異物誤飲もカバーされており、免責金額もありません。
また、窓口での保険金請求ができるため、病院での支払時には自己負担分のみの支払いで済み、あとから書類やホームページで請求をする必要がありません。
特典も充実しており、年1回腸内フローラ測定を無料で受けることができます。
他にも特典が充実していますが、その分保険料も若干高くなっています。
保険料は多少高くなっても、手厚い補償を希望される飼い主さんにおすすめです。
FPC
FPCの「ペット保険マックス」は0〜7歳まで加入することができ、補償プランは50%、70%、90%となっており、補償は終身まで続きます。
年間補償限度額も180万円と高水準で、支払回数や、支払金額に制限はなく、免責金額もありません。
保険料の値上がりは3回で、12歳以降は保険料は変わりません。
最大90%の補償割合や、アプリでの請求が可能な点、年間補償総額が180万円など、補償の手厚さや使いやすさが特徴の保険です。
日本ペット少額短期保険
日本ペット少額短期保険の「いぬとねこの保険」は0〜10歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。
補償プランは50%、70%、90%から選択でき、アプリ請求ができるため手間がかからないことも特徴のひとつです。
入院日額や手術回数には上限がなく、免責金額もありません。
割引制度が充実しており、なかでも保険金請求がなかった場合に継続時の保険料が安くなる「無事故割引」など他社にはないサービスもあり、保険料も比較的割安な印象です。
ほかに獣医師相談サービスが24時間利用可能となっています。
SBIプリズム少短
SBIプリズム小短の「プリズムペット」は0〜7歳まで加入可能で、補償は終身にわたって続きます。
補償割合は100%のみで、入院・手術・通院などの1回あたりの限度額により3つのプランから選択可能です。
手術補償は年間2回まで、入院日額には制限ありとなっており、補償割合100%とはいえ必ず全額受け取れるわけではない点には注意が必要です。
24時間の獣医師無料相談サービスが付いており、保険金請求もスマホでおこなえます。
au損保
au損保の「ニャンコ保険」は、0〜10歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。
プランには通院ありタイプと通院なしタイプがあり、補償割合は50%と70%から選択できます。
入院日額や手術回数にも上限はなく、免責金額もありません。
アプリでの保険金請求が可能で、24時間獣医師相談サービスも利用できます。
au IDと連携することで、申し込み時の情報入力が自動でセットされ、auかんたん決済にも対応しているため、携帯電話料金と合算して請求されるなど、auユーザーにとって使いやすい保険といえるでしょう。
楽天損保
楽天損保の「スーパーペット保険」は0〜10歳まで加入でき、補償は一生涯続きます。
補償割合は50%、70%、90%から選択でき、免責金額はありません。
保険金の請求はWeb請求に対応しており、書類の郵送などは必要ありません。
保険料は少し割高な印象ですが、保険料の一部が楽天ポイントで還元されるため、楽天ユーザーにとってはお得な保険のため検討してみてもよいでしょう。
24時間の獣医師相談サービスも利用可能です。
日本ペット共済
日本ペット共済から販売されている「日本ペット共済」は0〜10歳まで加入でき、補償は終身にわたり続きます。
補償割合は50%、70%、100%の3つから選ぶことができ、免責金額はありません。
申し込みは郵送のみですが、保険金請求はメールやLINEで請求可能です。
10歳まで加入が可能ですが、7歳以降では一部の病気が補償されない「条件付き契約」になることがあるので、加入を検討している方は早めの加入をおすすめします。
まとめ
猫のペット保険について紹介いたしました。
猫の長寿化が進み、高齢になれば病院を受診する機会も増えることが予想できます。その際にできるだけ自己負担を軽くするための備えとして、今やペット保険は欠かせないものとなっています。
当記事を参考に、ご自身の条件に合った保険を見つけて検討してみてはいかがでしょうか。