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【獣医師監修】青い目の猫って何種類いるの?青くなる理由や特徴を解説

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はじめに

青い目の猫1

あなたは青い目の猫を見たことがありますか。

青い目の猫は、とても神秘的な眼差しで、目が合うと見入ってしまうほどの美しさです。

しかし猫の目が青く見える理由や、青い目を持つ猫の種類について詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、獣医師監修のもと、青い目を持つ猫の種類、特徴などを簡単に解説します。

青い目の猫たちの魅力を味わってみてください。

青い目の猫の種類

猫の青い目は、その色合いや表現の仕方によってさまざまな種類があります。

遺伝子的な問題もありますが、ブルーの目はメラニン色素が少ない猫に多くみられる特徴です。

違いを理解することで、猫の青い目の魅力を感じられるでしょう。

アクア

アクアは猫の青い目の一種で、特に鮮やかな水色です。

アクアの目を持つ猫は、光の加減によって色の深さが変わり、見る角度によってさまざまな表情にみえます。

この独特な目の色は、遺伝子的要因によるもので、特定の品種に多い色です。

アクアの目を持つ猫は、猫好きの間で高い人気があります。

ブルー

ブルーは青い目を持つ種類の中でも特に一般的な色で、アクアより深い青色です。

ブルーの目を持つ猫は、穏やかな印象を与えることが多く、その眼差しは美しくとても人気です。

アクアと同じようにこちらも遺伝子的な要因が大きく影響しており、特定の猫種に多く見られますが、稀にその他の猫にも現れる色です。

サファイアブルー

特に際立つ青色をしているのがサファイアブルーの目です。

この色は、その名の通りサファイヤの宝石のような色をしています。

この種類の青い目は、遺伝子的特性により稀に見られるもので、特に特定の品種に限られるものではありません。一部の品種では頻繁に見られる色といえます。

サファイアブルーの目もその魅力に惹きつけられます。

青い目になる理由

猫が青い目になる理由は、遺伝子に関係しています。

全ての猫は生まれた時は灰色がかった青い目をしていますが、成長に伴い多くの猫の目は変わってきます。生後3ヶ月を過ぎる頃には本来の目の色です。

これは、目に色をつけるメラニン色素が増えるためです。しかし、青い目を持つ猫は、このメラニン色素が少なく、少ない色素が光の作用で拡散されることによって青く見えています。

 

特にシャム猫やラグドールのような品種では、遺伝子が青い目になるよう作用しています。

また、白い毛を持つ猫や耳が聞こえない猫にも青い目が多いのは、これらの特徴と青い目を作る遺伝子が関連しているためです。

猫の青い目は、遺伝によるメラニン色素の影響と品種や特性との関連によります。

青い目の猫10選

青い目の猫はとても魅力的です。

それぞれの猫には、個性的な特徴や性格があり、青い目がさらに魅力を引き立てています。

ここでは特にきれいな青い目を持つ10種類の猫を紹介します。

シャム

青い目の猫2

シャムはその鮮やかな青い目で有名です。

この猫種はエレガントな体型と個性的な毛色が特徴的で、青い目はその美しさをより一層際立たせています。

シャムの青い目は独特な遺伝子によるものです。

特徴

シャムはその青い目と、顔、耳、足、尾にみられる濃い色のポイントと呼ばれる毛色パターンが特徴です。

大きな耳が印象的で、体は細身でエレガントながら、筋肉質でしなやかな体形をしています。

人とのふれあいを好み、常に飼い主と一緒にいたい甘えん坊です。

好奇心旺盛で賢く、大きな声でよく鳴くことでも知られています。

愛情深く人懐っこい性格のため、猫とたくさんスキンシップを取りたい人に向いています。

注意点

シャムは非常に人懐っこく愛情を求める猫種です。そのため、長時間の留守番はストレスの原因になるため、昼間家を留守にしがちの人にはむいていません。

また、活発で運動好きなところもあるので、スキンシップをたくさん取り、十分な運動と刺激を与えてあげる必要があります。

声が大きくよく鳴く傾向があるため、アパートなどの集合住宅や、静かな環境を求める人には向いていないかもしれません。

平均価格

シャムの子猫の価格は8万円〜22万円程度といわれています。

子猫と成猫を比べてみると、どの猫も子猫の方が高めです。子猫のうちから飼いたいという人が多いことが子猫と成猫の価格差につながっています。

ラグドール

青い目の猫3

ラグドールはその柔らかな性格と美しい青い目で知られる猫種です。

大きな体格とふさふさの毛並みが特徴で、静かで穏やかな性格が魅力的といわれています。

特徴

ラグドールの特徴は、大きな体格と長くて白いふわふわの毛並みです。

中型から大型の猫に分類され、筋肉質でがっしりとした体をもっています。特に目を引く輝くブルーの目が印象的です。

非常に穏やかで優しいラグドールは、コミュニケーションやスキンシップも取りやすく、初めて猫を飼う人でも飼いやすい猫種です。

抱っこされることを好み、家庭環境にもすぐに適応します。

注意点

ラグドールは人懐っこく愛情深いため、長時間の孤独はストレスになってしまいます。

ラグドールが甘えられるようスキンシップの時間をしっかり確保しましょう。

大型猫種のラグドールは肥満を避けるためにも適度な運動量が必要です。

おもちゃを使って遊んであげたり、キャットタワーなどを上手に活用したりして運動不足にならない環境を作る必要があります。

遺伝的に心臓病のリスクが高い傾向があるため、定期的な健康チェックを怠らないよう心がけましょう。

平均価格

ラグドールの平均価格は10万円〜70万円程度といわれています。

人気のあるラグドールは他の猫種の子猫と比べて少し高めの傾向です。

価格の差は血統や気毛色の差が理由に挙げられます。

全部で6種類の毛色が存在するラグドールですが、実際に購入できる毛色は2種類が中心です。

その他の色になると希少性が上がってくるため、値段が高めに設定される他、毛色の模様にもよって値段が変わります。

バーマン

青い目の猫4

バーマンは綺麗な青い目を持つ猫種で、賢く従順な性格をもち、美しい毛並みがとても魅力的です。

特徴

バーマンは、落ち着いた性格と美しい外見で知られています。

特に目を引くのは、深く鮮やかな青い目で、バーマンの最も魅力的な特徴の一つです。

被毛はミディアムロングのシングルコートで、うさぎのようなさらさらした毛をしています。

一番の特徴は、白い手袋をしたような前足に、靴下を履いたように見える後ろ足です。

どのカラーのバーマンもこの靴下模様をしています。

バーマンは非常に穏やかで、人との交流がうまくできるので非常に飼いやすい猫種です。

とても賢く、イタズラもあまりしません。優しく教えれば理解してくれます。

注意点

バーマンは社交的で愛情深い性格をしているため、家族との時間を好む猫種です。

そのため、長時間の留守番は避け、定期的に愛情を与えることが大切です。

甘えん坊すぎるあまり、新聞の上に乗ったり仕事の邪魔をしようと机の上に乗ったりしてきますが、賢い猫種なのでしっかりしつけをすれば言うことを聞くようになります。

マイペースなバーマンは、あまり動かずのんびり過ごします。

そのため、運動量が少なく太りやすくなってしまう傾向にあるので、おもちゃなどを使ってたくさんスキンシップを取りましょう。

平均価格

バーマンの子猫は15万円〜30万円程度が平均です。

血統書の有無で金額に差が出ます。

日本での知名度がまだあまり高くないバーマンはペットショップではめったに出会えません。

バーマンを探すためには、ブリーダーや里親を利用するのが一般的です。

ヒマラヤン

青い目の猫5

ヒマラヤンは、ペルシャ猫とシャム猫をかけあわせて誕生しました。

豊かな毛並みとシャム猫から受け継いだ鮮やかな青い目を特徴としています。

落ち着いた性格でしられているヒマラヤンは、その美しい外見と穏やかな振る舞いが人気です。

特徴

ヒマラヤンは、美しい青い目と豊かな毛並みが特徴で、ペルシャ猫の優雅な体形と長い毛、シャム猫の鮮やかな青い目とポイントカラーの毛並みを兼ね揃えています。

非常に穏やかで、人とのふれあいを楽しむ性格から家庭向きの猫種です。

甘え上手ですが自立心もあるので非常に飼いやすく、成猫になるとくつろいで過ごすことが多くなるため、猫とのんびり過ごしたい人に向いています。

注意点

ヒマラヤンを買う際には、健康管理と日常のケアが重要です。

豊かな毛並みは定期的なブラッシングが必要で、毛玉ができるのを防ぎ、皮膚疾患を避けるためにも欠かせません。

平均価格

ヒマラヤンの平均的な価格はペットショップで20万円〜33万円程です。

血統やポイントカラー、2種類ある顔のタイプによって変わってきます。

バリニーズ

青い目の猫6

バリニーズはシャム猫の長毛種で、その鮮やかな青い目と骨格が細くすらっとしているのが特徴です。

人懐っこく甘えん坊な性格をしています。

特徴

シャム猫から派生した猫種なので、性格はシャム猫にとてもよく似ています。

人が好きで甘えん坊な性格をしているため、甘えん坊を発揮してわがままになってしまうこともある猫種です。

最初は警戒心を抱いてしまうバリニーズですが、気心がしれて安心できると子供や他の動物とも仲良く生活できます。

注意点

人が好きなバリニーズは留守番の時間が長すぎるとストレスを抱えてしまうことがあります。留守番の時間に配慮してあげましょう。

コミュニケーションをとることが好きな猫です。

ごほうびの代わりにブラッシングをしたり、手のひらで優しく体を撫でてあげたり、一緒に遊んだりして飼い主との時間を作りましょう。

平均価格

順調に購入先が見つかった場合、バリニーズの子猫の平均価格は10万円〜20万円程です。

バリニーズはあまり名前の知られていない猫種なため、ペットショップでも出会えることは少ないかもしれません。

そのため、バリニーズを飼いたいと考えている場合には、取り扱いのあるブリーダーを探す必要があります。

シャム猫のブリーダーであれば、バリニーズについて教えてもらえるかもしれません。

スノーシュー

青い目の猫7

スノーシューは、独特の白いブーツのような足と鮮やかな青い目が特徴の猫種です。

親しみやすく、賢い性格で、家族との強い絆を築きます。

特徴

スノーシューはその名前の通り、白い靴下を履いたような足と、美しい青い目が特徴です。

しかし、全ての手足には靴下を履いたようにならない個体も存在します。

性格は甘えん坊で学習能力に優れています。

話すことが好きなので、たくさんコミュニケーションを取りたい人におすすめです。

注意点

スノーシューは人寂しがりやな猫種のため、長時間の留守番はストレスになってしまいます。

意識的にたくさんコミュニケーションを取りましょう。

平均価格

国内の価格は分かりませんでしたが、海外の相場は日本円にして、20万円〜40万円程のようです。

スノーシューは希少価値の高い猫種で、国内にブリーダーが存在しないため、日本では見かける機会がほとんどありません。

スノーシューを飼いたい場合は、海外のブリーダーから直接購入するような流れになります。

オリエンタル

青い目の猫8

オリエンタルは、長いからだと大きな耳、鮮やかな青い目が特徴です。

非常に社交的で知的といわれています。

特徴

オリエンタルは、シャム猫を基礎に交配された猫です。短毛と長毛が存在します。

その中でも、青い目を持つオリエンタルは、特に人気です。

性格は、非常に甘えん坊で人懐っこいといわれています。

しっかり相手をしないと拗ねてしまうので、たくさんコミュニケーションをとることが好きな人に向いています。

注意点

オリエンタルは飼いやすい猫種ですが、甘えん坊なため長時間の留守番はストレスになります。できるだけ寂しくさせないようにしてあげましょう。

また、引き締まった筋肉を維持するためにも適度な運動量を必要とします。

おもちゃを使って遊んだり、キャットタワーなどを利用して上下運動ができるように工夫してあげましょう。

平均価格

短毛のオリエンタル(オリエンタルショートヘア)の価格は、15万円〜25万円程です。

希少性の高いオリエンタルはペットショップで出会える確率が低いため、ブリーダーを探しましょう。

長毛のオリエンタル(オリエンタルロングヘア)は国内外問わず少数しか確認されていません

カラーポイントショートヘア

カラーポイントショートヘアはシャム猫から派生した猫種で、その特徴的なカラーポイントと鮮やかな青い目が魅力です。カラーポイントは16色もあります。

特徴

飼いやすいといわれているカラーポイントショートヘアは、賢くフレンドリーで遊ぶことが好きな猫種です。

猫なのに犬のような賢さをもっており、言い聞かせることで理解してくれます。

話好きなこともあり、犬以上に懐いてくれるといわれているほどです。

注意点

賢く飼いやすいため初心者にもおすすめですが、少し神経質な性格をしています。

そのため、家の中で安心して過ごせる場所を作ることが大切です。

人の姿が見える場所で、あまり人が行き来しない場所などできるだけ静かな場所を選びましょう。

カラーポイントショートヘアは非常に活発な猫です。

ストレス解消や病気の予防のために、しっかり運動させたり一緒に遊んだりしてあげましょう。

平均価格

カラーポイントショートヘアの子猫の価格は20万円〜30万円程です。

現在、品種として認めていない団体もあるので、国内で出会うことは不可能かもしれません。そのためこの金額は、シャム猫やオリエンタルを参考にした価格です。

実際に購入する際は、海外のブリーダーを探してみると良いでしょう。

ターキッシュバン

青い目の猫9

バンバターンと呼ばれる模様で、頭部と尾っぽに色がついているターキッシュバンは水を怖がらない猫として有名です。

また、オッドアイが多いことでも知られています。

特徴

ターキッシュバンは、水遊びを好む珍しい性質を持っています。

あくまで怖がらない個体もいるというだけなので、全てのターキッシュバンが水が得意というわけではありません。

しかし一般的な猫が水を嫌がる一方、ターキッシュバンは水に浸かっても平気で感触を楽しめる個体が多く存在します。

注意点

ターキッシュバンは飼いやすい猫種ですが、マイペースできまぐれな性格をしているため、なるべく自由に気ままに過ごさせてあげましょう。

抱っこも甘えてきたらしてあげる、くらいにしておいた方が良さそうです。

また、皮膚病と血液型(輸血時の拒絶反応)に注意が必要です。

ターキッシュバンを迎え入れる際には、しっかり把握しておきましょう。

平均価格

希少性の高いターキッシュバンの子猫は、30万円〜40万円程ととても高価です。

日本では滅多に出会えません。ブリーダーを探してみましょう。

スキフトイボブテイル

スキフトイボブテイルは世界最小の猫といわれています。

その大きさは、成猫になっても子猫と思わせるくらいの大きさです。

特徴

丸い頭と大きなブルーの目、小さな体が特徴のスキフトイボブテイルは海外ではトイボブとも呼ばれています。

人懐っこくおっとりしている性格で、愛嬌たっぷりのスキフトイボブテイルはあまり警戒心がみられません。

愛嬌たっぷりの性格で、初めて会う人にもとてもフレンドリーです。

甘えん坊のため、たくさんスキンシップを必要とします。

注意点

スキフトイボブテイルは寂しがりやな性格なため、留守番が苦手です。

ストレスとなってしまうので、日常的な留守番は向いていません。

日常的にコミュニケーションをたくさんとり愛情を与えましょう。

平均価格

スキフトイボブテイルの平均価格は50万円程です。

まだあまり見かけない猫種なので、スキフトイボブテイルをペットショップで探すとなると難しいかもしれません。

日本ではまだ数は少ないもののスキフトイボブテイルを扱うブリーダーが存在します。

探す手段としてペットショップではなくブリーダーからあたってみましょう。

まとめ

この記事では、青い目を持つ猫の種類やそれぞれの猫の特徴や注意点などについてまとめました。

青い目の猫たちはそれぞれに素敵な魅力をもち、たくさんの人に愛されています。

猫種ごとの飼い方や注意点を確認し、愛情をたくさん与えてあげましょう。

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