ペットスタートマガジンでは「ペットとの暮らしを始めるすべての人に」をコンセプトに、ペットにまつわる様々なお役立ち情報を、これからペットとの暮らしをスタートする方へ向けて提供しています。ペットにまつわる全ての情報をペットスタートマガジンで御覧頂けるように日々コンテンツを発信していきます。
- はじめに
- 猫と一緒に帰省するメリット・デメリット
- 猫と帰省するときに必要なグッズ
- 帰省中に猫だけで留守番をする場合
- 帰省中に猫を預ける場合
- 自家用車で帰省に連れて行く場合
- 電車で帰省に連れて行く場合
- 帰省先への移動中に注意すべきこと
- まとめ
はじめに
帰省する際に飼い猫をどうしたらいいかわからない方も多いと思います。
猫を連れて帰らない場合は留守番の方法に迷いますし、連れて帰る場合は移動方法に迷うはずです。
今回は帰省する際の飼い猫の扱いについて詳しく紹介します。
一緒に帰省する場合と、預ける場合をそれぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
猫と一緒に帰省するメリット・デメリット
まず、猫と一緒に帰省するメリット・デメリットを紹介します。
メリットとデメリットを比べてみて、自分が猫と帰省するべきか参考にしてください。
メリット
初めに、猫と一緒に帰省するメリットを紹介します。
- ペットホテルの費用がかからない
- 食事や投薬の管理ができる
- 猫が寂しく感じない
それぞれ詳しく紹介しますので、メリットを重視される方は猫と一緒に帰省しましょう。
ペットホテルの費用がかからない
まず、猫と一緒に帰省するメリットはペットホテルの費用がかからない点です。
通常、ペットホテルに預けるときには一定の費用がかかります。
猫の大きさによって異なりますが、具体的な相場は1泊3,000円〜6,000円ほどです。
猫を連れて帰省すればその費用を削減できます。
帰省する日数を考えて、かかる費用を負担するのが難しい場合は、一緒に帰省することを検討しましょう。
食事や投薬の管理ができる
次に食事や投薬の管理ができるのも猫と一緒に帰省するメリットの1つです。
自宅にいるときと同様に、猫の食事や薬の投与を正確に行うことができます。
特に食事については、猫の好みや健康状態に応じて適切な食事を与えるのが重要であり、一緒に帰省していると、細かい対応が可能です。
帰省中も猫の健康をしっかりと管理していきたい方は一緒に帰省するのをおすすめします。
猫が寂しく感じない
最後に、猫が寂しく感じないのも猫が一緒に帰省するメリットです。
猫は独りでも大丈夫なイメージがありますが、どんなにマイペースな猫でも信頼する飼い主がいないと寂しさやストレスを感じます。
そのため、飼い主と一緒に帰省するとずっとそばにいられるので安心できるのです。
ただ、帰省が長ければ長いほど新しい環境で猫はストレスを感じます。
そのため、新しい環境のストレスか飼い主がいないストレスどちらの方が少ないか猫の性格や個性から考えて検討してください。
デメリット
次に、猫と一緒に帰省するデメリットを紹介します。
- 猫が移動にストレスを感じる
- 脱走のリスクがある
- 実家にも脱走対策が必要になる
それぞれ詳しく紹介しますので、デメリットを理解した上で猫と一緒に帰省するか判断してください。
猫が移動にストレスを感じる
まず、猫が移動にストレスを感じるのが、猫と一緒に帰省するデメリットです。
猫は環境の変化や新しい場所に慣れるのに時間がかかることがあり、移動中は不安や緊張を感じます。
特に、長時間の移動や交通機関を利用する場合、猫は揺れや騒音、見慣れない匂いなどに敏感に反応し、ストレスを感じるのです。
また、猫は狭い空間や移動中の制約を不快に感じます。
そのため、適切な移動手段を考えて移動用品を準備し、帰省する際は猫にとって快適な環境を作りましょう。
また、移動前に獣医師と相談し、適切な対策や薬の処方を受けることも重要です。
脱走のリスクがある
次に、猫と一緒に帰省するデメリットは脱走のリスクがある点です。
猫は好奇心旺盛な動物であり、新しい環境や場所に興味を持ちます。
例えば、新しい場所では周囲の匂いや音に敏感に反応し、興味を持って探索したり、脱走したりする可能性があるのです。
さらに、猫は環境の変化や不安定な状況にすぐに適応できません。
閉じ込められた空間から外に出たいと考えて猫が脱走する場合もあります。
猫と一緒に帰省する際は、キャリーやケージ、リードを使用して脱走防止の対策をしっかりと行いましょう。
実家にも脱走対策が必要になる
最後に、実家にも脱走対策が必要になる点も猫と一緒に帰省するデメリットです。
猫は実家でも新しい環境や場所に興味を持ち、自由に動き回りたがります。
また、猫が慣れていない場所や環境が多いため、猫が不安を感じやすいです。
そのため、無事に実家に辿り着けても、実家から脱走する可能性があるので対策する必要があります。
実家は自宅と同様の設備がない点や他の家族やペットとの関わりがある点なども、猫が脱走する要因になる恐れがあるので注意しましょう。
また、家族や実家の人々にも猫の特性や脱走リスクについて理解を求め、協力を得ることも大切です。
猫と帰省するときに必要なグッズ
次に、猫と帰省するときに必要なグッズを紹介します。
- キャリーバッグ、ケージ
- においがついた毛布など
- トイレグッズ
- ハーネス、リード
それぞれ使用方法なども紹介するので、猫と一緒に帰省する前に準備しておきましょう。
キャリーバッグ、ケージ
1つ目の猫と帰省するときに必要なグッズはキャリーバッグやケージです。
キャリーバッグやケージを利用すると、猫を安全かつ快適に移動させられます。
移動中に猫が興奮したり、突然の状況に不安を感じたりするため、外が見えないタイプがおすすめです。
また、キャリーバッグやケージは帰省先で猫の居場所を作ることができ、猫がキャリーバッグやケージの中で安心して生活できます。
新しい環境で猫が感じる不安を解消するために、安全な場所でリラックスさせましょう。
においがついた毛布など
2つ目の猫と帰省するときに必要なグッズはにおいがついた毛布です。
猫は匂いに敏感な動物であり、自分のテリトリーに馴染みのある匂いを求める傾向があります。
また、環境の変化や新しい場所では猫はストレスを感じることがありますが、慣れ親しんだ匂いがあると安心しやすいのです。
例えば、猫が毛布の上で寝ると、環境の変化によるストレスを軽減する効果が期待できます。
毛布には猫の身体の匂いや家の匂いがついているものを選びましょう。
トイレグッズ
3つ目の猫と帰省するときに必要なグッズはトイレグッズです。
猫が安心して排泄するために適切なトイレ環境を準備してください。
猫は自分のトイレに慣れ親しんで安心を感じるので、できれば清潔で同じものを使用しましょう。
ただ、難しい場合はポータブルトイレでも問題ありません。
また、猫は砂の匂いを重視し、使い慣れたものを好むので、猫の環境に合った砂やも用意する必要があります。
そのため、猫のおしっこがついたものを用意しましょう。
さらに、猫がトイレを利用する際に使うトイレマットやシート、消臭スプレーなどのアイテムも準備しておくと便利です。
ハーネス、リード
4つ目の猫と帰省するときに必要なグッズはハーネスやリードです。
ハーネスやリードがないと、猫が脱走する恐れがあります。
ハーネスは猫の首や体にフィットするように設計された装備です。
ハーネスは適切なサイズを選び、猫が窮屈に感じることなく快適に装着できるものを選ぶと良いでしょう。
また、リードはハーネスに取り付けて使用するもので、猫が移動時に脱走のリスクを減らせます。
猫と一緒に帰省する際には、ハーネスとリードを持参して猫の安全を確保してください。
帰省中に猫だけで留守番をする場合
実際に猫と帰省した際に猫だけで留守番をする場合もあるはずです。
そのため、次に帰省中に猫をお留守番させる際のポイントを紹介します。
- 餌と新鮮な水を常備しておく
- トイレを準備しておく
- 室温や湿度をキープする
それぞれ詳しく紹介するので、3つのポイントを押さえた環境を用意し、猫をお留守番させましょう。
餌と新鮮な水を常備しておく
まず、帰省中に猫だけお留守番させる場合、餌と新鮮な水を常備しておきましょう。
帰省中に猫だけで留守番をする場合は、数日分の餌を用意しておけば良いと考えるかもしれません。
しかし、猫は餌があると1度に食べ過ぎてしまい、吐き戻してしまうケースがあるのです。
そのため、決まった量を与えられる自動給餌器を使用しましょう。
また、水も同様にこぼしてしまう恐れがあります。
自動給水器を利用したり、複数の水飲み場を用意したりするのが重要です。
適切な量の餌と水を与えられるよう、あらかじめ買い揃えておきましょう。
トイレを準備しておく
次に、トイレを準備しておくのも猫だけお留守番させる際に必要です。
猫はきれい好きなので、トイレが汚れていると粗相をしたりトイレを我慢したりする場合があります。
帰省中に猫だけで留守番をする場合は、猫が使い慣れたトイレを清潔にしておきしましょう。
また、汚れ過ぎない程度におしっこなどで砂に匂いをつけておくのがおすすめです。
さらに、飼い主が数日家を離れる場合は、どうしてもトイレは汚れてしまいます。
そのため、トイレを1〜2ヶ所増やしておいて、きれい好きな猫でも安心して排泄できる環境を整えましょう。
室温や湿度をキープする
最後に、室温や湿度をキープして帰省中に猫をお留守番させましょう。
猫は寒さや暑さに敏感であり、快適な環境で過ごすことが健康にも影響します。
具体的には、猫にとって快適な環境は26〜30度程度です。
冬場は暖房器具を利用して室温を一定に保ちましょう。
ただし、暖房器具の温度設定には注意が必要であり、猫が触れる範囲ではなく安全な位置に置くことを心掛けてください。
また、夏場はエアコンや扇風機を使用して室温を調整します。
猫は暑さにもストレスを感じることがありますので、涼しい環境を提供することが大切です。
帰省中に猫を預ける場合
次に、帰省中に猫を預ける場合の方法を紹介します。
- 友人や家族に預ける
- ペットホテルに預ける
- 動物病院に預ける
それぞれの方法を具体的に紹介しますので、猫を預ける可能性がある方はぜひチェックしましょう。
友人や家族に預ける
1つ目に、帰省中に猫を預ける場合は友人や家族に預けましょう。
猫は自宅や身近な人に慣れ親しんでいる場合が多いため、友人や家族に預けると猫のストレスを最小限に抑えられます。
友人や家族に預ける際は、事前に猫の性格や習慣、健康状態などを詳しく伝えてください。
猫が好む食事やお気に入りのおもちゃや日課などを共有すると、猫が安心して過ごせます。
猫が留守番をする部屋やエリア、トイレや食事の場所などを指定し、猫が安心して生活できるように準備するのが重要です。
また、可能であれば、友人や家族に自宅に来てもらい、猫の世話をしてもらう方法もあります。それであれば、猫にとっては環境の変化がなくリラックスして過ごせるメリットがあります。
友人や家族に預ける、またはお世話を依頼する場合は、定期的に連絡を取り合い、猫の様子や健康状態を確認しましょう。
ペットホテルに預ける
次に、帰省中に猫をペットホテルに預けるのも検討しましょう。
ペットホテルは専門の施設であり、ペットのケアに慣れたスタッフが常駐しています。
ただ、一部屋に複数のケージを設置する場合もあり、猫が安心できない環境の恐れがあるのです。
そのため、ペットホテルに猫を預ける際は、預ける環境や希望するケアが充実しているかチェックしましょう。
「動物取扱業者」の標識があるペットホテルはペットの愛護と適切な管理を目的としているので信頼できます。
また、数は少ないですが猫専用のペットホテルもあり、キャットタワーなどの設備が充実していて猫が快適に過ごせるのでおすすめです。
動物病院に預ける
最後に、動物病院も帰省中に猫を預ける方法の1つです。
動物病院では、日々の健康管理や検査を行ってくれるので、専門的な医療ケアを受けられます。
また、猫を動物病院に預けることで、万が一の健康トラブルや緊急時にも迅速な治療を受けられるのです。
猫が体調を崩した場合は、入院に切り替えてくれます。
猫を動物病院に預ける際は、ペットホテルと同様に、環境や日々のケアについて詳しくチェックしましょう。
ペットホテル、動物病院ともに、スタッフが24時間体制ではない場合もあるため、
事前に確認しておくと安心です。
自家用車で帰省に連れて行く場合
次に、自家用車で帰省に連れて行く場合のポイントを紹介します。
- 車の準備
- 事前に車に載せてみて様子を見る
それぞれ詳しく紹介しますので、自家用車で連れて行く予定の方は、ぜひ参考にしてください。
車の準備
まず、自家用車で猫と一緒に帰省する場合は車の準備を行いましょう。
猫を自家用車で連れて行く際には、猫の安全を確保するための対策が重要なので、猫用のキャリーケージやトラベルケージを準備してください。
また、ケージの中に匂いのついた布を用意しておくと、猫が安心して過ごせます。
そして、車内を清潔に保ち、適切な温度や湿度を維持するのが重要です。
さらに、車の中では匂いが強すぎる芳香剤や大きすぎるBGMは避けてください。
他にも、猫が飲み水やトイレを利用できるように、必要なグッズを準備しておきましょう。
事前に車に乗せてみて様子を見る
次に、自家用車で帰省に連れて行く場合は、事前に車に乗せてみて様子を見てください。
猫をいきなり車に乗せると、驚いて怖がる恐れがあります。
猫を車に乗せる際には、最初は短い距離のドライブから始めるのが重要です。
その上で、猫が車内でどのように反応するかをよく観察してください。
興奮したり、不安定な行動を取ったりする場合は、移動中にストレスを感じている可能性があります。
慣れてきたら猫が乗る時間を増やして帰省の際に猫を車に乗せて連れていきましょう。
電車で帰省に連れて行く場合
次に、電車で帰省に連れて行く場合のポイントを紹介します。
- 脱走防止対策と必需品の準備
- 猫を電車に乗せる時の注意点
それぞれ詳しく紹介しますので、自家用車で連れて行く予定の方は、ぜひ参考にしてください。
脱走防止対策と必需品の準備
まず、電車で猫と一緒に帰省する場合は脱走防止対策をして必需品を準備しましょう。
具体的には、猫用のキャリーバッグやケージを使用してください。
また、猫が脱走しても対応できるように、首輪やハーネス・マイクロチップを準備しましょう。
マイクロチップは猫に埋め込むものであり、データベースに登録された飼い主さんの名前や住所などの情報を照合できます。
さらに、猫が落ち着けるお気に入りのおもちゃや毛布、そして必要に応じて猫のおやつや水を用意しておくことも大切です。
他にも、猫がトイレを利用する場合に備えて、猫用のトイレや砂を用意してください。
猫を電車に乗せる時の注意点
猫を電車に載せる際は、事前に電車に慣れさせておきましょう。
いきなり電車に乗せると猫が驚いてしまいます。
短い距離でトレーニングを行い、キャリーバッグに慣れ、電車の振動や音にも少しずつ慣れさせましょう。
また、長時間の移動の場合は、猫に休憩をさせてあげてください。
キャリーバッグ内で長時間過ごすとストレスがかかるため、適度な休憩をとる必要があるのです。
ただし、ハーネスやリードを装備して猫が脱走しないように注意しましょう。
帰省先への移動中に注意すべきこと
次に、帰省先への移動中に注意すべきことを紹介します。
- 鳴き声がうるさいときの対処法
- 酔った場合の対処法
- 周囲への気遣い
鳴き声がうるさいときの対処法
まず、帰省先への移動中に注意すべきなのは猫の鳴き声です。
猫の鳴き声がうるさいときはストレスを軽減するために、キャリーバッグを布で覆いましょう。
また、周りが見えないタイプのキャリーバッグをあらかじめ買うのもおすすめです。
さらに、猫の落ち着きを促すために、ケージ内にお気に入りのおもちゃや毛布を入れてあげましょう。
他にも新幹線であればデッキに移動したり、電車であれば降りたりすると、猫のストレスを軽減できます。
鳴き声がうるさいときは、猫の状態や環境によって異なりますので、猫の行動をよく観察し、状況に応じた対策を取りましょう。
酔った場合の対処法
次に、帰省先への移動中で注意すべきなのは猫が酔ったときです。
猫が酔った場合の症状は、吐き気や唾液の多量分泌、興奮や不安などの症状がみられます。
猫が酔った場合はキャリーバッグやケージをしっかりと固定し、揺れや振動を最小限に抑えるように工夫しましょう。
さらに、長時間の移動中は、定期的に休憩を取ってください。
また、換気をして新鮮な空気を取り込むことで気分が良くなる場合があります。
他にも、猫が酔う可能性がある際はあらかじめ医師に相談し、酔い止めをもらってください。
猫の状態をよく観察し、酔っている原因に合わせて対応しましょう。
周囲への気遣い
最後に、周囲への気遣いを怠らないようにしましょう。
猫を連れての移動は、他の乗客や周囲の環境にも影響を与えます。
そのため、猫を連れての移動中は、できるだけ静かな環境を保つように心掛けましょう。
また、猫をケージに入れて移動させる場合、ケージの中で猫が暴れたり、鳴き声を発したりしないように注意してください。
さらに、周囲の乗客に匂いで不快感を与える場合があるので、猫のトイレやケージ内の臭いを最小限に抑えるために、消臭スプレーなどを使用しましょう。
まとめ
猫と一緒に帰省する時は下記のメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
・ペットホテルの費用がかからない ・食事や投薬の管理ができる ・猫が寂しく感じない | ・猫が移動にストレスを感じる ・脱走のリスクがある ・実家にも脱走対策が必要になる |
猫をお留守番させる場合は、新鮮な水や餌を用意したり室温をキープしたりするなど適切な環境を維持する必要があります。
一方で、猫を預ける場合は友人や家族・ペットホテル・動物病院などの力を借りてください。
自家用車や電車で猫と一緒に帰省する場合は、猫がストレスがない環境を整え、周りに影響がでないよう配慮が大切です。
注意点を踏まえて、猫と一緒に帰省するか判断しましょう。