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はじめに
猫を飼っている方はどんなことをすると喜んでくれるか悩むと思います。
また、猫を想って行動しても、実際に喜んでくれているか分かりにくいはずです。
しかし、猫は人間と違って言葉は話せませんが、行動で喜びを表しています。
そのため、飼い主は猫の行動から喜んでいるか理解する必要があるのです。
この記事では、猫が喜んでいるときの行動を紹介します。
猫が喜ぶタイミングや仲良くなる方法も詳しく紹介しますので、猫との信頼関係を築いていきたい方はぜひ最後まで読んでください。
猫が喜んでいるときにする行動
まず、猫が喜んでいるときにする行動を紹介します。
- しっぽを立てて近づいてくる
- ゴロゴロとのどを鳴らす
- ふみふみ前足を動かす
- すりすりと足元にすり寄ってくる
- ひげが根本から上に向いている
- 飼い主さんを見つめて短く小さい声で鳴く
- ゴロンと仰向けで寝転がる
それぞれの行動を詳しく解説しますので、猫がいつ喜んでいるのか理解できるようになりましょう。
しっぽを立てて近づいてくる
1つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、しっぽを立てて近づいてくる行動です。
猫のしっぽは猫の感情を細かく表しています。
しっぽの毛を逆立てるときは怒っている状態で、しっぽ全体を揺らしているのはリラックスしている状態です。
そして、猫がしっぽを立てる行動は、嬉しい・甘えたい感情を表しています。
そのため、猫がしっぽを立てて近づいたときは撫でたり一緒に遊んだりして構ってあげましょう。
猫が構ってほしいときに一緒に時間を過ごすことで、飼い主は猫との信頼関係をより深められます。
ゴロゴロとのどを鳴らす
2つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、ゴロゴロとのどを鳴らす行動です。
猫はお腹がいっぱいのときや飼い主とコミュニケーションをとっているときなど、心地よさを感じてリラックスしているとゴロゴロとのどを鳴らします。
このときに、猫は中低音でゴロゴロと鳴き、喜びを表現しているのです。
猫がリラックスしているときは、一緒に遊んだり、猫の好きな箇所を撫でてあげたりして、猫を喜ばせましょう。
ただ、猫はストレスを感じていたり、何かを要求したりするときもゴロゴロと鳴くので注意が必要です。
例えば、猫が嫌がるシャンプーをするときに、猫が低い声でゴロゴロとのどを鳴らす場合は、ストレスが原因と考えられます。
また、猫が空のお皿の前で高い声で鳴いたりするときは、ご飯を要求している可能性が高いです。
猫がゴロゴロとのどを鳴らす理由を状況から判断して適切な対処を取りましょう。
ふみふみ前足を動かす
3つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、ふみふみ前足を動かす行動です。
猫が前足をふみふみ動かす行動は、子猫が母猫の母乳を出す際に前足を押し出して母乳を出やすくする行動に由来しています。
そのため、猫は飼い主を母親のように認識して信頼しており、飼い主といる時間を喜び甘えているサインなのです。
猫が前足をふみふみした場合は、思いっきり甘えさせてあげましょう。
すりすりと足元にすり寄ってくる
4つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、すりすりと足元にすり寄ってくる行動です。
猫は、飼い主が家から帰ってきたときなどに、すりすりと足元にすり寄ってきます。
猫がすりすりしてくるのは、飼い主の帰宅の喜びや飼い主に構ってほしい気持ちを表しているのです。
また、猫は縄張り意識が強い動物ですので、自分の匂いを飼い主につけて自分のものだとアピールしています。
猫は気に入った相手にしか、すりすりしないので、飼い主への信頼がわかるのです。
猫が安心して喜んでいる行動なので、存分にすりすりさせてあげましょう。
また、猫が求めているのは何かを観察し、声をかけたり撫でてあげたりしてください。
ひげが根本から上に向いている
5つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、ひげが根本から上に向いている行動です。
猫のひげもしっぽと同様に様々な感情を表しています。
例えば、怖い・びっくりしたという感情を表すときは、猫はひげをぴったりとくっつけて後ろに向けている状態です。
また、猫のひげが下を向いているときは、眠さや退屈さを表しています。
一方で、ひげが根本から上に向いているのは嬉しい・甘えたい・遊びたいという感情を表しており、ご機嫌で喜んでいる状態なのです。
そのため、ひげが上向きなら猫と存分に遊んであげて構ってあげましょう。
飼い主さんを見つめて、短く小さい声で鳴く
6つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、飼い主さんを見つめて短く小さい声で鳴く行動です。
猫は長めで大きい声で鳴いたり、短く小さい声で鳴いたりします。
「ニャオーン」と大きく長い声で鳴く場合は、甘えたいなどの願いを強くアピールするのが目的です。
一方で、「ニャッニャッ」と短く小さい声で鳴く場合は、飼い主とコミュニケーションを取ろうとしています。
内容は、飼い主への挨拶や返事・構ってほしいアピールなどであり、猫は飼い主に喜びを伝えようとしているのです。
声をかけたり・撫でてあげたり・一緒に遊んだりして猫とコミュニケーションを取り、喜びを共有しましょう。
ゴロンと仰向けで寝転がる
7つ目の猫が喜んでいるときにする行動は、ゴロンと仰向けで寝転がる行動です。
猫は警戒心が強いので、安心できる場所でないと仰向けには寝転がりません。
そのため、ゴロンと仰向けで寝転がるのは、飼い主を信頼しており、安心できる環境で喜びを表しているのです。
猫がゴロンと仰向けで寝転がるときは、撫でてほしかったり遊んでほしかったりするので
応えてあげましょう。
ただ、お腹を撫でられるのが嫌な猫もいるので、何を求めているか注意してください。
目の前でゴロンとして仰向けになる際は、お腹の周りを撫でてほしい可能性が高いです。
一方で、最近になって仰向けになるようになった猫や仰向けになるときに震えている猫はお腹の不調やてんかんの可能性があります。
病気が疑われる場合は、速やかに動物病院に連れていきましょう。
今までの状況や仰向けの時の状態から考えて、猫が喜んでいるか病気で辛い状況なのか判断してください。
どんなときに喜ぶの?
次に、猫がどんなときに喜ぶのかを紹介します。
- ブラッシング
- 飼い主が帰宅したとき
- ご飯をもらったとき
- 遊んでもらったとき
喜ぶタイミングを具体的に紹介しますので、猫が喜んだときを見逃さないようにしましょう。
ブラッシング
まず、猫は飼い主がブラッシングしたときに喜びます。
猫は自分で毛づくろいをしますが、抜け毛や汚れを全て取りきれません。
そのため、飼い主がブラッシングしてくれると、抜け毛や汚れが取れて清潔な状態になるので、猫が喜んでくれるのです。
ブラッシングする際は、毛の流れに沿って首からお尻にかけて行ないましょう。
また、猫が触られて喜ぶ場所から始めてみて、嫌がったらすぐにやめるのが重要です。
短毛種は2〜3日に1回ほど、長毛種は毎日を目安にブラッシングを行なってください。
飼い主が帰宅したとき
次に、飼い主が帰宅したときも、猫は喜びます。
猫は独りでも大丈夫なイメージがありますが、信頼している飼い主がいないときは、不安だったり寂しかったりします。
そのため、飼い主が帰ってくると喜びを表すのです。
具体的には、しっぽを立てて近づいたり、すりすりと足元にすり寄ったりします。
帰ってきたときに猫が喜んでいたら、声をかけたり思いっきり撫でてあげたりして、一緒に喜びを分かち合いましょう。
ご飯をもらったとき
3つ目に、猫が喜ぶのはご飯をもらったときです。
飼い主がご飯を持ってくると、猫は喜んで近づいてきます。
また、ご飯が待ちきれないとお皿の近くでゴロゴロとのどを鳴らすのです。
猫はご飯を与えてくれる人と飼い主を認識して信頼してくれるので、ご飯を与えて猫を喜ばせましょう。
ただし、喜んでくれるからと言ってご飯を与えすぎると、猫の健康に悪影響を及ぼすので注意してください。
遊んでもらったとき
最後に、猫が喜ぶのは飼い主に遊んでもらったときです。
猫は猫じゃらしなどのおもちゃを使って遊ぶと、狩猟本能が掻き立てられるので、喜んでくれます。
また、一緒に遊ぶと猫の運動量を確保できるので、健康を維持するためにも遊びは重要です。
猫と遊ぶときは、最後におもちゃを捕まえさせて、狩猟本能を満たしてあげましょう。
いつまでもおもちゃを捕まえられないと、猫はイライラするので、楽しくなく喜んでくれません。
また、キャットタワーを用意すると、横の動きだけでなくジャンプなどの縦の動きもできるのでおすすめです。
猫と一緒に遊ぶ際は、1日10分〜15分の時間を2回以上確保しましょう。
猫と仲良くなる方法
次に、猫と仲良くなる方法を紹介します。
- 猫と目線をあわせないようにする
- いつもより少し高い声で接する
- できる限り一緒に過ごす時間を作る
- 猫の近くで大きな音は出さない
- お気に入りのおもちゃやおやつを与える
- 猫をびっくりさせないようゆっくりと動く
それぞれの方法を詳しく解説しますので、猫と仲良くなりたい方はぜひ実践しましょう。
猫と目線をあわせないようにする
1つ目の猫と仲良くなる方法は、猫と目線をあわせないようにする方法です。
猫と目線が合うのは、喧嘩や威嚇のサインを意味します。
そのため、目線が合うと、猫は敵と認識して警戒するので仲良くなれないのです。
目線が合った時に、「シャー」という鳴き声をしたり、低く唸るような鳴き声をしたりする場合は、威嚇している可能性が高いです。
猫に威嚇された際は、そっと目をそらしてください。
ゆっくりと目をそらすと、敵意がない意思を示せるので、猫に安心感を与えられます。
猫の求めるコミュニケーションを取って、猫との信頼関係を築きましょう。
いつもより少し高い声で接する
2つ目の猫と仲良くなる方法は、いつもより少し高い声で接する方法です。
猫は興奮や喜びの感情を表すときに、高い声で鳴くと言われています。
そのため、高い声で接すると猫に好印象を与えられるのです。
猫に高い声で接するときは、赤ちゃんに話しかけるぐらいゆっくり丁寧に、気持ちが猫に伝わるよう話しかけてください。
猫は話しかけられると、「守られている」「愛されている」という安心感を得られるので、いつも高い声を意識して話しかけましょう。
できる限り一緒に過ごす時間を作る
3つ目の猫と仲良くなる方法は、できる限り一緒に過ごす時間を作る方法です。
猫と一緒に過ごす時間を増やすと、猫は飼い主に対して安心感を抱くようになります。
一緒に過ごすときは、スキンシップと遊びの時間を多く取るのが大切です。
スキンシップを取る場合は、猫が好む箇所を撫でてあげましょう。
具体的には、後頭部・首まわり・あごの下・背中などを撫でてあげると良いです。
猫はスキンシップを取ることで飼い主への愛情を深めていきます。
また、遊びの時間を作ると、猫と一緒に遊びを楽しみ仲良くなれるので、定期的に時間を確保しましょう。
猫の近くで大きな音を出さない
4つ目の猫と仲良くなる方法は、猫の近くで大きな音を出さない方法です。
猫は警戒心が強い動物なので、大きな音を出すと驚いてしまいます。
飼い主が大きな音を出したと気づくと、猫は飼い主に警戒心を向けるようになり、中々懐いてくれません。
そのため、猫の周りで大きな音を出さないように注意し、飼い主が不快感を与える存在ではないと認識させましょう。
もし、大きな音を出す作業を行う場合は、猫から離れていて見えない場所で行うのが重要です。
あくまで、大きな音を出したのが飼い主だと気づかれなければ、飼い主が避けられることは起こりません。
お気に入りのおもちゃやおやつをあたえる
5つ目の猫と仲良くなる方法は、お気に入りのおもちゃやおやつをあたえる方法です。
お気に入りのおもちゃやおやつを与えると、猫は与えてくれた人に好印象を抱きます。
そのため、猫と遊ぶときに色々なおもちゃを試したり、おやつのときに色々なおやつを与えたりして、猫の好みを特定しましょう。
猫は自分の好きなものを与えてくれる人を好むので、次第に仲良くなれます。
ただし、猫の都合に合わせて動きすぎると、猫との関係が崩れてしまうので、注意してください。
猫をびっくりさせないようゆっくりと動く
6つ目の猫と仲良くなる方法は、猫をびっくりさせないようゆっくりと動く方法です。
猫は聴覚も視覚も敏感な動物なので、いきなり動くと驚いてしまいます。
猫は不規則な動きをする対象に対して不安に思うのです。
猫は、物静かで落ち着きのある人を好みます。
そのため、猫に近づく時は刺激しないよう、ゆっくりとした動きで近づいてください。
ゆっくり動くと、猫は自分が警戒すべき相手ではないと認識できるので、飼い主を信頼して仲良くなれます。
また、敵意がないのを示すために目をそらし、ゆっくりと体を撫でてあげましょう。
まとめ
猫が喜んでいるときの行動は下記の仕草です。
- しっぽを立てて近づいてくる
- ゴロゴロとのどを鳴らす
- ふみふみ前足を動かす
- すりすりと足元にすり寄ってくる
- ひげが根本から上に向いている
- 飼い主さんを見つめて短く小さい声で鳴く
- ゴロンと仰向けで寝転がる
そして、ブラッシングしたときや飼い主が帰宅したとき・ご飯をもらったとき・遊んでもらったときに猫は喜びます。
猫が喜んでいるときは、感情を共有するために声をかけたり、撫でてあげたり、一緒に遊んだりしましょう。
猫は飼い主とのコミュニケーションを取ることで、飼い主との信頼関係を深められます。
猫とまだ仲良くなれていないと思う方は下記の方法を是非実践してみてください。
- 猫と目線をあわせないようにする
- いつもより少し高い声で接する
- できる限り一緒に過ごす時間を作る
- 猫の近くで大きな音は出さない
- お気に入りのおもちゃやおやつを与える
- 猫をびっくりさせないようゆっくりと動く
猫と仲良くなって猫の喜びに気づき、一緒に喜びを分かち合いましょう。