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【獣医師監修】猫が腕枕で寝たがるのはどうして?理由や腕枕を外したい時の対処法を解説!

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はじめに

猫が腕枕で寝たがるのはどうしてか気になる方は多いと思います。

飼い主への信頼も理由の1つですが、実はそれだけではありません。

他にもさまざまな理由で、猫は飼い主の腕枕で寝たがっているのです。

今回は、猫が腕枕で寝たがる理由を詳しく紹介します。

猫が腕枕をしたがらない理由や、実際に外すときはどうしたらよいかも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

猫が腕枕で寝る時はどんな気持ち?

猫が腕枕で寝る時はどんな気持ちなのか詳しく紹介します。

  • 飼い主に甘えたい気持ち
  • 飼い主を信頼して安らぎを感じている
  • 母親の温もりを感じたい
  • 大好きな飼い主にマーキングしたい
  • 寒いので飼い主にくっついて温まりたい

それぞれ詳しく紹介するので、猫が腕枕で寝たい理由を詳しく理解しましょう。

飼い主に甘えたい気持ち

まず、猫が腕枕で寝る時は、飼い主に甘えたい気持ちがあります。

猫は独立心が強い動物ですが、飼い主を信頼していて甘えたいのです。

猫は甘えたいとき、飼い主に寄り添って安心と温かさを感じています。

例えば、腕枕で寝る時に猫が体をスリスリするのは甘えたい時のサインです。

他にも、背中をくっつけて寝たり足の近くで寝たりする時も甘えたい気持ちを表現しています。

猫が甘えたい気持ちを示しているときは、優しく声をかけたり、撫でてあげたりしましょう。

飼い主を信頼して安らぎを感じている

次に、猫があなたの腕を枕にして寝るときは飼い主を信頼し安らぎを感じています。

猫は本来警戒心が強いですが、腕の中で眠るときは完全にリラックスしているのです。

猫が腕枕をすると得られる安らぎは、飼い主に対する絶対的な信頼感から来ています。

飼い主の腕の中にいることで、猫は外敵から守られていると感じ、安心して深く眠れるのです。

また、猫が飼い主の腕を枕にして寝る行動は、飼い主との絆を深めるための大切な時間でもあります。

さらに、猫は身体の温もりを感じると、より一層の安らぎを得られるのです。

飼い主の腕の中で感じる温もりは、猫にとって心地よいものであり、リラックス効果を高めます。

猫は腕枕で寝る時に安らぎを感じており、猫との信頼関係をさらに深められるので、安心して眠らせてあげましょう。

母親の温もりを感じたい

3つ目に、猫が腕枕で寝るときに、母親のぬくもりを感じたいと考えている場合があります。

猫は子猫の頃、母猫や兄弟と密接に寄り添いながら眠ることで安心感を得ています。

そして、成猫になっても飼い主の腕を枕にして、子猫時代の安心やぬくもりを感じようとしているのです。

腕枕による温もりは、まさに母親の温もりに似ています。

飼い主の体温や心拍音は、猫にとって非常に心地よいものであり、子猫時代の安心感を思い起こさせるのです。

そのため、猫は飼い主の腕の中でリラックスし、安らぎを得ています。

猫が腕枕で寝るときは母親のぬくもりを感じたいときなので、特別な時間を大切にし、猫との信頼関係をさらに深めましょう。

大好きな飼い主にマーキングしたい

4つ目に、猫が腕枕で寝るときは、大好きな飼い主にマーキングしたいと考えています。

猫は自分の匂いをつけて、縄張りを示したり、信頼する相手との絆を強めたりするのです。

腕枕で寝る行動もその一環として考えられます。

また、マーキングした飼い主の腕枕で寝ると、猫はリラックスして安心感を高められます。

自分の匂いがついた飼い主の体温や心拍を感じながら眠り、猫は安全で守られていると感じられるのです。

猫はマーキングで縄張りを主張

猫は、マーキングを通じて自分の縄張りを主張します。

マーキングは猫にとって非常に重要な行動であり、匂いや視覚的なサインを使って自分の存在を示す手段です。

マーキング行動には、尿スプレーや爪とぎ、さらには身体を擦り付けるといったさまざまな方法があります。

最も一般的なマーキング行動の一つが、尿スプレーです。

特にオス猫は、この方法を使って自分のテリトリーを示します。

尿にはフェロモンが含まれており、その独特な匂いが他の猫に対して強いメッセージを送るのです。

猫は、尿スプレーで自分の縄張りに対する他の猫の侵入を防いでいます。

爪とぎもマーキング行動の一環です。

猫は爪とぎで、爪の根元にあるフェロモン腺から匂いを放出します。

また、爪とぎの痕跡は他の猫への警告となり、自分の縄張りを主張できるのです。

さらに、猫は顔や体を物や人に擦り付けることで、自分の匂いを移し、マーキングを行います。

額や顎の下には臭腺がある

猫はマーキング行動で腕枕をする場合があり、額や顎の下には臭腺が存在します。

臭腺は、猫が他の猫や物体に匂いをつけるために重要です。

額や顎の下にある臭腺は、特に猫の顔の周りで密集しています。

臭腺から分泌される匂いで、猫は他の猫に自分の存在をアピールできるのです。

寒いので飼い主にくっついて温まりたい

最後に、猫が腕枕で寝るときは、寒いときに飼い主にくっついて温まりたいと考えています。

猫は元々暖かい環境を好み、寒さには比較的敏感です。

特に冬の季節や寒冷地に住んでいる場合、猫は暖かさを求めて飼い主の近くに寄り添う場合があります。

飼い主の腕の中で寝ると、猫は温かさを感じられるのです。

飼い主の体温や毛布の暖かさは、猫にとって快適な環境であり安心できます。

また、温かい場所に身を置くと、猫はストレスを軽減してリラックスできるのです。

猫が自分の体温を保つために腕枕で寝ているので、猫に安心して寝させてあげましょう。

猫が腕枕を要求してこないのはどうして?

次に、猫が腕枕を要求してこない理由を紹介します。

  • ひとりで寝たいから
  • 暑いので離れて寝たいから
  • 飼い主の寝相が悪い

それぞれ具体的に紹介するので、猫の性格や環境が当てはまっているかチェックしましょう。

ひとりで寝たいから

まず、猫が腕枕を要求しないのはひとりで寝たいからです。

猫は個体によって性格や好みが異なりますが、中には独りが好きで、自分のスペースで静かに寝るのを好む猫もいます。

独りが好きな猫は自分のテリトリーで安心感を得て、腕枕で寝なくても自分でリラックスする方法を知っているのです。

特に活発な猫や気が強い猫は、自分のスペースで自由に寝るのを好む傾向があります。

猫は個体差や性格、生活環境によって異なるため、飼い主は猫の好みや行動パターンを理解し、適切に対応しましょう。

暑いので離れて寝たいから

次に、猫が腕枕を要求してこない理由は、暑いときに離れて寝たいからです。

猫は、体温調節が比較的難しい動物で毛皮を持っています。

室内の温度が高い場合、猫は適切な体温を保つために冷たい場所や風通しの良い場所を求める場合があるのです。

飼い主の腕の中で寝ると、猫にとって体温が上昇しやすくなります。

そのため、猫は腕枕で体温が上昇して暑さを感じるのを避けようとしているのです。

また、猫は自らの体温を調節するために伸びて寝たり、冷たい床や涼しい場所を選んだりする場合があります。

特に暑い季節は、猫は涼しい場所を求めて離れて寝る場合が多いです。

そのため、暑い季節で室温が高い場合はクーラーなどで温度を調整し、猫にとって快適な環境になるよう努めましょう。

飼い主の寝相が悪い

3つ目に、猫が腕枕を要求してこない理由は、飼い主の寝相が悪いからです。

猫は快適な睡眠を重視し、安心して眠るために静かで安定した環境を好みます。

しかし、飼い主の寝相が悪い場合、猫は安心して眠るのが難しくなり、腕枕を要求してこない場合があるのです。

例えば、飼い主が寝ている間に大きな動きをしたり、不安定な姿勢で眠ったりしていると、猫は不安を感じる可能性があります。

また、飼い主のいびきがうるさい場合は猫にとって不快に感じるおそれがあるのです。

猫は繊細な生物であり、急な動きや音に敏感に反応します。

飼い主の寝相が悪いと、猫は周囲の安定感を失って落ち着かない状態になるのです。

飼い主の寝相が悪くて猫が腕枕で寝ない場合、飼い主は猫の睡眠環境を整え、静かで安定した環境を作りましょう。

腕枕を外したい時はどうしたらいい?

次に、猫が腕枕で寝る時に外すための方法を紹介します。

  • 身体に疲れやしびれを感じるときは無理しない
  • 優しく声かけをしながらそっと外す
  • 頭や背中を撫でながらそっと外す
  • 腕枕と同じくらいの高さの枕に変える

いきなり外すと猫が驚きストレスを感じる恐れがあるので注意が必要です。

具体的に紹介するので、猫の負担にならないよう配慮して行いましょう。

身体に疲れやしびれを感じる時は無理しない

まず、腕枕を外したい時、優しく動かして猫を起こさないように心がけましょう。

猫が眠っているときは、突然の動きや起こし方に敏感に反応する恐れがあります。

そのため、静かにゆっくりと動いて、猫を優しく起こすことが大切です。

また、腕枕を外す際には、身体に疲れやしびれを感じる場合は無理をせず、まずは自分の体の状態を優先してください。

長時間同じ姿勢でいることは自分の身体に負担をかける恐れがあります。

腕枕を外す際には、猫が不快に感じないように気を配りながら行動することが重要です。

猫の健康と安全を考え、無理をせずに優しく対応すると、良好な関係を維持できます。

優しく声がけをしながらそっと外す

次に、腕枕を外す時は、猫に対して優しく声をかけながらそっと腕を外しましょう。

猫は突然の動きや音に敏感ですので、静かな声や穏やかな口調で話しかけることが大切です。

そして、腕枕を外す際には急いだり無理な力を加えないように注意しましょう。

ゆっくりと動き、猫を驚かせないように心がけます。

また、不快に感じず安心感を与えられるように、声やタッチ、姿勢に注意を払いながら腕枕を外すのが重要です。

腕枕を外す際には、猫のリラックスした状態を尊重し、安心して眠り続けられるよう配慮するのが重要です。

優しく声をかけて猫とコミュニケーションをとり、そっと腕枕を外してください。

頭や背中を撫でながらそっと外す

3つ目に、腕枕を外したい時は、優しく頭や背中を撫でながらそっと腕を外しましょう。

猫は撫でられることでリラックスし、安心感を得られます。

そのため、腕枕を外す際には、猫に安心感を与えるために撫でるのが効果的です。

また、猫が眠っているときは、突然の動きや触れ方に敏感です。

そのため、腕枕を外す際には急がず、ゆっくりとした動きで行いましょう。

頭や背中を撫でながら、猫に穏やかな気持ちで接するのが重要です。

腕枕を外す際には、猫のリラックスした状態を確認し、安心して眠り続けられるように配慮してください。

腕枕と同じくらいの高さの枕に変える

最後に、腕枕を外すときは、腕枕と同じくらいの高さの枕に変えるのが大切です。

猫は特定の高さや柔らかさの腕に慣れていますので、すぐに外すとストレスを感じてしまいます。

そのため、腕枕を外す際には、枕に変えるのがおすすめです。

枕に変える際には、猫の姿勢や好みを考慮し、適切な高さや硬さの枕を選びましょう。

枕の高さや硬さが猫に合わないと、寝心地が悪くなり、猫がストレスを感じる恐れがあります。

枕を変える際には、猫の反応を観察し、適切な調整を行いましょう。

猫が新しい枕を気に入らない場合は、徐々に慣れるようにサポートするのが重要です。

少しずつ新しい枕に慣れさせることで、猫が安心して眠り続けられる環境を整えてください。

枕の選び方や調整方法に注意を払いながら、猫が快適に眠れる環境を提供することが大切です。

腕枕が好きじゃない猫もいる

ここまで猫の腕枕について紹介しましたが、腕枕が好きではない猫もいます。

無理強いすると猫にストレスがかかり、信頼を失う可能性もあるのです。

注意すべきポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

腕枕を無理強いするのはNG

まず、猫が腕枕を望んでいない場合、無理に腕枕を強要するのは良くありません。

猫は個体差があり、寝る場所や姿勢に好みがあるため、強制的に腕枕をさせることはストレスを与える可能性があります。

猫が腕枕を拒否する理由はさまざまです。

暑さや寒さ・不安定な寝相・他の猫やペットとの関係など、様々な要因が関係しています。

そのため、猫が腕枕を望んでいない場合は、その理由を尊重し、無理に腕枕をしないことが大切です。

代わりに、猫の行動や好みを観察し、快適な寝床やリラックスできる場所を用意しましょう。

猫が自ら選んだ場所で快適に眠れる環境を整えると、ストレスを最小限に抑え、良好な関係を築けます。

猫の好みや気持ちを尊重し、まずは猫との信頼関係を築いていきましょう。

腕枕以外で愛情表現をしてくれているはず

腕枕が嫌いな猫でも、他の方法で愛情を表現してくれる場合があります。

猫によって愛情表現の仕方は異なりますが、腕枕以外の行動で飼い主に愛情を示してくれているのです。

例えば、猫が腕枕を好まない場合でも、飼い主のそばに寄り添ったり、一緒にいる時間を楽しんだりするケースがあります。

また、猫は飼い主に対してゴロゴロ鳴いたり、身体を擦りつけたりして愛情を表現しているのです。

さらに、猫は遊びやおもちゃを通じて愛情を表現する場合もあります。

飼い主との遊びを楽しんだり、飼い主におもちゃを持ってきて遊びを促したりして、猫は自分の愛情を示しているのです。

腕枕が嫌いな猫でも、他の愛情表現を示してくれているので見逃さないようにしましょう。

まとめ

猫が飼い主の腕枕で寝るのは、母親に飼い主を重ねており、ぬくもりや安心感を覚えてリラックスできるからです。

また、大好きな飼い主を独り占めしようと体を擦り付けてマーキングしている場合もあります。

一方で、猫が腕枕を要求してこないのは、暑かったり独りで寝たかったりと、自分にとって快適な環境で寝たいからです。

腕枕で寝てもらいたいからといって、無理強いしてはいけません。

あくまで猫の気持ちを尊重し、猫の好きなようにさせてあげましょう。

腕枕以外で愛情表現をしている場合もあるので、見逃さないようにしてください。

そして、腕枕を外したい場合は、少しずつ動かしながら猫を驚かせないようにするのが大切です。

猫との信頼関係を深め、猫にとって快適な環境を作ってあげましょう。

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