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猫にトリミングって必要?実は必要ないかも??

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はじめに

猫のトリミング1

猫が、サロンでトリミングをしているイメージがない方は多いと思います。

猫は犬と違って、自分で爪とぎも毛繕いもできるので、必要ないと思っていませんか?

実は猫も快適に過ごすためには、トリミングが必要です。

トリミングには、自宅でセルフケアをする方法とサロンでプロの方にケアしてもらう方法があります。

今回は猫のトリミングについて、どんな場合に必要なのか、セルフケアの方法や注意点などを詳しく解説します。

猫と一緒に暮らすために必要な知識ばかりなので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

そもそも猫にトリミングは必要?

トリミングとは、カット・シャンプー・爪切りなどのお手入れのことを言います。

猫は自分で毛繕いも爪とぎもするため、臭くなる事もあまりないため特別な手入れは不要だと言われていますが、綺麗好きな猫が快適に生活するためにトリミングは必要です。

どんなに自分でケアをしてても、猫だけでは自分の好きなタイミングでのケアになるため、不十分なことが多いです。

飼い主は、サロンに連れて行くか、自宅でセルフケアをしてあげましょう。

セルフケアだけでも快適に生活できる

猫はセルフケアだけでも、快適に生活することができます。

猫の種類によっても必要なケアが変わってくるので、特徴と必要なケアを解説するのでぜひ参考にしてください。

猫の種類特徴必要なケア
短毛種
  • 毛が短い
  • 抜け毛が少ない
  • 皮脂が少ない
  • ブラッシング
  • 爪切り
  • シャンプー
長毛種
  • 毛が長い
  • 光沢のある綺麗な毛並み
  • 皮脂が多い
  • ブラッシング
  • 爪切り
  • シャンプー
  • カット

短毛種やシングルコートの猫種は、基本的なブラッシングや爪切りなどのケアをしていれば大丈夫です。

シャンプーは、必要に応じて汚れた時などにしてあげてください。

長毛種は、ご飯の汚れや排泄の汚れで、顔周りやお尻周りの毛が汚れやすくなります。

その場合は、基本的なケアに加え定期的にシャンプーをした方が良いでしょう。

また、毛が長いため絡まりやすく、特に脇や内ももは毛玉になりやすいのでカットが必要です。

フローリングのご家庭の場合は、滑りにくいように肉球の周りの毛もカットしてあげるとケガ防止に繋がります。

セルフケアが必要なタイミング

セルフケアが必要なタイミングをそれぞれ解説します。

セルフケアタイミング
ブラッシング毎日
爪切り2~3週間ごと
シャンプー1~4ヶ月ごと

短毛種の場合は2〜3日に1回でも良いですが、基本的に猫のブラッシングは毎日してあげましょう。

猫は爪とぎをするから爪切りはいらないと思われがちですが、爪が伸びすぎると猫も飼い主も怪我をする危険があります。

カーペットや布に引っかかって折れてしまったり、肉球に刺さってしまうこともあるので2〜3週間に一度は爪切りをしてあげてください。

また、飼い主が引っ掻かれてしまった場合も、感染症を引き起こす原因になるので注意しましょう。

爪を切るのが怖い場合は、動物病院やサロンで切ってくれるので、ぜひ利用してください。

シャンプーは、あまり頻度が多いと皮膚のpHバランスが崩れてしまったり、皮膚のトラブルの原因になってしまう可能性があります。

短毛種は汚れがひどい場合以外は1年に1〜2回、長毛種は最高でも1ヶ月に1回にとどめてください。

もしも皮膚にトラブルや疾患を見つけた場合は、動物病院に相談して専門の医師に相談しましょう。

猫のトリミング2

自宅で行うケア方法

自宅で猫のセルフケアをする場合のケア方法を紹介します。

ブラッシング

セルフケアでブラッシングをする場合は、毛の流れに沿ってブラシをかけます。

  • 背中側:頭から尻尾へ
  • 側面側:背中からお腹へ
  • お腹側:胸からお尻へ
  • 顔:中心から外側へ

それぞれブラシをかける場所の毛流れをを確認してブラッシングしてあげてください。

毛の長さや生えてる位置により、ブラシの種類にも相性があるので紹介します。

ブラシの種類特徴
ピンブラシ(基本のブラシ)短毛種も長毛種も使える、基本のブラッシングに使うブラシ。
ブラシの毛の先に丸いピンが付いているので、皮膚を痛めずにブラッシングできる。
天然毛ブラシ豚毛などの動物の毛のブラシで、静電気が起きづらい。
しっかりとかしてあげるとツヤも出ます。
毛が硬い子には硬め、長い子には粗めと毛質で使い分けると良い。
コーム金属製のクシで仕上げや毛玉があるところなど絡まりやすい場所に使う。
クシの目は粗め・細めがあり、顔用・背中用・お腹用など用途によって種類が分けられている。
ラバーブラシラバー(ゴム)製なので優しくブラッシングすることができ、抜け毛を吸着して取り除ける。
ラバーブラシ(グローブ型)撫でる感覚でブラッシングできるグローブ型。
ブラッシングが嫌いな子も、嫌がりづらい。
スリッカーブラシ毛の抜け替わる時期におすすめ。毛が良く取り除ける。

短毛種はラバーブラシがおすすめ、長毛種はピンブラシや天然毛ブラシがおすすめです。

顔周りや足の毛は、コームを使ってケアしてあげましょう。

毛玉があってブラシが通らない場合は、無理に剥がそうとせずにサロンや動物病院に相談してください。

シャンプー 

まず、シャンプーをする前に汚れや毛玉を取るようにしっかりブラッシングしておきます。

お湯の温度は35〜38度に設定し、シャワーヘッドを猫に密着させて水圧が強くなりすぎないようにしましょう。

シャンプー前の準備ができたら、丁寧にシャンプーを始めます。

シャンプーのやり方は、こちらです。

  1. 全体をしっかり濡らす
  2. 猫用のシャンプーを手に出し泡立てる
  3. お尻や後ろ足から洗う
  4. 順番に顔まで洗う
  5. 全体を洗えたらしっかりすすぐ
  6. タオルドライをしてドライヤーで乾かす

猫は、顔にお湯をかけられるのを嫌がる場合があります。

その時は頭の後ろからゆっくりお湯をかけてあげたり、スポンジなどにお湯を含ませ拭くように洗い流してあげましょう。

シャンプーの洗い残しがあると、皮膚トラブルの原因になってしまうので、注意してすすぎ落としてください。

爪切り

猫の爪切りには、ハサミタイプとギロチンタイプがあります。

爪切りの種類特徴
ハサミタイプ
  • 文房具のハサミと同じ形をしている
  • 刃先が半円形にくぼんでいる
  • 切る力は弱い
ギロチンタイプ
  • スライドカッターの形状
  • 均等に力が入るから爪が割れにくい
  • 切る力が強い

飼い主が、使いやすいと思うものを選びましょう。

猫の爪切りに慣れれば、ギロチンタイプの方が爪が割れにくいのでおすすめです。

ハサミタイプは使いやすいですが、割れやすかったり、猫の爪が硬い場合なかなか切れないので注意が必要になります。

最初は少し怖いと思いますが、ケガ防止のためにも爪切りは定期的にしてあげてください。

爪切りのやり方

爪切りをする時は、膝の上に猫を乗せ、爪切りを持っていない方の親指と人差し指でしっかり猫の手を押さえましょう。

その時に肉球を少し押すと、爪が外に出てくるので切りやすくなります。

爪は明るい光に透かすと血管が見えるので、先端の白くなっている部分だけ切りましょう。

赤い筋が入っているところは生爪なので、切る時は生爪から2mmは残してください。

歯磨き

猫の歯は、鋭くハサミのように噛み合う構造になっているので、汚れはたまりにくいです。

しかし、ウェットフードのような口の中に食べかすが残りやすい食べ物を食べている猫は注意が必要になります。

猫は、1週間程で歯垢が歯石になってしまうので、できれば毎日の歯磨きが理想ですが、最低でも週に2〜3回はしてあげましょう。

歯磨きは、最初は歯磨きシートやガーゼを手に巻いて、歯や歯茎を磨くのがおすすめです。

慣れてきたら、だんだんと歯ブラシで磨く練習をしましょう。

前歯→犬歯→奥歯の順に、毛先で歯と歯茎の間の歯垢を掻き出すように優しく磨いてください。

耳掃除

猫の耳には自浄能力があるので、気になった時に掃除すれば問題ありません。

耳掃除をする際は、猫の耳の中を傷つけないように飼い主も爪を切っておきましょう。

耳掃除の方法としては、コットンやガーゼで拭き取るのが、1番安全でポピュラーです。

無理して奥まで擦らずに、目に見えるところだけ優しく拭き取ってあげましょう。

また、耳洗浄液を使って汚れを取る方法もあります。

耳洗浄液は、耳の中に数滴垂らし、耳の付け根あたりを優しく揉んであげると汚れが浮き出てくるので、コットンやガーゼなどで拭き取ってあげましょう。

最初は嫌がる猫も多いので、その場合は無理せずにコットンやガーゼでに染み込ませ、拭くところから始めて慣れさせてください。

耳の中に黒い耳垢が溜まっている時は、耳ダニの寄生や菌の感染、外耳炎の疑いがあるので、すぐに動物病院に連れて行き専門の先生に診てもらいましょう。

ケア不足のサイン

セルフケアのみの場合、ケア不足になってしまう事があります。

ケア不足のサインを紹介するので、よく確認してください。

しっぽの黒ずみ

皮脂が過剰に分泌されると、しっぽが黒ずんだり、フケやベタつきが出ることがあります。

猫の肌トラブルの1つで、スタッドテイルと呼ばれる症状です。

放っておくと、炎症を起こしてしまう可能性があります。

パッと見るだけでは分かりづらいので、毛をかき分けて肌の部分をしっかり確認してあげましょう。

隠れ毛玉

毛玉は見た目ではわからないことが多く、隠れ毛玉と呼ばれています。

猫の全身に触れ、手触りをよく確認しましょう。

毛がサラサラで、すぐに肌に触れられる場合は問題ありません。

毛がフワフワしていてもごわついていたり、肌に触れられない場合は隠れ毛玉になっています。

隠れ毛玉を見つけた時は、手で毛玉の部分を優しく割いてブラッシングしてあげましょう。

毛玉が硬くなっている時は、無理に剥がそうとせずに動物病院やトリミングサロンに相談してください。

猫のトリミング3

プロに任せるトリミング

セルフケアをするのが面倒な方や、しっかりとケアをしてあげたい方は、サロンに連れて行きプロに頼みましょう。

シャンプーや爪切り・耳掃除などの必要なケアをしてくれます。

2~3ヶ月に1回は連れて行った方が良い

プロに頼む場合は、2〜3ヶ月に一度はトリミングサロンに連れて行くのがおすすめです。

もちろんプロに頼むので、価格は少し高めの設定になります。

費用

ケアによってかかる費用が変わるので、それぞれの相場を紹介します。

シャンプーコースの相場

シャンプーコースの場合は、シャンプーや爪切り・耳掃除・肛門絞り込みなどのケアがセットになっています。

相場価格は、7,000〜10,000円です。

カットコースの相場

カットコースは、カットとシャンプーコースのケアがセットになっているコースです。

相場価格は、9,000〜12,000円になります。

どちらのコースも短毛種・長毛種、猫の大きさで価格に差が出るので、お近くのサロンに問い合わせてみてください。

その他

コースの他に、サロンによってオプションのケアやプラス料金になる場合があります。

よくあるオプションを紹介します。

オプション相場価格
トリートメント1,500円程度
薬湯500〜1,000円
毛玉処理500〜1,000円
部分カット1箇所500円程度

オプションは、基本のセットに入っていませんが、プラスでケアをしてもらう場合と、コースではなく単品でケアをしてもらう場合があります。

どちらの場合も猫の状況に合わせ、飼い主とサロンでよく話し合って決めましょう。

トリミングサロンに連れ行く時の注意点

猫をトリミングサロンに連れて行く時、注意した方が良いことを紹介します。

猫のトリミングが得意なサロンを選ぶ

猫のトリミングができるサロンは少ないです。

サロンのホームページなどを見ると、猫対応と書いてあったり、料金表に猫の種類が書いてあるので参考にしましょう。

猫対応のサロンを見つけたら、電話して性格や毛玉の悩みなどを相談した上で、予約を取るのがおすすめです。

気性が荒い・怖がるなど心配な事がある場合は、施術前にサロンに連れて行って慣れさせましょう。

猫の負担も考えてあげる

猫は、サロンに行くこと自体がストレスになる事があります。

警戒心の強い猫の場合は、威嚇をしたり攻撃的になるので、無理をせずサロンに慣れてから施術をしてもらいましょう。

猫は、心を許してない人に触られる事を嫌がります。

猫にも負担がかかっている事を理解し、機嫌が悪いときは別の日にしてあげるなど飼い主も対応してあげてください。

猫に慣れているサロンは、猫の性格や嫌がる事を理解してケアしてくれますが、場合によっては気性が荒いので受付できませんと断れてしまう事があります。

そんな時は他のサロンを探して、根気よく連れて行ってあげましょう。

猫のトリミング4

最後に

今回は、猫のトリミングについて解説しました。

トリミングは、自宅でセルフケアをする方法とサロンでプロにケアしてもらう方法があります。

飼い主の方は、猫の状況や性格を見て、合っているケア方法を選んであげましょう。

ぜひ、この記事を参考に愛猫と快適な毎日を過ごしてください。

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