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はじめに
グレー猫を飼いたいけれど、どのような種類がいるかわからない方も多いと思います。
グレー猫は穏やかな性格の子が多いので、飼いやすい猫種でありおすすめです。
ただ、グレー猫を飼いたい場合は他の特徴が自分に合っているか確認しなければいけません。
今回は、グレー猫の特徴を詳しく紹介します。
グレー猫の種類や平均価格、迎えるための方法も詳しく紹介しているので、グレー猫の飼育を検討している方はぜひ参考にしてください。
グレー猫の性格は？
多くのグレー猫は穏やかで落ち着いた性格をしています。
他の猫や家族とも仲良くでき、穏やかな性格なので多頭飼いも可能です。
また、グレー猫は知性が高く、好奇心旺盛な一面も持っています。
新しいおもちゃに興味を示し、積極的に遊ぶのが大好きです。
適度な運動量を維持するために遊びの時間を確保し、猫の狩猟本能を刺激してあげましょう。
そして、グレー猫は警戒心が強い側面もあり、人に慣れるまでに時間がかかる場合があります。
しかし、飼い主や慣れた家族に対しては人懐っこく甘えん坊になってくれるのです。
そのため、頻繁に知らない人にグレー猫を会わせるのはあまりおすすめしません。
さらに、グレー猫はマイペースで自分の時間を大切にする傾向があります。
そのため、自己主張がはっきりしており、自分の意思を尊重してくれる飼い主が好きです。
遊ぼうとする時に嫌がるそぶりを見せた場合はやめ、構ってほしいと近づいて来た時は存分に甘えさせてあげましょう。
グレー猫の特徴について
グレーの猫は、被毛の色が特徴的です。
ブルーと呼ばれるグレーの被毛は、光沢があり滑らかなビロードのように見えます。
また、毛色のグレーは濃い灰色から淡い灰色までさまざまです。
グレーの毛色を持つ純血種の猫のうち、ロシアンブルー・コラット・シャルトリューの3種類は、「ブルー御三家」と呼ばれているので、飼いたい方はぜひチェックしましょう。
そして、グレー猫の目の色は多種多様です。
黄色や緑色、オレンジ色の目を持つ猫が多いですが、中には青色の目を持つ個体もいます。
さらに、グレー猫の体型は品種や個体によって異なり、細身で繊細な体型を持つ猫もいますが、中型からやや大きめの体格の猫が多いです。
グレー猫の雑種は少ない？
グレー猫の雑種は少ないです。
外で見かける野良猫はほとんど雑種ですが、グレー猫を見かけることはほとんどありません。
また、特定の品種をブリーダーが育成している場合は、純血種としての色や特徴を重視しているので、雑種のグレー猫が少ない可能性が高いです。
猫の毛色がグレーになるには遺伝子が複数必要なため、生まれる確率が低いと言われています。
ただ、可能性は0ではないので、グレーの毛色が様々な遺伝子の組み合わせによって現れる場合があるのです。
また、野良猫や保護された猫の中には、様々な毛色の中にグレーが含まれる場合があります。
グレーの毛色は色合いやパターンがさまざまです。
例えば、ブルーグレー・スモークグレー・タビーグレーなどがあり、それぞれの毛色が雑種でも見られる場合もあります。
そのため、雑種の猫でグレーの毛色は遺伝子の関係上少ないですが、いないわけではない点を覚えておきましょう。
グレーは複数の劣性遺伝子を持つ
グレー猫は複数の劣性遺伝子を持っています。
劣性遺伝子とは、他の遺伝子と組み合わせた場合に表現される特性であり、主要な遺伝子に比べて表われる確率が低い遺伝子です。
グレーの猫は複数の劣性遺伝子により毛色が黒色からグレーに変わっています。
具体的には、グレーの毛色に関係しているのはダイリュート遺伝子です。
猫の毛色を決める要素は、Ｗ・Ｏ・Ａ・Ｂ・Ｃ・Ｔ・Ｉ・Ｄ・Ｓの9種類の遺伝子があります。
そのなかでダイリュート遺伝子は全ての猫が持っており、Dとdの2種類です。
そして、両親からそれぞれ1つのダイリュート遺伝子を受け継ぎますが、dとdを受け継ぐと、ダイリュートの猫が生まれます。
ダイリュート遺伝子が混在すると、猫の毛色が薄くなるのです。
例えば、オレンジだとクリーム色に、黒色だとグレーになります。
グレー猫の毛色はこのような複雑な遺伝子の組み合わせによって決まるため、同じ毛色の猫でも遺伝子レベルでは様々なバリエーションが存在するのです。
グレーの毛色を持つ猫種
次に、グレーの毛色を持つ猫種を紹介します。
- ロシアンブルー
- シャルトリュー
- ブリティッシュショートヘア
- コラット
- スコティッシュフォールド
それぞれの特徴を詳しく紹介するので、グレーの毛色の猫を飼いたい方はぜひ参考にしてください。
ロシアンブルー
1匹目のグレーの毛色を持つ猫種はロシアンブルーです。
ロシアンブルーの特徴や平均価格をまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
特徴
ロシアンブルーは、見た目の美しさや穏やかな性格を持っています。
ロシアンブルーの最も特徴的な点は、鮮やかなグレーの被毛です。
毛並みは密度が高くショートヘアであり、光沢があります。
他にも、ロシアンブルーで特徴的なのは、エメラルドグリーンまたはブリティッシュブルーグリーンと呼ばれる緑色がかった目です。
グリーンの目とブルーと呼ばれるグレーの被毛が美しい対比を生み出し、ロシアンブルーの人気が高まっています。
体格は中型からやや大きめであり、足は細くて長いですがしっかりとした筋肉質の体つきです。
また、ロシアンブルーは穏やかで温和な性格を持っています。
そして、賢く社交的でありながらもマイペースであり、自分の時間を大切にする性格です。
さらに、遊び好きであり、一緒に遊ぶと飼い主や家族に懐いてくれます。
ロシアンブルーを飼う場合は、 被毛が短いので毛玉の問題は少ない傾向にありますが、定期的なブラッシングや運動をさせて健康をサポートしましょう。
平均価格
ロシアンブルーの平均価格は、約14万円です。
価格相場は、約10万円〜30万円ほどであり、生後2カ月の子猫が高くなる傾向があります。
シャルトリュー
2匹目のグレーの毛色を持つ猫種はシャルトリューです。
シャルトリューの特徴や平均価格をまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
特徴
シャルトリューはフランス原産の猫で、「フランスの笑う猫」「フランスの宝」とも呼ばれています。
シャルトリューもブルーと呼ばれる美しいグレーの被毛が特徴的です。
毛並みは中程度の長さでしっかりとした二重構造の被毛であり、艶やかで柔らかい質感があります。
シャルトリューのアンダーコートはウールのように例えられる場合も多いです。
また、しっぽの先にのびたふさふさの毛を持っています。
他にも、シャルトリューは金色やオレンジ色がかった目が特徴的です。
体格は中型から大型であり、しっかりとした筋肉質の体つきです。
胸が深く広く、胴もしっかりとしています。
頭部はやや丸みを帯びた形状で、耳は中くらいの大きさです。
一方で、シャルトリューは足が短く「マッチ棒を刺したジャガイモ」と表される場合もあります。
性格は、犬に例えられるほど飼い主に忠実な性格です。
また、シャルトリューは賢くておとなしく、鳴き声も大きくありません。
そのため、アパートやマンションで飼うのにも適しています。
さらに、人懐っこい性格なので子供と一緒に住ませるのも安心です。
運動しないと太りやすいのが心配であり、おとなしい性格でもあるので、なるべく飼い主から遊びに誘ってあげましょう。
平均価格
シャルトリューの平均価格は約18万円です。
価格相場は10万円〜30万円であり、ペットショップだと価格が高い傾向にあります。
ブリティッシュショートヘア
3匹目のグレーの毛色を持つ猫種はブリティッシュショートヘアです。
ブリティッシュショートヘアの特徴や平均価格をまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
特徴
ブリティッシュショートヘアは、穏やかな性格と丸みを帯びた顔立ちが特徴的な猫種です。
幅広い毛色のバリエーションを持っているブリティッシュショートヘアーは、ブルー・クリーム・フォーン・ブラック・ホワイト・タビーなどさまざまな毛色があります。
被毛は密度が高く、毛質はしっとりとしていて柔らかいです。
ブリティッシュショートヘアは中型からやや大型の体格であり、筋肉質でコンパクトな体つきをしています。
胸が深くて広く、脚も太いですが短めです。
頭部は円形で丸みを帯び、ほっぺたがふくらんでいます。
また、ブリティッシュショートヘアの目は大きくて丸いです。
性格は、温和で穏やかな性格を持っています。
落ち着いていて安定感があり、人懐っこくて家族に対して愛情深いです。
さらに、ブリティッシュショートヘアは賢く、好奇心旺盛な一面も持っていますが、活発すぎずマイペースな側面もあります。
物静かに過ごすことを好みますが、体質的に太りやすい傾向があるので適度な運動をさせましょう。
平均価格
ブリティッシュショートヘアの平均価格は約22万円です。
また、価格の相場は10万円〜40万円ほどとなっています。
他の猫の価格帯と比較して平均的であり、高すぎたり低すぎたりするわけではありません。
コラット
4匹目のグレーの毛色を持つ猫種はコラットです。
コラットの特徴や平均価格をまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
特徴
コラットはグレーの毛色と緑色の目が特徴的な猫種です。
毛の長さは短く、ピッタリと体にくっついています。
目の色はグリーン・ヘーゼル・イエロー・ゴールドの4タイプです。
コラットの体格は、筋肉質でしなやかな中型であり、足が短めです。
頭部は丸型でもくさび型でもなく、コラット独特の形をしています。
コラットの性格は、マイペースで自分の時間を大切にする子が多いです。
一方で、社交性も持ち合わせており、飼い主と遊ぶのを好みます。
また、他のペットや家族と一緒に平和に過ごせるので、多頭飼いでも安心です。
コラットを飼う場合は、飼い主さんのそばで過ごすのが好きなので、一緒に過ごす時間を積極的に作りましょう。
平均価格
コラットの平均価格は約20万円です。
価格相場は15万円〜30万円ほどであり、ペットショップではほとんど見られません。
スコティッシュフォールド
5匹目のグレーの毛色を持つ猫種はスコティッシュフォールドです。
スコティッシュフォールドの特徴や平均価格をまとめているので、気になる方はぜひチェックしてください。
特徴
スコティッシュフォールドは、独特の折れ耳が特徴的な魅力的な猫種です。
1960年代初頭に発見された折れ耳猫をベースに、繁殖が繰り返され誕生しました。
折れ耳は、スコティッシュフォールドの個体に特有の遺伝子変異によって発生します。
また、被毛は高級絨毯のように手触りがよく、厚みがあって密度が濃いです。
毛色はさまざまで、ブルー・クリーム・フォーン・タビー・キャリコなど多彩なバリエーションがあります。
スコティッシュフォールドは中型からやや大型の体格であり、丸みを帯びた頭と、大きくてまん丸な瞳が特徴的です。
性格は穏やかで友好的なので、他の家族やペットとも安心して生活できます。
また、スコティッシュフォールドは好奇心が強く遊び好きな子も多いです。
折れ耳のスコティッシュフォールドの場合は、骨の形成異常があるので、関節炎や骨軟骨異形成症に注意しましょう。
また、穏やかな性格で運動不足になりがちであり、適度に飼い主から遊びに誘いましょう。
平均価格
スコティッシュフォールドの平均価格は、約20万円です。
価格相場は、10万円〜30万円ほどとなっています。
ペットショップよりブリーダーの方が安いですが、安くて10万円ほどから高いと50万円近くになる場合も多いです。
月齢や折れ耳かどうかによって価格が変わるので、自分が飼いたいスコティッシュフォールドの特徴を確認してみてください。
グレーの猫を迎える方法
次に、グレーの猫を迎える方法を紹介します。
- 保護猫を迎える
- ブリーダーから迎える
- ペットショップから迎える
それぞれ詳しく解説しますので、グレーの猫を飼いたい方はぜひ参考にしてください。
保護猫を迎える
まず、グレーの猫を家族に迎える方法は、保護猫を迎える方法です。
保護猫は保護団体やシェルターで保護されている猫であり、捨てられたり迷子になったりした子の中からグレー猫を探せます。
保護猫はシェルターなどでの生活を経験しているため、健康状態や性格などが比較的把握しやすいです。
また、ペットショップやブリーダーと異なり、費用はほとんどかかりません。
保護猫を迎える際には、まず近くの保護団体やシェルターに連絡し、条件や手続きを確認しましょう。
他にも、譲渡会を定期的に開催しているのでチェックしてみてください。
また、猫との相性や生活環境を考慮して、よく検討してから新しい家族を迎えるのが大切です。
グレーの保護猫を迎えて社会貢献するのもぜひ考えてみてください。
ブリーダーから迎える
次に、グレーの猫を家族に迎える方法は、ブリーダーから猫を迎える方法です。
ブリーダーは専門的に猫を育て、健康で良質な血統を持つ子猫を提供しています。
そのため、グレー猫の性格や健康状態を詳しく把握できるのがメリットの1つです。
ブリーダーからグレーの猫を迎える場合は、信頼できるブリーダーを選びましょう。
ブリーダーの信頼性や猫の健康状態、血統書の有無などを確認してください。
また、ブリーダーとのコミュニケーションを通じて猫の性格や飼育方法についてもあらかじめ確認するのが重要です。
そして、適切なトイレ、給餌器などの用品を用意し、猫が快適に過ごせる環境を整えましょう。
また、猫を迎える家族全員が猫の飼育について理解しておくのも大切です。
ブリーダーから猫を迎える際には、猫の健康診断やワクチン接種の状況を確認し、必要な健康管理を行うことも忘れないでください。
ペットショップから迎える
最後に、グレーの猫を家族に迎える方法は、ペットショップから猫を迎える方法です。
ペットショップでは、様々な猫の種類や年齢の子猫を取り扱っており、家族に合った猫を選べます。
ペットショップでグレーの猫を選ぶ場合は、ショップの評判や取り扱っている猫の健康状態、衛生面などを確認しましょう。
健康で丈夫な猫を提供しているショップであれば、安心して猫を迎えられます。
また、ブリーダーから迎え入れる場合と同様に、猫が快適に過ごせる環境を整えてください。
ペットショップから猫を迎える際にも、猫の健康診断や必要なワクチン接種の状況を確認し、適切な健康管理を行うのを忘れないようにしましょう。
まとめ
グレーの猫は穏やかな性格の子が多く、他の家族とも仲良くできて飼いやすいです。
遺伝子の組み合わせによって毛色がグレーになっており、雑種ではあまりグレーの猫はみられません。
グレーの毛色の猫を飼いたい場合は、下記の5種類から選びましょう。
- ロシアンブルー
- シャルトリュー
- ブリティッシュショートヘアー
- コラット
- スコティッシュフォールド
グレーの猫を実際に迎える場合は、保護猫を迎える・ペットショップから迎える・ペットショップから迎える3つの選択肢から自分に合った方法を選んでください。
猫にとって心地よい環境を整え、グレーの猫を迎えて楽しい生活を過ごしましょう。
