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はじめに
猫を飼っていて子供が生まれる方や、子供がいて猫を飼うのを検討している方は、猫と子供が一緒に暮らしていけるか不安だと思います。
猫と子供は同居できますが、飼育環境や育て方に注意が必要です。
対策をせずに猫と子供を同居させてしまうと、猫が子供に攻撃的になる場合もあります。
この記事で紹介するのは、猫と子供が同居する際に気をつけるポイントです。
子供の教育方法や子供との相性が良い猫の品種もまとめているので、今後猫と子供を同居させる予定の方は、ぜひ最後まで読んでください。
猫は子供が苦手?
猫と子供の相性は根本的に悪いわけではありません。
しかし、猫が嫌がる行動を子供がする場合があるので、猫が子供に警戒心を持つのです。
まずは、猫がなぜ子どもの行動を嫌がるのか理解しましょう。
苦手ではないが子供の行動が不規則すぎる
猫が子供の行動を嫌がるのは、子供の行動が不規則すぎるからです。
猫は警戒心の強い動物であり、子供が予測不能な動きをすると驚いてしまいます。
猫が子供に苦手意識を持つのは下記の4つの行動です。
- 大声をあげる
- ものを投げる
- 触り方がハード
- 動きが早い
それぞれの行動の嫌がる理由や具体的な内容をまとめているので、子供が行ってしまったらすぐに気付けるようにチェックしましょう。
大声をあげる
まず、不規則すぎる子どもの行動は大声をあげることです。
猫は人間よりも聴覚が優れています。
そのため、いきなり大声を出されると、驚き不快に感じるのです。
具体的には、子供が泣き出すと猫は驚きます。
場合によっては、子供に威嚇されていると感じてしまうのです。
猫は子供を敵だと認識すると、中々子供に近づきません。
子供の泣き声は猫が初めて聞く音であるため、まずは子どもの声に慣れさせましょう。
例えば、インターネットを利用して子供の泣き声や笑い声を聞かせるのがおすすめです。
子供が生まれる前から聞き慣れていると、猫は警戒を弱めてくれるのでぜひ実践してみてください。
ものを投げる
次に、ものを投げるのも不規則すぎる子供の行動です。
子供はものをひっくり返したり、投げたりしますが、猫は怖さを感じます。
子供が猫と遊ぼうとしてものを投げても、猫は攻撃されたと思ってしまうのです。
また、ものを投げるときは落ちた際に大きな音が鳴ります。
猫は不規則にものが飛んできた恐怖だけでなく、落ちた音でも驚き不安になるのです。
子供の何気ないものを投げる行為も猫を怖がらせていると理解しましょう。
触り方がハード
3つ目に、不規則すぎる子供の行動は触り方がハードである点です。
大人の場合は、猫が嫌がる撫で方や強さをわかっているので、優しく撫でられます。
しかし子供の場合、猫の触り加減がわからず強く撫でてしまうのです。
子供が優しく撫でたと思っていても、実際に猫にとっては強く撫でられている場合があります。
そのため、まずは子供に猫とのふれあい方を教えるのが重要です。
また、子供は猫のしっぽを見て掴もうとします。
しかし、猫のしっぽは骨や神経などがある猫の急所であり、触られるのを嫌がるため、子供が掴もうとしていたら止めましょう。
動きが早い
最後に、動きが早いのも不規則すぎる子供の行動です。
子供は、猫にいきなり近づいたり、猫を追いかけ回したりします。
近づこうとする早い動きは、警戒心の強い猫を怖がらせてしまうのです。
また、子供は大人よりも視線が低くなるので、猫は視線を強く感じます。
猫にとって目が合うのは威嚇のサインなので、余計に警戒させてしまうのです。
そのため、子供が猫と同じ空間にいるときは、自分も目を離さないように同じ空間で時間を過ごしましょう。
子供と猫が同居する際に気をつけること
次に、子供と猫が同居する際に気をつけることを紹介します。
- 猫用品の手入れを頻繁に行う
- 部屋の掃除
- 猫の爪切り
- 猫のせいで子供が怪我をしたらすぐに病院につれていく
- 食器は使い分けする
それぞれ詳しく解説するので、実際に子供と猫を同居させる予定の方は必ずチェックしましょう。
猫用品の手入れを頻繁に行う
1つ目の子供と猫が同居する際に気をつけることは、猫用品の手入れを頻繁に行う点です。
猫の抜け毛やダニは、子供のアレルゲンになる恐れがあります。
そのため、猫用品の手入れを行っていないと、アレルギーを発症してしまう可能性があるのです。
また、真菌(カビ)である皮膚糸状菌に感染した猫がいると、抜け毛にカビの仲間である糸状菌が付着している場合があります。皮膚糸状菌は、人にも感染の恐れがあります。
子供にアレルギーや感染症を発症させないためにも、トイレの猫砂や食器など毎日こまめに手入れをしましょう。
部屋の掃除
次に、子供と猫が同居する際に気をつけることは、部屋の掃除です。
猫が生活している部屋を掃除しないと、抜け毛やホコリが溜まってしまいます。
猫用品と同様に部屋を掃除していないと、溜まった抜け毛やホコリで子供がアレルギーを発症してしまう可能性があるのです。
床を毎日磨いたり消臭したりする必要はありませんが、定期的に掃除機がけや洗濯をしましょう。
猫のお気に入りのタオルケットや猫用ベッドは週1程度の掃除や洗濯で大丈夫です。
猫は自分の匂いがついているタオルケットやベッドだと安心して生活できます。
猫の爪切り
3つ目の子供と猫が同居する際に気をつけることは、猫の爪切りです。
猫の爪は毛に覆われていて見えにくいですが非常に鋭く、まだ皮膚が薄くて柔らかい子供だとすぐにケガしてしまいます。
また、猫の引っかき傷から感染症にかかるリスクもあるのです。
そのため、週1回猫の爪をチェックし、1〜2mmだけでも大丈夫なので猫の爪を短く切りましょう。
猫の爪を切るときは、猫の手足が動かないように押さえて、丁寧に切ります。
猫の爪には神経や血管が通っているので、深爪に注意してください。
そして、猫の爪を切った後は切り傷や異物がないか肉球をチェックしましょう。
爪切りに不安がある場合は、獣医やトリマーのところで爪を切ってもらい、切り方や切り加減を確認するのも良いです。
猫のせいで子供が怪我をしたらすぐに病院につれていく
4つ目の子供と猫が同居する際に気をつけることは、猫のせいで子供が怪我をしたらすぐに病院につれていく点です。
猫に噛まれると、子供は感染症になる恐れがあります。
猫は健康体であっても、パスツレラ菌や黄色ブドウ球菌など常在している菌があり危険なのです。
そのため、猫に噛まれた場合は患部を十分に洗い、病院につれていきましょう。
また、子供の怪我を想定して、あらかじめつれていく病院を調べて決めておくと良いです。
子供が怪我をしないのが一番良いですので、子どもと猫が同じ空間にいる際は注意しましょう。
食器は使い分けする
最後に、子供と猫を同居する際に気をつけるのは、食器は使い分けする点です。
同じ食器を使うのは、唾液を介して子供が感染症にかかるリスクがあるので止めましょう。
また、猫が使った食器は子供が触れないようにすぐ片付けてください。
さらに、食器を洗うスポンジや食器をしまう場所を別々にし、子供が病気になるリスクを少しでも減らしましょう。
子猫を飼うために子供を教育していく必要がある
猫と子供を同居させるためには、子供を教育して環境を整えていく必要があります。
子供と子猫の同居で気をつける点を伝えて、子供を教育していきましょう。
子供を教育する方法
子供を教育するためには、はじめに猫が嫌がることを教えるのが重要です。
猫の睡眠は体力や免疫力を強化するために必要なので、寝ているときは起こさないように伝えましょう。
猫の尻尾は骨や神経が通っていて急所なので、引っ張ってはいけないことも教えてください。
猫の頭・首・前足を握って持ち上げてはいけないことも伝えましょう。
さらに、猫が怖がるので大きな音を立ててはいけないことも教えるのが重要です。
次の段階では、子供と猫を実際に触れ合わせてみましょう。
猫がどこを撫でられると嬉しいかを伝えて、子供に猫を優しく撫でさせます。
猫が子供と触れ合う機会を作り、子供に慣れてもらうのです。
上手に猫を撫でられたら、子供を褒めてあげましょう。
このときに、子供が猫に触れたら必ず手を洗うように伝えてください。
そして、次の段階では子供が猫と遊ぶ機会を作ります。
子供に猫じゃらしなどのおもちゃを使う方法を教えて猫と遊ばせるのです。
猫は子供と遊ぶことで、子供との信頼関係を深められ、次第に子供の存在に不安を感じなくなります。
誤飲の可能性があるので、猫専用のおもちゃ以外は使わないよう子供に伝えましょう。
最後に、子供に猫のおやつやご飯を与えさせます。
猫は子供がご飯を与えてくれる人と認識するので、より子供を信頼してくれるのです。
子供と猫の距離感を徐々に近づけていき、子供に猫とのふれあい方を教えましょう。
子猫と子供の両方の安全を確保するようにする
子供に猫との触れ合い方を伝えるのも重要ですが、教えていくうえで子猫と子供の両方の安全を確保するのも重要です。
まず、子供の安全を確保するには猫の寄生虫に感染したりアレルギーを発症したりしないように、清潔な環境を整えましょう。
猫の寄生虫は人間に感染するものがあり、子供に感染しやすいものもあるため注意が必要なのです。
猫を触った後は、必ず手を洗うように子供に伝えましょう。
そして、猫の抜け毛やホコリでアレルギーにならないよう、こまめな掃除や洗濯が重要です。
さらに、猫が子供を引っかいてしまうのを防ぐために、子供が猫と一緒にいるときは注意深く見守りましょう。
次に、猫の安全を確保するためには、子供の教育が重要です。
例えば、子供が猫とおもちゃで遊ぶ際は、猫専用のおもちゃ以外で遊ばないように伝えておくと、猫の誤飲を防げます。
また、食べ物による中毒や病気のリスクを減らすために、猫用のごはんやおやつ以外のものを猫に与えてはいけないと子供に伝えておくのが大切です。
猫と子供両方の安全を確保して、触れ合う機会を増やしましょう。
子供とも相性が良い猫の品種
次に、子供とも相性が良い猫の品種を紹介します。
- ヒマラヤン
- ラグドール
- メインクーン
- バーマン
それぞれの品種のおすすめの理由も詳しく紹介するので、同居させる猫の品種で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ヒマラヤン
1つ目の子供とも相性が良い猫の品種はヒマラヤンです。
ヒマラヤンは、ふわふわの長毛でシャム猫のように顔・足・尻尾の毛の色が濃くなっています。
ヒマラヤンの体重は、オスが4〜6kg、メスで3〜5kgほどです。
ヒマラヤンはもの静かでのんびりと過ごす穏やかな性格であり、社交性が高く知らない人にも懐きます。
そのため、新しく家族が子供を迎えても人懐っこく接することができるのです。
ヒマラヤンを飼う場合は、長毛なので子供がアレルギーにならないようにこまめにブラッシングや掃除を行ないましょう。
また、ヒマラヤンはあまり動かないので、健康を維持するためにもおもちゃを使って定期的に遊ぶようにしてください。
ラグドール
2つ目の子供とも相性が良い猫の品種はラグドールです。
ラグドールは、英語でぬいぐるみという意味であり、ふわふわの被毛とブルーの透き通った瞳を持っています。
ラグドールの体重はオスが6〜9kg、メスが4.5〜6kg程度であり、がっしりとした大型の猫です。
ラグドールの性格は落ち着いていて、めったに怒ることはなく、人に抱っこされるのを好みます。
そのため、子供が抱っこしても過度な警戒心を持たずに身を委ねてくれるのです。
ラグドールを飼う場合は、落ち着いた性格なので、ゆっくりくつろげる台座を準備してあげましょう。
メインクーン
3つ目の子供とも相性が良い猫の品種はメインクーンです。
メインクーンは、体が大きくゴージャスな長い被毛を持っています。
特に胸元や尻尾の部分にボリュームがあり魅力的です。
自然環境に適応するために進化したため、被毛が長くてたくましい体を持っています。
メインクーンの体重はオスが8〜10kg、メスが3.5〜5kgほどです。
メインクーンは性格が穏やかで協調性があり、新しい家族や猫にも慣れることができるので、子供と安心して一緒に生活させられます。
メインクーンを飼う場合は、被毛の量が多いので、丁寧なブラッシングが必要です。
抜け毛が多いと子供のアレルギーに繋がる恐れもあるので、掃除やブラッシングを頻繁に行ないましょう。
また、メインクーンは運動量の多い猫なので、キャットタワーを用意してあげると良いです。
バーマン
4つ目の子供とも相性が良い猫の品種はバーマンです。
バーマンは、「ビルマの聖猫」と呼ばれており、輝く上品な毛ときれいな瞳を持っています。
バーマンの体重は、オスが3〜7kg、メスが3〜5kgほどです。
バーマンの性格は、もの静かで穏やかであり、人懐っこい側面もあります。
家族で過ごすのが大好きな猫なので、子供とも相性が良いのです。
バーマンを飼う場合は、運動量に注意しましょう。
バーマンは飼い主と過ごすのは好きですが、運動がやや苦手なので、自ら望んで運動はしないのです。
そのため、飼い主が率先して遊ばせ、猫の運動量を維持しましょう。
まとめ
猫と子供の相性は悪くないですが、子供が猫の嫌がる行動をとらないように注意が必要です。
具体的には、下記4つの行動を猫は嫌がるので、子供に教えましょう。
- 大声をあげる
- ものを投げる
- 触り方がハード
- 動きが早い
子供に教育する際は、まず嫌がる行動を教えて、次に優しく撫でさせて猫との触れ合う機会を少しずつ増やしてください。
そして、慣れてきたら一緒に遊ばせたり、おやつやごはんを与えさせたりして、猫と子供の信頼関係を深めましょう。
また、猫と子供を同居させる際には下記の点に注意してください。
- 猫用品の手入れを頻繁に行う
- 部屋の掃除
- 猫の爪切り
- 猫のせいで子供が怪我をしたらすぐに病院につれていく
- 食器は使い分けする
実際に猫を新しく飼う場合は、ヒマラヤン・ラグドール・メインクーン・バーマンなどの温厚で子どもとの相性が良い猫を飼うのがおすすめです。
子供と猫の信頼関係を作り、猫と子供両方にとって楽しい環境を作りましょう。