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【獣医師監修】猫がずっと遊びたがる?遊びが猫に与えるメリットと年齢別の遊び方と遊ぶ際の注意点を解説

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はじめに

猫と遊んでいると、アピールしてきてずっと遊びたがる場合があると思います。ただ、猫と遊ぶ際は、年齢に合わせて遊ぶ環境や、時間、遊び方を変えることが大切です。

今回は、猫との遊びについて詳しく紹介します。

遊びが猫に与えるメリットと年齢別の遊び方、遊ぶ際の注意点も解説するので、ぜひ愛猫に実践してみてください。

猫がずっと遊びたがるのはなぜ?

猫がずっと遊びたがる理由は、猫の本能が関係しています。猫はもともと狩猟動物であり、野生では一日に何度も獲物を追いかけて捕らえる必要がありました。

そのため、狩猟本能は家猫になっても残っており、遊びを通じて狩猟本能を満たそうとします。また、猫は遊びで興奮しやすく、夢中になりすぎている状態です。

そして、猫はまだ遊びたいという気持ちからずっと遊びたがります。他にも、猫は日常生活でストレスを感じる場合があり、ストレス解消としてずっと遊びたがることも多いです。

遊びが猫に与えるメリット

次に、遊びが猫に与えるメリットを紹介します。

  • 運動不足が解消できる
  • 猫の狩猟本能を満たせる
  • ストレス発散になる
  • 体力づくりができる
  • 猫との信頼関係が築ける

それぞれ詳しく紹介するので、猫の健康を維持するために遊びを積極的に取り入れましょう。

運動不足が解消できる

まず、遊びが猫に与えるメリットは運動不足を解消できる点です。特に室内飼いの猫は、外で自由に運動する機会が限られているため、意識的に運動させる必要があります。

遊びを通じて猫は筋肉を動かし、体力の維持が可能です。運動不足が続くと、肥満や関節の問題などが発生する可能性がありますが、定期的な遊びで予防できます。

また、遊びは猫にとって楽しく体を動かせる機会であり、無理なく運動させられるため、飼い主にとっても猫の健康管理がしやすいです。

特に、高いところにジャンプしたり、素早く動いたりする遊びは、運動不足を効果的に解消できます。

猫の狩猟本能を満たせる

次に、遊びが猫に与えるメリットは猫の狩猟本能を満たせる点です。猫はもともと狩猟動物であり、家庭内でも残っているので、遊びを通じて狩猟本能を満たす必要があります。

例えば、猫じゃらしやフェザー付きのおもちゃを使った遊びは、猫の狩猟本能を満たすのに効果的です。

猫は、獲物を追い詰めて捕まえる一連の動きを再現できるので、遊びで満足感が得られます。狩猟本能を満たすと、猫は精神的にも安定し、ストレスを溜めにくくなります。

そして、猫は自信を持つようになり、自分の環境に対する安心感も高まります。

ストレス発散になる

3つ目に、遊びが猫に与えるメリットはストレス発散になる点です。特に、室内飼いの猫は外部の刺激が少なく、退屈を感じやすいため、ストレスが溜まりやすい傾向があります。

遊びを通じて体を動かすと、猫はストレスを解消できるのです。また、新しいおもちゃや遊び方を取り入れると、猫に新鮮な刺激を与え、退屈を感じにくくできます。

遊びは猫にとって楽しいだけでなく、精神的なリフレッシュの場です。特に、飼い主との遊びは、猫にとって安心感を与え、飼い主との絆を深める機会になります。

ストレスが解消されると、猫は穏やかな気持ちになり、攻撃的な行動や異常な行動の減少が可能です。

体力づくりができる

4つ目に、遊びが猫に与えるメリットは体力づくりができる点です。若い猫や活動的な猫には、遊びでエネルギーを燃焼させる必要があります。

運動量が多い遊びを通じて、猫は筋力を強化し、持久力を高めることが可能です。

例えば、ジャンプやダッシュを伴う遊びは、猫の全身の筋肉を使うため、バランスの良い運動になります。また、遊びは猫の心肺機能の向上にも効果的です。

猫が積極的に体を動かすと、血流が良くなり、心臓や肺の機能が強化されます。さらに、遊びは猫の免疫力を高める効果もあるのです。

体力がつくと猫は病気にかかりにくくなり、健康な生活を送ることができます。

猫との信頼関係が築ける

最後に、遊びが猫に与えるメリットは猫との信頼関係が築ける点です。遊びを通じて猫と一緒に時間を過ごすと、猫は飼い主に対する安心感や信頼を深めます。

特に、猫が自分から遊びに誘ってくる場合は、飼い主に対する親しみや信頼の表れです。遊びは猫にとって楽しいだけでなく、飼い主とのコミュニケーションの場でもあります。

そして、飼い主は猫の好きな遊び方を理解して実践することで、猫は自分を理解してくれていると感じ、信頼関係がさらに強固になるのです。

逆に、遊びの時間が少ないと、猫は孤独を感じやすくなり、飼い主との関係が希薄になる可能性があります。

猫の年齢別の遊び方や注意点は?

次に、猫の年齢別の遊び方や注意点を紹介します。子猫期、成猫期、老猫期に分けて紹介するので、愛猫の年齢に合わせた内容をチェックして下さい。

子猫期の猫の場合

まず、子猫期の猫の遊び方を紹介します。子猫期の特徴や注意点も詳しく見ていきましょう。

子猫期の特徴

子猫期は生後0ヶ月からおおよそ1歳までの期間を指します。子猫期の猫は非常に活発で、好奇心が旺盛です。

子猫は日々成長しており、体も心も急速に発達していくため、遊びを通じてさまざまなスキルを習得します。

運動能力やバランス感覚も急激に発達するため、子猫は走り回ったり、高いところに登ったりするのが好きです。また、他の猫や人間との社会的な関わり方も学びます。

特に、母猫や兄弟猫と過ごす時間が多いと、社会性が育まれやすいです。

子猫期におすすめの遊び方

子猫期におすすめなのは、猫じゃらしやフェザー付きのおもちゃなど、猫が追いかけたりジャンプしたりできる動きのある遊びです。

こうした遊びは、子猫の運動能力を高めるだけでなく、狩猟本能を満たす効果もあります。また、ボールや小さなぬいぐるみを使った遊びも、子猫の興味を引けるので効果的です。

特に、転がるおもちゃは猫が追いかけるのに適しています。さらに、飼い主とのコミュニケーションを深めるためにも、手軽に参加できる遊びを取り入れると良いでしょう。

子猫期の遊び方の注意点

子猫期における遊びは猫の成長と健康に非常に重要ですが、子猫は骨や筋肉が未発達であるため、激しすぎる遊びは避けるべきです。

特に高い場所からのジャンプや、無理な体勢での遊びはケガの原因となる恐れがあります。また、遊び時間が長すぎると、子猫は疲れてしまいます。

そのため、短時間で複数回に分けて遊びましょう。さらに、小さすぎるおもちゃや、壊れやすいものは誤飲の危険性があるため避けるべきです。

成猫期の猫の場合

次に、成猫期の猫の遊び方を紹介します。成猫期の特徴や注意点も詳しく見ていきましょう。

成猫期の特徴

成猫期はおおよそ1歳から7歳までの期間を指し、猫が最も活動的で、健康的な時期とされています。成猫期の猫は体力も充実しており、遊びへの興味も非常に高いです。

また、成猫は自分の好みや遊び方をしっかりと持っており、それに応じた遊びを好みます。

さらに、成猫は自分の体力や能力を理解しているため、遊びにおいてもスキルを発揮することが可能です。

また、成猫期は狩猟本能が非常に強く表れる時期でもあり、動くものや音の出るおもちゃには特に反応を示します。

成猫期におすすめの遊び方

成猫期の猫には、高い運動能力と狩猟本能を満たす遊びが特に効果的です。例えば、羽根のついたおもちゃを使った遊びは、猫の反射神経や運動能力を鍛えるのに適しています。

猫はじゃらしタイプやボールなど素早く動くものを追いかけると、エネルギーを効果的に消費させることが可能です。また、さまざま動きをするおもちゃも猫には非常に人気があります。

自動で動くおもちゃや隠れる部分があるおもちゃは、猫の好奇心を刺激し、長時間にわたって楽しませやすいです。

成猫期の遊び方の注意点

成猫期の遊びには、猫の体力や健康状態を考慮しましょう。まず、遊びが激しすぎると猫が疲れやすくなり、場合によっては関節や筋肉に負担がかかる恐れがあります。

特に長時間の激しい遊びは避け、適度な運動量を保ってください。また、成猫は遊びにおいて自立性を持っているため、無理に遊びに誘うことは避け、猫のペースに合わせましょう。

さらに、遊びの内容を定期的に変えて、猫が飽きないように工夫することも大切です。同じおもちゃばかり使っていると、猫が興味を失ってしまう可能性があります。

老猫期の猫の場合

最後に、老猫期の猫の遊び方を紹介します。老猫期の特徴や注意点も詳しく見ていきましょう。

老猫期の特徴

老猫期はおおよそ7歳以降から始まり、猫の体力や活動レベルが徐々に低下していく時期です。老猫期の猫は、若い頃と比べて運動量が減り、長時間の遊びに疲れやすくなります。

老化による体の変化では、関節の硬直や筋力の低下が見られ、動きが鈍くなりやすいです。

また、視力や聴力の衰えも始まり、今まで楽しんでいた遊びに対して興味を示さなくなる場合もあります。さらに、老猫は病気のリスクも高まるため、体調管理が重要です。

老猫期におすすめの遊び方

老猫期には、猫の体力や健康状態に配慮した、穏やかで無理のない遊び方がおすすめです。

例えば、ゆっくりと動かせる猫じゃらしや、手で触れる感覚を楽しめる柔らかいおもちゃは、老猫に適しています。

また、若い頃にお気に入りのおもちゃは猫の興味を引き、楽しませることが可能です。

そして、激しい運動を伴う遊びよりも、穏やかな動きで猫がリラックスできるような遊びを行いましょう。

老猫期の遊び方の注意点

老猫期の遊ぶ際は、猫の体力や健康状態を十分に配慮することが大切です。まず、老猫は若い頃に比べて関節や筋肉が弱くなっているため、無理な動きや激しい遊びは避けましょう。

特に、高いところからのジャンプや、急激な方向転換を伴う遊びは関節に負担をかける可能性があります。

また、視力や聴力が低下している猫の場合、音や光を使った遊びがストレスになる場合があるので、視覚や聴覚に過度に依存しないおもちゃを選ぶことが重要です。

猫と遊ぶ際に注意しておきたいポイント

次に猫と遊ぶ際に注意しておきたいポイントを紹介します。

  • 安全な環境を作る
  • 誤飲に注意する
  • 食事の直後は避ける

それぞれ詳しく解説するので、猫との遊びを実践する前に必ずチェックしてください。

安全な環境を作る

まず、猫と遊ぶ際には安全な環境を作りましょう。猫は非常に好奇心旺盛で、遊んでいる最中に思いがけない行動をする場合があります。

例えば、高い場所からジャンプする、家具の隙間に入り込む、小さな物を追いかけるなど、危険な状況に陥る可能性が高いです。

そのため、猫がケガをしないように角の鋭い家具や壊れやすい物を片付け、猫が安心して動き回れるスペースを確保しましょう。

また、猫が誤って触れてしまうと危険な電気コードや小さな部品は、猫の手の届かない場所に配置するか、カバーを付けておくことが大切です。

誤飲に注意する

次に、猫と遊ぶ際に特に気をつけたいのが誤飲のリスクです。猫は遊びの延長で小さな物を口に入れてしまう恐れがあり、誤って飲み込んでしまうケースも少なくありません。

例えば、遊びに使うおもちゃの一部が外れたり、家の中にあるボタンやゴムなどに猫が興味を引かれると、誤飲の危険が高まります。

誤飲した物が消化管内で詰まると、緊急手術が必要になる場合もあるため、細心の注意が必要です。

猫が遊ぶおもちゃを選ぶ際には、サイズが小さすぎず部品が簡単に外れないものを選び、壊れたおもちゃはすぐに処分しましょう。

食事の直後は避ける

最後に、猫と遊ぶ際に食事の直後は避けましょう。食後すぐに激しい運動をすると、猫の消化器官に負担がかかり、消化不良や嘔吐を引き起こす可能性があります。

消化不良や嘔吐は特に食いしん坊な猫や高齢の猫に多く見られる問題です。遊ぶ時間を設定する際には、食事から少なくとも1時間程度は空けておきましょう。

また、食後は猫自身も消化に集中するため、自然とリラックスしたいと感じる時間帯です。食後の時間を尊重し、遊びの時間は別の機会に設けるようにしましょう。

猫におすすめのおもちゃ

次に、猫におすすめのおもちゃを紹介します。

  • 猫じゃらし
  • ボール
  • けりぐるみ
  • 自動で動くおもちゃ

それぞれ詳しく紹介するので、どのおもちゃで遊ぶか迷っている方はぜひ上記の中から選んでみてください。

猫じゃらし

まず、猫におすすめのおもちゃは猫じゃらしです。猫じゃらしはシンプルな構造ながら、猫の狩猟本能を強く刺激するため、さまざまな猫に愛されています。

猫じゃらしの特徴は、棒や紐の先に羽やリボンなどが付いており、飼い主が動かすことで猫が追いかけたり、飛びかかったりして遊べる点です。

猫じゃらしを使うと、猫はまるで獲物を追いかけるかのように夢中になり、運動不足の解消やストレス発散に大いに役立ちます。

さらに、猫じゃらしを使った遊びは、猫のエネルギーを効果的に消費させ、夜の活動を減少させる効果も期待できるのです。

ボール

次に、猫におすすめのおもちゃやボールです。猫は小さな動くものに反応する習性があるため、軽くて転がりやすいボールは、猫の狩猟本能を刺激できます。

ボール遊びは猫が自分で遊べるのも魅力的で、ボールを追いかけたり、前足で転がしたりするだけで楽しむことが可能です。

さらに、ボールの種類もさまざまで、鈴が入って音が鳴るものや、光るボール、香り付きのものなど、猫の好みに合わせて選ぶことができます。

ボール遊びは猫の運動量を増やすだけでなく、精神的な刺激も与えるため、室内飼いの猫にとっては非常に良いストレス解消法となるのです。

けりぐるみ

3つ目に、猫におすすめのおもちゃはけりぐるみです。けりぐるみによって、猫が前足と後ろ足を使った動作を楽しむことができます。

猫が獲物を捕まえた時のように、前足で押さえ込みながら後ろ足で蹴る行動を促すデザインが特徴で、猫の狩猟本能を刺激できるのです。

この動きは猫にとって非常に自然なものであり、ストレス発散や運動不足の解消にもつながります。

また、けりぐるみは噛んだり蹴ったりして猫のエネルギーを発散させ、家具や飼い主への攻撃行動を抑制する効果も期待できるのです。

自動で動くおもちゃ

最後に、猫におすすめのおもちゃは自動で動くおもちゃです。自動で動くおもちゃは、電動で動いたり音を出したりして、猫の興味を引きつけます。

特に、飼い主が忙しいときや留守中に猫が退屈しないようにするために便利です。

例えば、ランダムに動くボールや、光が出るレーザーポインター、羽根が回転するおもちゃなどがあり、猫は追いかけたり捕まえたりして楽しめます。

自動で動くおもちゃは、猫の運動量を増やし、エネルギーを発散させるのに非常に効果的です。

また、猫が自分で遊べるため、飼い主がいない時間でも猫のストレスを軽減することが可能です。

まとめ

今回は、猫の遊びについて詳しく紹介しました。猫は狩猟本能やストレス解消、運動不足、飼い主とのコミュニケーションから遊びを好み、興奮しているとずっと遊びたがります。

ただ、猫は体力面を考慮し年齢に合わせて遊び方を変えることが大切です。また、遊ぶ際のタイミングを変えたり、環境を整えたりする必要があります。

遊ぶ際の注意点を押さえながら、猫じゃらしやボール、けりぐるみ、自動で動くおもちゃを使って猫を楽しませてあげましょう。

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