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【獣医師監修】なぜ猫は脱走しやすい?脱走しないための対策やおすすめの脱走防止グッズを紹介

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はじめに

猫が脱走してしまうのではと心配になる方も多いと思います。外の世界は事故や他の野生動物の遭遇の可能性があり危険です。

飼い主は、猫が脱走しないための対策が欠かせません。今回は、猫が脱走する理由ついて詳しく紹介します。

脱走しないための対策やおすすめの脱走防止グッズを紹介するので、猫の脱走を防いで猫の安全を守りましょう。

なぜ猫は脱走しやすいの?

まず、猫が脱走する理由を紹介します。

  • 好奇心が旺盛
  • 縄張りを広げたいという欲求
  • 環境の変化やストレス

猫の性格や習性が影響しているので、猫が脱走する理由を詳しく理解しましょう。

好奇心が旺盛

まず、猫が脱走しやすいのは好奇心が旺盛だからです。例えば、外から聞こえる音や鳥のさえずり、他の動物などが猫の探求心を刺激し、外に出て確認したくなる場合があります。

室内で安全に過ごせる環境が整っていても、外の世界は未知のものが多く、猫にとってはとても魅力的です。

特に、室内飼いの猫は外の空気や景色に触れる機会が少ないため、ドアや窓が開いた瞬間に外に出たがる場合がよくあります。

猫の好奇心を満たすためには、室内で新しいおもちゃや遊びを提供することが重要です。

例えば、キャットタワーやトンネル、おもちゃを用意すると、猫が室内でも満足できる環境を整えられます。

また、窓の外を安全に見られるスペースを作ると、猫は外の様子を観察しつつ、外に出たい欲求を抑えることが可能です。

縄張りを広げたいという欲求

次に、猫が脱走しやすいのは縄張りを広げたいという欲求からです。猫は本能的に自分の縄張りを持ち、その範囲を守りたいという欲求を持っています。

そのため、縄張りを広げたいという気持ちが強く、特に外の世界に興味を持つ猫は、隙あらば外に出て新しい領域を探索しようとするのです。

この欲求は、野生の猫が広範囲にわたって獲物を探し、他の猫との関係を調整するために縄張りを持つという本能に由来しています。

家の中だけで生活する猫にとっても、縄張り意識は強く残っており、ドアの外や窓の外にある未開の領域を探求したいという欲求が脱走する原因の1つです。

また、猫は他の動物や猫の存在を察知すると、縄張りを主張し、外に出てそのエリアを守ろうとする場合があります。

飼い主は猫が外に出ようとする場所を徹底的に対策し、脱走を防ぐ工夫が重要です。

環境の変化やストレス

最後に、猫が脱走しやすいのは環境の変化やストレスがあるからです。

特に引っ越しや家族構成の変化、家具の配置換えなどが原因でストレスを感じ、脱走を試みる場合があります。

なぜなら、猫は自分の居場所を見つけられない、あるいは安心できる場所がなくなったと感じ、外に出て新しい安全な場所を求めようとするからです。

また、ストレスが原因の異常行動として猫が脱走する場合もあります。

猫にストレスの兆候がみられる場合は、まず猫がストレスを感じている原因を特定し、できる限りストレスを軽減することが重要です。

例えば、新しい環境に慣れさせるために、安心できるスペースを用意したり、リラックスできる環境を整えたりするとストレスを軽減できます。

猫が脱走しやすい場所

次に、猫が脱走しやすい場所を紹介します。

  • 玄関
  • ベランダ

それぞれ詳しく紹介するので、上記の場所では特に注意して対策しましょう。

玄関

まず、猫が脱走しやすい場所は玄関です。多くの場合、家族が出入りする場所であるため、ドアが開くたびに猫が外に出ようとする可能性が高まります。

特に好奇心旺盛な猫や、外の世界に興味を持っている猫は、玄関のドアが開いた瞬間を狙って脱走を試みるケースが多いです。

また、玄関の近くで待機している猫は、家族が玄関から外に出る際にすばやく動けるため、見逃しやすい場所でもあります。

玄関での脱走を防ぐためには、玄関を二重扉にするか、猫用の脱走防止ゲートを設置することが効果的です。

また、ドアを開ける前に、猫が近くにいないことを確認する習慣をつけましょう。

玄関周辺で猫が興味を持ちにくいように、猫用の遊び場やリラックススペースを他の場所に設けるのも良い対策です。

ベランダ

次に、猫が脱走しやすい場所はベランダです。猫は高い場所を好み、外の風や景色に魅了されやすいため、ベランダに出たがるケースが多く見られます。

しかし、ベランダの柵や手すりは猫にとって簡単に乗り越えられるものであり、ちょっとした隙間から外に出てしまうのです。

特に高層階に住んでいる場合、ベランダからの転落事故は非常に危険であり、最悪の場合、命を落とす恐れもあります。

また、ベランダに置かれた物に興味を持ち、それをきっかけに外に出るケースにも注意が必要です。

ベランダでの脱走や転落を防ぐためには、まず柵や手すりにネットや脱走防止フェンスを設置しましょう。

また、猫がベランダに出るのを完全に防ぐためには、ベランダへのアクセスを制限することが一番確実です。

最後に、猫が脱走しやすい場所は窓です。外の風景や音、鳥や他の動物の存在に刺激されて、窓から外に出ようとする猫は少なくありません。

特に、網戸がついている窓の場合、猫が網戸を引っ掻いて破いたり、網戸が外れてしまったりすると、脱走のリスクが高まります。

猫は意外と力が強く、軽い網戸では重みに耐えられず、簡単に破られてしまう場合が多いです。

また、窓を開けて風通しを良くしているときに、猫が隙間から外に出ようとする場合もあります。

窓からの脱走を防ぐためには、まず網戸や窓の強度を確認し、脱走防止用の頑丈な網戸やフェンスを設置することが重要です。

また、窓の開け方にも工夫が必要で、完全に開けずに猫が出られない程度の小さな隙間だけを開けるようにしましょう。

猫が脱走しない環境を作るために日頃からできる対策

次に、猫が脱走しない環境を作るためにできる対策を紹介します。

  • ドアを開ける前に猫がいないことを確認する
  • 室内でも楽しく過ごせる環境を作る
  • 窓や網戸をチェックする
  • 名前を呼んだらすぐに戻ってくるようにトレーニングする
  • 外に出ることを習慣づけない

それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ日頃から実践してみてください。

ドアを開ける前に猫がいないことを確認する

まず、猫が脱走しないようにするにはドアを開ける前に猫がドア付近にいないことを確認しましょう。

猫は非常に素早く、特に外に興味を持っている場合、家族がドアを開けた瞬間に脱走を試みます。

出入りの際に猫が玄関やドアの近くにいないか注意深くチェックすると、脱走するリスクを大幅に減らすことが可能です。

さらに、玄関周りで猫が好奇心を持ちやすい場合、猫がそのエリアに近づかないように工夫するとさらに効果を期待できます。

また、家族全員がルールを徹底して守ることが重要です。例えば、ドアを開ける前に「猫はいる?」と声を掛け合う習慣をつけると事前に脱走する可能性を想定できます。

そして、万が一猫が脱走を試みた場合に備えて、すぐに捕まえられるような状況を作りましょう。

室内でも楽しく過ごせる環境を作る

次に、猫が脱走しないようにするには室内でも楽しく過ごせる環境を作りましょう。猫は好奇心が強く、探検や狩りの本能が刺激されやすい動物です。

外に出たがる理由として、家の中に十分な刺激や楽しみがないことが挙げられます。

そのため、室内にキャットタワーやおもちゃ、隠れ場所を設置し、猫が自分の本能を満たせる環境を提供することが重要です。

特に窓際にキャットタワーを置くと、猫が外の景色や鳥の動きを観察しながら過ごせて、外への興味を室内で満たせます。

また、飼い主との遊びの時間やおもちゃを準備すると、猫のエネルギーを発散させ、室内で十分な満足感を得ることが可能です。

窓や網戸をチェックする

3つ目に、猫が脱走しないようにするには窓や網戸をチェックしましょう。特に網戸は、猫が爪を使って引っ掻いたり、体重をかけたりすると外れる場合があります。

定期的に網戸がしっかりと設置されているか、破れがないかを確認し、必要であれば強化された網戸や脱走防止用のフェンスを取り付けてください。

また、窓を開ける際にも注意が必要です。全開にすると猫が隙間から外に出ようとする場合があるため、猫が通れない程度の小さな隙間だけを開けるように工夫することが大切です。

特に高層階に住んでいる場合、窓やベランダからの転落事故を防ぐために、脱走防止用のネットやフェンスを設置する必要があります。

さらに、窓際にキャットタワーを設け、外の景色を安全に楽しめる環境を提供し、窓からの脱走欲求を抑えましょう。

名前を呼んだらすぐに戻ってくるようにトレーニングする

4つ目に、猫が脱走しないようにするには名前を呼んだらすぐに戻ってくるようにトレーニングしましょう。

もし猫が外に出てしまったとしても、呼び戻すことができれば迅速に対応でき、猫が遠くに行ってしまう前に捕まえることが可能です。

トレーニングは、日常的に少しずつ行うのが効果的であり、猫にとって楽しい経験と結びつけることが大切です。

具体的には、猫がリラックスしているときや遊んでいるときに名前を呼びましょう。

そして、その後におやつや撫でるといったご褒美を与えると、「名前を呼ばれる=良いことが起きる」という認識を持たせられます。

また、同じ音のトーンで名前を呼ぶことが重要です。猫は同じ音に反応しやすいため、トレーニングの一貫性を保つと反応が期待できます。

トレーニングを繰り返して、呼ばれたらすぐに戻ってくる習慣を身につけ、脱走時の対応もスムーズに行えるようにしましょう。

外に出ることを習慣づけない

最後に、猫が脱走しないようにするには外に出ることを習慣づけないようにしましょう。

一度外出を覚えてしまうと、猫は外の世界に興味を持ち、頻繁に外に出ようとするようになります。

そのため、室内飼いの猫に対しては、外に出る機会を極力与えないことが理想です。

もし庭やベランダに出る必要がある場合は、リードをつける、もしくは専用の脱走防止ネットを使うなどして、自由に外に出られないようにすることが必要です。

また、猫にとって外の世界が特別な場所であると感じさせないよう、室内での生活を充実させてください。

猫用のタワーやおもちゃ、窓際で外の景色を楽しめるスペースなど、室内でも十分な楽しみを与えると、猫は外に出る欲求が減り、脱走のリスクを軽減できます。

猫の脱走防止ゲートを選ぶ際のポイント

次に、猫の脱走防止ゲートを選ぶ際のポイントを紹介します。

  • 安全性で選ぶ
  • 機能性で選ぶ
  • おしゃれなデザインで選ぶ

それぞれ詳しく紹介するので、愛猫にとってどれが適しているかチェックしてください。

安全性で選ぶ

まず、猫の脱走防止ゲートを選ぶ際には、安全性で選びましょう。

猫は身体が柔軟で小さな隙間からも容易に通り抜けられるため、ゲートの設計がしっかりとしていることが必須です。

例えば、ゲートの隙間が広すぎると、猫が脱走できてしまう危険性があります。

特に小型の猫や子猫の場合、わずかな隙間からも簡単に抜け出してしまう可能性があるため、隙間の幅や高さが十分に小さいものを選ぶことが必要です。

また、ゲートの固定がしっかりとされているかも確認しましょう。

猫は力が強いわけではありませんが、ジャンプしたり、体重をかけたりするとゲートがずれたり、倒れたりする恐れがあります。

壁や床にしっかりと固定できるタイプのゲートや、倒れにくい設計のものを選ぶと、万が一の事故を防ぐことができるのです。

特に玄関やベランダなど、脱走のリスクが高い場所では、ゲートの耐久性や固定方法にも細心の注意を払い、安全性を確保しましょう。

機能性で選ぶ

次に、猫の脱走防止ゲートを選ぶ際は機能性も考慮して選びましょう。まず、ゲートの開閉がスムーズで、簡単に操作できるかどうかが重要です。

頻繁に通る場所に設置する場合、片手で開閉できるものや、自動で閉まる機能を持ったゲートが適しています。

また、猫は頭を使ってドアを押したり、手を使って開けようとしたりする場合もあるため、開閉部分が猫にとって操作しにくい構造であるのも重要なポイントです。

さらに、ゲートの高さや設置方法も機能性に大きく関わります。

猫はジャンプ力があるため、ある程度の高さが必要ですし、取り付け場所によっては、取り外しが簡単にできるタイプや、伸縮式のゲートも便利です。

他にも、移動可能なゲートは、場所を変えて設置する際に非常に役立ちます。

おしゃれなデザインで選ぶ

最後に、猫の脱走防止ゲートを選ぶ際はおしゃれなデザインのものを選びましょう。

インテリアの一部としてゲートを設置する場合、部屋の雰囲気に合ったデザインのものを選ぶと、生活空間に違和感なく設置できます。

昔ながらのシンプルな白や黒のゲートだけでなく、木製や金属製でデザイン性の高いゲートも多く販売されているのでおすすめです。

おしゃれなゲートは、見た目の美しさと機能性を兼ね備えているものが多く、飼い主のセンスを反映させられます。

また、デザイン性だけでなく、カラーや素材にもこだわることが重要です。例えば、木製のゲートはナチュラルな雰囲気を持ち、温かみのあるインテリアにマッチします。

金属製のゲートは、モダンな空間にぴったりで、耐久性も高いです。猫の安全を守りながら、部屋のインテリアを損なわないデザイン性を持つゲートを選びましょう。

猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズ

最後に、猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズを4つ紹介します。

  • にゃんがーど
  • のぼれんにゃん バリアフリー 3
  • マルカン 猫網戸脱走防止フェンス Lサイズ
  • CatCatch(キャキャ)

それぞれおすすめポイントを紹介するので、愛猫に合っているものはぜひ購入を検討してみてください。

にゃんがーど

まず、猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズはにゃんがーどです。にゃんがーどは猫の脱走防止専門店猫工房が提供しています。

にゃんがーどは組み立てが苦手な方でもボルトを数本取り付けるだけで組み立てられるのが特徴的です。また、組み立てに自信がない方は出張採寸や取り付けができます。

さらに、にゃんがーどは表裏両方から鍵を閉められるので、ストレスなく出入りが可能です。他にも、突っ張り型なので一人暮らしの方でも安心して使用できます。

のぼれんにゃん バリアフリー3

次に、猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズはのぼれんにゃんバリアフリー3です。のぼれんにゃんは扉を前後に開けて90度で固定できるので出入りがしやすくなっています。

また、フェンスの高さが190cmだったり、フェンス格子の幅が狭かったりと猫がすり抜けにくい構造です。

さらに、ロックは簡単に外せないプルロックを採用しており、猫が脱走しない安心設計になっています。

出入りしやすい脱走防止ゲートを選びたい方は、のぼれんにゃんを選びましょう。

マルカン 猫網戸脱走防止フェンス Lサイズ

3つ目に、猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズはマルカン 猫網戸脱走防止フェンス Lサイズです。

マルカン猫網戸脱走防止フェンスは、突っ張り棒方式の支柱なのでしっかり固定でき、高さを調節できます。

また、支柱の上下にすべり止め付きのパーツがあり、ズレの防止が可能です。さらに、スチールネットを重ねて設置できるので窓のサイズに自由に合わせられます。

家の形に合わせてカスタマイズしたい方はマルカン猫網戸脱走防止フェンスがおすすめです。

CatCatch(キャキャ)

最後に、猫の脱走防止に効果的なおすすめグッズはCatCatch(キャキャ)です。

CatCatchは二連パネルの脱走防止ゲートであり、スライドの開閉やドアのような開閉もできます。

また、高さが167cmで最大幅が90cmなので猫の脱走防止しつつ、マンションや戸建てなど様々な場所に対応可能です。

さらにロック付きの二段開閉で人、物の移動には不便がありません。自分にあった開き方の脱走防止ゲートを選びたい方は、ぜひCatCatchを選んでください。

まとめ

猫は好奇心や縄張りを広げたい欲求があるため脱走しやすいです。また、環境の変化やストレスから脱走する場合もあります。

猫は玄関やベランダ、窓から脱走する場合が多いです。猫が脱走を防ぐには、室内で楽しく過ごせる環境を用意し、脱走しやすい場所に猫がいないかチェックすることが重要です。

また、安全性や機能性、おしゃれなデザインで脱走防止ゲートを選んで、猫の脱走を防ぎましょう。

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