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- はじめに
- 猫も夢を見るの?
- 猫が夢を見ている時によくあるしぐさ
- 猫の寝言にはどんなパターンがある?
- 猫はどんな夢を見るの?
- 睡眠中の猫のしぐさで注意すること
- 5分以上痙攣をしているまず、睡眠中の猫が5分以上痙攣している場合は注意しましょう。通常、夢を見ている猫の体がビクッと動いたり手足がピクピクしたりするのは、短時間で収まる自然な反応です。
- 低くて大きないびきをかいている
- まとめ
はじめに
猫も人間と同じで夢を見るか気になったことがある方は多いと思います。
猫は夢を見る動物であり、飼い主は猫の睡眠状況を見て健康状態に異常がないかチェックすることが大切です。
今回は、猫がみる夢について紹介します。
猫が夢を見ている時によくあるしぐさや寝言のパターンを紹介するので、猫が睡眠時にどのような状況なのか理解できるようになりましょう。
猫も夢を見るの?
猫は人間と同じように夢を見る動物です。猫の睡眠リズムが影響しているので、どのタイミングで夢を見るのかチェックしてください。
猫にもレム睡眠・ノンレム睡眠がある
猫にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。それぞれの睡眠の違いや見分け方をまとめているので、詳しくみていきましょう。
レム睡眠とは
レム睡眠は、猫の睡眠サイクルの一部であり、非常に重要な役割を果たしています。レム睡眠の状態ではまぶたの下で目が急速に動くのが特徴です。
レム睡眠は、脳が活発に働いている時期であり、夢を見ることが多いとされています。猫が夢を見ているのも、このレム睡眠の間と考えられているのです。
レム睡眠中の猫は脳波が覚醒時に近い状態になり、脳が情報を整理し、記憶を定着させているとされています。
そのため、日中の経験や感情的な出来事を再構築するプロセスとも言われており、夢の中で再現される場合が多いです。
例えば、猫が獲物を追いかける夢や遊んでいる夢を見ているとき、手足やヒゲが微妙に動いたり寝言を言ったりする場合があります。
レム睡眠は、猫の1日の睡眠時間の中で頻繁に繰り返され、成猫であれば全体の約75%がレム睡眠に費やされると言われています。
ノンレム睡眠とは
ノンレム睡眠は、レム睡眠と対照的に、脳がより静かな状態にある深い眠りのフェーズです。
ノンレム睡眠状態では脳の活動が抑えられ、身体の修復や成長ホルモンの分泌が促進されます。
ノンレム睡眠は、一般的にレム睡眠の前に訪れるフェーズであり、猫の体が休息し、体力を回復させるために非常に重要です。
ノンレム睡眠は浅い眠りから深い眠りまで徐々に進行していきます。猫の場合、ノンレム睡眠の段階では、体が完全にリラックスしているため、ほとんど動かない場合が多いです。
そのため、猫はまるで死んだようにぐっすり眠っているように見える場合があります。
体が修復され、免疫機能が強化される時間でもあるため、ノンレム睡眠は猫の健康に欠かせません。
ノンレム睡眠中は夢を見ることが少なく、体をリラックスさせて回復を図る重要な時間です。
レム睡眠・ノンレム睡眠の見分け方は?
猫のレム睡眠とノンレム睡眠は、行動や体の動きで見分けられます。まず、レム睡眠の特徴は、猫の目が閉じたまままぶたの下で急速に動くことです。
猫がレム睡眠中である時、まぶたの下で目が左右に動いているのがわかり、夢を見ている可能性があります。
また、耳やヒゲ、手足が微かに動いて、寝言のような小さな声を発する場合も多いです。
猫の動きは、猫が夢の中で活動しているような状態を表しており、獲物を追いかける夢や他の猫と遊んでいる夢などを見ている可能性があります。
一方で、ノンレム睡眠は猫が深く落ち着いた眠りの段階です。ノンレム睡眠では、猫の体はほとんど動かず、まるで完全に力が抜けてしまったかのように静止しています。
目の動きはなく、耳やヒゲもほとんど反応せず、体がピクリとも動かないことが特徴です。
猫が夢を見るのはレム睡眠の時
猫が夢を見るのは、主にレム睡眠の時だと考えられています。レム睡眠はまぶたの下で目が急速に動く特徴があり、脳が活発に活動している時期です。
レム睡眠の状態は、夢を見やすい状況を作り出しており、猫の脳は覚醒時に近くなっています。
人間と同様に、猫も日中に経験した出来事や感情が夢として再現される場合が多いと言われているのです。
レム睡眠の間、猫の体は一見リラックスしているように見えますが、脳内では非常に多くの活動が行われています。
猫はまるで現実の中にいるかのように夢の中で動いたり音を聞いたりしている場合が多いです。
例えば、猫が獲物を追いかける夢を見ていると、手足が微かに動いたりヒゲがピクピク動いたりする場合があります。
レム睡眠は猫の1日の睡眠時間全体の約75%を占めるため、成猫であれば1日に頻繁に繰り返されるのです。
猫が夢を見ている時によくあるしぐさ
次に、猫が夢を見ている時によくあるしぐさを紹介します。
- 耳や手足を動かす
- 体全体がビクッと動く
- まぶたの下で目が動く
- ヒゲが動く
- 寝言を言う
それぞれ詳しく紹介するので、愛猫が寝ている際に当てはまるものがないかチェックしましょう。
耳や手足を動かす
まず、猫が夢を見ている時によく見られるしぐさが、耳や手足の動きです。レム睡眠中、猫は日中の出来事を夢の中で再現していると考えられ、体の一部が反応する場合があります。
例えば、獲物を追いかける夢を見ているときには、実際に走る動作に対応するように手足が小刻みに動いたり、耳がピクピクと動いたりする場合がよく見られます。
このような動きは、夢の中で猫がまるで現実のように活動している証拠です。特に若い猫や子猫では、耳や手足の動きがより顕著に現れます。
成長期の猫は日々新しいことを学び、情報を夢の中で整理するため、夢を見ている間に手足や耳が活発に動きやすいです。
体全体がビクッと動く
次に、猫が夢を見ている時によく見られるしぐさが体全体のビクッとした動きです。ビクッとした動作は「ジャーク運動」とも呼ばれ、特にレム睡眠中に見られます。
猫は夢の中で何かに驚いたり急に動き出したりするシーンで体が反映している可能性が高いです。
例えば、狩りの夢で獲物に飛びかかったり何かから逃げようとしたりする場面で体のビクッとした動きが現れる場合があります。
ビクッと動く現象は、猫が夢を見ている証拠であり、体が実際の行動に反応していることを示している場合が多いです。
特に活発な夢を見ているときに反応が強く出る場合があり、猫が突然体全体をピクッとさせたり足をバタバタさせるような動作を見せたりします。
この動きは短時間で終わることがほとんどで、やがて深い眠りに戻ることが一般的です。
まぶたの下で目が動く
3つ目に、猫が夢を見ている時によく見られるのがまぶたの下で目が動くしぐさです。猫は夢を見ている最中、目が閉じていてもその下で急速に動くのが確認できます。
目の動きはレム睡眠の名前の由来であり、猫の脳が活発に働いており、まるで夢の中の映像を追っているかのように目が動くのです。
まぶたの下で目が動くしぐさは、特に猫が何かを追いかける夢や遊んでいる夢を見ている時に多く見られると考えられています。
例えば、狩りをしている夢の中で、猫は目を動かして獲物の動きを追う場合が多く、現実の目の動きに反映されるのです。
目の動きは、猫が深く夢の中に入り込んでいる証拠であり、脳が情報を処理しながら、体はリラックスした状態を保っています。
また、まぶたの下で目が動いている間、他の身体の部位も少しずつ反応する場合も多いです。
ヒゲが動く
4つ目に、猫が夢を見ているときにみられるのはヒゲの動きです。ヒゲは非常に敏感な器官で、周囲の状況や物に触れる感覚を感じ取るために重要な役割を果たしています。
夢の中でも猫は実際に何かに触れているかのようにヒゲを動かす場合があり、特に狩りをしている夢や遊んでいる夢を見ているときにヒゲの動きが現れやすいです。
ヒゲの動きは猫が現実の世界で物を感知している時と同じように、夢の中の出来事への反応を表しています。夢の中で何かに触れる感覚が、ヒゲの微妙な動きに現れているのです。
ヒゲがピクピクと動くのは猫が夢を見ているサインであり、他の身体の動きとともに観察されることがあります。
寝言を言う
最後に、猫が夢を見ている時にみられるのは寝言です。猫は夢を見ているとき、時折「ニャー」や「クー」などの寝言を言う場合があります。
猫の寝言は、猫が夢の中で声を発している反応の可能性が高いです。特にレム睡眠中、猫の脳は非常に活発に働いており、夢の中での出来事に対して実際に声を出す場合があります。
例えば、獲物を追いかける夢を見ているときや他の猫と遊んでいる夢を見ているときに、猫が興奮して小さな声を漏らす場合があるのです。
寝言には様々なパターンがあり、甘えたような「ニャー」という声や穏やかな「クー」という声、「カカカッ」や「ケケケッ」といった独特の声も聞こえる場合があります。
寝言は、夢の中での猫の感情や行動を反映している可能性が高く、聞いている飼い主にとっては可愛らしい瞬間です。
猫の寝言にはどんなパターンがある?
次に、猫の寝言のパターンを紹介します。
- 「二ャッ」や「ニャー」などの甘えた声
- 「クー」や「ンー」などの穏やかな声
- 「カカカッ」や「ケケケッ」などの興奮した声
それぞれ詳しく紹介するので、寝言の意味の違いを理解しましょう。
「ニャッ」や「ニャー」などの甘えた声
まず、猫の寝言は「ニャッ」や「ニャー」といった甘えた声です。これらの声は、猫が日常のリラックスした時間や飼い主との触れ合いを夢見ている際に出る声だと考えられます。
特に飼い主に甘える場面や飼い主に撫でてもらう瞬間などが夢に現れ、感情が寝言として現れるのです。
甘えた声は、猫が夢の中で安心感を感じている場合を示しており、幸せな時間を再現している可能性があります。
また、猫同士のコミュニケーションや母猫との接触を思い出している場合も多いです。母猫に甘えたり兄弟猫と遊んだりする夢を見ると、甘えた声が漏れる場合があります。
「二ャッ」や「ニャー」などの甘えた声は猫の夢が感情豊かなものであり、特に飼い主に対する強い愛情や信頼感が表れている場合が多いです。
「クー」や「ンー」などの穏やかな声
次に、猫の寝言は「クー」や「ンー」などの穏やかな声です。
このような声は、猫が非常にリラックスした状態でいるときに聞かれる場合が多く、夢の中でも穏やかな場面を再現していると考えられます。
日常生活での平穏なひととき、例えば日向ぼっこをしている時や静かな場所でのんびり過ごしている夢を見ているのかもしれません。
「クー」や「ンー」という声は、猫の深い満足感や安心感を示しており、特にレム睡眠中に現れる場合が多いです。
猫の脳は活発に活動しており、日常生活での経験や感覚を夢の中で再生していると考えられます。
こうした寝言は、猫が夢の中で非常にリラックスしていることを示しており、見ている側としても癒されるものです。
また、猫同士の優しいコミュニケーションや飼い主に抱かれている夢を見ている場合も、穏やかな声が出る場合があります。
「カカカッ」や「ケケケッ」などの興奮した声
最後に、猫の寝言は「カカカッ」や「ケケケッ」などの興奮した声です。獲物を追いかける夢を見ている際に現れる場合が多く、「クラッキング」と呼ばれる行動に似ています。
クラッキングは、猫が獲物を見つけたときに興奮して出す声で、夢の中でも同様に獲物を追いかけたり捕まえようとする場面で、興奮した声が漏れているのです。
このような寝言は、猫が活発な夢を見ていることを示しています。
夢の中で野生的な本能が発揮されている可能性が高く、狩りのシーンや他の猫とのケンカをしているシーンが再現されていると考えられるのです。
特に若い猫や活動的な猫は、こうした興奮した声を頻繁に発する場合が多く、日中の遊びや狩りごっこが夢の中でも続いているのかもしれません。
興奮した声を出している場合は心配する必要はありませんが、異常な行動が見られる場合は注意しましょう。
猫はどんな夢を見るの?
次に、猫が見る夢の種類を紹介します。
- 獲物を追いかける夢
- 喧嘩をする夢
- 母猫のお乳を飲む夢
それぞれ詳しく紹介するので、猫の動きからどのような夢をみているか判断できるようになりましょう。
獲物を追いかける夢
まず、猫が夢の中でよく見るのは獲物を追いかける夢です。猫は本能的に狩猟者であり、野生の猫は獲物を捕まえるために長時間狩りを行います。
家庭内で飼われている猫でも、狩猟本能が深く根付いており、夢の中でも獲物を追いかける場面を再現している場合が多いのです。
特に若い猫や遊び好きな猫は、昼間に遊んだり獲物ごっこをしたりした経験が夢の中で再生されるケースがよくあります。
夢の中で獲物を追いかけている猫は、耳や手足を動かし、体がビクッと反応するケースが多いです。
また、ヒゲや口元がピクピク動いているのも、獲物に集中している様子を夢の中で表しています。
猫は夢の中で飛び跳ねたり走ったり、時には獲物に向かってジャンプしたりする動作を再現し、狩りのシーンが脳内で再生されているのです。
ケンカをする夢
次に、猫が夢の中でよくあるのはケンカをする夢です。特に他の猫と日常的に接触する猫や外で過ごす猫は、他の猫との対立や縄張り争いの場面を夢で再現する場合があります。
猫にとって、ケンカは自然なコミュニケーションの一部であり、時には遊びの延長線上として軽いケンカをする場合も多いです。
夢の中では、こうしたケンカの場面が生き生きと蘇り、その場面で感じた感情や体験が夢として表現されます。
夢の中で猫がケンカをしていると、体全体が緊張し、ビクビクと反応しやすいです。
また、寝言として「カカカッ」や「ケケケッ」といった興奮した声を出す場合もあり、実際に他の猫とケンカをしている場面を夢で体験しています。
寝言や動作が見られる場合、猫は夢の中で攻撃的な姿勢を取っていたり自分の縄張りを守ろうとしていたりする可能性が高いです。
母猫のお乳を飲む夢
最後に、猫がよく見るのは母猫のお乳を飲む夢です。特に子猫時代の経験が強く残っている猫や幼い頃に母猫と一緒に過ごした時間が短かった猫は、見る場合が多いかもしれません。
母猫のお乳を飲むという行為は猫にとって最も安心できる瞬間であり、栄養を摂るだけでなく、母猫との強い絆を感じる時間でもあります。
夢の中でお乳を飲んでいる猫は、口を動かしたり吸うような仕草をしたりする場合が多いです。
また、前足でモミモミとする動作をする場合もあり、子猫が母猫のお乳を飲む際に行うしぐさを表しています。
このような動作は、猫が子猫時代に戻り、安心感や幸福感を感じながら夢の中で過ごしている状態です。
また、母猫のお乳を飲む夢は、猫にとって非常に心地よいものであり、過去の幸福な記憶が夢の中で再生されていると考えられます。
睡眠中の猫のしぐさで注意すること
最後に、睡眠中の猫のしぐさで注意すべき点を紹介します。
- 5分以上痙攣している
- 低くて大きないびきをかいている
それぞれ詳しく紹介するので、上記のしぐさが猫にみられたらすぐに動物病院で相談しましょう。
5分以上痙攣をしているまず、睡眠中の猫が5分以上痙攣している場合は注意しましょう。通常、夢を見ている猫の体がビクッと動いたり手足がピクピクしたりするのは、短時間で収まる自然な反応です。
しかし、長時間にわたる痙攣は、神経系や脳の問題を示している可能性があります。例えば、猫がてんかん発作を起こしている可能性も考えられるのです。
てんかんは、脳の神経伝達が異常をきたして発生し、意識を失ったり激しい痙攣を引き起こしたりする場合があります。
睡眠中であっても発作が発生する場合があるので、長時間にわたる痙攣は発作の兆候として捉えるべきです。また、他の病気や外傷が原因で痙攣が発生する場合もあります。
具体的には、脳や神経に関わる疾患や中毒症状、低血糖なども痙攣を引き起こす場合があるのです。痙攣が見られた場合、すぐに動物病院に連絡し、適切な診察を受けましょう。
低くて大きないびきをかいている
次に、睡眠中の猫が低くて大きないびきをかいている時も注意が必要です。
猫も時折、軽い寝息や小さないびきをかく場合がありますが、低くて大きな音になる場合は呼吸器系の問題が隠れている場合があります。
特に注意すべきは、肥満や高齢の猫です。肥満猫は、余分な脂肪が気道を圧迫し、呼吸がしづらくなって大きないびきをかく姿が多く見られます。
低くて大きないびきは猫が健康を損なっているサインとして捉えることができ、体重管理の見直しが必要です。
また、高齢の猫も筋力の低下や呼吸器の弱まりによって、呼吸が浅くなりいびきをかいたりする場合があります。
さらに、猫のいびきが低い音で大きい場合、鼻や喉に異常がある可能性にも注意が必要です。
例えば、鼻づまりや副鼻腔炎、あるいはポリープや腫瘍が原因で呼吸がスムーズに行えない場合があります。
まとめ
今回は、猫の夢について紹介しました。猫にもレム睡眠とノンレム睡眠があり、猫はレム睡眠の時に夢を見ている場合があります。
猫が夢を見ている時は耳や手足、目、ヒゲなど体の動きや寝言が見られる場合が多いです。
猫は獲物を追いかけている夢やケンカをする夢、母猫のお乳を飲む夢を見ている可能性があります。
飼い主は、睡眠中の猫が5分以上痙攣をしていないか、低くて大きないびきをしていないか観察し、快眠できているかをチェックしてあげてください。