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- はじめに
- 猫はそもそも抱っこが嫌い?
- 猫が抱っこを嫌がる理由とは?
- 猫が抱っこを嫌がっている時のサイン
- 猫の正しい抱っこの仕方
- 猫が嫌がる抱っこは?
- 猫に抱っこを好きになってもらう方法
- 猫が急に抱っこを嫌がるようになったら病気の可能性も
- まとめ
はじめに
猫を抱っこしたいのに嫌がられると悩む方は多いと思います。抱っこを嫌がる猫は多いですが、抱っこが完全にできないわけではありません。
飼い主が嫌がる理由を理解して正しい抱っこを実践すれば、それに応じて抱っこさせてくれる場合もあるのです。
今回は、猫が抱っこを嫌がる理由を紹介します。正しい抱っこの仕方や抱っこを好きになってもらう方法も解説しますので、ぜひ日頃から実践してみてください。
猫はそもそも抱っこが嫌い?
まず、猫はそもそも抱っこが嫌いなのか紹介します。抱っこが好きな猫や嫌いな猫はどのように感じているのか詳しくみていきましょう。
猫が抱っこが苦手・喜ぶかは性格によって違う
猫が抱っこを好むか苦手とするかは、猫の性格や育った環境に大きく影響されます。
一般的に、猫は自分のペースで行動する生き物であり、自由を好むため、無理に抱き上げられることを嫌がる場合が多いです。
しかし、中には抱っこを好んでリラックスする猫も存在します。これは、猫それぞれの性格や過去の経験、飼い主との信頼関係に大きく依存しているのです。
抱っこが苦手な猫は、抱き上げられると自由を奪われた感覚を持ち、捕らえられたと感じる場合があります。
抱っこされる際に不安や緊張を感じると、逃げ出そうとしたり、唸ったりするケースが多いです。
一方で、抱っこが好きな猫は飼い主との信頼関係が深く、抱っこされると安心感を得ることができます。
猫が抱っこを嫌がる理由とは?
次に、猫が抱っこを嫌がる理由を紹介します。
- 捕まえられたと感じる
- 無理な体勢や抱き方
自分が愛猫を抱っこする時に上記に当てはまっていないかチェックしましょう。
捕まえられたと感じる
まず、猫が抱っこを嫌がる理由は捕まえられたと感じるからです。猫は本来、自由を好む生き物であり、自分の意志で行動することを大切にします。
野生の猫にとって、何かに捕まることは生命の危機です。捕食者から逃げられない状況や、自分の身を守れない状況になると、猫は非常にストレスを感じます。
そのため、抱っこされると捕まえられたと感じ、自由が奪われたような気持ちになるのです。
特に、抱っこをする際に急に猫を持ち上げると、捕まえられた感覚は一層強まります。
猫が足を地面につけられない状態で自由に動けなくなると、不安や恐怖を感じやすくなり、逃げようとしたり唸ったりしやすいです。
猫が安心して抱っこを受け入れるには、まずは信頼関係を築きましょう。
無理な体勢や抱き方
次に、猫が抱っこを嫌がる理由は、無理な体勢や不適切な抱き方です。猫は敏感な生き物で、体を不自然に持ち上げられるとすぐに違和感を覚えます。
特に、体の一部に過剰な負荷がかかったり姿勢が不安定な状態だったりすると、猫は強い不快感を抱きやすいです。
例えば、脇の下だけで持ち上げると、体が伸びた不自然な形になり、猫にとっては非常に不安定な体勢となります。
また、抱っこされている間にバランスを保てない状態が続くと、猫は恐怖心を抱く場合が多いです。
猫を抱っこする際は、両手で体全体を支え、特にお尻の部分をしっかりと支えてあげましょう。
さらに、抱っこする際には、猫の体を飼い主の体に密着させて、安心感を与えてあげてください。
猫が抱っこを嫌がっている時のサイン
次に、抱っこを嫌がっている時のサインを紹介します。猫が鳴いたり唸ったりしている時が当てはまるので、具体的なサインをみていきましょう。
鳴く
まず、猫が抱っこを嫌がっている時のサインは鳴く行動です。
通常、猫は自分の気持ちを表現するために様々な鳴き声を使いますが、抱っこされている最中に鳴く場合、不快感や不安を訴えている可能性があります。
抱っこされてすぐに「ミャー」と鳴いたり、長く引き伸ばしたような声を出したりする場合、猫は「放してほしい」と伝えている場合が多いです。
また、抱っこに慣れていない猫や過去に嫌な経験をした猫は、特に鳴き声を上げやすく、鳴き声が強くなる場合もあります。
鳴いて飼い主に自分の意思を伝えようとしているため、猫の気持ちに配慮して無理に抱き続けるのではなく、そっと下ろしてあげることが大切です。
鳴き声の種類や頻度に注意し、猫がリラックスしていないと感じたら、抱っこを中断するのが良いでしょう。
唸る
次に、猫が抱っこを嫌がっている時のサインは唸る行動です。唸り声は猫が不快感や恐怖を感じたときに発する音で、抱っこされている最中でも見られる場合があります。
特に、猫が無理に抱き上げられた場合や、すでに緊張している状況下で抱っこされると、唸り声を上げることが多いです。
唸り声は「これ以上近づかないで」「やめてほしい」といった警告の意味を持ち、猫が限界に近づいていることを示しています。
唸り声を発している時にさらに抱っこを続けると、猫は攻撃的な行動に移る可能性が高いです。
例えば、爪で引っかいたり噛みつこうとしたりするため、唸り声を聞いたらすぐに猫を放してあげることが重要です。
唸る行動は、猫が強いストレスを感じている時に見られるので、早めに抱っこを中断し、猫にとって安心できる場所へ戻してあげましょう。
猫の正しい抱っこの仕方
次に、猫の正しい抱っこの仕方を紹介します。
- 両手で両脇を持ち上げる
- 猫を膝に乗せる
- お尻の下に腕をまわす
- 飼い主の体に引き寄せて密着させる
それぞれ詳しく紹介しますので、自分の抱き方があっているかチェックしてください。
両手で両脇を持ち上げる
まず、猫を抱っこする際は、猫の両脇を両手で優しく持ち上げましょう。
猫の体は繊細なので、強く握るのではなく、支えるように優しく持つことがポイントです。
この時、猫が警戒心を抱かないように、落ち着いた声で話しかけたり、アイコンタクトを取ったりすると良いでしょう。
持ち上げる動作も、急に行うのではなくゆっくりと行うと、猫が不安を感じにくくなります。焦らずに時間をかけて、猫がリラックスできるような環境を整えることが大切です。
また、持ち上げる前に猫の様子を確認し、猫が自分から近づいてくるかどうかを見極めましょう。
無理に抱き上げると、猫が抱っこを嫌がる原因となるため、猫が落ち着いている時を選んで抱き上げてください。
猫を膝に乗せる
次に、猫を抱っこする際は猫を膝に乗せましょう。膝に乗せると猫は足場が確保され、安心感を得られます。
特に、抱っこに慣れていない猫やまだ不安を感じている猫には、膝に乗せるのが有効です。
膝に乗せると猫が体を自由に動かせるため、抱っこに対する抵抗感を軽減できます。
猫を膝に乗せる時も、急に動かすのではなく、ゆっくりと猫の体を支えて膝の上に誘導することが大切です。
猫が自ら膝に乗るように誘導するのが理想的で、膝に乗せた後は、優しく撫でてリラックスさせてあげましょう。
猫が安心していると、膝の上でくつろぐことが増え、抱っこに対する抵抗感が徐々に薄れていきます。
お尻の下に腕をまわす
3つ目に、猫を抱っこする際は、お尻の下に腕を回して支えましょう。猫のお尻を支えると、体全体が安定して猫がリラックスしやすくなります。
猫は不安定な体勢やバランスが崩れるのを嫌がるため、しっかりと体を支えてあげることが、猫に安心感を与えるためには欠かせません。
お尻の下に腕を回すと、猫は自分の体がしっかりと支えられていると感じ、落ち着くことができます。
また、お尻の下に腕を回す方法は、猫の体にかかる負担を分散させるため、長時間抱っこしても猫に負担をかけにくい抱き方です。
両手を使って、片方の手でお尻を支えてもう片方で背中や体をサポートし、猫が安定した姿勢を保ちましょう。
飼い主の体に引き寄せて密着させる
最後に、猫を抱っこする際は飼い主の体に引き寄せ、密着させることが大切です。猫は飼い主の体温や心臓の鼓動を感じると安心感を得やすくなります。
密着させると猫は「保護されている」と感じやすくなり、抱っこに対する抵抗が少なくなるのです。
この時、猫の顔が飼い主の胸や肩に近い位置にくるようにすると、さらに安心感が増すでしょう。
また、密着させると猫が逃げ出すスペースが少なくなるため、猫が不安に感じずにリラックスした状態で抱っこすることが可能です。
抱っこ中は、優しく撫でたり猫に話しかけたりして、リラックスした雰囲気を作り出しましょう。
猫が嫌がる抱っこは?
次に、猫が嫌がる抱っこを紹介します。
- 仰向けで抱っこをする
- 片手で抱っこをする
- 拒否しているのに強引に抱っこをする
- 立ったままで抱っこをする
それぞれ詳しく紹介するので、嫌がる抱っこをしていた場合はすぐにやめましょう。
仰向けで抱っこをする
まず、猫が嫌がる抱っこは仰向けで抱っこする方法です。猫にとって仰向けの体勢は、非常に無防備な姿勢であり、ほとんどの猫がこの状態を嫌がります。
仰向けで抱っこされると、猫は捕まえられた感覚を強く感じやすく、恐怖心や不安を覚えるのです。
猫は本能的に、外敵から身を守るために常に素早く動ける体勢を好みますが、仰向けになるとできなくなるため、ストレスが大きくなります。
一部の猫は、飼い主との強い信頼関係が築かれていると、仰向けでの抱っこに慣れている場合もありますが、ほとんどの猫にとっては苦手な体勢です。
特に抱っこに慣れていない猫や臆病な猫には、仰向けは避けた方が良いでしょう。
片手で抱っこをする
次に、片手で猫を抱っこすることも、猫が嫌がる抱っこの方法です。片手では猫の体を十分に支えられず、猫は不安定な体勢を強いられるため、不快感を覚えやすくなります。
猫は体のバランスが崩れるのを非常に嫌がるため、片手で抱っこされると、しっかりと支えられていない感覚が猫に伝わり、緊張やストレスを引き起こすのです。
片手での抱っこは、猫にとってリスクが高く、落ちてしまう危険性もあるため、必ず両手を使って猫の体全体を支えましょう。
特に、猫のお尻や背中をしっかりと支えてあげると、安定した体勢を保ち、猫が安心して抱っこされる状態を作り出せます。
拒否しているのに強引に抱っこをする
3つ目に、拒否しているのに強引に抱っこするのも猫が嫌がりやすいです。
猫が抱っこを嫌がっている時に無理やり抱き上げると、猫は恐怖心や不安を抱き、飼い主に対して警戒心を強める場合があります。
特に、抱っこが苦手な猫は、強引に抱っこすると、さらに抱っこに対する抵抗感を強くする可能性が高いです。
猫が抱っこを嫌がる場合は、サインをしっかりと読み取り、無理に抱き続けるのではなく、猫の気持ちに寄り添いましょう。
例えば、鳴き声や唸り声、爪を立てるなどの行動は、猫が「放してほしい」と伝えているサインです。サインがみられたらすぐに猫を解放し、無理に抱っこしないようにしましょう。
立ったままで抱っこをする
最後に、立ったままで抱っこするのも、猫が嫌がる場合が多いです。猫は高さがある場所で抱き上げられると、落ちるのを恐れて不安定な感覚に陥りやすくなります。
特に、足場がない状態で高い位置に抱えられると、猫は逃げ出そうとする場合が多く、結果的に飼い主にも猫自身にも危険が及ぶ可能性が高いです。
猫を抱っこする際は、できるだけ座った状態で猫に安定した足場を用意しましょう。
膝の上に乗せたり、ソファなどの低い場所で抱っこしたりすると、猫が安心して過ごせる環境を作ることができます。
立ったまま抱っこをすると、猫の恐怖心を煽るだけでなく、ストレスを与える結果となるため避けましょう。
猫に抱っこを好きになってもらう方法
次に、猫に抱っこを好きになってもらう方法を紹介します。
- タイミングを見極める
- 無理に抱き上げない
- 短時間から徐々に練習をする
- 高い場所から抱っこをする
- 肩抱っこを試してみる
積み重ねでだんだん好きになってもらえるので、日頃から上記を実践しましょう。
タイミングを見極める
まず、猫が抱っこを好きになってもらうためには、抱っこするタイミングを見極めることが重要です。猫は気分屋で、自分のペースを大切にしています。
そのため、猫がリラックスしているときや、甘えてきているときが抱っこに適したタイミングです。
例えば、寝る前や食後、リラックスした表情をしているときなどは、比較的抱っこに応じてくれます。
逆に、遊びたい気分のときや、何かに集中しているときに無理に抱っこしようとすると、猫は不快に感じてしまう場合が多いです。
タイミングを誤ると、猫は抱っこを嫌いになる可能性があるため、猫の気分や行動を観察し、適切な時期に抱き上げるよう心がけましょう。
無理に抱き上げない
次に、猫が抱っこを嫌がるときには、無理に抱き上げないことが重要です。
猫が不安や警戒心を持っているときに無理やり抱き上げると、その行為自体がストレスとなり、抱っこに対する抵抗感が強まってしまいます。
猫は自分の意志を大切にする動物なので、無理を抱っこすると、抱っこに対して嫌悪感を持つ場合が増えるかもしれません。
抱っこが苦手な猫には、まずは近くに寄り添い、声をかけたり撫でたりして信頼関係を築いてから、抱っこに挑戦するのが良い方法です。
無理に抱っこしないと猫もリラックスし、徐々に抱っこに慣れてくれる可能性が高くなります。
短時間から徐々に練習をする
3つ目に、猫に抱っこを好きになってもらうためには、短時間から徐々に練習を重ねることが重要です。
最初から長時間抱っこするのではなく、数秒から始め、猫がストレスを感じない程度の短い時間から抱き始めてください。
短い時間であれば、猫もあまり抵抗を感じずに抱っこを受け入れてくれる場合があります。次第に猫が慣れてきたら、抱っこする時間を少しずつ延ばしていくと良いでしょう。
抱っこの練習をするときは、猫がリラックスしているタイミングを選び、やさしく声をかけながら行うと、猫の不安を軽減できます。
繰り返し行うと、猫も抱っこに対する抵抗感が少なくなり、次第に抱っこを受け入れてくれるのです。
高い場所から抱っこする
4つ目に、高い場所から抱っこをすることも、猫に抱っこを好きになってもらう方法です。猫は床や低い場所から急に抱き上げられるのを嫌がる傾向があります。
突然の動作に驚きや恐怖を感じるため、高い位置から抱き上げる方が自然で、猫にとっても安全な抱っこの仕方です。
例えば、キャットタワーの上やソファの上にいる猫を抱き上げると、猫の目線に近い位置から抱っこでき、猫もリラックスしやすくなります。
また、急な動作ではなく、ゆっくりとした動作で抱き上げると、猫が不安に感じにくいです。
高い場所から抱っこをすると猫も安心して抱っこを受け入れやすくなるため、日常的に取り入れてみましょう。
肩抱っこを試してみる
最後に、猫に抱っこを好きになってもらうためには、肩抱っこを試してみましょう。
肩抱っこは、猫を飼い主の肩に乗せるように抱っこする方法で、猫にとっては高さがあり、見晴らしの良い位置にいられるため、安心感を得やすいです。
特に好奇心旺盛な猫や飼い主との距離が近い猫は、肩抱っこを好む場合があります。
肩抱っこを試す際には、猫が落ち着いている状態で行い、最初は短時間から始めて、徐々に慣らしていくことが重要です。
また、肩抱っこをする際は、猫がしっかりと安定するように、片手で猫の背中やお尻を支えましょう。肩抱っこが成功すれば、猫も抱っこをより好きになる可能性があります。
猫が急に抱っこを嫌がるようになったら病気の可能性も
普段は抱っこを嫌がらない猫が、突然抱っこを嫌がるようになった場合、病気や体調不良が原因である可能性もあります。
猫は本来、痛みや不調を隠す傾向がある動物です。そのため、飼い主が気づきにくい症状を抱えていて、抱っこを嫌がるようになって体の異常に気づく場合があります。
たとえば、関節炎や筋肉の痛み、骨の異常があると、抱っこされる際にその部分に圧がかかり、痛みを感じるために抱っこを拒否する場合が多いです。
また、内臓の病気や皮膚の疾患でも、抱っこが不快に感じる場合があります。
抱っこを嫌がる以外にも、猫の食欲不振や元気の低下、鳴き声の変化などが見られる場合は、病気のサインの可能性が高いです。
特に、普段は抱っこを好む猫が突然拒むようになった場合、すぐに獣医師に相談しましょう。
まとめ
今回は、猫の抱っこについて紹介しました。抱っこを嫌がるかは猫の性格によって違いますが、猫は捕まえられたと感じるため抱っこを嫌がる場合が多いです。
また、無理な体勢や抱き方だと猫が抱っこを嫌がる場合があります。猫は抱っこが嫌だと鳴いたり唸ったりするので、正しい抱き方で無理せず抱っこしてあげましょう。
また、短時間から慣れさせ、高い場所や肩抱っこなど猫が受け入れやすい抱っこを試すのが有効です。猫の気持ちを理解してうまく抱っこできるようになりましょう。