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- はじめに
- 猫のペットシッターとは?
- 猫のペットシッターを利用するメリット
- 猫のペットシッターを利用するデメリット
- 猫のペットシッターを選ぶ際に確認すべきポイント
- 猫のペットシッターを利用する時の料金相場
- 猫のペットシッターサービスの利用の流れ
- 猫のペットシッターを利用する際に準備しておくこと
- まとめ
はじめに
猫を飼っているご家庭なら、長時間家を空けなければならないときに、お世話をどうするか悩んでしまう飼い主さんも多いと思います。
愛猫のことが心配のあまり、予定をキャンセルしたり、出かけたりすること自体をあきらめてはいませんか。
そのような飼い主さんは一度ペットシッターを検討してみてはいかがでしょうか。
ペットホテルなどに預かってもらう方法もありますが、猫はとても神経質で、テリトリー意識も強いので、自分が過ごす場所が変わることに強いストレスを感じてしまいます。
その点、ペットシッターであれば、慣れている自宅で猫の様子を見てもらうことができるため、余計なストレスに悩まされることがありません。
しかし、他人が家を出入りすることや、どのようなシッターを選べばよいかわからずに、ペットシッターへの依頼を躊躇してしまうこともあるかもしれません。
そこで、今回はペットシッターについて解説するとともに、考えられるメリット・デメリット、シッター選びのポイントなどについて詳しくご紹介いたします。
猫のペットシッターとは?
まず猫のペットシッターについて解説いたします。
ペットシッターは飼い主さんが不在の間、ご自宅を訪問して、食事やトイレのお世話や遊び相手になってくれるサービスです。
仕事や旅行で長期間家を空けるときや、飼い主さんが仕事をしている時間に、高齢で介助が必要な場合など、猫だけで留守番をさせておくのが不安な場合にペットシッターにお世話を依頼することで、猫は普段と変わらない環境で過ごすことができます。
家を留守にしているあいだ、友人などにお世話をお願いすることもできますが、あれこれお願いするのも気が引けるのではないでしょうか。
しかし、プロであるペットシッターならば、留守中に不安な点や、やってほしいことなど事前に依頼しておけば、しっかりとこなしてくれる安心感があります。
通常のペットシッターでも猫に詳しい人はたくさんいますが、なかには猫を専門としているシッターもいます。
これからペットシッターへ依頼してみようとお考えの飼い主さんに、ペットシッターを利用するメリットについてご紹介します。
猫のペットシッターを利用するメリット
猫を置いて長時間家を空ける場合に、ペットシッターへの依頼を検討すると思いますが、そのような場合に備えて、ペットシッターを利用するメリットについてご紹介します。
猫が安心して過ごせる
ペットシッターは、依頼主の家を訪問して猫のお世話をするシステムのため、大切な猫が家を離れる必要がありません。
猫はたいへん神経質な動物で、環境の変化に敏感です。そのため数日でも生活する場所が変わるだけで体調を崩してしまう子もいます。
毎日過ごしている慣れた場所で、慣れた匂いのする自宅ならばストレスを感じることも少なくなります。
ペットシッターを利用すれば、いつも過ごしている場所で留守番ができるので猫は安心して過ごすことができます。
ペットホテルに比べてストレスが少ない
猫を置いていかなければならないときに検討する手段として、ペットホテルがあります。ペットホテルは比較的簡単に探すことができ、訪問タイプのペットシッターと違い、猫を預かってもらうシステムです。
動物病院がペットホテルを併設しているところも多く、かかりつけの動物病院であればもし何かあっても安心できるので、特に高齢の猫などにとっては利用するメリットがあります。
しかし、普段とは違う環境で過ごさなければならず、ほかの猫などもいるため、場合によっては強いストレスを感じてしまうおそれがあります。
その点、猫のペットシッターならば、いつもと同じ環境でほかの猫もいないので、ストレスも少なく体調を崩すようなことも少ないでしょう。
旅行以外でもOK!留守番の時も利用できる
ペットシッターはペットホテルなどと違い、1日単位ではないため、旅行以外でも利用が可能です。
愛猫が体調を崩してしまい、飼い主さんのお仕事が忙しく帰りが遅くなる場合や、猫が高齢で丸1日留守番させておくのは心配なときなどにもペットシッターを利用することができます。
ほかにも飼い主さんが体調を崩したときや、高齢で1人ではすべてのお世話を自分ですることが困難になってしまった場合も一部お任せできるなど、ペットシッターは心強い存在となってくれます。
また、初回を除き空きがあれば急な依頼にも対応可能なので、いざというときのために依頼可能な猫のペットシッターを見つけておくとよいでしょう。
猫のペットシッターを利用するデメリット
猫のペットシッターは大変便利なサービスですが、デメリットもいくつか存在します。 これからペットシッターを利用したいとお考えの飼い主さんや、不安な点が多く利用をためらっている方に、ペットシッターを利用するデメリットをご紹介していきます。
他人が自宅に出入りすることになる
ペットシッターは自宅を訪問してペットのお世話をしてもらうサービスのため、依頼主が鍵を預けて留守の間に他人が自宅を訪れることになります。
いくらプロとはいえ、留守中に他人の出入りに抵抗がある方も多く、依頼を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
特に初めて依頼をする場合は、どのような人なのかわからず不安が多いと思います。
このような問題をクリアするために、事前の打ち合わせを綿密におこなっており、利用規約などもしっかりと明記されているペットシッターを選ぶとよいでしょう。
どうしても不安な場合には、初回だけでも飼い主さんがいるときに訪問してもらうことが可能か確認してみるのもよいでしょう。
そこで信頼できるシッターだと判断できれば、次回以降安心して依頼することができます。ただし、飼い主さんがいるタイミングで訪問してもらえるかどうかは業者ごとにルールが異なる可能性があるので、事前打ち合わせで確認する必要があります。
コストがかかる
猫を置いて家を留守にしなければならないときに、身内や友人などにお世話をお願いするのに比べ、ペットシッターはコストがかかります。
ペットシッターを依頼すると、1回につきおよそ4,000〜5,000円ほどかかるため、頼む回数によっては高額になってしまうこともあります。
シッターとの相性が合わない場合がある
ペットシッターとの相性が悪いと、依頼をすることに不安を覚えてしまうかもしれません。
飼い主さんとペットシッターの場合には、事前の打ち合わせで、いろいろ話をしてみて留守中に世話をお願いすることに不安を覚えるようなことがあれば、違うシッターに変えてもらうのも1つの方法です。
また、人見知りの猫で、どうしても特定のペットシッターがダメだったという場合もあります。普段から、飼い主さん以外の人にあまりなつかない子や、人によっては強い警戒心をみせる子などの場合には、依頼前に相談するか、事前に一度確認してもらうのもよいでしょう。
ただし、猫のペットシッターの仕事内容として、食事の提供や、トイレなどの清掃など身の回りの世話が中心となり多くのコミュニケーションを必要としないため、それほど心配する必要はありません。
猫のペットシッターを選ぶ際に確認すべきポイント
猫のペットシッターを依頼する際に、安心して猫のお世話をしてもらうためにいくつか確認していただきたいポイントがあります。
失敗しないペットシッター選びのために、事前に以下の点は必ず確認しておきましょう。
信頼できるシッターかどうかを確認する
飼い主さんがいない状況で、大切な猫のお世話を依頼するために、重要視しなければならないのはペットシッターやサービスを提供する会社に対する信頼性です。
信頼できるペットシッター探しのポイントはいくつかあり、まずその業者が、動物取扱業の登録をきちんとおこなっているかです。
ペットを預かり管理するペットシッターは、第一種動物取扱業の登録が義務付けられています。
もし話をしてみて、頼んでみたいと思うようなシッターでも、未登録の場合には無許可での営業をしているシッターということになるため、依頼するべきではありません。
明確なルールなどを設けていないところが多く、料金体系や、お世話内容などでも後々トラブルになることを回避するために登録業者を選ぶようにしてください。
経験が豊富なシッターを選ぶ
経験豊富なシッターであることも重要です。飼っている猫が、子猫なのか、遊び盛りの若い猫なのか、高齢の猫なのかによってお世話の方法も変わってくるので、あらゆる年代の猫のお世話を経験しているシッターの方が安心です。
留守中に万が一何かあったときでも、冷静な対応が期待できますし、さまざまな現場でお世話をしているシッターならば、家への出入りに関しても、安心して任せることができるのではないでしょうか。
対応可能なケアの範囲を確認
依頼したペットシッターが、どこまで対応してもらえるのかもたいへん重要です。
基本的には一般的な、ご飯や水の交換、トイレなどの清掃はおこなってもらえますが、訪問時にそれ以外の要望ができるのか確認しておきましょう。
例えば、少しの間遊んであげてほしい、その反対に人見知りなのでスキンシップは控えてほしい、部屋の換気や、おやつなどそれぞれの状況に合った個々の要望も対応してもらえるのかはシッター会社によって異なることがあるので、まずは要望を伝えてみてください。
猫のペットシッターを利用する時の料金相場
猫のペットシッターを依頼するときに、お世話の内容とともに気になるのが料金です。
おおよその目安として60分のお世話をお願いすると、相場は3,000円〜5,500円ほどとなっています。
この料金に、別途初回登録料やカウンセリング料などがあり、追加料金がかかります。カウンセリング料はシッター会社によりまちまちですが、1,000〜5,000円と料金に差があるので事前に確認が必要です。
また、猫の場合には、散歩などが必要ないため、時間も短く、料金の抑えた30分コースを設けているところもあるので、ペットシッターを依頼する際には、事前の確認をおすすめします。
猫のペットシッターサービスの利用の流れ
猫のペットシッターを利用すると決めても、いきなりお世話をお願いできるわけではありません。
飼い主さんが初めてのペットシッターに関して、いろいろな不安を感じるのと同様に、預かる側も飼い主さんの要望や、預かる猫の特徴などをしっかりと情報収集する必要があります。
ペットシッターサービスを利用するための基本的な流れは以下のようになります。
シッターを選び予約をする
数あるペットシッターサービスのなかで、依頼したいところが決まったら、まずは電話やホームページのメールフォームなどで希望日程などを伝えます。
まずは料金を知りたい場合の見積依頼もこちらからおこなうところがほとんどです。
依頼を希望することになりましたら、初回カウンセリングをおこなうための日程を決めていきます。
事前に打ち合わせを行う
初回には実際にお世話をする場所で、訪問するペットシッターによる打ち合わせをおこなうところがほとんどです。
ここで、お世話をする猫の特徴や健康状態、性格や注意点などを伝えておく必要があります。
依頼する飼い主さん側も、このペットシッターにお願いするかどうか決めることができるので、事前に確認しておきたいことをまとめておいて、不安な点は解消しておきましょう。
また、猫との相性も重要になるので、打ち合わせ当日には実際に猫も同席させてシッターとの相性を確認しておきましょう。
訪問日を確認する
ペットシッターを依頼することが決まったら、訪問日を確認して予約します。
予約をしたら、その場で食事の場所や与え方、トイレの清掃などお願いしたいこと、お世話に必要な事項を最終確認してもらいます。
また、可能ならばこのタイミングで、鍵を預けることもありますが、難しい場合には前日くらいまでに受け渡しが完了していれば問題ありませんので、相談してください。
訪問終了後に猫の様子やケアの内容を報告
実際に訪問が終了したら、当日の猫の様子やケアの内容を確認しましょう。
訪問した際に猫の様子はどうだったか、食事はきちんとできていたか、特に変わった様子はなかったかなど気になることは事前に伝えておけば記録して報告してくれるところがほとんどです。
シッターによっては、当日の様子を画像などで報告してもらえることもあるので、希望があれば伝えておきましょう。
料金の支払い
料金の支払いは、一般的に初回打ち合わせの際に、カウンセリング料を支払い、シッティング料に関しては、日程確定後の事前払いや、終了後の支払いなど各社異なります。
猫のペットシッターを利用する際に準備しておくこと
猫のペットシッターを利用するにあたって、不安な点を解消するためにも事前に入念に準備をしておく必要があります。
打ち合わせをおこなっても、準備を忘れていると、ペットシッターも当日に依頼されたお世話ができなくなってしまいます。
ペットシッターを依頼することが決まったら、事前に必要な準備をメモなどにまとめておくとよいでしょう。
猫の性格・生活リズム・習慣を細かく伝えておく
お世話をしてもらう猫がどのような性格で、日頃どのように過ごしているのかは、猫にとってもペットシッターにとっても、大変重要です。
猫の性格的に縄張り意識が強いので、自分の生活スペースに入り込まれることを嫌う子ならば、できるだけ近付かないようにお世話をする必要がありますし、知らない人が猫の居住スペースに入ってくることによる猫のストレスは、極力少なくしてあげなければなりません。
また、食事の時間や日常的な習慣など、必要だと思える情報は細かくメモにして伝えるようにしてください。
日常的に必要なものをまとめて置いておく
依頼した内容に必要なものは、シッターにわかりやすい場所にまとめておきましょう。
必要なものが見当たらないために、貴重な滞在時間を無駄にしてしまうこともありますし、依頼主のいない家の中を探してもらうことは、依頼主、シッターともにあまり気持ちのよいことではありません。
事前に必要なものはすべて用意しておいて、当日までにシッターに伝えておきましょう。
特別なケアが必要な場合は明確に伝える
高齢の猫や、健康状態に不安を抱えている子などのお世話を依頼する際には、詳細を明確に伝えておかなければなりません。
きちんと伝えることができていないと、当日にいきなりお願いをしてもすぐに対応できないことがほとんどです。
病気などで薬を飲ませるなどの大切なケアは、与え方なども含めて、打ち合わせの段階で明確に伝えておきましょう。
緊急連絡先を共有する
訪問当日に、トラブルがあった場合などにすぐに連絡が取れる緊急連絡先は共有しておきましょう。
連絡先を共有しておくと、急な変更や、猫の様子がおかしいときなどに双方で連絡が取り合えるため、自分の緊急連絡先はもちろんですが、ペットシッターに確実に連絡がとれる手段を確保しておくと安心です。
鍵の受け渡し方法や家の中でのルールを決めておくと安心
鍵の受け渡しや、家の中でのルールは打ち合わせの際に決めておくことをおすすめします。やはり他人が家に出入りすることに不安を覚える方も多いので、立ち入り可能な場所についてもしっかりと伝えてください。
次に鍵の返却方法です。
郵送で返却なのか、手渡しなのか相談のうえ、お互いがトラブルに発展しないようルールを決めておきましょう。
まとめ
猫のペットシッターについて解説いたしました。
環境の変化を嫌う猫にとっては、ペットホテルよりも、自分の居場所で過ごせるペットシッターをおすすめします。
自宅に来てもらうことになるため、不安なことも多いですが、飼い主さんに代わって大切な猫のお世話をしてくれるペットシッターは、とても便利な存在なので、いざというときに備えて安心できるペットシッターを探してみてはいかがでしょうか。