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- はじめに
- 猫の2泊3日のお留守番は大丈夫?
- 何歳からお留守番できる?
- 猫に2泊3日のお留守番をさせる時の注意点
- ペットカメラを付ける
- 自動給水機を導入する
- 自動給餌機(カメラ付き)を導入する
- トイレを3つにする
- 一人で遊べるおもちゃや爪とぎを複数個設置する
- 多頭飼いの場合は猫同士のトラブルに注意
- エアコンで室温調節を必ずしておく
- 危ないものは隔離する
- 閉じ込め防止策を行う
- まとめ
はじめに
旅行や出張時など飼い主が家を開空ける時、どれくらいの時間猫はお留守番できるか気になる方は多いと思います。
猫は年齢や環境によってお留守番できる時間が変わってくるので、お留守番させる前に過ごしやすい環境を整えることが重要です。
今回は、猫の2泊3日のお留守番について詳しく紹介します。
お留守番させる時の注意点を徹底解説しているので、今後猫にお留守番をさせたいと考えている方はぜひチェックしてください。
猫の2泊3日のお留守番は大丈夫?
まず、猫の2泊3日のお留守番は一般的には大丈夫です。ただし、猫の性格やペットシッターさんの有無でも変わってくるので、詳しく紹介しましょう。
猫だけのお留守番は最大で2泊3日が安全の範囲
猫は比較的自立した性格の動物ですが、2泊3日のお留守番が限界と考えた方が安全です。
健康な成猫であれば、食事や水、トイレがしっかり整備されている場合、1日から2日程度のお留守番は比較的問題なくこなせます。
しかし、3日目になると、食事のリズムや水分補給、トイレの清潔さに問題が生じる可能性もあります。
また、万が一体調が崩れたり、予期せぬトラブルが発生した場合、すぐに対処できないため、2泊3日は猫が安全に過ごせる最大の時間と見ておくのがベストです。
猫の食事は1日に数回に分けて与えるのが理想的ですが、留守中は自動給餌機を使用すると食事のリズムを維持できます。
また、水の供給も自動給水機を使って確保できますが、定期的なメンテナンスが必要になります。
トイレについては、複数のトイレを用意し、汚れがたまりすぎないようにすることが重要です。
基本的に、3日間以上猫をひとりにするのはリスクが高いと考え、最大2泊3日までに留めましょう。
ペットシッターさんなどに1日1回様子を見に来てもらうと安心
猫を2泊3日お留守番させる際は、ペットシッターさんや信頼できる家族・友人に1日1回訪問してもらうと安心です。
シッターさんに来てもらうと、食事の補充やトイレの掃除が確実に行われ、猫の健康状態をチェックしてもらえます。
特に、自動給餌機や給水機が故障してしまうと猫の生活に大きな支障が出るため、リスクを軽減する意味でも人の手が入るのは非常に大切です。
ペットシッターを利用する場合、猫の行動や体調の異常をすぐに察知できます。もし、猫が体調不良を起こしたり怪我をしたりした場合、すぐに対応してもらえるのは心強いです。
また、シッターさんが来ている間に、猫とのコミュニケーションを取ってもらうと、寂しさやストレスを軽減できます。
訪問回数は多ければ多いほど安心ですが、最低でも1日1回は様子を見てもらうと、猫が健康で快適に過ごせる可能性が高いです。
寂しがり屋な猫の場合は、留守番が不得意なこともある
猫は一人が好きとされますが、全ての猫がそうではありません。寂しがり屋な猫の場合、飼い主が不在になるとストレスを感じ、留守番が不得意な場合もあります。
寂しがり屋な猫は、飼い主の姿が見えなくなると不安や孤独を感じやすく、体調を崩す場合も多いです。
普段から飼い主との密なコミュニケーションを取る猫ほど、寂しがり屋の傾向が強くなっています。
また、寂しがり屋の猫は留守番中に寂しさや不安から過剰な鳴き声や、物を壊す、家具を引っ掻くなどの問題行動を起こしやすいです。
また、長時間の孤独が続くと、食欲不振やトイレの失敗など、ストレスが原因で身体に影響が出るケースも少なくありません。
猫に留守番をさせる際は、時間を徐々に伸ばし、短い時間から慣らしていくのが重要です。
さらに、ペットカメラを利用して様子をチェックしたりペットシッターに来てもらったりして、少しでもストレスを軽減できる環境を整えましょう。
何歳からお留守番できる?
次に、猫は何歳からお留守番できるか解説します。お留守番させる時間ごとに可能な年齢を紹介しているので、愛猫はどのくらいお留守番できるかチェックしましょう。
3時間程度のお留守番:生後2ヶ月頃から
まず、3時間程度のお留守番の場合、生後2ヶ月頃から可能です。生後2ヶ月の子猫は、基本的な生活スキルがまだ完全に身についていないため、短時間のお留守番しかできません。
生後2ヶ月の子猫は、非常に好奇心旺盛で何にでも興味を持ちますが、同時に事故や危険にもさらされやすい時期です。
そのため、留守中に安全を確保するための環境づくりを徹底しましょう。
ケージを利用して安全を確保
生後2ヶ月の子猫はまだ広い空間を自由に動き回るとリスクが高いため、ケージを活用して安全を確保するのが効果的です。
ケージ内であれば、事故のリスクを最小限に抑えつつ、安心して留守番をさせられます。
ケージ内にはトイレや食事、水、遊び道具を設置して、快適に過ごせる環境を整えましょう。
ケージは適度な広さがあるものが理想的で、猫がリラックスできる寝床も設置してあげてください。
子猫は成猫に比べて体温調節が未熟なため、寒すぎたり暑すぎたりしないよう、部屋の温度にも配慮することが大切です。
また、ケージを使う際は、留守中に鳴いたり騒いだりしていないか確認するため、定期的に様子を見ましょう。ペットモニターの設置もお勧めです。
半日以上のお留守番:生後3〜4ヶ月頃から
次に、半日以上のお留守番をする場合は、生後3〜4ヶ月頃から可能です。
生後3〜4ヶ月の猫は、少しずつ留守番に慣れていける時期ですが、依然として事故やトラブルのリスクが残っているため、長時間の留守番は慎重に準備しましょう。
半日程度の留守番であれば、猫自身もある程度の自立心を持つようになり、ケージの外でもある程度安全に過ごせます。
生後3〜4ヶ月頃の猫にとって、重要なのは遊びや運動です。エネルギーを発散させるために、お留守番前に十分に遊んであげると、留守中もリラックスして過ごしやすくなります。
また、部屋の中の危険物を片付け、事故を防ぐための環境整備を忘れずに行うことが重要です。
生後3〜4ヶ月の猫は、食事の回数がまだ多いため、自動給餌機などを利用して、適切なタイミングで食事を与えましょう。
また、水分補給も欠かせないため、自動給水機を設置しておき、猫が安心して過ごせるようにしてください。
1泊以上のお留守番:生後半年〜8ヶ月頃から
最後に、1泊以上のお留守番の場合は、生後半年〜8ヶ月ごろから可能です。
生後半年から8ヶ月頃になると、身体的にも精神的にも成長しており、日常的な生活リズムが安定してくるため、飼い主の不在にもある程度耐えられるようになります。
ただし、長期間のお留守番にはそれなりの準備が必要です。まず、食事や水の管理を徹底しましょう。
自動給餌機や自動給水機を使用し、食事や水分補給を適切に管理してください。
また、トイレが汚れてしまうと猫が不快に感じるため、トイレは複数用意し、留守中に清潔な状態を保つことが重要です。
さらに、猫が退屈しないように、一人で遊べるおもちゃや爪とぎを部屋に配置しておくとよいでしょう。
エアコンの設定にも気を配り、室温を快適に保つことも欠かせません。特に、夏場や冬場は温度管理が非常に重要です。
準備が整っていれば、1泊以上の留守番も安心してできますが、できる限りペットカメラやシッターを利用して猫の様子を確認しましょう。
猫に2泊3日のお留守番をさせる時の注意点
次に、猫に2泊3日のお留守番をさせる時の注意点を紹介します。どれも重要なポイントなのでお留守番をさせる際は必ず実施しましょう。
ペットカメラを付ける
まず、猫に2泊3日のお留守番をさせる際、ペットカメラを設置しましょう。ペットカメラを使うと、飼い主が留守中に猫の様子を確認できるため、安心感を得られます。
特に、長時間留守にする場合、猫が不安やストレスを感じていないかをチェックすることが重要です。
カメラによって、猫の行動や健康状態を観察できるため、何か問題が発生した場合には迅速に対処できます。
また、最近のペットカメラは音声通話機能が搭載されているものも多く、飼い主が猫に声をかけて安心させることも可能です。
飼い主とのコミュニケーションによって、猫の不安を軽減し、少しでもリラックスした状態で過ごせるようになります。
さらに、カメラには動体検知機能がついているものもあり、異常があった場合にアラートを受け取ることもできるため安心です。
設置場所は猫がよく過ごす場所やトイレの近くなど、重要なエリアを考慮して配置しましょう。
自動給水機を導入する
次に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際は、自動給水機を導入しましょう。特に、2泊3日の留守番の際には、猫が常に新鮮な水を飲める環境を整えることが重要です。
自動給水機は、猫が自由に水を飲めるだけでなく、飲み水の温度や質も保てるため、猫の健康をサポートできます。
猫は敏感な生き物であり、清潔な水がないとストレスを感じやすいです。特に夏場は水分補給が不足しがちになるため、常に新鮮な水を提供できる自動給水機が必要になります。
多くの自動給水機はフィルター機能がついており、異物や不純物を取り除けるため安心です。
導入する際は給水機の設置場所に注意しましょう。猫がアクセスしやすい場所に設置し、他のペットや障害物から遠ざけておいてください。
また、給水機のタンクが大きいものを選ぶと、2泊3日の留守番中に水がなくなる心配が少なくなります。
自動給水機は、普段から猫が飲む量を把握しておくと、適切なものを選びやすいです。
自動給餌機(カメラ付き)を導入する
3つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際は、自動給餌器を導入しましょう。
特にカメラ付きの自動給餌機を使用すれば、餌やりのタイミングを管理できるだけでなく、猫の食事状況を確認できます。
飼い主が外出している間に、猫がきちんと食事を摂っているかどうかを見守ることができるのは、大きな安心材料です。
自動給餌機は、予め設定した時間に自動で餌を与えてくれるため、留守中の猫の食事管理が容易になります。
特に、猫が特定の時間に食事を取る習慣がある場合、給餌機を使うとリズムを崩さずに済むのがメリットです。
また、カメラ付きの給餌機は、猫が食事をしている様子を観察できるため、食べ方や食欲の確認も行えます。
導入にあたっては、機種の選定が重要です。猫の食事量や食事スタイルに合わせた給餌機を選ぶと良いでしょう。
また、給餌機の設置場所は猫が快適に食事できるよう、静かな場所や他のペットが近づかない場所に配置してください。
トイレを3つにする
4つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際は、トイレを3つにしましょう。
飼い主が外出するとトイレの清掃ができないですが、トイレが3つあると、猫が安心して利用できる環境を整えられます。
具体的には、複数のトイレを用意すると、猫が1つのトイレを使っている間に他のトイレを使用でき、ストレスを軽減できるのです。
トイレを3つにする際は配置が重要であり、猫が自由に移動できる範囲に複数設置しましょう。
例えば、リビングや寝室、廊下など異なるエリアに配置すると、猫が好きな場所でトイレを利用できるようになります。
また、トイレのタイプも考慮してください。猫によっては、オープンタイプやクローズタイプのトイレを好む場合があるため、異なるスタイルを複数用意するのがおすすめです。
さらに、トイレの砂も清潔に保つために、猫が好む砂を使いましょう。留守中に清掃ができないため、トイレの数を増やすと清潔感を維持しやすくなります。
一人で遊べるおもちゃや爪とぎを複数個設置する
5つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際、一人で遊べるおもちゃや爪とぎを複数用意しましょう。
猫は好奇心が強く遊ぶのが大好きですが、留守中に退屈してしまうと、ストレスを感じたり破壊的な行動を取ったりする場合があります。
破壊的な行動を防ぐためにも、おもちゃの配置や種類に工夫を凝らすことが必要です。おもちゃはさまざまなタイプを用意すると、猫の興味を引くことができます。
たとえば、ボールやフェザー付きのスティック、ねずみ型のぬいぐるみなど、動きや音のあるものを選ぶと良いでしょう。
また、知育玩具や自動で動くおもちゃなども効果的で、猫が自ら遊ぶと運動不足を解消できます。おもちゃは異なる場所に配置し、猫が自由に選んで遊べるようにしてください。
爪とぎも必須アイテムであり、猫は爪を研ぐとストレスを発散できます。複数の爪とぎを設置して、自由に爪を研ぐことができる環境を整えましょう。
爪とぎは、垂直型や水平型など、猫が好む形状に応じて選んでください。
多頭飼いの場合は猫同士のトラブルに注意
6つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる場合、多頭飼いなら猫同士のトラブルに注意しましょう。
2泊3日のお留守番中、普段は仲が良い猫同士でも、ストレスや環境の変化によりトラブルが起きる可能性があります。
防ぐためには留守にする前に猫同士の関係を観察し、相性の良い猫には互いに安心感を持てるように配慮することが重要です。
トラブルの原因として、食事やトイレの取り合い、遊び方の違いなどが挙げられます。違いからお互いにストレスが溜まると、場合によってはケンカが発生するのです。
対策としては、事前に食事の場所やトイレを複数設置して、猫同士の競争を減少させましょう。
また、留守中に万が一トラブルが発生した際に備え、ペットカメラを設置しておくことも大事です。さらに、猫同士のトラブルを防ぐためには、逃げ場を設けましょう。
猫が自分のスペースを持ち、ストレスを感じたときに逃げ込める場所を用意すると、トラブルが発生しにくくなります。
エアコンで室温調節を必ずしておく
7つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる場合は、エアコンで室温調節を必ずしておきましょう。特に夏場や冬場は、温度変化が猫の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
猫は体温調節が苦手なため、室内の温度が適切でない場合、熱中症や低体温症を引き起こす恐れがあります。
エアコンの設定温度は、猫が快適に過ごせる範囲を考慮した設定が必要です。一般的に、夏場は24〜26度、冬場は18〜20度が推奨されます。
外出前には、エアコンが正常に動作しているか、設定が正しいかを確認しましょう。
特に、外出中に停電が発生した場合を考慮し、電源が戻った際に自動で稼働するタイプのエアコンを選ぶと安心です。
また、エアコンだけでなく、カーテンやブラインドを活用して直射日光を避ける工夫も行ってください。
さらに、猫が移動できる範囲に涼しい場所や暖かい場所を設けると、猫が自分で快適な場所を選ぶことが可能です。
危ないものは隔離する
8つ目に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際は、危ないものから隔離しましょう。
猫は好奇心が強いので、手の届く範囲にあるものを引っ張ったりかじったりする場合がよくあります。
そうすると、誤飲やけがを引き起こす可能性があるため、事前に危険な物を片付けることが必要です。
まず、猫がアクセスできる範囲にある危険な物をリストアップし、それをしまうか猫の手の届かない場所に移動しましょう。
例えば、電気コードや植物、薬品、洗剤、食べ物など、猫にとって有害な物は注意が必要です。
また、重い物や壊れやすい物も、猫が遊んでしまうと落下や破損の原因になるため、対策をしてください。
さらに、窓やベランダの開口部もチェックし、猫が外に出てしまう危険を防ぎましょう。特に、高層階に住んでいる場合は、窓の開け方に注意が必要です。
閉じ込め防止策を行う
最後に、猫に2泊3日のお留守番をさせる際には、閉じ込め防止策を行いましょう。
特猫は物の移動や配置によって閉じ込められる可能性があるため、事前に環境を確認し、必要な対策を講じることが大切です。
まず、室内のドアや引き出し、キャビネットなどが完全に閉まっているか確認します。猫は狭い隙間や開いたドアに好奇心を持つため、うっかり閉じ込められる場合があるのです。
特に、狭い隙間や箱の中に入り込むケースがあるので、必要に応じてドアを閉じるか猫が入れないように工夫しましょう。
また、猫が普段利用する場所から物を移動させ、動きやすい環境を作ることも重要です。
家具の配置を工夫し、移動しやすいスペースを確保すると、閉じ込められるリスクを軽減できます。留守中の猫が安心して過ごせるように、対策をしっかりと行っておきましょう。
まとめ
今回は、猫の2泊3日のお留守番について紹介しました。猫は2泊3日のお留守番ができますが、飼い主がいないストレスや衛生環境から3日以上は行わない方が無難です。
また、ペットシッターさんに1日1回訪れてもらうようにし、環境のチェックやストレスの解消を行ってもらうことが推奨されます。
猫に2泊3日のお留守番をさせる際は、ペットカメラや自動給水機、自動給餌器、3つのトイレなどを設置して、猫が過ごしやすい環境を整えましょう。
さらに、エアコンの室温調節や物の移動、閉じ込め防止策を行って、猫に起こる危険をできる限り減らしてあげてください。