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【獣医師監修】猫も笑うの?笑っている時の特徴や猫を笑わせる方法を解説

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はじめに

猫を飼っているとふとしたタイミングで笑っているような表情に見える場合があると思います。

猫が笑顔か人間が見分けるのは難しいですが、飼い主は猫が笑っている時の特徴を理解して過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

今回は、猫が笑っている時の特徴を紹介します。

猫を笑わせる方法やNG方法を解説するので、猫に笑ってもらって楽しい時間を過ごさせてあげましょう。

猫も笑うの?

まず、猫も笑うかについて紹介します。猫の笑顔を人間が見分けるのは難しいですが、猫の感情や笑顔に見える現象について詳しくみていきましょう。

猫は表情よりボディランゲージ伝えようとする

猫は、人間のように表情で感情を表すことはあまり得意ではありません。

私たちは笑顔や眉の動きなどで気持ちを伝えられますが、猫は主にボディランゲージを使って感情を伝えます。

猫の耳やしっぽ、ひげの動き、体全体の緊張具合などが重要なコミュニケーション手段です。

例えば、リラックスした状態の猫はしっぽをゆっくり振ったり、体を緩めて横たわったりします。また、目を細めてゆっくり瞬きをする動作は、猫が信頼や安心感を示す仕草です。

さらに、猫は鳴き声を使って感情を表現します。飼い主に対して鳴く場合、何かを要求していたり、甘えていたりする場合が多いです。

フレーメン現象が笑顔に見えることも

猫のフレーメン現象は、たまに笑っているかのように見える場合があります。

フレーメン現象は猫が特定の匂いを嗅いだ時に起こり、口を半開きにして鼻の奥にあるヤコブソン器官で匂いを分析しようとする行動です。

この表情が、まるで猫が笑っているように見えるため、猫の笑顔と誤解される場合もあります。実際には猫が不思議な匂いに興味を持ち、詳しく調べるための自然な反応です。

フレーメン現象は、猫が特定のフェロモンや食べ物の香り、あるいは他の動物の匂いに反応する時に特に見られます。

口を少し開け、顔をしかめたような表情が特徴的で、見慣れない人には奇妙に映るかもしれません。しかし、猫にとって重要な情報収集手段であり、笑っているわけではないのです。

猫の笑顔を見分けるのは難しい

猫が本当に笑っているのかを見分けるのは非常に難しいです。

人間の笑顔は喜びや楽しさを示しており分かりやすいですが、猫の場合、感情表現を見た目だけで捉えるのはなかなかできません。

猫は顔の筋肉を使って笑顔を作ることがなく、表情だけで感情を判断するのは難しいため、飼い主は体全体のサインを読む必要があります。

例えば、猫がリラックスしている時は、ヒゲが前方や上向きに動いたり、耳が自然に前を向いていたりする場合が多いです。

また、猫が満足している時は、ゆっくりと瞬きをしたり、喉をゴロゴロ鳴らしたりします。

これらの行動は猫が心地よく安心している時に見られるものであり、笑っている状態と捉えられるのです。

猫が笑っている時の特徴は?

次に、猫が笑っている時の特徴を紹介します。

  • ヒゲが少し前や上に向く
  • 舌をペロッと出す
  • ゆっくりとまばたきする
  • しっぽをピンと立てる
  • しっぽをゆっくり左右に振る
  • ゴロゴロと音を出す
  • クルルと鳴く

それぞれ詳しく紹介するので、愛猫が笑っているか判断できるようになりましょう。

ヒゲが少し前や上に向く

まず、猫が笑っているのはヒゲが少し前や上を向いている時です。猫がリラックスしていたり楽しんでいたりする時、ヒゲは少し前方や上向きに動く場合があります。

ヒゲが特定の方向に向いているのは猫が安心感や満足感を感じているサインであり、ある意味で笑っているような状態です。

ヒゲが前方に動くと、猫はその周囲の環境に対して興味を持っている、あるいはリラックスしていることを示しています。

逆に、猫が緊張していたり不安を感じたりしている場合、ヒゲは後ろに引っ込む場合が多いです。飼い主はヒゲの動きに注目し、猫の感情をある程度判断しましょう。

舌をペロッと出す

次に、猫が笑っているのは猫が舌をペロッと出している時です。猫が舌を出すのは無意識に行われ、完全にリラックスしています。

たとえば、くつろいでいる最中や毛づくろいの途中で舌がそのままになっている場合があり、リラックスしきっている状態と考えられるのです。

また、猫が自分の鼻を舐める動作も見られますが、リラックスや満足感を示しています。人間にとっては、笑顔や微笑みのように見える瞬間です。

ただし、猫が頻繁に舌を出している場合は、口内の違和感や健康問題が隠れていることもあるため、注意しましょう。

ゆっくりとまばたきする

3つ目に、猫が笑っているのは猫がゆっくりとまばたきするときです。特に飼い主に猫がゆっくりと目を閉じて再び開ける行動は、安心感を表しています。

ゆっくりとしたまばたきは、人間にとっての笑顔や微笑みに近いものであり、猫の世界では非常にポジティブなコミュニケーション手段です。

飼い主も同じようにゆっくりとまばたきして返すと、猫に対する愛情や安心感を伝えられます。アイコンタクトは、猫との信頼関係を深める良い方法の一つです。

逆に、目をじっと見つめる行為は、猫にとっては威圧的な行動と受け取られる恐れがあり、猫がストレスを感じる原因になる場合もあります。

しっぽをピンと立てる

4つ目に、猫が笑っているのは猫がしっぽをピンと立てる時です。

しっぽをピンと立てるしぐさは、猫が自信に満ち、飼い主や周囲の環境に対しての友好的な気持ちを示しています。

特に、猫が飼い主に近づく時にしっぽを立てている場合、「喜んでいる」「安心している」といった気持ちを表している場合が多いです。

猫がしっぽを立てる姿は、猫にとっての笑顔と捉えることができ、信頼関係がしっかりと築かれている証でもあります。

しっぽを立てる動作を見た時は、猫が飼い主に対して強い愛情を持っていると理解して、優しく撫でたり声をかけたりすると良いでしょう。

一方で、しっぽをピンと立てながら毛が逆立っている場合は、興奮や警戒心を示しているので、注意してください。

しっぽをゆっくり左右に振る

5つ目に、猫が笑っているのはしっぽをゆっくりと左右に振る時です。

例えば、くつろいでいる時や、遊びの最中に見られる場合が多く、しっぽの動きは穏やかで猫がリラックスしています。

しっぽをゆっくり左右に振る動作は穏やかな気分を反映しているため、猫の笑顔とも言えるかもしれません。

ただし、しっぽを速く激しく振っている場合は、興奮や不安、さらには怒りを示す場合もあるので注意が必要です。

猫の感情はしっぽの動きによって大きく変わるため、飼い主は猫のしっぽの動きをよく観察して、猫の気持ちを理解しましょう。

ゴロゴロと音を出す

6つ目に、猫が笑っているのは猫がゴロゴロと喉を鳴らす時です。猫がゴロゴロと音を立てている時に、猫は幸せを感じています。

ゴロゴロ音は猫が安心している時や、飼い主との触れ合いに満足している時に多いです。

ゴロゴロとした音は、猫にとっての笑顔と同様の意味合いを持っており、猫は心地よく、飼い主との時間を楽しんでいます。

一方で、自分自身を落ち着かせるためにゴロゴロと音を鳴らすこともあります。例えば、ストレスを感じている時や、病気で弱っている時にもゴロゴロ音が聞こえる場合があります。

クルルと鳴く

最後に、猫が笑っているのはクルルと鳴く時です。クルルという音は、ゴロゴロ音に似ているものの、より軽やかで柔らかい音質を持ち、猫の満足感を表していると考えられます。

飼い主が猫に話しかけたり撫でてあげたりした時に、クルルと鳴く場合が多く、猫がその瞬間を楽しんでいるサインです。

クルルという鳴き声は、猫が飼い主に対して親しみを持っているのを示し、信頼関係が築かれている証でもあります。

クルルと鳴きながら近づいてくる猫は、愛情を示そうとしている場合が多いので、優しく対応してあげましょう。

猫が笑うのはどんな時?

次に猫が笑うのはどんな時か紹介します。

  • 楽しいとき
  • 興奮しているとき
  • 安心してリラックスしているとき
  • 甘えているとき

それぞれ詳しく紹介するので、愛猫が笑ってくれるタイミングを理解しましょう。

楽しいとき

まず、猫が笑うのは、楽しい時間を過ごしているときです。猫は狩猟本能が強く、遊びを通じて狩猟本能を満たそうとします。

飼い主と一緒に遊んでいるときや、おもちゃを追いかけたり飛び跳ねたりしているとき、猫は楽しんでいるのを体全体で表現するのです。

この時、猫はヒゲを前に出して耳をピンと立て、目を輝かせています。

特にお気に入りのおもちゃを追いかけたり、キャットタワーで飛び跳ねたりする姿は、まさに楽しんでいる状態です。

遊びが終わった後、猫がリラックスしながらゴロゴロと喉を鳴らしたり、しっぽを軽く振ったりしているときも、楽しかった時間を振り返って満足しています。

興奮しているとき

次に、猫が笑っているのは猫が興奮しているときです。例えば、新しいおもちゃを見つけたり外から鳥や昆虫を見つけたりしたとき、猫は興奮してエネルギーが高まります。

この時、目が輝き、体全体が緊張感を持ちながらも楽しんでいる様子が見られるでしょう。

猫がしっぽをピンと立てたり前後に素早く動いたりするのも、興奮している時の典型的なサインです。

興奮した状態では、猫は素早い動きやジャンプを見せる場合が多く、エネルギッシュに駆け回る姿が見られます。

興奮状態にある猫は、遊びの中でも高い集中力を発揮し、遊びのターゲットに対して全力で挑んでいる状態です。

興奮しているときの猫は、興味津々で遊びを楽しんでおり、その姿は飼い主にとっても笑顔になれます。

安心してリラックスしているとき

3つ目に、猫が笑っているのは猫が安心してリラックスしているときです。リラックスしている時の猫は、しっぽをゆっくりと動かしたり軽く丸まったりしています。

また、顔の表情も柔らかく、まばたきをしながら飼い主を見つめる場合が多いです。ゆっくりとしたまばたきは、猫がリラックスして安心していることを示しています。

さらに、リラックスしている時には、ゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえやすいです。ゴロゴロ音は、猫が満足している時や安心感を感じている時によく見られます。

特に、飼い主の膝の上でくつろいでいる時や、寝転がって日向ぼっこをしている時に見られる場合が多いです。

甘えているとき

最後に、猫が笑うのは甘えているときです。猫は甘える時、しっぽをピンと立てて飼い主の周りを歩き回ったり、足元に体をこすりつけたりします。

これは猫が飼い主に対して愛情や信頼を示し、親しみを感じているサインです。さらに、喉を鳴らしながら近づいてきたり、ゴロゴロ音を出したりする時も猫は甘えています。

また、猫が頭を軽く押しつけてきたり、手でちょんちょんと触れてきたりする行動も、甘えの一環です。

甘えからくる行動は、猫が飼い主に対してもっと触れて欲しい、あるいは一緒に時間を過ごしたいという気持ちを表しています。

猫が甘えている時には、優しく撫でたり声をかけてリラックスさせてあげると、さらに猫との絆が深まるでしょう。

猫に笑ってほしい時はどうする?

次に、猫に笑って欲しい時の対処法を紹介します。

  • 狩猟本能を刺激する遊びを一緒にする
  • 優しく撫でてリラックスさせる
  • 猫がくつろげる居場所を作る
  • 静かで落ち着いた環境を保つ

それぞれ詳しく紹介するので、愛猫に笑ってもらうためにぜひ実践してみてください。

狩猟本能を刺激する遊びを一緒にする

まず、猫に笑ってほしい時は狩猟本能を刺激する遊びを一緒にしましょう。猫はハンターの性質を持っており、動くものを追いかけたり捕まえたりするのに喜びを感じます。

おもちゃやレーザーポインター、フェザー付きの棒などを使って、猫が狩りをしているような遊びを促すと猫は本能的に興奮し、楽しさを感じるのです。

猫は遊びを通じて精神的にも肉体的にも刺激を受け、満足感を得ることができます。特に、猫がエネルギーを持て余している場合や運動不足気味の時には、遊びが非常に有効です。

猫が全力で走り回ったり、ジャンプしたりする姿は、まさに笑っているとも言える瞬間です。

優しく撫でてリラックスさせる

次に、猫に笑ってほしい時は優しく撫でてリラックスさせましょう。多くの猫は飼い主に優しく触れられるのを好み、頭やあごの下を軽く撫でられるとリラックスしやすくなります。

撫でられている間、猫がゴロゴロと喉を鳴らし始める場合がありますが、これは猫がリラックスしている証拠であり、安心感を感じているサインです。

撫でる際には、猫の反応をしっかりと観察しましょう。

猫によっては、触れられるのが苦手な場所があったり強い刺激を嫌がったりする場合もあるので、優しくソフトなタッチで猫に接するよう心がけてください。

猫がくつろげる居場所を作る

3つ目に、猫に笑ってほしい時は、猫がくつろげる居場所を作りましょう。猫は静かで安全な場所を好み、日常的に安心できるスペースがあると、精神的にも安定しやすいです。

たとえば、キャットタワーや窓辺のベッド、隠れられるキャットハウスなど猫専用のスペースを設置すると、猫はリラックスできる時間を過ごすことができます。

特に高い場所を好む猫にとっては、キャットタワーなどの登れる場所があると、安心しやすいです。高いところにいると、周りを見渡せるので安全だと感じられます。

また、日当たりの良い場所や静かな隠れ家を用意してあげると、猫はリラックスして、ストレスも減少しやすいです。

静かで落ち着いた環境を保つ

最後に、猫に笑ってほしい時は静かで落ち着いた環境を保ちましょう。猫は大きな音や突然の動きを苦手とし、環境が騒がしいとストレスを感じやすくなります。

日常生活の中でできるだけ静かな空間を確保し、急な騒音や過度な刺激を避けるようにすると、猫にとって快適な生活環境を作ることが可能です。

また、猫は自分のペースで生活するのを好むため、無理に活動させたり過度な干渉をしたりするのはやめましょう。

例えば、家の中で家具の配置を大きく変えると猫は警戒心を抱く場合があるので、可能な限り、環境の安定を保つのが望ましいです。

猫が笑わなくなるNG行動

次に、猫が笑わなくなるNG行動を紹介します。

  • 嫌がっていても触る
  • 興奮させすぎる
  • 突然大きな音を出す

それぞれ詳しく紹介するので、誤った行動をしていた場合はすぐにやめるようにしましょう。

嫌がっていても触る

まず、猫が嫌がっているのにも関わらず触り続けると、猫が笑わなくなるのでやめましょう。猫は非常に敏感で、自分のペースを大切にする生き物です。

そのため、撫でられたり抱っこされたりするのが苦手な場合や、触れられる場所によっては不快感を覚える場合があります。

耳を倒したり、しっぽをパタパタと激しく振ったりする場合は、猫が不快であるサインです。

猫が不快な時に無理に触ると、猫はストレスを感じ、飼い主との信頼関係が損なわれる可能性もあります。

特に、猫がリラックスしているときや、食事やトイレの後、または睡眠中に無理に触れることは避けるべきです。

猫がリラックスしているときに優しく撫でたり、猫自身が飼い主に近づいてきたときに触れたりしましょう。

興奮させすぎる

次に、猫を過度に興奮させるのも猫が笑わなくなるのでやめましょう。

猫は遊びや運動を通じて興奮するのが好きですが、過度に刺激を与えると、逆に不安やストレスを引き起こす可能性があります。

特に狩猟本能を刺激する遊びで、動きが速すぎたり追いかけ続けたりするような遊び方をすると、興奮の高まりが収まらない状態になる場合があるのです。

猫が興奮しすぎると、耳が後ろに引かれたり目が見開かれたりするなど、警戒や不安のサインが見られます。

興奮しすぎている状態では、猫がリラックスしたり、笑顔のような穏やかな表情を見せたりすることは期待できません。

遊びは猫のペースに合わせて行い、興奮しすぎる前に適度に休ませることが大切です。

突然大きな音を出す

最後に、突然大きな音を出すのも、猫が笑わなくなるのでやめましょう。猫は敏感な聴覚を持っており、些細な音でも反応しやすい傾向があります。

特に、急な音や予測できない音がすると、驚きや不安を感じて逃げ出したり体を硬直させたりするのです。

突然大きな音が聞こえると、猫が安心して過ごすのは難しく、ストレスが蓄積される場合もあります。

大きな音を避けるためには、テレビや音楽の音量を控えめにする、ドアの開閉時に音を立てないように注意するなど、猫が落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。

また、掃除機やドライヤーの音など、日常生活で避けられない音もあるため、時間をかけて少しずつ慣らしていくことが有効です。

まとめ

今回は、猫の笑う仕草について紹介しました。 

猫はフレーメン現象が笑っている表情に見えやすいですが、人間のように表情ではなくボディランゲージで伝えるので判断するのが難しいです。

猫は笑っている時にヒゲや舌、しっぽ、鳴き声にサインが現れます。猫に笑って欲しい時は猫がリラックスできる環境を整え、狩猟本能を刺激してあげましょう。

また、猫にストレスを与える状況は避け、猫がストレスなく笑顔になれる状況を作ってあげてください。

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