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- はじめに
- 猫が威嚇するのはなぜ?理由を解説
- 猫が威嚇する時に見せるポーズや姿勢
- 猫が威嚇した時の顔の表情
- 猫が威嚇する時の鳴き声の種類
- 猫が威嚇した時に落ち着かせる方法
- 猫が威嚇する時の対処法を知っておこう
- まとめ
はじめに
猫と仲良くしたいのに威嚇されるとなぜなのか気になりますよね。猫が威嚇するのは必ず理由があり、ポーズや姿勢、顔の表情や鳴き声に表れます。
飼い主は猫に威嚇された場合、落ち着かせて適切な対処をとることが大切です。
今回は、猫が威嚇する理由を紹介します。猫を落ち着かせる方法や威嚇する時の対処法を解説するので、日頃から実践してみてください。
猫が威嚇するのはなぜ?理由を解説
まず、猫が威嚇するのはなぜか、理由を解説します。
- 警戒心や恐怖心
- 不快感
- 縄張り意識
- 痛みや病気によるストレス
それぞれ詳しく紹介するので、猫の生態や感情について理解しましょう。
警戒心や恐怖心
まず、猫が威嚇する理由は警戒心や恐怖心があるからです。猫は普段から自分の身を守るために周囲の環境に敏感で、見慣れない物や音、人、動物に強い反応を示す場合があります。
例えば、突然の大きな音や急に近づいてくる物に対して、猫は驚き、恐怖を感じやすいのです。そして、猫は本能的に逃げるか戦うかを選択しています。
逃げることができないと感じた場合、猫は自らを守るために攻撃的な姿勢を取るのです。
この時、背中を丸めたり尻尾を膨らませたり、威嚇的な鳴き声を出したりして相手に対して近づくなと警告を発します。
不快感
次に、猫が威嚇する理由は不快感があるからです。例えば、飼い主や他の動物が猫に対して過度に接触したり過剰に構ったりすると、猫はその状況を不快に感じる場合があります。
また、猫は非常に自立心が強い動物であり、必要以上に干渉されるのが嫌いです。そのため、触られるのが嫌な部位に触れられた時には、すぐに威嚇行動に出る場合があります。
また、不快感は環境の変化やストレスとも関連する場合が多いです。
例えば、引っ越しや新しい家具の導入などで生活空間が急激に変わると、猫は自分のテリトリーが侵害されたと感じ、不快感から威嚇する場合があります。
縄張り意識
3つ目に、猫が威嚇する理由は猫に縄張り意識があるからです。野生の猫は、自分の生活圏を守るためにテリトリーを重視し、外部からの侵入者に対して警戒心を示します。
そして、家庭内で飼われている猫も縄張り意識を持ち続けており、自分の生活空間に新しい動物や人間が侵入すると、縄張りを守るために威嚇するのです。
特に多頭飼いや新しいペットを迎えた場合に威嚇行動が顕著に見られます。
また、猫は嗅覚を使って自分のテリトリーを確認し、周囲に自分の存在を知らせるためにマーキングを行うケースが多いです。
痛みや病気によるストレス
最後に、猫が威嚇する理由は痛みや病気によるストレスを感じているからです。猫は本来、体調が悪い時や痛みを感じている時に、隠す傾向があります。
なぜなら、野生時代の習性として、弱さを見せると外敵に狙われやすくなるからです。
しかし、痛みが強くなったり病状が悪化したりする場合には、攻撃的な態度を取る場合があります。触れられたくない場所に触れられると特に反応が激しく威嚇行動を示しがちです。
例えば、関節炎や歯の病気、消化器系の不調など、体内で痛みを感じている場合、その部分に触れられることを非常に嫌がります。
猫が威嚇する時に見せるポーズや姿勢
次に、猫が威嚇する時に見せるポーズや姿勢を紹介します。
- 耳が後ろに倒れる
- 尻尾を膨らませる・パタパタさせる
- 背中を丸める
猫が上記のポーズや姿勢を見せた時は、威嚇していると気づき対処できるようになりましょう。
耳が後ろに倒れる
まず、猫が威嚇で見せるポーズや姿勢は耳が後ろに倒れる状態です。猫の耳は非常に感受性が高く、環境の音や周囲の動きに敏感に反応します。
猫が安心している時は耳を前に向けていますが、威嚇や警戒の感情が高まると、耳は後方に倒れ、完全にフラットな状態になるのです。
耳を後ろに倒す動作は、周囲の音を避けつつ、相手に対して自分が攻撃的であることを示すサインでもあります。
耳が後ろに倒れるのは恐怖や警戒心が原因である場合が多く、相手に対して「これ以上近づくな」との警告を発している場合が多いです。
尻尾を膨らませる・パタパタさせる
次に、猫が威嚇で見せるポーズや姿勢は尻尾を膨らませたりパタパタさせたりする状態です。猫は非常に警戒しているか、恐怖心を抱いています。
尻尾を膨らませる行動は、猫が自分の体を大きく見せようとする防御反応であり、相手に対して「これ以上近づかないで」という強いメッセージを送っているのです。
尻尾の動きは、猫が恐怖や不安を感じている時や、自分のテリトリーが侵されそうな時によく見られます。
例えば、他の猫や動物が自分の領域に近づいた時や飼い主が知らない人や大きな物音を立てた場合など、猫は尻尾を膨らませたりパタパタさせたりして威嚇しがちです。
背中を丸める
最後に、猫が威嚇で見せるポーズや姿勢は背中を丸める状態です。
猫が背中を丸める姿勢は、猫が自分を大きく見せて相手を威嚇しようとする反応であり、攻撃的なサインとして認識されています。
背中を丸めると猫はより大きく強く見えるため、相手に「これ以上近づかないで」という警告を発しているのです。
背中を丸める行動は、特に猫が強い恐怖心や不安を感じた時に見られます。
例えば、知らない人や動物が急に近づいてきたり、突然の大きな音がしたりする場合、猫は瞬時に背中を丸めて、相手に対して自分が攻撃的な立場であると示す場合が多いです。
猫が威嚇した時の顔の表情
次に、猫が威嚇した時の顔の表情を紹介します。
- 瞳孔が大きく開く
- 口を開けて歯をむき出しにする
- ヒゲが前に突き出る
- 目を合わせる
ポーズや姿勢だけでなく顔の表情からも猫が威嚇しているか判断しましょう。
瞳孔が大きく開く
まず、猫が威嚇で見せる顔の表情は瞳孔が大きく開く状態です。猫の瞳孔は光の強さや感情によって変化しますが、威嚇や恐怖を感じている際には大きく開きます。
瞳孔が大きく開くのは、猫が周囲の状況に敏感になり、何が起こるかを瞬時に判断しようとしている状態です。
瞳孔が広がると猫はより多くの光を取り込み、周囲の環境をよりよく確認できるようになります。
威嚇の際に瞳孔が大きく開く理由は、主に警戒心や恐怖心が原因です。猫は敵や危険な存在に対して敏感に反応し、最悪の事態に備えています。
口を開けて歯をむき出しにする
次に、猫が威嚇で見せる顔の表情は口を開けて歯をむき出しにする表情です。
猫は歯を剥き出しにして自分がどれほど危険であるかをアピールし、相手に対して「これ以上近づけば攻撃する」という明確なメッセージを伝えています。
特に「シャー」や「シュー」といった音を伴いながら口を開ける場合が多く、視覚的にも聴覚的にも相手を威嚇するのです。
猫が口を開けて歯をむき出しにする行動は、強い恐怖や不安、あるいは攻撃的な感情がピークに達している時に見られます。
ヒゲが前に突き出る
3つ目に、猫が威嚇で見せる顔の表情はヒゲが前に突き出る状態です。猫のヒゲは感覚器官として役割を果たしており、周囲の物や空間を感じ取っています。
威嚇の場面では、ヒゲを前方に突き出して相手に対して自分の存在を強くアピールしているのです。
ヒゲを前に突き出す状態は猫が警戒していることや、これ以上近づいてほしくないという意思表示を示しています。
猫は自分の周囲に何が起こっているかを敏感に察知し、次の行動に備えるためにヒゲを前方に突き出しているのです。
目を合わせる
最後に、猫が威嚇で見せる顔の表情は目を合わせる状態です。目を合わせることは猫同士の間で戦う意思を示す行動とされており、威嚇の際にも同様の意味を持ちます。
猫が威嚇している状態で目を合わせる場合、相手に対して「自分は恐れていない」「これ以上近づけば攻撃する」との強い警告を発しているのです。
猫はリラックスしている時には目を細めたりまばたきをしたりするなど、穏やかなサインを送りますが、威嚇している時には目を大きく開き、相手とじっと視線を合わせます。
この時、猫の体は緊張し、次の行動に備えているため、非常に敏感な状態です。
猫が威嚇する時の鳴き声の種類
次に、猫が威嚇する時の鳴き声の種類を紹介します。声の高さや息づかいでも威嚇しているとわかるので詳しくみていきましょう。
シャー(シュー)
まず、猫が威嚇する時の鳴き声は「シャー」または「シュー」と呼ばれる音です。猫は強い恐怖や不安、警戒心を抱いた時に発します。
そして、猫の体は緊張して耳は後ろに倒れ、口を大きく開けて歯をむき出しにしている場合が多いです。
この音は、相手に対して「これ以上近づくな」という明確なメッセージを送っています。
「シャー」や「シュー」という音は、猫が非常にストレスを感じている時に発せられるため、この音を聞いた際には猫に無理に近づかないことが重要です。
カッカッ
次に、猫が威嚇する時の鳴き声は「カッカッ」という音です。一般的には、猫が興奮状態やストレスを感じている時に発する場合が多く、相手に対して警告を伝えています。
この音は歯を鳴らしながら発するケースが多く、攻撃性を強く示すサインです。
猫が「カッカッ」という音を出す時は、敵対的な存在に対して非常に敏感になっており、いつでも攻撃に移れるように準備しています。
そのため、猫に無理に近づかず、猫が自ら落ち着くまで待つことが大切です。
フガフガ
3つ目に、猫が威嚇する時の鳴き声は「フガフガ」という音です。
この音は、息を荒く吸い込んだり吐き出したりするような音で、猫が自分の安全を守るために防御的な姿勢を取っている時に聞こえます。
猫が「フガフガ」と音を立てる時は、呼吸が早まり、攻撃の直前のような緊張状態にあるケースが多いです。
猫は体力的にも精神的にも極度のストレスの状況で発せられるため、特に注意しましょう。すぐに猫を刺激しないようにし、その場を離れることが望ましいです。
プシュッ
4つ目に、猫が威嚇する時の鳴き声は「プシュッ」という音です。この音は、猫が息を強く吐き出すようにして発する音で、敵や危険を感じた時に発せられます。
猫は相手に対して威圧感を与え、自分の身を守るための防御的な行動を取っているのです。
「プシュッ」という音は、猫が自分に危険が迫っていると感じた時に、攻撃する準備ができている状態を示しています。
目撃した場合は、猫に無理に接触せず、猫が安全と感じるまで適度な距離を保つことが重要です。
低い唸り声
5つ目に、猫が威嚇する時の鳴き声は低い唸り声です。低い唸り声は、猫が強い警戒心を抱いている時や、相手に対して敵意を示す時に発せられます。
唸り声は非常に低く深い音で、猫の喉から発せられる独特の音です。猫は相手に対して「これ以上近づくと危険だ」と警告を発しています。
低い唸り声は、猫が緊張している時や自分のテリトリーが侵害されたと感じている時に見られやすいです。
猫が低い唸り声を出している時は、猫にとって安心できる環境を整えましょう。
短く鋭い叫び声
最後に、猫が威嚇する時の鳴き声は短く鋭い叫び声です。叫び声は高い音で短く鋭く響き、相手に対して「これ以上の接触は許さない」という強い警告を発しています。
猫は興奮しているか強い危機感を抱いている状態であり、次の瞬間には攻撃が始まる可能性が高いです。
叫び声は、猫同士の激しい喧嘩や、飼い主が猫を強制的に扱おうとした時に発せられる場合があります。
叫び声を聞いた際には、すぐに猫に対する接触を止め、猫が落ち着くまで離れましょう。
猫が威嚇した時に落ち着かせる方法
次に、猫が威嚇した時に落ち着かせる方法を紹介します。
- 無理に近づかずその場を離れる
- 静かな環境を作る
- 猫が安心できるスペースを確保する
詳しく方法を紹介するので、日頃から威嚇された時に実践できるようにしましょう。
無理に近づかずその場を離れる
まず、猫が威嚇している際には、無理に近づかずその場を離れましょう。威嚇行動を示す猫は、強いストレスや恐怖を感じており、攻撃的な反応を引き起こす可能性が高いです。
威嚇は猫からの「これ以上近づかないで」という警告のサインであり、もし無視して近づこうとすると、攻撃されるリスクが高まります。
そのため、猫が威嚇している場合には、距離を保って猫に空間を与えることが大切です。
特に、見知らぬ人や他の動物が近くにいる場合、威嚇する恐れがあります。威嚇が収まるのを見守りながら、猫の行動に合わせた適切な対応を心掛けましょう。
静かな環境を作る
次に、猫が威嚇している時には、静かな環境を作りましょう。猫は非常に音に敏感であり、大きな音や急な動きがストレスを増幅させる恐れがあります。
威嚇中の猫は既に警戒心が高まっているため、周囲の騒音や人々の動きがさらなる不安を引き起こす可能性があるのです。
そのため、猫が安心できるよう音を最小限に抑え、静かな空間を提供してください。
テレビや音楽の音量を下げたり、家の中で大きな話し声を控えたりすると、猫のストレスを軽減できます。
また、家族や同居している他の動物に対しても、猫が威嚇している間はできるだけ動きを静かにするよう促しましょう。
猫が安心できるスペースを確保する
最後に、猫が威嚇している時は猫が安心できるスペースを確保しましょう。
猫は本能的に隠れて自分の身を守る習性があり、危険や不安を感じた時には安心できる場所に身を隠すことを好みます。
猫が安心できるスペースは、キャットタワーの上部や家具の下など他の動物や人間の手が届かない安全な場所です。
猫が威嚇している状況では、外部からの刺激を避けるためにも、安全でいられるスペースに干渉せず、猫自身がリラックスできる時間を与えましょう。
猫が威嚇する時の対処法を知っておこう
最後に、猫が威嚇する時の対処法を紹介します。シーン別に対処法を紹介しているので、今まで当てはまるシーンがあったかチェックしてみてください。
飼い主に突然威嚇してくる場合の対処法
まず、飼い主に突然猫が威嚇してくる場合、まず猫がなぜそのような行動を取るのか原因を探りましょう。
猫は威嚇によって強い不安や恐怖、ストレスを表現しているため、背景には体調不良や何かしらの環境的な変化があるかもしれません。
威嚇された際は、猫を無理に抑えたり叱ったりするのではなく、まず距離を取り、猫が自分のペースでリラックスできるように待ちましょう。
また、威嚇のタイミングや状況をメモし、再発防止に努めることも重要です。
特定の行動や場所が原因であれば、環境を改善し、猫が安心して過ごせるように心掛けると、威嚇行動を減らせます。
2匹目の猫を迎えた時に威嚇する場合の対策
次に、2匹目の猫を迎えた時に先住猫が威嚇する場合は、2匹の猫を急に対面させるのではなく、少しずつお互いの存在に慣れさせましょう。
まずは、新しい猫と先住猫を別々の部屋に隔離し、互いの匂いを交換するところから始めます。タオルや毛布を使ってお互いの匂いを嗅がせ、少しずつ安心感を持たせてください。
次に、少しずつ距離を保ちながら対面させ、威嚇が見られた場合は無理に進めず、再び距離を保つことが大切です。
猫たちが互いに安全だと感じられる環境を整え、焦らず時間をかけて慣れさせましょう。
保護猫が威嚇してくる時の接し方
3つ目に、保護猫が威嚇してくる場合は時間をかけてゆっくりと信頼関係を築きましょう。まず、保護猫に対して無理に近づかず、猫のペースに合わせて接触を進めてください。
猫が自分から近づいてきたり、少しでもリラックスした態度を見せたりするまで待つことが大切です。また、初めての接触では手を優しく差し出し、猫が匂いを嗅ぐ時間を与えます。
そして、急な動きを避け、猫が威嚇した場合にはすぐに後退し、距離を取ることが大切です。
保護猫に安心感を与えるためには、安全で静かな環境を整え、猫が自分だけの隠れ場所を持てるようにしましょう。
ご飯に対して威嚇する時の解決法
最後に、猫がご飯に対して威嚇する場合、まず猫に安心感を与えましょう。
他の猫や人間がご飯の時間に干渉しないよう、食事中は静かで落ち着いた環境を整えることが求められます。
また、多頭飼いの場合は、猫それぞれの食事スペースを別々にすることが有効です。
食事スペースを別々にすると、猫は自分の食事を安心して楽しむことができ、威嚇する必要がなくなります。
さらに、食事に対して過度な威嚇を見せる猫には、食事の量を少しずつ与える方法を試すと良いでしょう。
一度に大量のご飯を与えるのではなく、少しずつ食事を与えると、猫が落ち着いて食べられるようになります。
まとめ
今回は、猫が威嚇する理由について紹介しました。猫は警戒心や恐怖心、不快感、ストレスなどを抱えた時に威嚇します。
猫が威嚇する場合は、ポーズや姿勢、顔の表情、鳴き声に現われる場合が多いです。猫が威嚇した時は、無理に近づけずその場を離れ、静かで安心できる環境を提供しましょう。
ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築き、猫が威嚇する原因に対処して猫を安心させてあげてください。