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はじめに
猫のカットスタイルはさまざまであり、飼い主によって異なります。
最近増えているのは、猫の暑さ対策で被毛を短くカットするサマーカットです。
自分の愛猫もサマーカットにすべきか迷う方も多いと思います。
ただし、やり方を誤ると猫の健康に悪影響を及ぼすので注意が必要です。
今回は、猫のカットスタイルであるサマーカットやライオンカットについて紹介します。
猫のトリミングをするメリット・デメリットやサロン選びのポイントもまとめているので、ぜひ最後まで読んでください。
猫のカットは大きく2種類である
猫のカットは大きく2種類あります。
- サマーカット
- ライオンカット
それぞれ詳しく紹介するので、2種類のカットの違いを理解しましょう。
サマーカット
1つ目の猫のカットスタイルはサマーカットです。
サマーカットの特徴や自宅でカットできるのか、サマーカットがおすすめの猫種などの情報をまとめたのでぜひチェックしてください。
サマーカットについての特徴
サマーカットはバリカンを用いて、体の一部もしくは全体の被毛を刈るカットスタイルです。
夏にペットを涼しくさせるのが目的であり、猫だけでなく犬もサマーカットを行う場合があります。
一般的にサマーカットするのは腹部や足の周りの部分です。
猫の毛をサマーカットすると、熱中症のリスクを減らす効果が期待できます。
自宅でもできる?
猫のサマーカットは自宅でも可能ですが、カットが難しいのでトリミングサロンや動物病院でサマーカットにしてもらうのをおすすめします。
もしサマーカットを自宅で行う場合は、下記の4点に注意してください。
- 適切な道具を用意する
- 慎重に行う
- プロに相談する
- 猫の反応を観察する
まず、猫の被毛をカットするためには、ペット用のはさみが必要です。
安全で適切な道具を用意して、被毛を切る前に十分に洗浄して消毒しましょう。
また、実際に猫の被毛をカットする際には、慎重に行う必要があります。
猫は不安や興奮する可能性があるため、カット中は注意深く扱い、猫にストレスを与えないようにしてください。
初めて自宅で猫の被毛をカットする場合や、猫が特に敏感な場合は、プロのトリマーに相談してみましょう。
そして、実際に猫の被毛をカットする際に、猫がストレスを感じたり不快に感じたりする場合は、作業を中断して猫の安全と快適さを最優先に考えてください。
この品種にはおすすめ
サマーカットは短毛種よりも長毛種の猫の方がおすすめです。
猫の長い被毛は熱を逃がさないので、夏に不快に感じる猫が多くいます。
具体的には、下記の猫種がサマーカットに適しているので、飼っている方はぜひサマーカットを検討してください。
- ペルシャ猫
- メインクーン
- シャム猫
- サイベリアン
ペルシャ猫・メインクーン・サイベリアンは長くて厚い被毛をもった猫であり、サマーカットで暑さや不快感の軽減が可能です。
一方で、シャム猫は被毛が短いですが、サマーカットでより快適になります。
ただし、サマーカットするべきかは猫の個体差や健康状態を見て判断しましょう。
医師やトリマーと相談し、サマーカットの際に猫の健康に悪影響を及ぼす場合はやめてください。
ライオンカット
2つ目の猫のカットスタイルはライオンカットです。
ライオンカットの特徴や自宅でカットできるのか、ライオンカットがおすすめの猫種などの情報をまとめたのでぜひチェックしてください。
ライオンカットについての特徴
ライオンカットは、体全体の猫の毛を短くカットし、顔と尾先の毛だけを残す独特のカットスタイルです。
猫がライオンのような風貌を持つことからライオンカットと呼ばれています。
ライオンカットは、毛玉の発生を減らしたり、熱中症のリスクを軽減したりするのが目的です。
また、毛が長くなりすぎてケアが難しい場合や、猫の体温調節に問題がある場合にライオンカットを行います。
実際にライオンカットする際は頭部・首・尾の先端、足先の毛を残す必要があるので、猫の体の中心部分からカットしましょう。
自宅でもできる?
ライオンカットは複雑なカットスタイルなので、トリマーにカットを依頼するのが一般的です。
ただ、猫の飼い主が自宅でライオンカットするのも可能ですので、サマーカット同様に下記の点に注意してライオンカットを行いましょう。
- 適切な道具を用意する
- 慎重に行う
- プロに相談する
- 猫の反応を観察する
猫が嫌がる場合、飼い主はカットを続けてはいけません。
続けてしまうと、猫はカットに不安を覚えるようになり、カットのたびに逃げ出すようになります。
自分でライオンカットを試して難しい場合は、トリマーに依頼しましょう。
この品種にはおすすめ
ライオンカットもサマーカットと同様に長毛種の猫におすすめのカットスタイルです。
長い被毛が暑い時期に熱を閉じ込めるので、猫は不快に感じます。
具体的には、ライオンカットは下記の猫種におすすめなので、飼っている場合はライオンカットを検討してください。
- ペルシャ猫
- メインクーン
- ノルウェージャンフォレストキャット
- マンチカン
ただし、ライオンカットは猫の健康状態を見て判断しましょう。
医師やトリマーと相談し、ライオンカットすべきか相談してください。
猫のトリミングをするメリット
次に猫のトリミングをするメリットを紹介します。
- 暑さ・熱中症対策
- 掃除・お手入れがラクになる
- 皮膚病の予防になる
トリミングは飼い主とペットの両方にとって多くの利点があるので、最後までぜひ確認してください。
暑さ・熱中症対策
まず、猫のトリミングは暑さや熱中症の対策になります。
長毛種の猫や毛皮の密度が高い猫は、厚い被毛が熱を蓄えますが、トリミングで暑さの解消が可能です。
体温調節が得意な猫ですが、気温が体温より高いとうまく体温調節ができません。
また、猫を留守番させる場合にエアコンなどをつけて気温調節しますが、室内の気温が想定以上に高くなると猫は逃げ場がないのです。
そのため、トリミングである程度短く毛をカットすることで通気性がよくなり、暑さによる体調不良を軽減することができるでしょう。
掃除・お手入れがラクになる
次に、猫のトリミングを行うと掃除やお手入れがラクになります。
猫の抜け毛が多く、家中に散乱して困るという方も多いはずです。
トリミングすると、日々散乱する猫の抜け毛を減らせて日常的な掃除がラクになります。
さらに、猫の毛皮が短くなると、被毛の飛散が抑えられるので、家の中が非常に清潔です。
特にアレルギーを持つ方はトリミングで猫による健康への影響を減らせます。
また、抜け毛の多い猫や長毛の猫は毎日のブラッシングが必要です。
顎下や脇など入念にブラッシングしないとすぐに毛玉ができてしまいます。
しかし、トリミングすると毛玉ができにくくなるので、ブラッシングの時間短縮が可能です。
皮膚病の予防になる
最後に、猫のトリミングは皮膚病の予防にもなります。
長毛種は毛玉ができやすく、肌が荒れやすいです。
そして、夏は湿気や汚れが被毛の中に溜まりやすく、皮膚トラブルや皮膚病の原因となります。
猫のトリミングを行うと、被毛を清潔で健康的な状態に保つことができ、皮膚病のリスクを低減できるのです。
また、トリミング中にトリマーが猫の皮膚をチェックし、早期に皮膚の異常を発見できるため、病気の予防や早期治療にもつながります。
ただし、被毛はもともと皮膚を保護する役割もあるため、カットで取り除く必要性があるのかよく考える必要があるでしょう。
猫のトリミングをするデメリット
次に、猫のトリミングをするデメリットを紹介します。
- 猫にストレスがかかる
- 毛が生えそろわないことがある
- 皮膚が傷つく可能性がある
猫のトリミングは健康や快適さを促進する一方で、いくつかのデメリットも存在します。
それぞれ詳しく解説するので、デメリットを理解した上でトリミングをするか検討してください。
猫にストレスがかかる
まず、猫のトリミングをすると猫にストレスがかかります。
猫は自分の被毛をいじられることを好みません。
また、長時間拘束されたりバリカンを当てられたりするのは好きではないのです。
そのため、トリミング中には猫が多くのストレスを感じる可能性があります。
他にも、猫がトリミング中にストレスを感じる要素は騒音や新しい環境、匂いによる不安などです。
特にトリミングが初めての場合や、猫が見知らぬ人に触れられるのに不安を感じる場合は、ストレスをかけすぎないよう慎重にトリミングしましょう。
また、猫が暴れる場合は麻酔をかけてトリミングを行うケースもあり、麻酔のために血液検査を行うなど、不慣れな対応で猫により一層の不安を与えてしまうので注意してください。
毛が生えそろわないことがある
次に、猫のトリミングをすると毛が生えそろわないこともあります。
一般的にサマーカットやライオンカットなどトリミングして生えそろうまでの期間は、半年から1年ほどです。
しかし、トリミングして急に毛が短くなったことに猫が不安を感じると、過剰に毛づくろいします。
そして、過剰な毛づくろいで猫が皮膚をなめると生えかけの被毛が切れてしまい、毛が綺麗に生えそろわない可能性があるのです。
また、トリミングによって部分的に毛が短くなると新しい被毛が生えそろうまでに時間がかかり、不揃いの状態になります。
さらに、一部の猫では被毛の成長サイクルが他の猫と異なり、トリミング後に毛が生えそろうまでの時間がより長くなるのです。
生えかけの期間は、飼い主や猫自身は被毛の状態が気になると思いますが、過剰に毛づくろいしていないか定期的にチェックしましょう。
皮膚が傷つく可能性がある
最後に、猫のトリミングをすると皮膚が傷つく可能性もあります。
猫の舌はひっかくこともできるほどザラザラです。
そして、猫がトリミングで急に被毛が短くなって過剰に毛づくろいをすると、皮膚を傷つけて炎症を引き起こす可能性があります。
また、トリミング中に間違った手順をとったり道具を使用したりすると、猫の皮膚が傷つく可能性が高いです。
例えば、クリッパーやはさみを使う際に誤って皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
他にも、トリミング中に猫が動き回ると、事故や怪我を引き起こす可能性もあるのです。
トリミングを行う際は、猫の安全を第一に考えて慎重に実施しましょう。
猫のサロンを選ぶときの2つのポイント
次に、猫のサロンを選ぶときの2つのポイントを紹介します。
- 猫にストレスのかからない環境
- 激しく暴れる猫への対応
猫に合ったサロンを選ばないと猫の体に負担をかけてしまうので、実際のサロン選びのためにぜひ確認してください。
猫にストレスのかからない環境
1つ目に猫のサロンを選ぶときは、猫にストレスのかからない環境かをチェックしましょう。
猫は環境の変化や新しい場所に不安を感じるので、トリミングする際に猫にストレスをかけない環境が整っているか確認するのが重要です。
まず、猫は騒音や激しい活動に敏感なので、静かで落ち着いた雰囲気で、猫がリラックスして過ごせるように工夫されているサロンを選びましょう。
また、猫にストレスがかからないのは、プライバシーを保護するスペースがあるトリミングサロンです。
猫は警戒心の強い動物であり、他の人や動物との接触を避けるので、個別のケージや部屋が提供されているサロンは猫が安心して時間を過ごせます。
さらに、ケージやトリミング台、おもちゃなど猫にとって心地良い環境が整備されているかどうかを確認しましょう。
激しく暴れる猫への対応
2つ目に、激しく暴れる猫への対応が猫のサロンを選ぶときのポイントです。
猫はトリミング中に激しく暴れることがあるので、猫が暴れた時に適切な対処ができるサロンを選んでください
まず、 猫の行動や心理を理解し、猫に適切なアプローチができる経験豊富なスタッフが在籍しているサロンは、安心してトリミングを任せられます。
また、激しく暴れる猫に対して、猫それぞれの特性やニーズを理解して対応できるサロンがおすすめです。
経験豊富なスタッフが在籍しており、適切なケアを提供しているサロンを見極めましょう。
猫のトリミングを東京で考えているなら
猫のトリミングを東京で考えている場合は、下記のトリミングサロンがおすすめです。
- Queen’s Spa
- グルーミングサロン グリム
- Cuccia
それぞれの詳細の情報や特徴をまとめているので、東京でサロンを探す方はぜひ参考にしてください。
サロン名 | Queen’s Spa |
住所 | 東京都江東区森下1-10-8 |
電話番号 | 03-5638-3911 |
特徴 | サポート環境が整っているサロンであり、トリミングだけでなくスパメニューも充実。ペットホテルとしても利用可能です。 |
サロン名 | グルーミングサロン グリム |
住所 | 東京都港区白金東京都港区白金3-9-16 |
電話番号 | 03-5421-4122 |
特徴 | 猫専用のグルーミングルームがあるので、新しい環境に不安な猫にも安心。他にも猫のケアが充実しており、健康面に配慮したグッズを完備。 |
サロン名 | Cuccia |
住所 | 東京都世田谷区経堂1-11-16 |
電話番号 | 03-3428-9890 |
特徴 | 該当エリアなら無料の送迎サービスあり。細かく相談に乗ってくれるサロンです。皮膚の弱い猫にもおすすめのマイクロバブルのオブションをつけられます。 |
まとめ
猫のトリミングにはさまざまなスタイルがあり、最近は特に暑さ対策としてサマーカットやライオンカットが増えています。
猫のトリミングは暑さや熱中症対策ができたり、掃除やお手入れがラクになったり、皮膚病の予防になったりとメリットが多いです。
しかし、猫のトリミングは誤った方法で行うと猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重に行う必要があります。
例えば、長時間の拘束するのは猫にストレスがかかりますし、過剰な毛づくろいにより毛が生えそろわなかったり、皮膚が傷ついたりする恐れがあるのです。
そのため、トリミングは基本的に自分で行うのではなく、動物病院やサロンで行うのをおすすめします。
実際に猫のトリミングサロンを選ぶ際には、猫にストレスのかからない環境を用意しており、適切な対処を取れる経験豊富なスタッフが多くいるサロンを選びましょう。
トリミングで猫にとって快適な環境を用意して楽しい生活を過ごしてください。