健康

【獣医師監修】いつから子猫におやつを与えて良い?目安は6ヶ月を超えたぐらいから!?

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はじめに

子猫に与えるおやつ1

猫を家族に迎え入れることは可愛いという気持ちだけでは不可能です。可愛い小さな命を最期まで守り切る責任が伴います。

子猫が早くおやつを食べている姿をみたい人も多いと思いますが、成長期の子猫にとって、適切な栄養摂取が重要となってきます。

では、子猫におやつを与えるのはいつからが最適なのでしょうか。この疑問に獣医師監修のもと、子猫の健康を最優先に考えたおやつの与え方を、猫を飼うことが初めてな方でも安心して読めるようわかりやすく解説していきます。

生後3ヶ月未満の子猫には与えない

子猫に与えるおやつ2

子猫の成長の初期段階の栄養管理は非常に重要です。

特に生後3ヶ月未満の子猫にはおやつを与えるべきではないといわれています。この時期は体を作るために一番大切な時期です。

子猫の栄養について、飼い主が理解しておくべきポイントを含め解説していきましょう。

生後3~4ヵ月くらいまでの栄養管理はとても重要

このくらいの子猫は、人間でいうと小学生〜中学生くらいの時期です。

そのため、生後3ヶ月〜4ヶ月くらいの子猫の栄養管理は体を作る上でとても重要となってきます。

重要な成長期で、まだまだ消化器官や歯が未熟な状態の子猫に、追加のおやつを与えると栄養バランスを崩し、消化不良などの問題を引き起こす可能性があります。

可愛い子猫におやつをあげたいとの思いがあるかもしれませんが、この時期には猫の健康を最優先しましょう。

子猫におやつをあげられるのはいつから?

子猫に与えるおやつ3

愛猫におやつをあげることは、愛情表現の一つです。おやつを食べる可愛い姿を想像し、誰もが早くあげてみたいとの気持ちになります。

そのため、おやつをあげるタイミングを把握することが大切です。

この章では、おやつを取り入れる際の注意点や、子猫から成猫、老猫におやつをあげるポイントなどについてまとめます。健康を守りながら、愛猫との絆を深めるおやつの与え方をみていきましょう。

生後6ヶ月〜1歳ぐらい

子猫におやつをあげられるのは生後6ヶ月〜1歳ぐらいの間です。この時期になると、子猫は歯が成長し、さまざまなものが食べられ固形食もしっかりと消化できます。

そのため、基本的な栄養を満たすため主食にプラスしておやつを取り入れることが可能となります。

ここで注意したいのが、おやつはあくまで補助的に与える楽しみなものであり、基本は主食から必要な栄養をしっかりと摂取することが最優先です。

おやつを与える際には、子猫の健康状態や体重、活動レベルを考え、過剰な摂取にならないよう注意しましょう。

成長期において適切な栄養バランスを保つことは将来の健康に大きく影響してきます。

子猫(1歳ぐらい)にあげるときのポイント

子猫が1歳になる頃には定期的におやつを取り入れても安全です。この頃には、色々なタイプのおやつを与えてみましょう。

1歳までに食べたもので味覚は決まってきます。そのため、子猫のうちからさまざまな味や食感に触れておくことが大切です。徐々に食べられるものを増やしていきましょう。

しかし、食べられるものが増えるからといってたくさん与えてはいけません。おやつは子猫の日々の食事の補足として考え、肥満にならないように注意が必要です。

運動の前後におやつを与えるようにすると良いでしょう。

また、栄養バランスが崩れることなく、健康を維持するためにも質の高いおやつを選びましょう。タンパク質が豊富で、添加物や塩分を含まない自然食品が理想的です。

おやつを与える際には、運動後や、ご褒美のようにして与えると、生活していく中でよりあなたと愛猫の関係性が出来上がってきます。

成猫(1歳~6歳ごろ)にあげるときのポイント

1歳〜6歳頃の成猫期は、猫が最も活発に過ごす時期です。

この時期のおやつをあげるときのポイントをしっかりおさえておやつをあげましょう。

おやつは猫の日々の食事の全体カロリー摂取量に含める必要があります。過剰なおやつは肥満のリスクを高める可能性があります。

おやつ選びでは、高品質で栄養価の高いものを選び、人間の食べ物や砂糖、塩分が多いものは避けるべきです。おやつをあげるポイントをおさえることで、猫の健康的なサポートができます。

老猫(7歳ごろ~)にあげるときのポイント

老猫期に入ると猫の代謝が徐々に落ち着き活動量も減ってくるため、体重も減少傾向にあります。この変化に伴い、おやつの与え方にも調節が必要です。

消化機能が低下していることの多い老猫には、消化しやすいおやつを選ぶと良いでしょう。

また、高タンパクなものも推奨されています。

それぞれが抱えている健康問題に配慮したおやつを選ぶことが大切となってきます。

獣医師と相談しながら選びましょう。

老猫は運動量が減るため、カロリーも制限する必要があります。

おやつは総カロリーの5%〜10%程度といわれています。

肥満にならないよう、主食のカロリーとおやつのカロリーをしっかり計算して、摂取量が多くならないようにしなくてはいけません。

おやつの時間は老猫になっても大切です。健康を一番に考えてそれぞれの猫にあったおやつで、この時間を大切にしていきましょう。

おやつを与えるときの注意点

子猫に与えるおやつ4

愛猫におやつを与える際、適切な頻度や量を守ることが非常に重要です。おやつは特別なご褒美であり、日々の食事の補足として考えましょう。人間の食べ物や過剰なおやつは猫の健康を損なう原因となります。

適切な管理で、より良い猫との生活をおくっていきましょう。

おやつを与える頻度は1日3回まで

猫におやつを与えるときは頻度がポイントとなります。一般的におやつは1日3回までです。

それ以上与えてしまうと、おやつが食事バランスに影響を及ぼす可能性があります。

基本は、主食が猫の健康を維持するための必要な栄養素で、おやつは報酬やコミュニケーションの一環にすぎません。

おやつを頻繁に与えすぎると、肥満や栄養の偏りなどの健康問題を引き起こすリスクがあります。

主食をしっかり食べてもらうために、おやつは食後や食間に与えるようにしましょう。

おやつも全体の食事摂取量の一部として考え、適量を守りましょう。

量の与えすぎに注意

猫におやつを与える際、量の与え過ぎに注意することは健康を守るために大切です。

猫が喜ぶ姿は誰もが見たいものです。しかし、おやつの与え過ぎは肥満の原因になります。

おやつを与える目的は、猫との絆を深めるためのコミュニケーションや、ご褒美の一環です。そのため、量を与えすぎると必要以上のカロリー摂取となります。

過剰なカロリー摂取は肥満や他の病気のリスクを高めます。

特に、猫が日々の食事で得られる栄養が十分の場合、おやつはバランスを崩す要因になってしまいます。

量の与え過ぎを防ぐためには、おやつを与える際、カロリーを日常の食事量に加え、総摂取カロリーを管理することです。

健康管理は猫との楽しい日々を長く続けるために大切です。

また、病気などにより食事制限が出ている場合のおやつの与え方は獣医師に必ず相談しましょう。

人間の食べ物はなるべく与えない

猫に人間の食べ物を与えることは避けるべきといわれている理由をご存じですか。

その理由は猫と人間とでは必要とする栄養が大きく違うからです。

人間の食事に含まれる塩分や糖分、香辛料などは猫の健康に有害な影響を及ぼす可能性があります。

例えば、玉ねぎやにんにく、チョコレートなどは猫にとって毒性がある食材で健康問題を引き起こすことで知られています。アイスクリームなどの乳製品は多くの塩分や糖分が含まれているため猫にとっては不適切なおやつとなります。

人間の食べ物は猫が必要とする特定の栄養素をバランスよく与えるものではないため、猫専用の食品やおやつを選びましょう。

猫専用のものは、猫の健康をサポートするように栄養バランスが考えられており、安全です。

愛猫の健康を守るためにも、人間の食べ物を与えないようにしましょう。

子猫におやつをあげるメリット

子猫に与えるおやつ5

子猫におやつをあげることは、単に美味しいものを食べさせる以上の意味があります。

おやつは、ご褒美としての役割や、愛猫とのコミュニケーションの手段など、おやつをあげることによってメリットとなることがあります。上手に活用していくことが大切です。

ご褒美としておやつをあげられる

子猫におやつをご褒美として与える際は、いい行動をしたときや苦手なことを我慢した時に与え、守れたらご褒美をもらえるとの訓練になるのでおすすめです。

その行動が正しいことだと子猫に理解させ、再びやるよう促せます。この方法で、トイレトレーニングや爪とぎの場所を覚えたり、苦手な爪切りなどを我慢したりすることを学習させましょう。

また、子猫が飼い主から直接おやつを受け取ることで、安心感を感じられます。

言葉とおやつ、両方で子猫を褒めてあげましょう。

コミュニケーションを取ることができる

子猫におやつを与えることは、飼い主とのコミュニケーションを促す手段の一つです。おやつのやりとりは、子猫に安心感を与えられ、人との関わり方の経験にもなります。

また、遊びの中でおやつを使いながら訓練させることによって、楽しみながら学習する機会を与えられます。

子猫がおやつを求めて飼い主に近づいてきたり、じっと見つめてきたりするのは、飼い主を信頼し楽しみと安心を感じている証拠です。

このようにおやつは、愛情を示す手段だけでなく、飼い主と猫との絆を深めるコミュニケーションツールにもなります。おやつを与える際は、常に適量を心がけ子猫の健康を最優先に考えることが大切です。

ストレスケアになる

子猫の生活において、おやつはストレスケアの手段にもなります。

子猫は新しい環境、他のペットとの生活、日常生活の変化など、様々な状況でストレスを感じていることがあります。また、狩猟本能がある猫にとって、狩りができないこともストレスの一つとなります。

このような時に、遊んだりご飯を食べたりといった動きは狩りの体験になります。

おやつを与えることで、子猫はよりストレスを無くし安心感を覚え、リラックスできます。

おやつを上手に利用することで、子猫のストレスを管理し、健康で幸せな生活がおくれるのです。

食欲がないときにあげるられる

子猫が食欲不振になっている時、おやつは栄養補給できる有効な手段です。

気分やストレス、健康問題などによって一時的に食欲が落ちている場合、おやつを食べることで食への興味を引き出すきっかけになります。

おやつは普段の食事よりも香りが強かったり、味が濃かったりするため、子猫の注意を引きやすく食欲を刺激する効果が期待できます。

おやつも栄養価の高いものや水分補給のための水分量の多いものがあります。

状況に合ったおやつを選ぶようにしましょう。

ただし、主食に置き換えることがないよう注意し、食欲不振が続くような場合には早めに獣医師に相談しましょう。

子猫におやつをあげるデメリット

子猫に与えるおやつ6

子猫におやつをあげるメリットがたくさんある中、デメリットも存在します。おやつの与え方を間違えると出てくる問題点を理解し、愛猫の健康を害する結果にならないよう適切な管理をしていきましょう。

肥満になりやすくなる

子猫におやつを与えすぎると肥満になりやすくなります。おやつのカロリーが主食カロリーに追加され総カロリーが多くなることが原因です。

特に高カロリーで栄養密度の低いおやつを上げてしまうと、子猫のエネルギー摂取量が急激に増加し、消費されない余分なエネルギーが脂肪として体内に蓄積されます。

成長期の子猫は特に適切な栄養バランスが重要で、過剰なカロリー摂取は肥満だけでなく、成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

肥満は糖尿病などの健康問題を引き起こす可能性があるため、おやつを与える際には、量と質に注意が必要です。

おやつにもドライタイプやウェットタイプがあります。それぞれメリットデメリットがあるため、しっかり確認した上で与えましょう。

子猫の健康を守るために、おやつを適切に管理し、基本はバランスの取れた食事を中心に生活しましょう。

おやつしか食べなくなる

子猫におやつを頻繁に与えると、おやつしか食べなくなってしまいます。

おやつは一般的に味が濃く食べやすいため、子猫がおやつを好むようになります。そのためバランスの取れた主食に対する興味を無くしてしまうことが原因です。

主食は総合栄養食で、猫に必要な栄養が摂れるようになっています。

おやつばかり食べていると、子猫は必要な栄養素を十分に摂取できなくなり、成長や健康に悪影響を及ぼします。特に成長期になる子猫にとって、適切な栄養バランスは非常に重要で、将来的に栄養不足や健康問題を引き起こしかねません。

おやつを与える際には、主食に置き換えることのないよう、量と頻度を適切に管理し、子猫がバランスの良い食事を摂れるよう管理していきましょう。

まとめ

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この記事では、子猫におやつを与える適切なタイミングと方法について解説しました。生後6ヶ月を過ぎた頃から子猫におやつを与え始めることが可能ですが、その際おやつの種類や量、与える頻度に注意が必要です。

おやつを与えるメリットもある中、デメリットもしっかり理解しなければ子猫の健康リスクにつながります。

おやつは飼い主と子猫の大切なコミュニケーション手段の一つです。適切に管理し、愛猫の健康を守るために賢く利用していきましょう。

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