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【獣医師監修】生後2ヶ月の猫の大きさは?猫の体重を測る方法と食事の注意点も解説

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はじめに

生後2ヶ月の子猫は、小さくてコロコロ動き回る姿が可愛い時期です。

日に日に身体も大きくなり、成長期真っ盛りで乳歯も生えそろいます。

おっぱいやミルクだったご飯を少しずつ離乳食に変えたり、飼い主さんは目も手も離せなくて大変です。

この記事では生後2ヶ月の体重や食事、注意するべきポイントを紹介します。

うちの子は大丈夫かな?と不安になっている飼い主さんはぜひ参考にしてください。

生後2ヶ月の猫の体重は?

生後2ヶ月の猫の平均体重は550〜700gです。

猫全体の平均体重なので、大きいサイズの猫種の子は1kgになることもあります。

この時期は1日1日の成長速度が早いので、平均体重より痩せすぎor太りすぎている場合も心配はありません。

体重の値というよりも、明らかに増えてない・減っていくなど成長期なのに体重が増えない時は注意が必要です。

病気や寄生虫がいる場合があるので、早急に動物病院に連れて行ってください。

生後2ヶ月の子猫にとって体重管理・体調管理はかなり重要なポイントなので、1週間に1回は体重を測るのがおすすめです。

体重を比較して、健康に成長しているか確認しましょう。

生後2ヶ月の猫の体重を測る方法

生後2ヶ月の子猫の体重を測りたい時は、動物病院か自宅で測る方法があります。

身体も小さいし動き回ってじっとできないので、自宅で測る時は専用の体重計や細心の注意が必要です。

動物病院などで測ってもらう

動物病院では、診察台自体が体重計になっているところが多いです。

診察台の上に先生が子猫を乗せて、手を離したらすぐに体重がわかります。

正確な体重が知りたい方にはおすすめですが、体重だけ測りに行くのは面倒という方は注射や検診のついでにお願いするくらいで大丈夫です。

その時に体重や身体に異常があれば、専門の獣医が治療とアドバイスもしてくれます。

不安がある時も何かあってからでは遅いので、積極的に動物病院に相談しましょう。

自宅で測る

気になった時にすぐ体重を測りたいなら、自宅で測れると便利です。

しかし、まだ1kgに満たない子猫は一般的な体重計では正確に測れません。

用意するものと注意点を紹介するので、確認してください。

100g単位まではかれる体重計を用意する

生後2ヶ月子猫の1kg以下の体重を測るには、100g単位の重さを測れる計測器を用意する必要があります。

計測器の種類特徴・方法
キッチンスケール何g単位で正確に測ることができる。電源をONにし、キッチンスケールに子猫を乗せて手を離したらすぐに測れる。
人用のヘルスメーターキッチンスケールに比べると正確には測れないが大体の体重はわかる。子猫を抱っこして体重計に乗り、自分の体重を引く。また、キャリーケースに入れて体重計に置いて測り、キャリーケースの重さを引く方法もある。

自宅で正確に子猫の体重を測りたいなら、キッチンスケールが1番おすすめです。

料理の分量を測るための道具なので、g単位で細かく測れます。

種類によっては、500g以下までしか測れないものもあるので購入前に何kgまで測れるのか確認してください。

ちゃんと体重が増えているのか、大体の体重がわかれば良いという方は、人用のヘルスメーターで十分です。

動き回ってじっとできない子でも、簡単に測ることができます。

キッチンスケールもヘルスメーターも色々な種類のものが販売されているので、なるべく10g単位など細かい単位で測れるものを選びましょう。

猫が動き回って測れない時は?

キッチンスケールで子猫の体重を測る場合、動き回ってじっとしてくれない時は、ボウルや箱などを使うと測りやすいです。

特に料理に使うボウルは、生後2ヶ月の子猫のサイズにぴったりです。

まだ生後2ヶ月の子猫は、お座りさせようとしても動き回る可能性が高いし、乗せる場所も狭い事が多いので測りにくい時は試してみてください。

測る際、ボウルや箱の重さを引くことを忘れないように気をつけましょう。

生後2ヶ月の猫の食事は?

生後2ヶ月の子猫は、ちょうど離乳食が始まる時期です。

母猫のおっぱいやミルクから餌と飲み水に切り替えるのですが、急にドライフードを食べるのは難しいので少しずつ進めていきます。

子猫の体調の変化に気を付けながら、餌を調整し慣らしていきましょう。

離乳食を少しずつ始める

離乳食を初めて与える時は、ムースやペースト状になっているものを選ぶのがおすすめです。

ペットショップなどで、猫用の離乳食として販売されているので試してみてください。

固さの調節がしたい時は、粉状の離乳食も販売されています。

初めは柔らかめで溶いて、徐々に硬くしていきましょう。

今まで水分しか取っていなかったのに、急に固形物を食べるのは危険です。

喉に詰まらせたり吐いてしまう可能性もありますし、便秘や下痢につながるケースも考えられます。

口の中も異物が入ってきたと驚いてしまうので、徐々に慣らしていく気持ちで始めてください。

離乳食に慣れたら子猫用のドライフードに切り替えていく

離乳食に慣れてきたら、子猫用のウエットフードやドライフードに切り替えていきましょう。

ドライフードを初めて与える際は、ミルクやお湯でふやかしてあげると良いです。

その時、使うミルクは必ず猫用のものにしてください。

人用の牛乳を使用すると、下痢をしてしまう可能性があり注意が必要です。

毎日少しずつふやかす水分の量を減らして、徐々にドライフードに慣れさせましょう。

必ず食べれるようになるので、上手く食べてくれなくてもゆっくり進めれば大丈夫です。

どうしても食べてくれない時は、ドライフードの種類を変えてみても良いと思います。

好き嫌いがある子もいるので、様々な種類のフードを試してみましょう。

また、この時期に色々なフードを食べさせていると後々どんな餌でも食べてくれるようになります。

毎日食べるものを変えるとお腹に良くないので、違う種類のフードを食べさせる時は数日〜数週間空けてください。

また、ドライフードを食べるようになると食事から摂れる水分量が減るので、常に新鮮なお水が飲める状態にしておきましょう。

少量ずつ何回かに分けて与える

生後2ヶ月の子猫に餌を与える時は、3〜6回に分けて与えましょう。

成猫に比べて成長期真っ只中の生後2ヶ月の子猫は、成長のために多くのカロリーが必要です。

しかし、体が小さくて一度に多くの量を食べれないため回数を増やさないといけません。

フードも栄養価の高い子猫専用のフードを食べさせましょう。

食べ物を怖がって食べようとしない時は?

まだまだ赤ちゃんの生後2ヶ月の子猫は、初めてみる食べ物でさえ怖いと感じる事があります。

そんな場合は、無理やり食べさせる必要はありません。

「食べ物は怖いものじゃない」ということを優しく教えてあげましょう。

手のひらに乗せて与える

お皿に入ったご飯を食べるのが苦手な子は、飼い主の手のひらに乗せれば食べてくれる可能性があります。

初めはなんでも怖くて当たり前です。

無理に食べさせようせず、手のひらで慣れさせてから食器に誘導しましょう。

少しずつ手以外から食べれるようになれば問題ありません。

成猫になっても手からしか食べれないと困りますが、今は栄養補給のために食べてくれる事を優先しましょう。

ミルクをかけて与える

口の中の食感や新しい味で食べることを嫌がってるなら、ミルクをかけるのがおすすめです。

慣れ親しんだミルクの味がすると、食べてくれる可能性があります。

ミルクでふやかして食べやすくして、徐々にミルクの量を減らしていきましょう。

今は嫌がっていても、成長しながらドライフードに慣れていけば問題ないので子猫が食べやすい方法で与えてください。

体重が順調に増えていない時の対処法

生後2ヶ月の子猫は、1ヶ月の間に300〜500g程度体重が増えます。

もしも順調に増えていないようなら、何かしらの原因があり愛猫にとって良くない状態です。

成長期の大事な時期なので、体重が順調に増えてない時は早急に対応してください。

あげる回数を増やす

まだ生後2ヶ月の子猫なので、食べれる量も個体差があるため1回で食べる量を無理に決める必要はありません。

一度に食べきれなかったら、回数を増やしてあげましょう。

3〜6回に分けて良いので、食べ切れるように工夫しましょう。

体重の増え方や便の様子を確認し、しっかり増えていてお腹を壊す事がないように調整してください。

キャットフードが子猫用か確認

与えているキャットフードが成猫用の場合は、すぐに子猫用に変えてください。

キャットフードなんだから変わらないでしょと思われている方は注意が必要です。

生後2ヶ月の子猫は、急激に身体が成長する時期なので、かなりの栄養やカロリーが必要になります。

成猫用のエサだと必要な栄養素とカロリーが補えないため、平均の量を食べていても体重が増えていない可能性があります。

子猫用なら成長期のために必要な成分配合で作られているので、今体重が増えずに悩んでいる方はどの時期のフードを食べさせているか確認してみてください。

動物病院で相談する

「1日で食べる量が足りていない」「エサの種類が間違っていた」などの原因が考えられない場合は動物病院に相談しましょう。

問題なくエサを食べているのに体重が増えない時は、お腹の中に寄生虫がいる可能性があります。

ペットショップなど集団で生活していた猫や、元々野良猫だった子は特に可能性が高いので、専門の獣医の指示の元しっかり治療しましょう。

その他にも、病気やストレスなど考えられる可能性があるので、よく相談に乗ってもらってください。

まだまだ、飼い主も子猫を飼い始めたばかりで不安な事やわからないことが多くて当たり前です。

ネットの情報だけでは限界があるので、改善できない場合はすぐに動物病院に行き、早期発見・早期治療が出来る環境を作りましょう。

食欲や元気がない時は下痢になっていないか確認

愛猫の食欲がない、元気がない時は便や尿の様子を確認しましょう。

いつもより回数が少ない、下痢になっているなど普段と違う場合は注意が必要です。

特に下痢になっている時は身体の中で何か異常が起きている時なので、放っておいてはいけません。

下痢をしても焦らないように、考えられる原因や対処法を紹介します。

下痢の原因で考えられること

生後2ヶ月の子猫が下痢をした場合、考えられる原因は多数あります。

  • ミルクが冷たいor濃い
  • 食べるものが変化するから
  • 寄生虫がいる
  • 感染症にかかっている
  • ストレスを感じている
  • 異物を飲み込んでしまった

ちょうど離乳食が始まる切り替わりの時期なので、食べ物の変化から下痢になりやすい時期です。

下痢をしていても食欲や元気があり、ミルクの作り方の失敗・ストレスなど原因がわかっている時は自宅で改善し様子を見る方法があります。

しかし、治療が必要な病気の可能性もあるため、下痢を軽く考えずに一度動物病院で診察を受けるのがおすすめです。

ウイルス感染

ウイルスや細菌に感染すると、腸の動きが悪くなり下痢を引き起こす可能性があります。

生まれて2ヶ月が経ち母猫のおっぱいも飲まなくなる頃なので、母猫からもらった抗体も徐々に消失してしまうため感染症にかかりやすくなる頃です。

以下のような症状がある場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。

ウイルス感染している時の症状
  • 下痢が何度も続く
  • 嘔吐
  • 血便
  • 食欲不振
  • 発熱

生後2ヶ月の子猫は身体も小さく、体力もないため下痢が続くと脱水症状を起こす危険があります。

そのままにしておいたら、命の危険にも繋がるためすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

可能であれば、子猫の便を持って行き動物病院で検査してもらうと原因が詳しくわかります。

また、感染症はワクチン接種で予防ができるものが多いので、重篤な状態になる前に接種するのがおすすめです。

寄生虫

子猫の下痢の原因として多く考えられるのが、回虫や条虫などの寄生虫がお腹の中にいる事です。

嘔吐物や便の中に10cm程度のそうめんのような寄生虫が排出されることもあります。

寄生虫がいる時の症状
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 血便
  • 食欲不振

母乳や便から感染する可能性があるため、母猫が寄生虫を持っていたり、集団生活・外で暮らしていると予防が難しいです。

子猫の時期での感染率が高いため、お腹の調子が良くない時はすぐに動物病院で検査してもらいましょう。

また、無症状のこともあるので子猫を飼い始めたら一度検査してもらうと安心です。

消化不良

生後2ヶ月の子猫は、まだ胃も小さいため急いで食べたり、たくさん食べ過ぎると嘔吐・下痢をする事があります。

原因がわかっていて、1.2回程度なら様子を見ても問題ありませんが、何を食べたかわからないなら注意が必要です。

誤飲誤食が原因で中毒症状が出ている可能性もあります。

可能なら吐物や便を写真に撮ったり、動物病院に持って行き診察を受けましょう。

下痢になったら早急に動物病院へ

生後2ヶ月の子猫が下痢をしたら、飼い主の方は心配でいてもたってもいられなくなります。

しかし、焦ってはいけません。

愛猫の便を確かめて、可能なら持参で動物病院にすぐに行きましょう。

まだまだ発達途中で身体も小さく、体力もありません。

早期発見が大事なので、異変を感じたらすぐに専門の獣医に相談してアドバイスをもらってください。

まとめ

今回は、生後2ヶ月の子猫の平均体重やエサの与え方、注意点を紹介しました。

まだまだ飼い主も子猫を飼い始めたばかりで、不安な事だらけだと思います。

子猫も乗り越えて成長していくので、一緒に楽しみながら見守りましょう。

体調の変化が心配・気になる時はこの記事を参考にしてください。

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