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はじめに
生後0ヶ月〜12ヶ月の猫は子猫期と呼ばれるため、7ヶ月の猫も小さくて可愛いと考える方が多いかもしれません。
しかし、猫の成長スピードは早いので、7ヶ月の猫の体は大人の猫とほとんど同じです。
今回は、生まれて7ヶ月の猫について詳しく紹介します。
7ヶ月の猫の特徴や食事・問題行動や留守番の時の対処法などをまとめているので、これから7ヶ月目の猫を育てる方はぜひチェックしましょう。
7ヶ月の猫の特徴
まず、7ヶ月の猫の特徴を紹介します。
年齢や体の大きさ、発情期などの観点から特徴をお伝えするので、詳しくみていきましょう。
人間に換算すると何歳?
7ヶ月の猫は、人間に換算するとおおよそ10歳から12歳に相当します。
この時期の猫の体重はほぼ成猫サイズです。
成猫に比べると、まだ若干の子供っぽさが残るかもしれませんが、一般的には若年層と考えられます。
また、人間の歳と猫の歳の換算は単純ではありません。
成猫になるまでの1年の成長は、人間の成長の18歳に匹敵するほど速いのです。
その後は、猫1歳ごとの成長は人間に換算すると4〜5歳程度に相当します。
体の大きさと体重
7ヶ月の猫は、成猫に向けて急速に成長しています。
この時期の猫の体重は、平均的には2kgから4kg程度になりますが、個体差が大きいです。
また、体長や体高も増加し、成猫に近いサイズになってきます。
7ヶ月の猫は、しばしば足やしっぽが長く見え、体つきもしっかりとするのが特徴的です。
この時期の猫はまだ成熟していないため、筋肉の発達や骨の成長が活発に行われています。
そのため、7ヶ月の猫には適切な栄養と運動を提供することが重要です。
好奇心旺盛な時期
7ヶ月の猫は、好奇心旺盛な時期を迎えています。
この時期の猫は、周囲の世界を探求し、新しいものに対して興味を持つのです。
そのため、家の中や外の環境で、様々な物や音に興味を示し、探検する姿が見られます。
特に、おもちゃに対しての興味が強いです。
新しいおもちゃなど刺激的なものを用意すると、7ヶ月の猫の好奇心を満たせます。
また、7ヶ月の猫は、家の中で様々な面白い遊びを見つける場合が多いです。
例えば、窓辺で鳥や外の景色を眺めたり、家具の上や隠れ家を探索したりするのを好みます。
しかし、7ヶ月の猫は好奇心で走り回るため、飼い主は安全に配慮するのが重要です。
危険な場所や有害な物質に触れないように、家の中の環境を整えましょう。
メス猫は発情期を迎える時期
生後7ヶ月のメス猫は、発情期を迎える時期です。
この時期になると、メス猫は性ホルモンの分泌が活発になり、発情の兆候が現れます。
メス猫の発情期についての情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
メス猫の発情期はいつから?
メス猫の発情期は年齢や個体によって異なりますが、多くの場合は生後6〜9ヶ月の間に始まります。
性ホルモンの分泌が増加し、卵巣が成熟し始めると、発情期が始まるのです。
発情期は、季節や日照時間の変化によって発情のタイミングが変わります。
具体的には、メス猫の発情期は日照時間が14時間を超える2月から9月にかけてです。
そのため、冬などに6ヶ月を迎えた場合はすぐに発情期を迎えず、春になってから発情期が始まります。
メス猫の発情周期
メス猫の発情周期は、一般的に約2〜3週間ごとです。
猫が受精して出産する準備をしない限り、発情期は繰り返されます。
つまり、発情期は周期的にやってきて、一度発情期が終わると休止期間を経て次の発情期が始まるのです。
発情周期は、発情前期・発情期・発情休止期があります。
発情前期は、メス猫が性的興奮を示し始める時期であり1〜2日程度です。
そして、発情期になるとメス猫は積極的に求愛行動を示し、1週間〜10日程度オス猫にアピールしようとします。
発情休止期では、約2~3週間でメス猫は落ち着くようになる場合が多いです。
発情期の行動
メス猫の発情期には、特有の行動がみられます。
例えば、発情期のメス猫は他の猫に対して鳴き声を上げたり体を擦り付けたりする場合が多いです。
また、発情期のメス猫は、通常よりも高い声で頻繁に鳴きます。
これは、他の猫にアピールして性行動を促すためです。
さらに、発情期を迎えるとメス猫は落ち着きがなくなります。
いつもより動き回ったり、攻撃的になったりするのです。
他にも、発情期のメス猫は他の猫に自分の存在をアピールするため、尿を噴射してマーキングします。
オス猫は5〜6ヶ月頃から発情期が始まる
オス猫もメス猫と同様に、性成熟を迎えると発情したメス猫に反応して発情が始まります。
一般的に、オス猫の発情期は5〜6ヶ月頃からです。
具体的には、オス猫が発情期を迎えると、他のオス猫や家の中の他の動物に対してより攻撃的な態度を取る場合があります。
また、発情期のオス猫は頻繁に鳴き声を上げる場合が多いです。
特に夜間には、遠くまで響くような遠吠えをするケースもあります。
さらに、発情期のオス猫は、自分のテリトリーを示すために尿のマーキング行為が多いです。
他にも、発情期のオス猫は落ち着きがなくなりします。
7カ月は避妊・去勢手術に適した時期
7カ月の猫は、避妊・去勢手術を行うのに適した時期です。
性成熟が進み、発情期を迎える前に手術を行うと、猫の健康を保護できます。
例えば、避妊・去勢手術を行うと、子宮疾患や乳腺腫瘍、精巣疾患などのリスクを大幅に軽減できるのです。
また、7カ月に避妊・去勢手術を行うと、望まない妊娠を防げます。
猫の避妊・去勢手術を行わない場合、繁殖による過剰な子猫の誕生や里親探しが困難な状況を招く可能性があるのです。
さらに、 避妊・去勢手術を行うことで、発情期による興奮や攻撃性、マーキング行動などが軽減され、猫のストレスを軽減できます。
このように、7カ月の猫が避妊・去勢手術を受けると多くの利点を得られるので、ぜひ避妊・去勢手術を検討してください。
7ヶ月の猫の食事
次に、7ヶ月の猫の食事について詳しく紹介します。
1日に必要なカロリーの目安や食事の回数をまとめているので、食事を与える際にぜひ参考にしてください。
一日に必要なカロリーの目安
7ヶ月の猫の一日に必要なカロリーの目安は、その体重や活動量によって異なります。
一般的には体重×80〜100kcalが1日あたりのカロリーの目安です。
例えば、猫の体重が2kgの場合は、200kcal程度のエサを与えましょう。
7ヶ月の猫はエネルギーをより多く必要とするので、適切な栄養を摂取することが重要です。
食事の回数
7ヶ月の猫は成長期にありますが、成猫に比べてまだ幼いため、1日に2~3回の食事が適しています。
2~3回の食事は一日の栄養をバランスよく摂取可能です。
特に成長期の猫は、体の成長や活動に必要な栄養素をしっかりと摂取する必要があります。
ただし、個体差や健康状態によって異なるため、獣医師と相談して最適な食事スケジュールを立てましょう。
食事の時間はいつも同じにする
7ヶ月の猫にとって、食事の時間を一定にするのは非常に重要です。
食事を同じ時間に与えると、猫の消化器官は定期的に活性化され、食事を効率的に処理できます。
食事の時間が一定であると、胃腸のトラブルや消化不良を防げるのです。
また、猫は自然と体内時計を持っており、同じ時間に食事を提供すると猫の体内時計が安定し、ストレスや不安を軽減できます。
さらに、規則正しい食事スケジュールは、不安定な行動や過度の鳴き声を防ぎ、猫の精神的な安定を促進できるのです。
他にも、一定の食事スケジュールを持つことで、猫の体重を管理しやすくなります。
過食や摂取量の増加を防ぎ、肥満のリスクを軽減できるのです。
7ヶ月の猫によくある問題行動と対処法
次に、7ヶ月の猫によくある問題行動を紹介します。
- 噛みぐせ
- 引っ掻く
- 爪とぎの場所
それぞれ対処法とセットで紹介しているので、問題行動に対処できるようになりましょう。
噛みぐせ
まず、7ヶ月の猫は成長期にあるため、噛みぐせがよく見られます。
噛みぐせは、探求心や遊び心からくる自然な行動であり、適切な対処法を通じて改善が可能です。
例えば、 7ヶ月の猫は手や指などに噛み付く場合があります。
猫が手や指を噛むときには、注意を引き付けるための代替品を用意するのが重要です。
具体的には、猫用のおもちゃを用意して猫の注意を引き、猫が手や指を噛むのを防いでください。
また、7ヶ月の猫は、遊びや攻撃の一環として他の家族やペットに噛みつく場合があります。
猫が家族や他のペットに噛み付くときには、即座に噛み付いた部位から手を引き、NOという明確な声を出しましょう。
7ヶ月の猫にしてはいけないことだと伝えて噛みぐせを改善し、より良い行動パターンを促進しましょう。
引っ掻く
7ヶ月の猫は、自然な行動として爪を使って引っ掻く場合があります。
爪とぎやストレスの発散、遊びの一環として行われる場合がありますが、適切な対処法を用いて管理することが重要です。
例えば、猫は家具や壁などの表面に爪を引っ掻く場合があります。
猫が家具や壁などを引っ掻く場合は、爪とぎのための場所を提供しましょう。
また、猫は遊んでいるときやストレスを感じているときに家族や他のペットに爪を引っ掻く場合があります。
猫による家族や他のペットへの引っ掻きを防ぐためには、まず猫のストレスを軽減することが重要です。
遊ぶ時間を増やして、猫のストレスを減らします。
さらに、猫が人間を引っ掻くのを防ぐためには、引っ掻いた際に明確に「NO」という声とともに手を引き、遊びを中断しましょう。
爪とぎの場所
7ヶ月の猫は、自然な本能や行動から、爪とぎを行う場合がよくあります。
適切な爪とぎ用の場所を提供しないと、家具や他の表面を爪とぎの対象として選ぶ恐れがあるのです。
そのため、猫用の爪とぎを猫が好みそうな場所に配置しましょう。
また、柔らかい素材のカーペットは、猫の爪を研ぎやすい場所です。
そのため、カーペットの上にスクラッチマットやスクラッチパッドを設置しましょう。
これらのアイテムは、カーペットと同じ感触を提供しながら、猫が爪を研げます。
さらに、ソファなどの柔らかくて丈夫な表面は、猫が爪とぎをしやすいです。
対処法としては、猫用の爪とぎをソファや椅子の近くに置きましょう。
他にも、ソファにカバーをかけるなどして、表面を保護することも有効です。
これらの対処法を実践すると、猫が爪とぎを行う場所を制御し、家具や他の表面を傷つけることなく健康的な爪とぎ行動を促進できます。
7ヶ月の猫を留守番させる時の注意点は?
次に、7ヶ月の猫を留守番させる時の注意点を紹介します。
- 誤飲しないように対策
- 室温には注意
- 飲み水の容器を複数設置
- 長時間の場合はトイレをもう一つ準備する
誤飲しないように対策
まず、7ヶ月の猫を留守番させる際は、誤飲しないように対策しましょう。
例えば、小さな部品や紐は誤飲の危険があります。
留守番中は、これらの物を隠したり、収納したりしてください。
また、猫が植物を食べる場合がありますが、一部の植物は有毒です。
留守番中は、猫が危険な植物にアクセスできないように一つの部屋にまとめておきましょう。
さらに、猫が電気コードを噛んで誤飲する危険性もあります。
留守番中は、電気コードを隠したり、保護カバーを付けたりしましょう。
他にも、飲み込みやすい小さな部品のないおもちゃを選び、誤飲の可能性のあるおもちゃは収納しましょう。
室温には注意
次に、7ヶ月の猫を留守番させる際には、室温にも注意してください。
特に季節の変わり目や気温の急変時には、猫が快適な環境にいるか確認するのが重要です。
猫にとっては約20℃〜25℃前後が快適であり、夏場は暑すぎると熱中症の危険があり、冬場は寒すぎると体温調節が難しくなります。
そのため、夏場は室温が上昇しすぎないように、エアコンや扇風機を利用して部屋を涼しく保ってください。
また、日差しを遮るカーテンやブラインドを閉めて直射日光を避けることも効果的です。
冬場は室温が下がりすぎないように、暖房器具を使って部屋を温かく保ちます。
特に猫が好む場所に暖房器具を配置し、寒さから身を守ってあげましょう。
さらに、留守番中に室温が異常に上昇したり下がったりする場合は、自動室温調整機能を使って、猫が適切な室温で過ごせるようにしてください。
飲み水の容器を複数設置
3つ目に、7ヶ月の猫を留守番させる時は飲み水の容器を複数設置しましょう。
猫を留守番させる際には、適切な水分補給が重要です。
特に夏場や乾燥した季節では、水分を失いやすくなりますので、飲み水の容器を複数設置する必要があります。
1つの容器だけでは猫が水を飲むことを躊躇する場合があり危険です。
複数の場所に容器を設置すると、猫が飲みやすい状態を作れます。
さらに、浅いボウルや幅が広い容器など飲みやすいものを選び、定期的に水を入れ替えましょう。
他にも、猫がよく通る場所や、好みの場所に容器を設置します。
食事場所の近くや日当たりの良い場所などが良い選択肢です。
長時間留守番させる場合は、自動給水器を利用することも考えましょう。
定期的に新鮮な水を供給し、猫がいつでも水を飲めるようにします。
長時間の場合はトイレをもう一つ準備する
最後に7ヶ月の猫を長時間留守番させる場合、トイレをもう一つ準備しましょう。
1つのトイレだけではトイレが汚れたり、ストレスを感じたりする可能性があります。
そして、猫は我慢するかトイレの使用を避ける傾向があるのです。
トイレは猫が利用しやすい場所に配置します。
通常、静かでプライバシーが保たれた場所が好ましいです。
2つのトイレを異なる場所に配置して、猫が自由に選べるようにしましょう。
さらに、トイレの砂を定期的に交換し、清掃を行います。
2つのトイレがあれば、交換サイクルを調整して猫が常に清潔なトイレを利用できるのです。
まとめ
7ヶ月の猫は人間に換算すると12歳前後であり、体の大きさは大人とほとんど同じですが、子供っぽい性格が残っています。
また、好奇心旺盛な性格で、発情行動がみられる場合が多いです。
7ヶ月の猫の必要カロリーは体重×80〜100kcalであり、食事の時間はいつもとおなじにして食事の回数は2~3回とりましょう。
7ヶ月の猫は噛み癖や引っ掻きなどの問題行動がありますが、ダメと明確に伝えたりおもちゃを与えたりすると対策できます。
7ヶ月の猫を留守番させる時は、食事や水・トイレ・室温などに注意し、猫にとって快適な環境に整えてください。
7ヶ月の猫の生態を理解して環境を整え、猫の成長を見守りましょう。