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はじめに
猫がエリザベスカラーをすると暴れるので、どうすれば良いか困った方は多いと思います。
エリザベスカラーは手術したときや傷口を保護するときに使用します。
しかし、猫にとってはストレスがかかるので暴れる時の対処が必要です。
今回は、猫のエリザベスカラーについて詳しく紹介します。
猫がストレスを感じる要因や対処法、ストレスを減らすためにできることを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
猫のエリザベスカラーはどんな時に必要?
まずは、猫のエリザベスカラーがどんな時に必要か紹介します。
- 去勢・避妊手術や病気などで手術した時
- 怪我をして傷口を保護したい時
それぞれ詳しく紹介しますので、エリザベスカラーが必要な状況を事前にチェックしましょう。
去勢・避妊手術や病気などで手術した時
まず、エリザベスカラーが必要なのは、去勢・避妊手術や病気などで手術をした時です。
エリザベスカラーは、猫が自身の体を舐めたり、引っ掻いたりするのを防ぐためのものです。
特に去勢や避妊手術、病気の治療のための手術後に使用されます。
去勢や避妊手術は、猫の発情行動を抑えるために多くの飼い主が選択する手術です。
ただ、去勢・避妊手術後、猫は手術部位を舐めたり噛んだりすると、傷口が開いたり感染症を引き起こしたりする可能性があります。
エリザベスカラーを装着すると、猫が手術部位に触れるのを防ぎ、傷の回復を促進するのです。
さらに、猫が病気の治療のために手術を受けた場合も、エリザベスカラーは必要になります。
例えば、皮膚病や腫瘍の摘出手術後、猫が患部を引っ掻いたり舐めたりすると、傷口の炎症を引き起こしたり、傷が開いてしまい再手術が必要な場合もあるのです。
エリザベスカラーを使用すると、リスクを減らして猫が快適に回復できます。
怪我をして傷口を保護したい時
次に、猫のエリザベスカラーが必要なのは怪我をして傷口を保護したい時です。
猫が外で遊んでいる時や家庭内で怪我をするケースは珍しくありません。
例えば、鋭利な物に引っかかったり、他の動物と喧嘩をしたりして、傷を負うことがあります。
その時に、猫は本能的に傷口を舐めて清潔にしようとしますが、逆に傷口の回復を妨げ、感染のリスクを高める場合があるのです。
エリザベスカラーを装着すると、猫が傷口に触れるのを防ぎ、自然治癒を助けられます。
エリザベスカラーで猫がストレスを感じる原因
次に、エリザベスカラーで猫がストレスを感じる原因を紹介します。
- 自由に動けない
- 食事がうまく食べられない
- グルーミングができない
- 首周りに違和感を感じる
それぞれ詳しく紹介するので、猫がエリザベスカラーでの生活でどこにストレスを感じているか理解しましょう。
自由に動けない
まず、エリザベスカラーで猫がストレスを感じるのは、自由に動けないからです。
猫は本来、非常に自由な動きを好む動物です。狭い場所に入り込んだり、高い場所に飛び上がったりするのが得意で日常的に行っています。
しかし、エリザベスカラーを装着すると、形状や大きさから自由な動きが制限されて動きにくいのです。
例えば、狭い場所を通り抜けるのが難しくなったり、高い場所に飛び乗る際にバランスを崩しやすくなったりします。
また、エリザベスカラーは視野が狭くなって周囲の状況を把握しにくくなり、不安やストレスを感じる原因となるのです。
特に警戒心の強い猫にとっては、自分の周りの環境を確認できないのは大きなストレスになります。
食事がうまく食べられない
次に、エリザベスカラーで猫がストレスを感じるのは、食事がうまく食べられないからです。
エリザベスカラーを装着していると、猫が通常の姿勢で食事するのが難しくなります。
エリザベスカラーが餌皿にぶつかって頭を上手く動かせないために、餌に口をうまく近づけられなくなるのです。
そのため、猫は食べ物を口に運ぶのに苦労し、ストレスを感じます。
同様に、エリザベスカラーを装着した猫は、水を飲むのも難しいです。
エリザベスカラーが水の皿に当たるので、必要な水分を摂取できなくなる場合があります。
そして、脱水症状のリスクも高まる可能性があるのです。
食事がうまくできずに猫が必要な栄養を摂取できなくなると、体重が減少し、回復が遅れる原因となります。
グルーミングができない
3つ目に、エリザベスカラーで猫がストレスを感じるのは、グルーミングができないからです。
グルーミングは、猫の日常生活において非常に重要な行動であり、猫は自身の体を舐めて、被毛の清潔さを保ち、皮膚の健康を維持しています。
また、グルーミングはリラックスしたりストレス解消したりする手段です。
そのため、グルーミングができないと、猫は大きな不安とストレスを感じます。
エリザベスカラーを装着すると、物理的に猫が自身の体を舐めるのが難しいのです。
顔や首周りのグルーミングができないので、猫は強く不快に感じる恐れがあります。
首の周りに違和感を感じる
最後に、エリザベスカラーで猫がストレスを感じるのは、首の周りに違和感を覚えるからです。
エリザベスカラーを装着すると、猫は普段感じることのない首周りの圧迫感や違和感を覚えます。
エリザベスカラーが常に首に触れているため、猫は自分の動きに制限がかかっているように感じ、不快に思うのです。
特に初めてエリザベスカラーを装着する猫にとっては強いストレスとなります。
エリザベスカラーを装着すると頭を自由に動かすのが難しくなり、周囲の環境を確認したり、好奇心を満たしたりする行動がしにくいです。
そして、猫は自分の行動が制限されていると考え、ストレスを感じるようになります。
猫がエリザベスカラーをすると暴れるときの対処法
次に、猫がエリザベスカラーをすると暴れるときの対処法を紹介します。
- 目が届くところにいて外せる時は外しておく
- 負担の少ないエリザベスカラーに変更する
- 獣医師と相談の上術後服を着せる
それぞれ詳しく紹介するので、事前にチェックして暴れた際も対応できるようになりましょう。
目が届くところにいて外せる時は外しておく
1つ目に、猫がエリザベスカラーをすると暴れるときは、外せる時は外しましょう。
エリザベスカラーは、猫の健康を守るために必要なアイテムですが、装着するとストレスを感じる猫は少なくありません。
そのため、猫が飼い主の目の届く範囲にいる時は、一時的にエリザベスカラーを外してあげると、猫がリラックスできます。
短い時間解放してあげるだけでも猫にとっては大きなストレス軽減となるのです。
エリザベスカラーを外している間は、飼い主は猫の行動をしっかりと監視しましょう。
猫が傷口を舐めたり引っ掻いたりしないように注意深く見守ってください。
特に、食事や水を飲む際、リラックスして眠る時など、猫が快適に過ごせるように気を配ることが大切です。
そして、エリザベスカラーを再び装着する際は、猫が嫌がらないように優しく行いましょう。
再装着をスムーズに行うために、猫がリラックスしているタイミングを選ぶのがポイントです。
負担の少ないエリザベスカラーに変更する
2つ目に、猫がエリザベスカラーをすると暴れる場合は、負担の少ないエリザベスカラーに変更しましょう。
猫にとって負担の少ないエリザベスカラーは下記3つです。
- 首周りのサイズが適切なもの
- 透明のものや色つきのもの
- 柔らかい素材や軽いもの
それぞれ詳しく紹介するので、エリザベスカラーを変更する際に参考にしてください。
首周りのサイズを変える
まず、負担の少ないエリザベスカラーに変更するために、首周りのサイズを変えましょう。
首周りのサイズがぴったり合わないと、猫は不快に感じ、暴れる場合が多いです。
そのため、首周りのサイズをチェックして、合っていない場合はサイズを変更してください。
エリザベスカラーの適切なサイズは、猫の首周りにぴったりとフィットし、過度な圧迫感や違和感を与えない状態です。
首周りのサイズが大きすぎるとカラーがずり落ち、小さすぎると猫が息苦しく感じる可能性があります。
適切なサイズを選んで、猫が快適に過ごせるようにしましょう。
透明のものや色つきのものにする
次に、負担の少ないエリザベスカラーに変更するために透明のものや色付きのものにしましょう。
猫がエリザベスカラーで暴れる際には、色や透明度もストレスの原因になる場合があります。
そのため、透明のものや色つきのものを選んで猫のストレスを軽減しましょう。
透明なエリザベスカラーは、猫が周囲の景色や光を遮られずに自然な状態を保てます。
また、見た目が目立たないため、猫の気分転換や遊びの邪魔にもなりにくいです。
さらに、色つきのエリザベスカラーは、猫の視覚にやさしい色合いや柄が施されています。
明るい色や愛らしい柄だと、猫が興奮せずに安心して過ごせるのです。
他にも、猫が装着していると飼い主が見つけやすく、管理しやすくなります。
柔らかい素材や軽いものにする
最後に、負担の少ないエリザベスカラーに変更するためには、柔らかい素材や軽いものにしましょう。
猫がエリザベスカラーで暴れる際には、エリザベスカラーの素材や重さもストレスの原因になります。
柔らかい素材のエリザベスカラーは、猫の首や顔に優しくフィットするので心地よいです。
猫はエリザベスカラーを装着していても、首周りや顔に痛みや圧迫感を感じにくくなります。
特に、布製やシリコン製のエリザベスカラーは、猫の肌にやさしい素材であり、快適な装着感です。
また、軽い素材のエリザベスカラーは、猫が首に負担を感じにくく、自由に動き回れます。
重いものは猫の首に負担をかけるだけでなく、動きに制約を与える可能性があるのです。
柔らかい素材や軽量な素材のものを選ぶ際には、耐久性や清潔さにも注意しましょう。
獣医師と相談のうえ術後服を着せる
3つ目に、猫がエリザベスカラーをすると暴れる場合は、獣医師と相談のうえ術後服をきせましょう。
術後服は、エリザベスカラーの代わりに傷口を保護するための衣服です。
柔らかい素材でできており、猫が自由に動けるよう設計されています。
術後服を着せると、猫は通常の動作を妨げられないので、ストレスが大幅に軽減できるのです。
術後服を使用する際は、事前に必ず獣医師と相談しましょう。
獣医師は、猫の手術内容や回復状況に応じて最適な方法をアドバイスしてくれます。
状態によっては術後服が適さない場合も
術後服は、エリザベスカラーに代わる便利な選択肢ですが、猫の状態や手術の種類によっては適さない場合もあります。
そのため、術後服の使用を検討する際には、獣医師の指導を仰ぐことが重要です。
例えば、腹部や背中にある傷口は術後服で保護しやすいですが、顔や首周りの傷には適さない場合があります。
また、術後服が適しているかどうか、猫の性格や行動パターンからも考えましょう
特に、活発で動き回ることが多い猫や、術後服を嫌がって引っ掻いたり噛んだりする猫は、術後服でストレスが増す可能性があるのです。
さらに、大きな手術や複雑な手術を受けた猫は、より慎重なケアが必要となるので術後服ではなくエリザベスカラーの使用が推奨されます。
エリザベスカラーのストレスを軽減するためにできること
次に、エリザベスカラーのストレスを軽減するためにできることを紹介します。
- 動きやすい空間をつくる
- タオルで体を拭いてあげる
- 食事を食べやすいように台の上に置く
それぞれ紹介するので、猫のストレスに配慮して行ってあげましょう。
動きやすい空間をつくる
まず、エリザベスカラーのストレスを防ぐためには動きやすい空間を作りましょう。
エリザベスカラーを装着した猫が自由に動き回れるよう、広々としたスペースを確保するのが重要です。
狭い場所や障害物が多い環境では、エリザベスカラーが引っかかりやすく、猫がさらにストレスを感じる場合があります。
家具の配置を工夫し、猫がスムーズに歩ける動線を作ることが大切です。
また、猫が安全に過ごせるよう、部屋の中の危険物を取り除きましょう。
鋭利な物や壊れやすい物は片付け、猫が安心して歩き回れる環境を整えます。
他にも、トイレや食器の周りに十分なスペースを確保し、カラーが引っかからないように工夫するのが大切です。
タオルで体を拭いてあげる
次に、エリザベスカラーのストレスを防ぐためにはタオルで体を拭いてあげましょう。
エリザベスカラーを装着した猫は、グルーミングができないためにストレスを感じる場合が多いです。
猫は自分で体を清潔に保つのを重要視する動物ですので、飼い主が代わりにケアをすると、ストレスを軽減できます。
そのため、飼い主は柔らかいタオルを使って猫の体を拭いてあげ、猫が感じる不快感を和らげましょう。
タオルで拭く際は、肌に優しい柔らかいタオルを選び、猫の体に負担をかけないようにしてください。
また、強くこすらず、優しく撫でるように拭いてあげることが大切です。
そして、一度だけでなく定期的にタオルケアを行って猫の清潔さを保ち、ストレスを軽減しましょう。
食事を食べやすいように台の上に置く
最後に、エリザベスカラーのストレスを防ぐためには食事を食べやすいように台の上に置きましょう。
エリザベスカラーを装着した猫は、普段の食事がしづらくなる場合があります。
エリザベスカラーが食器に引っかかって、猫はストレスを感じるのです。
食器を台の上に置くと、猫は無理なく食事を取れるようになってストレスを解消できます。
頭を下げずに食事ができるため、エリザベスカラーが食器に引っかかるリスクが減り、食べやすさが向上するのです。
台の上に置く際は、猫の体格やエリザベスカラーの大きさに応じて、食器の高さを調整できる台を選びましょう。
また、台がしっかりと安定しているのを確認してください。さらに、食器と台が簡単に取り外せるようになっているものを選ぶと清掃が楽です。
まとめ
猫のエリザベスカラーは手術後や怪我した時に傷口を防ぐために必要です。
ただ、猫は自由に動けなかったり食事をうまく食べられなかったりするのでストレスに感じ、暴れる場合もあります。
そのため、飼い主の目の届くところにいる場合は、なるべくエリザベスカラーを外してあげましょう。
また、サイズが適切で柔らかい素材や軽いものを選び、エリザベスカラーによる猫の負担を減らしてください。
そして、ストレスを軽減するためには生活しやすいように環境を整えたり、タオルで拭いて体を清潔にしてあげたりするのが大切です。
ストレスがかからないよう猫に配慮してエリザベスカラーを装着し、猫の健康を守りましょう。